こんにちは!モンテネグロに3週間滞在した、世界半周中ののぶよ(@nobuyo5696)です。
(世界半周についてはこちらの記事へどうぞ。)
滞在した国の物価から、旅行に必要な1日の予算を考えていくこのコーナー。
今回はモンテネグロ編です!
まだまだ続く、旧ユーゴスラビア諸国の旅。
モンテネグロは、かつてユーゴスラビア連邦を構成していた共和国の中で、最後に独立した国です。
たった15年前までは、国として存在すらしていなかったモンテネグロ。
現在では「ヨーロッパ通が訪れる国」として人気の観光地になってきています。
そんなモンテネグロの物価は、お隣の観光大国・クロアチアに比べると、安いことで知られています。
3週間モンテネグロに滞在したのぶよは、その真偽を確かめることができました。
結論から言うと、モンテネグロの物価は安いです。
しかしそこまで激安ではないといったところ。
今回の記事では、
モンテネグロのおおよその物価
旅行スタイルに合わせたモンテネグロ旅行の1日の予算
を考えていきたいと思います。
モンテネグロの食費
モンテネグロの食費は比較的安いです。
名物のチェヴァピ(ケバブ)は€2(=¥244)以下、鶏肉や豚肉をグリルしたものをパンにはさんだサンドイッチも€2~€3(=¥244~¥366)ほどで食べることができます。
また概してボリュームが多めなので、他に何も頼まなくてもお腹いっぱいになるのも嬉しい点。
レストランで名物料理を食べても€5(=¥610)ほど、500mlのビール1杯€1.5(=¥187)とお得感があります。
しかしこれは、アドリア海沿岸の観光地であるコトルやブドヴァではない、一般的なモンテネグロの町での話。
クロアチアから多くの観光客がやって来るコトルやブドヴァでの外食費は、それ以外の地域の2倍近くすると考えておきましょう。
のぶよが驚いたのが、ピザのテイクアウト。
ブドヴァ旧市街では8分の1サイズが€2(=¥244)だったのが、首都のポドゴリツァでは4分の1サイズを二つに折りたたんだ巨大なものが€1.2(=¥146)だったのです。
つまり、アドリア海沿岸の観光地では、大きさは半分で、値段は倍近くになるということ。
4倍くらい損している気持ちになります(笑)
とにかくモンテネグロのアドリア海沿いは別世界。
その物価は、クロアチアより少々安い程度だと考えておきましょう。
外食費
※青字はモンテネグロの一般的な価格、赤字はコトルでの価格です。
・カフェでコーヒー1杯:€0.5(=¥61)/€1.5(=¥182)
・レストランでランチ:€4(=¥488)~/€9(=¥1098)~
・バーでビール1杯:€1.5(=¥182)/€2.5(=¥305)
・レストランで夕食:€7(=¥854)~ / €13(=¥1586) 〜
・ピザ一切れをテイクアウト:€1.2(=¥146)/€2(=¥244)
一方、スーパーの食料品の価格に関しては、地域を問わず安めです。
野菜、果物、肉類など全てが高かったクロアチアからモンテネグロへ来ると、その安さに驚くはず。
しかし、格安かと言われるとそこまでではなく、あくまでも「お得感がある」程度。
食料品の安さに関してはお隣のセルビアやボスニアに軍配が上がります。
スーパーの食料品
・ビール1缶:€0.80(=¥98)
・ワイン1本:€4(=¥488)
・水1本:€0.50(=¥61)
・牛乳1リットル:€0.77(=¥94)
・米1kg:€1.17(=¥142)
・鶏肉1kg:€5.05(=¥616)
・卵12個:€1.17(=¥142)
・じゃがいも1kg:€0.47(=¥57)
・トマト1kg:€1.06(=¥129)
・リンゴ1kg:€0.83(=¥101)
モンテネグロの移動費
モンテネグロはとても小さな国。
国内のどこに行くのでも、そこまで時間はかかりません。
ただし、移動時間と料金は比例しないのがモンテネグロ。
クロアチアよりはだいぶましなものの、バスの料金は距離の割にかなり高く感じました。
ヨーロッパを席捲する格安バス会社のFlixbusは、2019年現在、モンテネグロへの運行はありません。
また、他のバルカン諸国同様に荷物代やバスステーション使用料などの謎の費用がかかってくるのがモンテネグロ。
チケット代が€2なのに、ターミナル使用料€1と荷物代€1がかかって、結局二倍の€4払わなければいけない、なんて場合もしばしばあります。
安く移動したいなら、断然鉄道がおすすめ。
バスの半額以下の料金で移動できますし、荷物代やバスステーション使用料などの余計な出費がかからないのは大きな魅力です。
長距離移動
・コトル~ブドヴァ間(22km)バス移動:€3.5(=¥427)
・ブドヴァ~ポドゴリツァ間(65km)バス移動:€6(=¥732)
・ポドゴリツァ~ツェティニェ間(35km)バス移動:€3(=¥366)
・ポドゴリツァ~シュコドラ湖間 (30km)鉄道移動:€1(=¥122)
市内・短距離移動に関しても、クロアチアを除くバルカン諸国に比べると割高なモンテネグロ。
ただし、タクシーはかなり安いです。
移動に困ったとき、疲れて歩きたくない時には、気軽に利用できますよ。
市内・短距離移動
・ポドゴリツァ市内バス一回券:€0.8(=¥98)
・ブドヴァ~スヴェティ・ステファン(10km)路線バス:€2(=¥244)
・タクシー初乗り:€1(=¥122)
モンテネグロの宿泊費
モンテネグロの宿泊費は、格安の部類に入るでしょう。
首都のポドゴリツァでは、一泊€6(=¥732)以下で宿泊できるホステルも普通にあります。
地方部へ行くとホステル自体がないことが多いのですが、”Sobe”と呼ばれる個人の部屋貸しは充実しており、値段も一室€10(=¥1220)~と激安です。
ホステルと変わらないような金額でプライベートルームに泊まれるのですから、かなりお得感が感じられるはず。
一方、観光客で溢れるアドリア海沿岸の町の宿泊費の相場は1.5~2倍ほど。
それでもクロアチアに比べると、まだ割安感があります。
※青字はモンテネグロの一般的な価格、赤字はコトルでの価格です。
・ホステルのドミトリー1泊:€8(=¥976)/€13(=¥1585)
・エコノミーホテル個室1泊:€25(=¥3049)/€50(=¥6098)
モンテネグロの観光費・タバコの値段
モンテネグロで安めに感じたのが、観光地への入場料。
鬼のようなぼったくり価格の、クロアチアの観光地への入場料の数々に涙を呑んできた後にモンテネグロを訪れると、なんだか観光客に対する優しさを感じてしまうほど(笑)
世界遺産のコトルの城壁ですら€8(=¥976)と良心的な価格です。
(しかも、実は無料で入場できます)
一方で、自然がウリなはずの国立公園の入場料として、どこも一律€4かかってくるのはなんともモンテネグロらしい点。
地味にちまちまとお金をとってくるんです。
のぶよ的おすすめの、シュコダル湖国立公園の2時間ボートツアーも€10(=¥1220)と、内容の割にお得感があります。
また、モンテネグロはたばこの値段も安めに抑えられており、愛煙家には嬉しいことこの上ありません。
主な観光地の入場料
・コトル城壁:€8(=¥976)
・ブドヴァ城壁:€2(=¥244)
・シュコダル湖ボートツアー:€10(=¥1220)
・国立公園入園料:€4(=¥488)
雑費
旅のスタイル別・モンテネグロ旅行1日の予算
物価が高いクロアチアからやってくると、その安さに驚き、ついつい財布のひもが緩くなってしまいがちなモンテネグロ滞在。
しかし、世界にはウクライナやモルドバといった更なる安い国が存在しますし、お隣のセルビアはモンテネグロよりもかなり割安感がありました。
つまり、モンテネグロの物価が格安に感じるのは、クロアチアありきの幻想と言ってしまってもいいでしょう。
バルカン半島南部のアルバニアやマケドニアから北上してきた旅行者は、物価の上昇を感じるはずです。
それでも、観光地以外の町ではまだまだ物価は安めのモンテネグロ。
旅のスタイル次第でいくらでも節約することは可能です。
ここからは、
節約型の「バックパッカースタイル」
快適旅行型の「トランクで一人旅スタイル」
の二つの旅行スタイル別に、モンテネグロ旅行で一日に必要な予算を考えていきます。
バックパッカースタイルのモンテネグロ旅行一日の予算
「宿泊は基本的にホステルのドミトリー、食事は自炊を中心としながらも時々名物を外食、移動は最安の手段で観光は有名どころを制覇しつつ無料スポットを中心に。」
そんな節約型のバックパッカースタイルの一日の予算がこちら。
・朝食:コーヒーとパン/€1(=¥122)
・昼食:レストランでランチ/€5(=¥610)
・夕食:ホステルで自炊/€2(=¥244)
・市内移動:基本は徒歩
・長距離移動:鉄道を利用:€2(=¥244)
・宿泊:ホステルのドミトリー/€9(=¥1098)
・観光:有名どころだけ入場/€4(=¥488)
・缶ビール1本/€0.8(=¥98)
合計:€23.80(=¥2902)
3000円を切った、モンテネグロ旅行の一日の予算。
改めて計算してみると、思っていたより安いことがわかりました。
しかしこれは、コトルやブドヴァなど物価が高い観光地ではない場所に滞在した場合の予算。
アドリア海沿岸の町に滞在する場合は、1.5倍ほど多くの予算が必要になってくることでしょう。
のぶよの場合は、モンテネグロ滞在3週間での出費の平均が、1日3000円を少し越えたくらいでした。
節約しつつも快適に楽しむ!トランクで一人旅スタイル
「無駄な出費は押さえるけど、移動や宿泊はある程度快適にしたい。食事も現地の美味しいものをたくさん食べて、観光スポットも逃したくない。」
そんなエコノミー派の一人旅スタイルの一日の予算がこちら。
・朝食:カフェでコーヒーと軽食/€1.5(=¥182)
・昼食:レストランでランチ/€5(=¥610)
・夕食:レストランでディナー/€8(=¥976)
・市内移動:バス・トラム利用/€0.8(=¥98)
・長距離移動:バスを利用/€6(=¥732)
・宿泊:ホテルの個室/€25(=¥3049)
・観光:有名どころは制覇する/€8(=¥976)
・バーでビール一杯:€1.5(=¥183)
・カフェでコーヒー一杯:€0.5(=¥61)
合計:€56.30(=¥6867)
意外と高くついた印象の、快適スタイルでのモンテネグロ旅行の予算。
最も比率が大きいのが宿泊費です。
これをホテルではなく、Sobeなどの貸し部屋やゲストハウスなどにすることで、だいぶ費用が抑えられるはずです。
移動費や観光費は、毎日かかるものではないですし、食事も毎回レストランでとるわけではないでしょう。
ランチをサンドイッチなどの軽食ですませることもあると思います。
これらを差し引くと、一日5500円くらいが目安と言えるでしょう。
ただし、コトルやブドヴァなどのアドリア海沿岸の都市では、もっと多くの予算が必要となることをお忘れなく。
おわりに
クロアチア同様に、地域によってかなり物価の開きがあったモンテネグロ。
安く滞在しながらモンテネグロ本来の魅力に触れるなら、断然内陸部がおすすめです。
まだまだ旅人にとっては安く旅行できる国であるモンテネグロ。
この国もEUへの加入を目指しており、もし実現したら物価の上昇は必至です。
既にヨーロッパではかなりポピュラーな旅行先となってきているモンテネグロですが、まだまだ観光地化されつくしてはいません。
クロアチアやセルビアなどの隣国から簡単に足をのばせるので、是非訪れてみてはいかがでしょうか。
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