こんにちは!ブルガリアに1ヶ月半滞在した、世界半周中ののぶよ(@nobuyo5696)です。
(世界半周についてはこちらの記事へどうぞ。)
ブルガリアといえばヨーグルト。ヨーグルトといえばブルガリア。
ヨーグルト発祥の地・ブルガリアでは、国民一人当たりのヨーグルト消費量が堂々の世界一。
名実ともに、世界一のヨーグルトの国なのです。
日本では、ヨーグルトと言えば朝食として食べるもの。
もちろんブルガリアでも同じですが、それだけではないのがさすがのヨーグルトの本場。
日本とは比べものにならないほどの種類があるのはもちろん、飲み物としても、料理の隠し味としても、果てはコスメとしてもヨーグルトが使われているのです。
今回の記事では、ブルガリア人を見習ってブルガリアの本場のヨーグルトを楽しむための5つの方法と、のぶよが実際にブルガリア滞在中に食したおすすめのヨーグルトを紹介します。
ブルガリアヨーグルトを楽しむ方法1:色々な食べ方に挑戦してみる
↑まず最初は「プレーン」で。
日本のほとんどのヨーグルトは、砂糖が入っていたり、フレーバーがついていることがほとんどなので、「ヨーグルト=甘いもの」と考えている人も多いのでは。
ブルガリアにも砂糖入り、フレーバー付きのヨーグルトもあるものの、ほとんどの場合は味のついていないプレーンヨーグルトが主流です。
ブルガリアでは「キセロ・ムリャコ(Kiselo Mlyako)」と呼ばれるヨーグルト。
ブルガリア産のプレーンヨーグルトには、ラクトバチルス・ブルガリカス菌という、ブルガリアにしか生息していないとされる特別な乳酸菌が含まれており、ブルガリア人は古くからその健康への効果に気が付いていたのでしょう。
古くから伝統的な製法で各家庭で作られてきたブルガリアのヨーグルト。
酸味が強いプレーンで食べるのも一般的ですが、ブルガリアでは自分でヨーグルトをアレンジしてさらに美味しく食べることも多いです。
王道は「ヨーグルト+蜂蜜」
ブルガリアで最もポピュラーなヨーグルトの食べ方が、ハチミツを入れること。
ヨーグルトの酸味が抑えられ、ハチミツの甘みが口の中に広がります。
ナッツ類を入れるブルガリア人も多く、これだけで立派な朝食になります。
ヨーグルトを美味しく食べるための蜂蜜にも、こだわる人が多いブルガリア。
日本で市販されているハチミツの多くは黄金色でサラっとした加熱処理済みのものです。
ハチミツ自体に殺菌効果があるので、この加熱処理はあくまでも「見た目」のため。
花粉や蜂の巣などの不純物を取り除いたり、結晶化した蜂蜜を元の液体状に戻すために行われるのです。
見た目はキレイになるものの、熱を加えることでハチミツ本来の栄養価はガクッと下がってしまいます。
一方のブルガリアのハチミツは、処理されていない純正のものがほとんど。
花粉がそのまま入っているため、濁った色と粘り気の強さが特徴的です。
もちろん栄養価は抜群。
ヨーグルトと合わせて無敵の健康効果となるのです。
ヨーグルト+ジャムやフルーツも美味しい
自家製のジャムを入れたり、フルーツを刻んで入れるのもブルガリアではポピュラーです。
日本では果物の値段がかなり高いですが、ブルガリアでは格安で購入できます。
↑リンゴを丸ごと一個入れたら大変な事になりました。
酸味がかなり強めのブルガリアヨーグルト。
いろいろ試しましたが、日本の甘いヨーグルトに慣れているのぶよには、リンゴやキウイなど酸味の強いフルーツよりも、桃やバナナなど甘みが強いフルーツの方が合うと感じました。
ブルガリアヨーグルトを楽しむ方法2:飲んでみる
日本でも「飲むヨーグルト」がありますが、ブルガリアの飲むヨーグルトは全くの別物。
ブルガリアではアイリャン(Airyan)という液体状のヨーグルトがとてもポピュラーです。
↑容器は一般的なヨーグルトと変わらないアイリャン
こちらのアイリャン、ブルガリアに来たら是非試してほしいものの一つ。
というのも、全く甘くないんです。むしろしょっぱい。
「飲むヨーグルト=甘いもの」というイメージがある私たち日本人にとっては衝撃的な味です。
ブルガリアの凄いところは、このアイリャンが三食の食事いずれのお供としても飲まれること。
和食+ヨーグルトなんて想像できませんよね。
もはやお茶のような感覚なのかもしれません。
煮込み料理はもちろん、スカラ(Skara)と呼ばれるグリルした肉料理との相性はとにかく抜群。
↑スカラ料理の代表格・キュフテ(Kyufte)
初めて飲む時はかなり衝撃的ですが、徐々にアイリャンがないと物足りなく感じてしまう自分に気がつくでしょう。
ブルガリアヨーグルトを楽しむ方法3:ヨーグルトを使った料理を食べてみる
「ヨーグルトを使った料理」として何か具体的なレシピが思い浮かぶ人は、料理研究家かブルガリア人くらいなのではないでしょうか(笑)
ブルガリアでは、ヨーグルトを料理の材料として使うこともあるんです。
↑このような、「ヨーグルトがけ」は意外と見られない
あからさまに料理の上にヨーグルトがかかったものこそ珍しいものの、料理の隠し味としてや、牛乳の代わりとして用いられることは多くあるそう。
代表的なヨーグルトを使ったブルガリア料理が、タラトール(Tarator)と呼ばれるスープ。
これ、まじで衝撃です。
あなたのスープに対する概念が覆ることを約束します。
タラトールの一番の特徴が、冷たいこと。
「冷めている」という次元ではありません。「キンキンに冷やされている」という表現が正しいです。
液体状のヨーグルトに、ニンニクやキュウリなどの具を入れ、ディルという香草をかけたタラトール。
いわば、「具が入ったしょっぱい牛乳」なんですが、その絶妙な塩加減と東欧らしいディルの風味にやみつきになってしまうかも。
他にも、ギリシャ由来のムサカ(じゃがいもとひき肉、ナスの重ね焼き)にも、ブルガリアではヨーグルトを使うのが一般的。
それも、最後にヨーグルトをかけるのではなく、ヨーグルトをかけた状態で焼き上げるのがブルガリア流です。
ムサカ自体はバルカン半島南部でよく見られますが、ヨーグルトを使用するのはブルガリアならでは。
一味違ったムサカ、是非挑戦してみては。
ブルガリアヨーグルトを楽しむ方法4:コスメとして使ってみる
ご存知の通り、ヨーグルトにはさまざまな健康への効果があると言われています。
整腸機能、免疫強化など挙げればきりがないほど。
ブルガリアでも、体の内側へのヨーグルトの健康効果は誰もが知るもの。
しかし、それだけではないのがヨーグルト王国。
ヨーグルトをコスメとして使用することで、体の外側からの美容効果も注目を浴びているんです。
最もポピュラーなのが、ヨーグルトを使った保湿クリームや、髪に潤いを与えるシャンプーやトリートメントなどでしょう。
日本でも「牛乳風呂」が肌をしっとりさせて保湿効果を発揮することが知られていますが、牛乳を発酵させたヨーグルトの力はさらにすごいそうです。
ブルガリアのコスメ店やお土産屋では、もう一つの名物であるローズオイル製品と並ぶ人気商品となっている、ヨーグルトコスメ。
ローズオイルとヨーグルトを配合したリップクリームなど、軽い&かさばらない&安いものもあるので、お土産としてもいいのでは。
日本ではなかなか購入できないので、喜ばれること間違いありません。
ブルガリアヨーグルトを楽しむ方法5:食べ比べてお気に入りのヨーグルトを探してみる
色々と紹介してきましたが、ヨーグルトを楽しむ一番の方法は、やはり食べること。
日本に比べてかなり多くの種類があるブルガリアのヨーグルトは、乳脂肪分やミルクの種類、乳酸菌の種類など、それぞれ異なった味や食感、健康効果を誇ります。
ブルガリアのヨーグルトは総じてサイズが大きく(400g〜500g)、格安(ほとんどが100円以下)。
朝ごはんはヨーグルトだけでも十分なくらいで、トッピングするフルーツと合わせても60円ほどで済んでしまいます。
せっかくブルガリアを旅行するなら、格安で味わえる名物のヨーグルトを色々と食べ比べてみて、お気に入りを見つけてみてはいかがでしょうか。
ブルガリアで食べたおすすめのヨーグルト5選
というわけで、ブルガリア滞在中ほぼ毎朝(時には夜も)ヨーグルトを食べていたのぶよ。
心なしか健康になったような気もします。
(大酒飲み&喫煙者なのでおあいこですが)
ここでは、のべ30種類以上の本場のブルガリアヨーグルトを食べ比べたのぶよがおすすめしたい、ブルガリアのヨーグルトブランド5選を紹介します。
どれもスーパーで手軽に購入できる&格安なので、ブルガリアに旅行に行くなら是非試してみてください。
パルシェヴィツァ (Parshevica)
内容量:500g
値段:0.95Lv(=¥58)
ブルガリアで最もポピュラーなブランドの一つ。がパルシェヴィツァ。
ドロドロ感は少なめで、どちらかというと液体よりです。
かなり酸味が強く苦味も少々あるので、バナナや桃など甘いフルーツを入れて食べるのがおススメ。
初めて食べた時はその衝撃的な苦みに驚いたものの、慣れると美味しく感じてくるから不思議です。
ブルガルチェ (Bulgarche)
内容量:500g
値段:0.75Lv(=¥46)
可愛いおじさんのマークが目印のブルガルチェ。
固体に近く、酸味がかなり強めです。
リンゴを入れて食べたのですが、リンゴの酸味も相まってかなり酸っぱくなり失敗。
甘めのフルーツや蜂蜜との相性は抜群でした。
Bozhentsi (ボジェンツィ)
内容量:400g
値段:0.95Lv(=¥58)
バラ祭りで有名なカザンラク近くのガブロヴォ(Gabrovo)産のヨーグルト・ボジェンツィ。
ガブロヴォ周辺に点在する伝統的な村の家のパッケージが目印です。
かなり固めですが酸味はあまり強くなくて食べやすかったです。
新鮮なフルーツやジャムとの相性は抜群。
のぶよはホステルの朝食で提供されるジャムを拝借して、毎朝ヨーグルトに混ぜて食べていました(笑)
エナオヴォ・ビレ(Enaovo bile)
内容量:360g
値段:1.1Lv(=¥68)
他のブランドより少々高めのエナオヴォ・ビレは、ビフィズス菌入りを謳ったヨーグルト。
酸味が少なくてとても食べやすいおすすめのブランドです。
パッケージもおしゃれで、なんだかきれいになれそうな気がしませんか。
バルカン (Balkan)
内容量:400g
値段:0.75Lv(=¥46)
安くて美味しいバルカンは、のぶよ的にブルガリアヨーグルトの王者。
スタンダードな食感で、酸味がかなり抑えられているため、とても食べやすかったです。
なぜかスーパーで特売になっていることが多く、かなりお世話になりました。
おわりに
↑こんな雄大な自然の中で育った牛のミルクから作られるのがブルガリアヨーグルト
たかがヨーグルトですが、ブルガリア人のヨーグルト愛は本物。
「ブルガリア旅行で本場のヨーグルトを食べた!」なんて、これ以上ないほどに自慢になりますし、何よりも自身の健康のためにもなります。
ちなみに、ブルガリア人の間でも、日本の「明治ブルガリアヨーグルト」の存在は超有名。
なんと、明治ブルガリアヨーグルトは、ブルガリアの乳酸菌であるラクトバチルス・ブルガリカス菌を使用しているのです。
日本の研究者が、ブルガリアの本場の味に近づけようと努力した結晶とも言え、その味は本場ブルガリアのヨーグルトに比べても見劣りしないほど。
ブルガリアに来て初めてヨーグルトを食べた旅行者が、「え、明治のヨーグルトと同じ味がする!」と驚くのにも納得。
それだけ、明治ブルガリヨーグルトが頑張って日本人に本場の味を伝え続けているという証拠に他なりません。
ブルガリアの本場のヨーグルトと変わらぬ味を誇る日本のブルガリアヨーグルト。
帰国後に改めて食べて、本場の味と比べてみるのも、ブルガリア旅行後の楽しみの一つかもしれません。
本場と同じブルガリア菌(ラクトバチルス・ブルガリカス菌)を含んだ種菌で、自家製ヨーグルトを作れば、あなたも立派なブルガリア人…かも。
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