こんにちは!ウクライナの首都、キエフの街の魔法にかかり、のんびり滞在している世界半周中ののぶよ(@nobuyo5696)です。
(世界半周についてはこちらの記事へどうぞ。)
海外在住6年目、現在絶賛世界半周中ののぶよが、色々な国の日本食レストラン(ジャパレスと略される)へ行って、その実情を探るというゆるいコーナーである「世界のジャパレスから」のコーナー。
第一回目は、ルーマニアの首都・ブカレスト、第二回目はモルドバの首都・キシナウの日本食レストランをレポートしました。
過去の「世界のジャパレスから。」シリーズの記事はこちらから。
第三回目の今回の記事では、ウクライナの首都・キエフにチェーン展開するラーメン店、「MENYA MUSASHI」に潜入しました。
正直、前回のモルドバ、キシナウの日本食レストランがかなり最強だったため、自ずとハードルが上がっています。果たしてウクライナの実力や、如何に。
キエフでチェーン展開。おしゃれなラーメン屋は若者に大人気!
キエフ市内に数店舗展開している”MENYA MUSASHI“。
漢字で書くと「麺屋武蔵」だそうです。
普通に日本にありそうな名前。なんだか期待が膨らみます。
今回お邪魔したのが、キエフ北部、チェルノブイリ博物館があるポディール地区にある店舗。
観光がてらのランチには最適なロケーションです。
海外のラーメンを売りにした日本食レストランあるあるなんですが、外観、内装含めお店がやたらスタイリッシュ。
日本のやってるんだかやってないんだかわからないような中華料理店の支那そばが好きなタイプののぶよとは相容れません。
あの赤ちょうちんがあって、やたらとテーブルが油っぽい、ああいう店が好みです(笑)
広めの店内には、テーブル席とカウンター席が。
テーブルの上には日本のラーメン屋よろしく、割り箸や醤油、爪楊枝におしぼりが。
これはかなり嬉しいポイント。
てゆうか、久しぶりに出会いました、おしぼり。
ちょっと複雑なMENYA MUSASHIの注文方法
メニューはかなり多岐にわたりますが、基本となるのはラーメンかつけ麺。
サイドメニューとして、餃子やサラダ、ご飯ものもあり、別紙で寿司のメニューもありました。
ラーメンの場合は、スープの種類、肉の種類、大きさなど様々な組み合わせがあって少々複雑です。
スープ→肉→大きさの順に選んでいきます。
ラーメンのスープは、クラシック、ブラック、レッドの3種類あり、ブラックだけ10UAH(=¥41)の追加料金がかかります。
基本となる具材は、味付け卵、海苔、玉ねぎの芽と肉の4種類。
もやしやネギなどは追加料金を払ってトッピングします。
どんな肉を選ぶかによって値段が変わってくるMENYA MUSASHIのシステム。
一番安い豚肉のチャーシューから鴨肉、神戸牛(本当か?)や海老まで選択可能です。
最後にラーメンの大きさを選びます。300gのLサイズか700gのXLサイズの2種類があります。
正直、Lサイズは日本のお子様ラーメン以下の大きさです。
XLサイズでも、日本のラーメンと比べると少なめな印象。おそらくラーメンの他にサイドメニューや寿司などを注文してもらうための作戦だと思います。
初めてだったので、のぶよはクラシックスープに豚肉のチャーシュー、XLサイズというスタンダードなものを注文しました。
これで139UAH(=¥567)。日本のラーメンよりはかなり安いですが、ウクライナの物価を考えると結構な値段です。
毎日15:00~18:00の間は、Lサイズのラーメンが20%OFFになるサービスタイムです。怖いもの見たさでちょっと味見するには最適かもしれません。(笑)
※XLサイズのラーメンやつけ麺、サイドメニューは割引の対象外です。
注文して、「さあ、携帯でもいじるか」とwi-fiに繋げようとしていたところ、もうラーメンが到着しました。
待ち時間たったの2分ほど。
早すぎない?作り置きを疑ってしまう迅速さ(笑)
見た目はまあ普通のラーメン。
香りもいい感じです。味付け玉子も半熟で美味しそう!
XLサイズのくせに小さいけど。
まずはスープを一口…。
え…何これ?
醤油味のお湯。もしくはめんつゆ。
いや、よくよく味わってみると、かすかに野菜類の旨味が感じられるんです。本当に、かすかに。
でも基本は、ただの野菜を煮た汁にキッコーマンの醤油ないしめんつゆを入れました!はい、出来上がり!って感じ。
美味しくなくはないんです。
確かに日本「っぽい」味。でも何かが違う。なんだろう。
麺はよくある中華麺で美味しかったのですが、茹ですぎ。
あと30秒早く茹で終えていれば最強だったと思います。
チャーシューは、なんと角煮のような四角い豚肉で、脂身が多めでした。
あまり脂身が得意ではないのぶよにとっては結構きつかったです。
唯一好みだったのが、味付け玉子。半熟のとろける黄身は日本で食べるものとほぼ同じでした。
おわりに
MENYA MUSASHI。
決して不味くはないんです。スープまでちゃんと飲み干させていただきましたから。(もったいない病です)
でもこの値段を払って、お腹一杯にならない量の微妙なめんつゆスープっぽいお湯に浸かった柔らかい麺料理を食べるなら、そのへんの食堂でウクライナ料理を2回食べた方が確実に満足感が得られるだろうなと思います。
前回のキシナウの日本料理店では、豚骨醤油ラーメンとサラダ、鶏の甘辛煮がついたセットが385円ほどでしたからね。
しかもどれもかなり高いレベルの。
しかしキエフ市内に数店舗チェーン展開しているということは、それだけ人気があるということ。
実際にのぶよがお邪魔したのは平日の午後2時過ぎにもかかわらず、店内は多くの人で賑わっていました。客の多くが若者だったことも印象的です。しかもみんな結構おしゃれしてる感じ。
たかがラーメンですよ?ラーメン。
そんなラーメンをおしゃれだと思っているウクライナの若者たちにこれだけは言わせてもらいたいです。
まじで日本のラーメンを食べてからおしゃれぶってほしい!
それが無理なら、せめてモルドバのキシナウのラーメンを食べてくれ!(笑)
後日談
予想以上にキエフの街の居心地がよくて、計画してたよりも長く滞在してしまっている今日この頃。
MENYA MUSASHIにもう一度チャンスを与えてあげようと、上から目線で再訪しました。(笑)
ネット情報によると、のぶよが訪れたポディール店はあまり評判が良くないよう。
皆が絶賛している独立広場店へ行くことに。
前回のラーメンでの失敗が深く心に刻まれていたため、今回はつけ麺を注文。
クラシックスープで鶏のから揚げトッピング。119UAH(=¥488)なり。
悪くはない見た目。
でもスープ、どうした?あんかけみたいになってるけど。
案の定というか、なんというか、スープはほのかに鰹だし(のようなもの)が香るホワイトソースのよう。
もはやつけ麺ではなく別の食べ物です。つけパスタとでも言うべきでしょうか。
そこはかとなく、洋風です。
そしてつけ麺のスープはもはやスープではありません。
小麦粉をバターで炒めて作る「ソース」といった感じ。
しっくりくる擬音が思い浮かばないのですが、「ドロドロ」よりさらに水分が少ない感じ、というのが一番近いかもしれません。
総合的に、MENYA MUSASHIは店舗にかかわらず美味しくない。
これがのぶよが行きついた結論です。
前回のラーメン然り、今回のつけ麺然り、おそらく決定的に欠けているのは「油」と「だし」だと思います。
だしの重要性は言わずもがな。日本でラーメンを食べるときにあまり油の美味しさを意識する機会はありませんが、これこそが味の決め手となるかなり重要な要素なんだと実感しました。
ごま油でもいいからとりあえず入れておけば、もっと美味しくなるのに。(笑)
そんなコメントをもって、MENYA MUSASHIに対するただの愚痴記事の締めとさせていただきます。
インフォメーション
MENYA MUSASHI (ポディール店)
住所:Kostiantynivska St, 19, Kyiv, 04071
営業時間:全日 11:00~23:00
MENYA MUSASHI (独立広場店)
住所:Liuteranska St, 3, Kyiv, 01001
営業時間:全日 11:00~23:00
もはや日本食でもなんでもないのですが、キエフで本場の韓国料理を食べられるおすすめレストランについての記事がこちら。
変なラーメンを食べるよりずっと満足できること間違いなしです(笑)
コメント