こんにちは!ジョージア西部のアジャラ地方にのんびり滞在中、世界半周中ののぶよ(@nobuyo5696)です。
(世界半周についてはこちらの記事へどうぞ。)
アジャラ地方の中心都市・バトゥミに滞在すること約1ヶ月。
とうとうやってきましたよ…ここバトゥミならではの体験をする日が!
その舞台となるのが、バトゥミ魚市場(フィッシュマーケット)。
バトゥミの中心街からほど近い港湾エリアの一角に位置する魚市場は、その名の通り多種多様な魚介類が販売されている場所。
旅行者でも自由に立ち入ることができ、好きな魚を購入するできるのです。
「ジョージア料理=肉!肉!肉!」のイメージが強いかもしれませんが、黒海の恵みである魚介類にもぜひ挑戦したいもの。
市場らしい喧騒と活気にあふれた雰囲気も含めて、バトゥミらしい体験となるはずです。
「自分で魚を調理するのは面倒くさい…」というのぶよタイプの人でも安心。
なんと、バトゥミ魚市場では購入した魚をその場で調理してもらうことも可能なのです!
今回の記事は、バトゥミ滞在中のユニークな体験として一度は足を運びたいバトゥミ魚市場のアレコレを解説するもの。
これさえ読んでおけば、初めての人でも迷わずに利用できるはず。
黒海の潮風に吹かれながら、新鮮な魚介類の味わいに感動しましょう!
バトゥミ魚市場(フィッシュマーケット)の基本情報
バトゥミ魚市場(フィッシュマーケット)は、バトゥミ中心街から東に2kmほどの黒海沿いに位置しています。
営業時間は、全日10:00~22:00。
いつ訪れても多くの人がいて活気がありますが、ゆっくりと散策&食事を楽しみたいなら午前中~午後早い時間がおすすめ。
特に、魚市場のすぐ裏手に位置するレストランで食事をしたい場合は時間帯に要注意。
午後~夕方にかけては激混みするので、避けた方が良いかもしれません
魚市場内部の雰囲気は、日本人の多くの人が想像する「市場」そのもの。
規模はかなり小さいですが、所狭しと露店が並び、喧騒と活気に満ちた雰囲気はここジョージアでも健在です。
日本の魚市場と少し異なるのが、自分で購入した魚を調理してもらえる点。
「日本人たるもの、魚くらい自分で焼けるわ!」と強がっていたのぶよですが、せっかくならジョージア流に調理された魚介類に挑戦するのもオツなもの。
きっとユニークな体験となること間違いなし。
ぜひとも一度は、購入→調理までの魚市場の一連の流れを味わってみるのがおすすめです!
バトゥミ魚市場(フィッシュマーケット)攻略の3ステップ
バトゥミの魚市場は、もともとは完全ローカルな市場だったそう。
他エリアからここバトゥミに旅行しにきたジョージア人家族連れの間で、「新鮮な魚が食べられる」と話題になっていたくらいのものでした。
しかし近年、特に夏場は、リゾート目的でバトゥミに大挙して訪れるロシア人観光客の間で大人気となり、やや観光客向けのスポットとなりつつあるのが現状です。
↑日本人の血が騒いで仕方なくなる、バトゥミ魚市場の雰囲気よ伝われっ! pic.twitter.com/d0c7VD8PLO
— 小山のぶよ🇵🇹世界半周中の翻訳してる人 (@nobuyo5696) August 18, 2022
「外国人観光客が増える=ぼったくりや悪徳商売が増える」という方程式は、ここバトゥミ魚市場においても当てはまります。
市場内では基本的にkg単位で魚介類が販売されているのですが、重さをごまかされたり値段をふっかけられたり等はよくあること。
黒海産の新鮮な魚に交じって、冷凍の輸入品を解凍しただけの魚が販売されていることもあるので注意が必要です。
つまり、東のはずれの「おさかな大国」からやってきた私たち日本人旅行者にとっては、負けられない戦いがある場所…それがバトゥミ市場なのです。やってやろうじゃないですか…!
ここでは、バトゥミ市場の内部のようすをお見せしながら、商品購入のステップや注意点を解説していきます。
せっかくなら、良い気分で美味しい魚を食べたいもの。
「ぼったくられて気分がそがれた…」とならないためにも、しっかりと読んでおきましょう!
①好きな魚を購入
バトゥミ市場内には十数軒の露店がひしめき合っており、様々な種類の魚介類がずらりと並んでいます。
値札はいっさい提示されておらず、露店の人にいちいち尋ねなければなりません。
面白いのが、どの露店でも魚の種類によっての価格は均一であること。
「どこかしらの店が安くてどこかしらの店が高い」なんてことはないので、どの露店で購入してもOKです。(ジョージアのこういうところ、ソ連時代の名残を感じる)
魚市場内の商品は「1kgあたり○○GEL」とキロ単位で値段が決まっています。
露店の人に値段を尋ねた際に言われる価格は、基本的に1kgあたりの値段であると覚えておきましょう。
魚市場の基本的なシステムを理解したなら、あとは好きな魚介類を好きなだけ購入すればOK!
…なのですが、ひとつ注意点が。
売られている魚介類の多くは目の前の黒海でとれた新鮮なものですが、それに交じって冷凍で輸入されたものを解凍しただけの質の低い商品が並んでいることもあるのです。
「日本人たるもの、魚を見れば鮮度がわかるはず!」と主張したいところですが、あいにくのぶよはそういう知見を持ち合わせていません。
バトゥミ市場で、黒海産/輸入物を見分ける最大のポイントは、魚の種類です。
・エビ:1尾3GEL(=¥150)
・ザリガニ:1kg20GEL(=¥1000)
・タコ:1個4GEL(=¥200)
・鯛:1kg25GEL(=¥1250)
・ムール貝:1kg15GEL(=¥750)
・シーバス:1kg25GEL(=¥1250)
※種類や価格は季節により変動する可能性アリ
上に挙げた種類の魚介類ならまず黒海産で間違いありませんが、中にはお隣トルコの黒海沿岸で安く購入→冷凍した状態でバトゥミに運ぶ→解凍して販売…という場合もあるそう。
最終的には、見た目や匂いで質を判断するしかないかもしれません。(日本人の腕の見せどころ!)
質はピンキリとはいえ生食するわけではないので、個人的にはそこまで神経質にならなくても良いような気もします。
食べたいものを食べたいだけ購入するのが、一番かもしれませんね。
②ぼったくりに注意
バトゥミの魚市場で買い物する際のもう一つの注意点が、ぼったくりに気をつけること。
先述の通り、市場内の魚介類の多くはkg単位での値段がつけられており、購入時に重さを量ってもらって料金を支払います。
この量りがなかなかの曲者。
露店によっては、店の人しか重さが見られないような位置に量りが設置されており、客側には正確な重さ(=適切な価格)が見えないようになっている場合もあるのです。
そういう店ではたいがい、数百グラム分上乗せした金額を告げてくることはイメージできるのでは…。
客側にちゃんと重さが見えるように量りを設置している露店ならまず安心。
外国人だからといってナメられてはいけません!
③内臓を掃除してもらう
無事にお目当ての魚介類を購入したら、オプションで魚の内臓を掃除してもらいます。
内臓掃除料金は2GEL~5GEL(=¥100~¥250)と量によって変動するので、購入時にお店の人に確認するようにしましょう。
「魚市場では買い物するだけで自分でさばく!」という人は、もちろん断ってOK。
何も言わないと自動的に内臓掃除が始まるので、購入時に掃除が必要ないことを明言しておきましょう。
逆に、魚市場裏手のレストランで調理をお願いする場合は、内臓掃除のステップは必須となります。(内臓掃除せずに魚を持参しても断られる)
のぶよの場合は、鯛1尾とムール貝300gで、掃除代は2GEL(=¥100)でした。
購入した魚の料金と合わせて、露店の人に支払えばOKです。
参考までに、ここまでにかかった費用はこちら。▼
・鯛1尾:600gほど15GEL(=¥750)
・ムール貝:300gほど5GEL(=¥250)
・掃除代:2GEL(=¥100)
・合計:22GEL(=¥1100)
ジョージアの通貨・ラリの高騰もあって、日本円に換算するとかなり割高に感じてしまいますが、そもそも「魚料理=高級」というイメージが定着している国なので仕方ありません。
ジョージア他地域では味わえない黒海のおさかな天国体験。
今日だけは財布の紐を緩めることにします…(涙目)
海沿いのレストランでシーフード三昧!
魚市場での買い物を済ませたら、市場の敷地の裏手へとまわりましょう。
数軒のシーフードレストランが軒を連ね、魚を焼く香ばしい香りが一面に漂っています。
好きなレストランに入ってOK!
どのレストランでも、魚市場で購入した魚を持ち込んで調理してもらうことが可能。
調理代は、魚の種類を問わず1kgあたり6GEL(=¥300)で、いずれのレストランでも共通価格となっています。
▲ どのレストランで調理をお願いしても良いのですが、のぶよはあまりキラキラした雰囲気の店が好きではないので、家族経営感ただようこちらのレストランに入店しました。
どのレストランにも黒海の海上に設置されたテラス席があり、せっかくなら(&天候が許すなら)こちらに座るのがおすすめ。
ウェイターさんに魚を持ち込んでいることを告げ、必要であれば飲み物やサイドメニュー、ソース等を別に注文すればOK。
後は黒海を眺めながらのんびりと待つだけです。
待つこと20分ほどで、のぶよが購入した鯛とムール貝がご降臨しました。
さてさて、そのお味は…?
黒海の恵みに感動!
グリルされたての鯛は、期待通りのほわっほわ食感。
程良い塩気とスパイスを用いたジョージア風の味つけも美味しく、レモンをキュッと絞ればもはや天国…正直、ソースなど必要ありません。
バトゥミの名物として名高いムール貝も、あの独特の食感と旨味は健在。
…ただし、こちらはお湯で茹でて調理されているようで、せっかくの旨味がやや逃げてしまっているように感じたのが残念。
ムール貝に関しては、宿に持ち帰って自分で調理する方が良いかもしれません。(ボンゴレ風パスタ…リゾット…ワイン蒸し…!)
「日本人たるもの、魚本来の旨味で十分!」と思った&あまり濃い味が好みではないのぶよは、ソース類の注文はしませんでした。
(たかだかソースに5GEL=¥250も払うのが嫌だったこともある)
いっぽうの地元の人たちは皆、何かしらのソースをつけて食べていた印象。
「せっかくならジョージア流に魚を食したい!」という人は、ソースを別途注文するのもおすすめ!
(コリアンダー&ニンニクのソース「ギンジマリ」がお店のイチ押しだそうです。)
バトゥミ魚市場のシーフード体験の予算は?
さてさて。気になるのは、「ここまでの一連のシーフード体験にいくらかかったのか」ではないでしょうか。
のぶよの場合は、以下の通りでした。▼
・魚介類自体の値段&掃除代:22GEL(=¥1100)
・調理代:6GEL(=¥300)
・ビール:5GEL(=¥250)
・フライドポテト:6GEL(=¥300)
・サービス料10%:1.7GEL(=¥84)
・合計:39.7GEL(=¥1967)
正直、ジョージアの物価を考えるとかなりの贅沢だと思います。
日本人的にも、魚料理+ビール+サイドメニューに2000円近く払うのは、ちょっと躊躇うのでは…?
とはいえ、ここは山の国・ジョージアなわけで、おさかな天国の日本とは食文化がそもそも異なります。
海産物を食す文化があまり定着していないこともあり、ある程度の出費となるのは仕方のないことなのかもしれません。(また、昨今の物価上昇&円安でより割高に感じられるのも否めない)
あまり金額を気にしすぎても楽しめないと思うので、「せっかくのバトゥミ旅行、今日くらいは贅沢したい!」といった日の食事に利用するのが良いかな と思います。
バトゥミ魚市場への行き方・アクセス
バトゥミ魚市場があるのは、バトゥミの中心街の東2kmほどの地点。
中心街からは海沿いの平坦な道を徒歩30分ほどで簡単にアクセスが可能です。
公共交通でアクセスする場合は、バトゥミ中心街から路線バスの利用が便利。
路線バス3番 / 6番 / 8番 / 9番 / 10番 / 10a番…など、バトゥミから黒海沿いを北へと走る路線バスはすべて、魚市場前のバス停に停車するので便利です。
おわりに
バトゥミ滞在中に一度は訪れたい、バトゥミ魚市場の利用法を解説しました。
新鮮な魚を調理してもらって海沿いで味わうのも良いですし、節約したい場合は宿泊先に持ち帰って自分で調理するのも良いでしょう。(ただ、ドミトリー泊の場合は魚調理は匂いがすごいことになるのでNG)
なにより、魚市場の喧騒に満ちた雰囲気は、なんとなく懐かしさが感じられるもの。
何も購入しなくても見学はもちろん可能なので、ぜひ一度は体験してみるのがおすすめです!
コメント