こんにちは!ジョージア滞在も丸3年!世界半周中ののぶよ(@nobuyo5696)です。
(世界半周についてはこちらの記事へどうぞ。)
ジョージア西部の黒海沿岸エリアには、大都市バトゥミやローカル感ただようコブレティなど、それぞれ異なる魅力を放つ町が点在しています。
いずれも「ビーチシティー」あるいは「ビーチタウン」といった雰囲気満載なのですが、なかでも独自の地位にあるのが、グリア地方に位置するウレキ(Ureki / ურეკი)という町。
ウレキといえば、きめ細やかで真っ黒の砂のビーチがあることで有名です。
黒海沿岸のほとんどの浜は小石がごろごろした状態であるのに対し、ウレキのビーチはジョージアで唯一の砂浜。
寝転がっても背中が痛くならないのはとても嬉しいですし、この黒い砂は磁気を発しており、ヒーリング効果があるとも言われています。
まさに、心も体もリラックスできるビーチ。それがウレキ最大のウリかもしれません。
ビーチばかりに注目が集まるウレキですが、それ以外にも魅力はたくさん。
ビーチリゾートでありながらも、どこか素朴でゆったりした雰囲気も素敵です。
今回の記事は、日本人にはまだまだ知名度が低いウレキ観光・滞在に役立つ情報をまとめたもの。
潮風を感じながら散策したいスポットや、黒海の海の幸を堪能できるレストラン、ジョージア他地域からのアクセス情報まで…
ウレキ滞在はこれでバッチリ!といった内容になっているはず。
ウレキは、限られた時間でせかせか観光するよりも、数日間ノープランでのんびり過ごすのに向いている町。
素朴で開放感溢れる黒海沿岸の町の雰囲気を感じに行きましょう!
ウレキ観光マップ
赤:おすすめレストラン
紫:ゲストハウス
黄色:バスステーション(らしきもの)
緑:マグネティティ・バスステーション
ピンク:幹線道路沿いマルシュルートカ途中乗下車ポント
ウレキの見どころ
はじめに言ってしまうと、ウレキには必見観光スポットのようなものはありません。
海沿いのプロムナードをのんびり歩いたり、のどかな町を散策したり…といった滞在型の旅行に適した町です。
まずは、「ウレキと言えば!」な風景の数々を紹介していきます。
マグネティティ・ビーチ
ウレキを訪れる旅行者にとって最大の目的地が、黒海沿岸に数kmに渡って広がるマグネティティ・ビーチ(Magnetiti / მაგნეტიტი)。【マップ 青①】
真っ黒な砂浜が視界の限り続く光景は、圧巻のひとこと。
ジョージアの黒海沿岸エリアにおける唯一の砂浜のビーチとして有名で、夏場は多くのビーチ客で大賑わいとなります。
「マグネティティ」という言葉、英語の「マグネット(磁石)」に似ているように思いますが、それもそのはず。
マグネティティ・ビーチの黒い砂は磁力を帯びているそうで、他にも様々なミネラル成分を含んでいることから、天然のヒーリング効果があることで知られているのです。
のぶよは数時間このビーチに居ましたが、ヒーリング効果があったかどうかは不明。
少なくとも、他の黒海沿岸のビーチのように三途の川さながらの石だらけのビーチで背中を痛めるストレスから解放されたという点では、リラックスして海本来の魅力を感じることができたと思います(笑)
ウレキのビーチは遠浅であることでも有名で、かなり沖合にいかないと深くならない点もリゾート客に人気の理由のひとつ。
家族連れでも安心して楽しめるという点は、大きなメリットだと思います。
バトゥミのビーチに比べると水質も格段に良く、静かな雰囲気も◎
ハイシーズンど真ん中さえ避ければ、心も体もリラックスできるビーチデイとなるはずです。
マグネティティ・ビーチは西向きにひらけているため、どこからでも黒海に沈む美しい夕日を眺めることができます。
柔らかな砂浜に寝転がり、赤く染まっていく空をぼんやりと眺めながら、波の音をBGMにビールをぐびり…
この極上の瞬間のためだけにでも、ウレキに足を運ぶ価値があると思います!
魚市場
ビーチ以外にも、ウレキには隠れた見どころがあります。
その一つが、幹線道路沿いに位置する魚市場。【マップ 青②】
「市場」というよりは、道路沿いに掘っ立て小屋が十軒ほど建ち並ぶだけの空間で、そこはかとないローカルな雰囲気が漂っています。
どこの露店でも、目の前の黒海でとれた新鮮な魚が販売されています。
そのため種類には限りがあるものの、輸入品の冷凍魚を解凍したものを売っていることはないので安心です。
ウレキの魚市場でぜひチェックしたい魚が、黒海名物とされる以下の3種類。▼
・カルマヒ(Kalmakhi / კალმახი):マスの仲間。淡白ながらも上品な甘味。1kg12~15GEL(=¥600~¥750)
・バラブルカ(Barabulka / ბარაბულკა):赤ボラの仲間。骨ごと食べられる。1kg15~20GEL(=¥750~¥1000)
・ケファリ(Kefali / კეფალი):ボラの仲間。柔らかく淡白な身。1kg8~10GEL(=¥400~¥500)
いずれもkg単位での購入が基本となりますが、交渉すれば1尾ずつなど個数単位の購入も可能。
重さをごまかしてくることもしばしばあるそうなので、ぼったくりにはご注意を。
魚市場で魚を購入すると、内臓の処理を無料で行ってくれ、袋に入れた状態で手渡されます。
購入した魚は、道路を挟んだ向かい側のレストランで調理してもらう(別料金)ことも可能ですが、そこは日本人の腕の見せどころ。
宿泊先にキッチンがある場合は、自分で調理するのもおすすめです。
レストランで食べると1尾10GEL~15GEL(=¥500~¥750)ほどはかかりますが、自分で焼けば魚の代金のみ。
魚の種類や露店での交渉によって価格は異なりますが、のぶよの場合はでっぷりとしたカルマヒとケファリ1尾ずつで計8GEL(=¥400)でした。
▲ 焼き上がりがこちら。ニンニクとスヴァネティ塩(ジョージアのスパイス塩)で味付けして油で揚げ焼きにしただけですが、昇天級の美味しさ…新鮮だからなのか、臭みはいっさいありません。
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ケファリは骨が多め&淡白な味わいでまあまあといった感じでしたが、カルマヒの上品な甘味とほんわりとした食感はもう天国そのものでした。
ウレキが位置するグリア地方は年間を通して温暖な気候であるため、レモンの産地としても有名。
魚市場では自分の庭で採ったレモンを売るおばちゃんもおり(袋にいっぱい詰まって1GEL=¥50)、せっかくなら土地の恵み100%のひと皿にするのもおすすめです。
醤油を持参して和風でいただくのもアリ。
日本人歓喜のウレキの魚市場、ぜひとも訪れてみてください!
グリア地方の伝統建築めぐり
ウレキの中心街南側。マグネティティ・バスステーションにほど近い場所には、木造建築が集まっているエリアがあります。【マップ 青③】
どれも平屋の木造建築で、三角屋根がなんとも可愛らしい造り。
パステルカラーに塗られた木の外壁の剥げ具合も、なかなかに良い味を出しています。
ウレキが位置するグリア地方は、年間を通して高温多湿の気候。
少しでも涼をとるために、風通しの良い木造建築が伝統的に好まれ、地面から一段高い場所に床を設置して湿気を抑える高床の様式が見られます。
トイレや台所は、母屋ではなく屋外に設置されているのも特徴的。
現在でこそ西洋風の造りの家もポピュラーですが、こうした伝統家屋も少なからず見られます。
ビーチリゾートとしての顔だけではない、古き良き海沿いの町らしい情緒が漂う伝統建築エリア。
ウレキの素朴な雰囲気と見事にマッチしており、ゆっくりと散策&見学を楽しみたいものです。
アートめぐり
ウレキの中心街では、さまざまなアートが旅行客を出迎えてくれます。
壁に直接ペンキで描かれたものから、石を一つ一つ敷き詰めてモザイク風にしたものまで…
どれもカラフルでポップな作風なものが多く、海沿いの町らしい開放的で明るい雰囲気を彩ります。
▲ ウレキに数あるアートの中でも特に圧巻だったのが、アーティスティックな薬局。【マップ 青④】
カラフルな外壁は、小石に色を塗ってびっしりと敷き詰めたもの。
一つ一つの作品の完成度はかなり高く、全体を見ても不思議な調和が感じられます。
歩いていてたまたま見つけたこの建物。はじめはアートギャラリーなのかと思いましたが、実は現役で営業している薬局というのもウレキのミステリー。
内部はジョージアによくある普通の薬局そのもので、外観とのギャップもまた面白いです。
ソ連建造物めぐり
ソ連時代から多くの海水浴客を受け入れてきたウレキの町には、当時の賑わいを思わせるソ連スポットがいくつか点在しており、散策がてら立ち寄るのもおすすめ。
夏場のハイシーズンには多くのミニバスが発着するマグネティティ・バスステーションには、「THE・ソ連」といったレリーフが残っています。【マップ 緑】▼
ハイシーズン以外はほぼ利用されなくなるマグネティティ・バスステーション。
人っ子ひとりいない退廃感も相まって、独特の雰囲気が漂っていました。
▲ マグネティティ・ビーチの北端にひっそりと残るのは、サナトリウム跡地。【マップ 青⑤】
主に結核に感染した患者の療養施設として使われていたもので、多くの人がこの場所に長期滞在して健康増進を目指していました。
現在のサナトリウム敷地内はほぼ廃墟となってはいるものの、当時の浴場やマッサージ施設などはかろうじて残っています。
ビーチ目の前というロケーションながら、人影はなく閑散とした雰囲気のサナトリウム。
敷地内の一部の建物は現役の宿泊施設として機能しているのが信じられないほどに、なんとも言えない哀愁に支配されていました。
素朴なビーチタウンを散策
ウレキのメインストリートであるビーチ沿いは、夏場はリゾート客で大賑わい。
お洒落なオープンカフェなどが建ち並び、水着姿の旅行者が思い思いの時間を過ごします。
いっぽうで、メインストリートから一本内陸側に入ったストリートは、ハイシーズンであっても静かな雰囲気。
地元の人々が訪れる露店や商店もいくつか点在しており、素朴で飾り気のないローカル感が漂っています。
さらに内陸へと入ると、ビーチリゾートらしい雰囲気はどこへやら。
「海が近い普通の小さな町」のようになり、ジョージアの田舎の町らしい日常風景が至る所で見られます。
ウレキの町を散策していると、やたらと放し飼いの家畜がほっつき歩いていることに気が付くはず。
牛、馬、鶏が自由に練り歩く素朴な風景…
「ビーチリゾート」のイメージとは対照的なジョージア地方部の普通の暮らしが垣間見えます。
ウレキの中心街は南北にだだっ広いのですが、端から端まで歩いても30分ほど。
1時間もあれば、小さな路地にも足を踏み入れながら往復することができる規模です。
ウレキ散策の締めとなるのは、やはり青々とした黒海。
素朴な風景の町を抜け、目の前に広がる青の世界へと向かっていく瞬間の高揚感は、たまらなく貴重で極上のものだと思います。
ウレキのおすすめレストラン
ウレキのビーチエリアには、数多くのレストランが建ち並んでいます。
しかしながら、そのほとんどはリゾート客向けの店ばかり。
値段は高めでハイシーズン以外は閉鎖される場合が多いです。
ここでは、リゾート客にも地元民にも愛されるウレキのレストラン2軒を紹介します。
ビーチからは離れた鉄道駅エリアに位置していますが、いずれも(たぶん)一年を通して営業しており、わざわざ食事のために足をのばす価値は十分にあります!
①ツカルツミンダ
ウレキ鉄道駅から幹線道路沿いを400mほど北に行った場所にあるのが、ツカルツミンダ(Tskaltsminda / წყალწმინდა)というレストラン。【マップ 赤】
総木造のテラスがとても美しく、レトロな雰囲気が魅力的です。
木造のテラス席は暖かい時期のみオープンしますが、冬場は店内部分での飲食が可能だそう。
客層は、リゾート客らしき人の姿とジョージア人家族連れの姿が半々といったところでしょうか。
こうした幹線道路沿いの「ドライブイン」のようなレストランは、どこの国でも当たり外れが激しいもの。
しかしこのお店は「当たり」だと思います。
メニューは、ジョージア料理の基本的なものが揃った感じ。
サラダ系や煮込み系、ハチャプリにヒンカリまでひと通り置いてあります。▼
幅広いメニューの中から何を選ぼうか迷ってしまいますが、ここはウレキ名物の魚料理に挑戦したいもの。
店のすぐそばに魚市場があるため、新鮮さはお墨付きです。
のぶよが注文したのは、黒海定番の赤い小魚「バラブルカ」(12GEL=¥600)。
15尾でひと皿となり、カラッと油で揚げられた状態で提供されます。▼
抜群に香ばしいバラブルカにレモンをぎゅっと絞ってかじると、口内に広がる黒海の味…
臭みはまったくなく、ほんわりとした柔らかな身の甘味や旨味がしっかりと感じられます。
このお店で魚とともにぜひ注文したいのが、ジョージア西部の名産であるジャガイモをカラッと揚げたフライドポテト(5GEL=¥300)。
手切りのポテトはほっくほく食感で芋本来の甘味もかなりのもの。
魚料理とセットで頼めば、ジョージア風フィッシュアンドチップス定食のできあがりです!
お店では黒海名物の3種類の魚が用意されていますが、すぐそばの魚市場で購入した魚を持ち込んで調理してもらうことも可能。(※別料金)
店の人も笑顔が素敵で好対応だったので、ウレキ滞在中のお魚ランチにはおすすめです!
②ヒンカリ小屋
ウレキ鉄道駅から幹線道路沿いを歩いて魚市場へと向かう途中。
のぶよの目に留まったのは、看板すら出ていない謎の掘っ立て小屋でした。【マップ 赤】
気になったので、開け放たれた扉をくぐって中を覗いてみると、そこに広がっていたのは時が止まったかのようなレトロな空間でした。▼
椅子やテーブルが置かれ、コンポート(果物ジュース)や漬物が入ったショーケースがあることから、どうやらこの場所は食堂であるよう。
掘っ立て小屋内部の雰囲気をひとことで表すなら「昭和」。
平成生まれであるのぶよですが、どこか懐かしくなるような温かい雰囲気に満ち溢れており、もはやジョージアではなく数十年前の日本の食堂に迷い込んだかのような感覚になります。
「ぜひともこのレトロな空間で食事したい!」と思ったのぶよ。
暇そうにテレビを見ていたおばちゃんにメニューがあるか尋ねると、「ヒンカリしか置いていない」との返答が。
「ヒンカリしか置いていない」というのは、実はものすごいこと。
こうした場末のローカル食堂で、ジョージア料理の中でも一、二を争うほどに手間がかかる上に客単価が低いヒンカリを専門的に出すような物好きな店は、なかなか存在しないためです。
唯一のメニューであるヒンカリを注文すると、上機嫌で鼻歌(というか声を出してたので「歌」)を歌いながら調理場へ向かうおばさん。
ジョージア西部らしい、なんとも言えない明るい感じがクセになります。
待つこと10分少々でやってきたのは、手作り感あふれるヒンカリでした。▼
ヒンカリの生地は特製の機械を用いて薄くのばすのが一般的ですが、そんな機械など置いてないからなのか、手作業でのばしたことが分かるような厚めのもっちり生地。
ひと口かじると、ハーブがたっぷり混ぜ込まれたほろほろのひき肉と大量の肉汁スープにノックアウトされます。
やや塩気は強めであるものの、厚めの生地によく合っています。
「家庭的なヒンカリ」といった感じで、レストラン等ではまず味わえない温かみのある味わいが美味しいです。
店名も、営業時間も、なにもかも不明なヒンカリ小屋ですが、ディープなウレキを感じたいなら行ってみる価値あり。
上機嫌なおばちゃんとの掛け合いも楽しみのひとつです!
ウレキへのアクセス・行き方
ウレキは小さな町でありながらも、ジョージア人で知らぬ者はいないほどにポピュラーなリゾートタウン。
他都市からの交通はかなり充実しており、特に夏場のハイシーズンは増便されるのでかなり便利になります。
しかしながら、ウレキでの公共交通利用の拠点となるバスステーションのシステムが旅行者にはやや分かりにくいのが難点。
この項では初めての旅行者でも問題なく移動できるように、ウレキのアクセスや交通に関する情報を解説していきます。
ちょっと複雑なウレキの鉄道駅とバスステーション
鉄道でウレキに到着/出発する場合は、ウレキ鉄道駅【マップ 灰色】の利用一択なので分かりやすいですが、マルシュルートカ(乗り合いミニバス)利用の場合は注意が必要。
というのも、ウレキには公式なバスステーションが2か所と、他都市間を走るマルシュルートカに途中乗車/下車するためのポイントが1ヶ所、合計で3ヶ所が存在するためです。
バスステーション(らしきもの):メインのバスステーション
▲ ウレキ始発便/終点便を利用する場合は、鉄道駅の北100mほどの駐車場にあるバスステーション(らしきもの)【マップ 黄色】の発着です。
こちらは比較的新しくバスステーションとしての機能を持つようになった場所。
ウレキのメインバスステーションのような存在で、年間を通して利用されています。
マグネティティ・バスステーション:夏季限定
▲ 7月と8月のハイシーズンに増便されるウレキ発着マルシュルートカ用のバスステーションが、中心街やビーチに近いマグネティティ・バスステーションです。【マップ 緑】
ウレキ観光・滞在の中心となるエリアから徒歩圏内なので便利ですが、ハイシーズン以外はほぼ利用されなくなる点にご注意を。
1日2便~3便のバトゥミ行きマルシュルートカが発着するのみとなります。
幹線道路沿いのマルシュルートカ乗下車ポイント:他都市間の便を途中乗車/下車する場合
▲ ジョージアの移動上級者向けなのが、幹線道路沿いのマルシュルートカ乗下車ポイント【マップ ピンク】を利用すること。
トビリシ~バトゥミ便やクタイシ~バトゥミ便など、他都市間を結ぶマシュルートカ路線がこの場所を通過するので、空席があればウレキで途中乗車/下車することも可能です(だいたい空席はある)。
ウレキ始発/終点便に比べると、便数が格段に増えるのがメリット。
「さっさと移動したい」という上級者にはおすすめです。
「マルシュルートカを途中乗車/下車するのは初めてで不安…」という人向けに、詳細なマルシュルートカ利用法の記事も書いているので、気になる人は参考にしてください!▼
ウレキの市内交通(鉄道駅~中心街間の移動)
ウレキ鉄道駅やバスステーション(らしきもの)から、ウレキ中心街やビーチまでは、およそ2kmほどの距離があります。
歩いても30分ほどなのですが、荷物がある場合などはかなり大変。
タクシーを利用しても良いのですが、たったの2kmで15GEL(=¥750)と、相場の5倍ほどの値段を吹っかけてくるのでご注意を。
格安で快適に移動したいなら、ウレキ市内マルシュルートカを利用するのがおすすめ。
以下のルートをぐるぐると往復するように走っています。▼
本数はあまり多くないのが難点ですが、大きな荷物でも問題なく置けるほどに広々したスペースがあるので安心。
可愛らしいデザインで開放的な雰囲気のマルシュルートカ自体もアトラクションのようで楽しいので、一度は利用してみるのも良いでしょう。
ジョージア他都市~ウレキ間のアクセス・行き方
ウレキは、ジョージアの他都市とのアクセスがとても便利な町。
バトゥミやコブレティ、ポティなど黒海沿岸の町へはマルシュルートカで簡単に移動できますし、ウレキに宿泊しながらこれらの町へとデイトリップすることも可能です。
トビリシやクタイシなど東部/中部の町~ウレキ間はやや距離があるものの、鉄道とマルシュルートカのいずれも利用できるので不便はありません。
ジョージア西部各都市〜ウレキ間のアクセス
【マルシュルートカ】
バトゥミやコブレティなど黒海沿岸南部の町~ウレキ間は、多くのマルシュルートカが走っていて便利。
コブレティ始発~ウレキ終点という便は存在しませんが、バトゥミ始発の便はすべてコブレティを経由してウレキに至る(ウレキ→コブレティ→バトゥミ方面も同じ)ので、途中乗車/下車もまったく問題ありません。
バトゥミ~コブレティ~ウレキ間の直行マルシュルートカは季節によって便数が変化するのが特徴的。
夏場(6月~9月頭)は1時間から1時間半に1本は走っていますが、それ以外の季節は一日数本に減便となるのでご注意を。
バトゥミの発着ポイントは市内東部のオールド・バスステーション一択。
コブレティては市内南部の鉄道駅前のバス停を経由し、海岸沿いの通り(Aghmashvili St.)を通ってウレキ方面へ至ります。
ウレキの発着ポイントは2か所あり、年間を通して基本はバスステーション(らしきもの)。【マップ 黄色】
夏場のみ、ビーチエリアのマグネティティ・バスステーション【マップ 緑】からも発着しています。
直行マルシュルートカが減便となるオフシーズンでも、この区間は簡単に移動が可能です。
トビリシやクタイシなど東方面からバトゥミへ向かうマルシュルートカはすべてウレキの幹線道路沿い【マップ ピンク】を通るので、途中乗下車すれば良いだけ。
20分~30分に1本程度はバトゥミ行きのミニバスが通過するので、手を挙げて合図をして停車してもらいましょう。
【鉄道】
できる限り安く移動したい場合は、バトゥミ~コブレティ~クタイシ間を結ぶ1日2本のローカル鉄道を利用してウレキで途中乗車/下車することも可能です。
運賃はたったの1GEL(=¥50)と格安ではあるものの、スケジュール的にやや不便なのがネック。
個人的には、バトゥミ/コブレティからマルシュルートカでの移動の方が楽だと思います。
便番号 | バトゥミ発 | コブレティ発 | ウレキ発 | クタイシ着 |
683 | 8:25 | 09:02 | 9:38 | 12:20 |
681 | 18:55 | 19:34 | 20:22 | 23:14 |
便番号 | クタイシ発 | ウレキ発 | コブレティ発 | バトゥミ着 |
682 | 5:40 | 8:38 | 9:23 | 10:02 |
684 | 16:30 | 19:29 | 20:03 | 20:40 |
この鉄道はローカル路線にあたるため、Tkt.geのオンライン予約や時刻表検索に対応していないものの、ちゃんと存在するのでご安心を。
詳細な移動情報や乗車レポートは別記事で解説しているので、ぜひ参考にしてください!
サメグレロ地方最大の都市・ズグディディ~ウレキ間は、直行のマルシュルートカがないため、ズグディディ~バトゥミ間の便を幹線道路沿い【マップ ピンク】で途中乗下車することになります。
1日3本運行していますが、こちらはある程度乗客が集まり次第の出発となり、決まったスケジュールがない点がとても不便です。
ズグディディには公式なバスステーションが存在せず、ウレキ経由バトゥミ行きの便はズグディディ鉄道駅前の広場の発着です。
ジョージア東部各都市〜ウレキ間のアクセス
【マルシュルートカ】
トビリシ~ウレキ間は、多くのマルシュルートカが走っていて便利です。
この区間の直行マルシュルートカは季節によって便数が変化するのが特徴的。
夏場(6月~9月頭)は1時間に1本は走っていますが、それ以外の季節は一日数本に減便となるのでご注意を。
トビリシの発着ポイントは市内北部のディドゥベ・バスステーション。
ウレキの発着ポイントは2か所あり、年間を通して基本はバスステーション(らしきもの)。【マップ 黄色】
夏場のみ、ビーチエリアのマグネティティ・バスステーション【マップ 緑】からも発着しています。
直行マルシュルートカが減便となるオフシーズンでも、この区間は簡単に移動が可能です。
トビリシやクタイシなど東方面からバトゥミへ向かうマルシュルートカはすべてウレキの幹線道路沿い【マップ ピンク】を通るので、途中乗下車すれば良いだけ。
20分~30分に1本程度はバトゥミ行きのミニバスが通過するので、手を挙げて合図をして停車してもらいましょう。
【②高速鉄道】
トビリシ~ウレキ間の最速の移動手段が、トビリシ~バトゥミ間を結ぶ1日4本の高速鉄道を利用してウレキで途中乗車/下車すること。
ミニバスよりも広々とした座席で、なおかつあまり変わらない料金で移動できる点がメリットです。
トビリシ~ウレキ~バトゥミ間の高速鉄道は人気が高く、特に夏場のハイシーズンは数日先まで予約でいっぱいであることも多いです。
この路線に関しては、時刻表の確認やチケットのオンライン予約は必須だと考えておきましょう。
【③ローカル鉄道】
できる限り安く移動したい場合は、トビリシ~オズルゲティ間を結ぶ1日1本のローカル鉄道を利用してウレキで途中乗車/下車することも可能です。
運賃はトビリシ~ウレキ間でたったの9GEL(=¥450)と格安なのも嬉しい点。
行きは朝トビリシ発→夕方にウレキ到着 / 帰りは午前中ウレキ発→夕方にトビリシ着 というスケジュール的にもそれほど不便ではありません。
なにより素晴らしいのが、トビリシ~バトゥミ間の高速鉄道とは異なり、この路線はあまり知られていないためかいつもガラガラなので、事前予約をしなくても当日乗車が可能であること。
ほとんど乗客がいないので隣り合った二席を占領してくつろぎながら鉄道旅を楽しめますし、個人的にはとてもおすすめです。
便番号 | トビリシ発 | ウレキ発 | オズルゲティ着 |
12 | 8:50 | 16:02 | 17:30 |
便番号 | オズルゲティ発 | ウレキ発 | トビリシ着 |
11 | 9:00 | 10:37 | 17:44 |
この鉄道はTkt.geのオンライン予約や時刻表検索にも対応しているので安心。
詳細な移動情報やチケットの購入方法は別記事で解説しているので、ぜひ参考にしてください!
【マルシュルートカ】
クタイシ~ウレキ間は、直行のマルシュルートカがないため、クタイシ~バトゥミ間の便を幹線道路沿い【マップ ピンク】で途中乗下車することになります。
クタイシ~バトゥミ間のマルシュルートカは30分~1時間に1本運行しているので便利。
クタイシの発着ポイントは、市内南部に位置するクタイシ中央バスステーションです。▼
クタイシ中央バスステーションは一応、長距離路線と近距離路線に大まかに分かれており、ウレキ経由バトゥミ行きなどの長距離路線はマクドナルド裏手の一角の発着です。
【鉄道】
できる限り安く移動したい場合は、クタイシ~バトゥミ間を結ぶ1日2本のローカル鉄道を利用してウレキで途中乗車/下車することも可能です。
運賃はたったの1GEL(=¥50)と格安ではあるものの、スケジュール的にやや不便なのがネック。
個人的には、バトゥミからマルシュルートカでの移動の方が楽だと思います。
便番号 | バトゥミ発 | ウレキ発 | クタイシ着 |
683 | 8:25 | 9:38 | 12:20 |
681 | 18:55 | 20:22 | 23:14 |
便番号 | クタイシ発 | ウレキ発 | バトゥミ着 |
682 | 5:40 | 8:38 | 10:02 |
684 | 16:30 | 19:29 | 20:40 |
この鉄道はローカル路線にあたるため、Tkt.geのオンライン予約や時刻表検索に対応していないものの、ちゃんと存在するのでご安心を。
詳細な移動情報や乗車レポートは別記事で解説しているので、ぜひ参考にしてください!
ウレキ観光のアドバイス
ウレキは、「観光しに行く」というよりも「のんびりと滞在しに行く」ことに向いている町。
バトゥミなど近郊の都市からの日帰りも十分可能ですが、のぶよ的には宿泊してゆっくりとこの町独特の雰囲気を感じるのがおすすめです。
ビーチリゾートという町の性質から、ジョージアの他の町とはやや異なるシステムで回っているのがウレキという町。
ここでは、ウレキ訪問前に知っておきたいアドバイスや注意点をいくつか解説します。
ウレキ観光におすすめの季節
「ウレキ=ビーチタウン=夏に訪れるべき」とは多くのジョージア人が口を揃えることですが、のぶよ的に夏の2ヶ月間(7月~8月)のウレキ滞在はおすすめしません。
その理由が、夏場のハイシーズンのウレキはとにかく混雑するため。
ウレキを訪れる旅行者の大半は他エリアのジョージア人家族連れや若者グループなのですが、彼らがバケーションに入る7月頭~8月末のビーチは、イモ洗い状態となります。
いっぽうで、ジョージアのバケーションシーズンの前後はびっくりするほどに人が少なくなるのがウレキの特徴。
具体的には6月と9月がそれにあたります。
これら2つの月は、町に人は少なく活気はないながらも商店や飲食店は半数ほどが営業しており、なにより気候は安定している穴場の時期。
遠浅の海でのスイミングも十分に可能な暖かさ(というか普通に暑い)です。
というわけで、ウレキののんびりとした雰囲気と黒海ビーチを同時に楽しめる6月と9月がウレキ観光のベストシーズンだと思います。
逆に、ウレキに行くべきではないのが10月~4月にかけてのオフシーズン。
ウレキのオフシーズンは、「人が一気に減る」といったレベルではなく、文字通り「人がいなくなる」ため、滞在しても買い物も食事もできない事態になります。
ハイシーズン以外はゴーストタウンになる
ウレキの経済は、7月と8月の2ヶ月間のみですべてが回っているエクストリームなもの。
一般的に「ショルダーシーズン」と呼ばれる6月や9月でさえ、中心街の店の7割ほどは閉まっているくらいなので、ある意味徹底しています。
まだ夏日が続き、ビーチも問題なく楽しめる9月半ば~末にかけての町がすでにこんな状態なので想像はつくと思いますが、冬場のウレキは完全なるゴーストタウンと化します。
10月~4月にかけては、全国チェーンのコンビニでさえ閉鎖されることになるので、訪れる時期にはとにかくご注意を。
ウレキの物価は高め
ウレキ、特にビーチ沿いや中心街の物価は、一般的なジョージアの物価よりもかなり割高。
どこの国のリゾート地にも同じことが言えますし、仕方がない部分はありますが、リーズナブルに済ませたいなら必要なものは予め購入しておくのがおすすめです。
ウレキの中心部にはジョージア全国チェーンのコンビニ”Nikola”が2軒あるものの、こちらも他エリアの同チェーンより2割~3割ほど高めのぼったくり料金設定。
個人商店の価格帯もやや割高で、数日間の滞在ならまだしも、一週間以上の長期滞在をするとなるとやや厳しいかもしれません。
ぼったくりに注意
ウレキには「観光客=お金を払うことを厭わない」といった感覚が根付いているような気がします。
鉄道駅~中心部間を移動する観光客向けのタクシーは、2kmほどの距離なのに「15GEL!(=¥750)」なんてふっかけてきますし(相場は3GEL=¥150ほど。高くても5GEL=¥250)、kg単位で魚を売る魚市場では重さをごまかしてくることも日常茶飯事だと言います。
正直、「まあリゾート地だししょうがないか…」と思ってしまうレベルの少額のぼったくりではあるのですが、正しくない風潮であるのは事実。
ぼったくりを避けたいなら、移動は公共交通or徒歩 / 魚市場では重さを自分で確認できる秤を持参 / 飲食店では値段を逐一確認する…と対策するのがおすすめです。
ウレキで宿泊もおすすめ
すでに触れているように、ウレキには観光スポットのようなものは多くなく、観光目的での訪問には向いていない町。
黒海ビーチでのんびり泳いだり、のどかな町を散策したり、黒海の海の幸を堪能したり…と、リゾート型の滞在にこそ向いています。
ウレキの町はかなり小さく、日帰りでも十分にまわれる規模ですが、のぶよ的にはやはり宿泊していくのがおすすめ。
大型ホテルこそ存在しませんが、日本でいう「海の家」のような個人宅でリゾート客を受け入れているゲストハウスが多く点在しています。
のぶよが実際に宿泊したゲストハウス(おそらくウレキ最安値)はこちらです。▼
【Elene】
・部屋タイプ:トリプルルーム一人利用 ※トイレ・シャワー共用
・料金:15GEL(=¥750)
・立地:8/10
ビーチまで徒歩5分もかからないほどの好立地でありながら、海岸沿いのストリートから一本入った場所にあるためとても静か。
24時間営業のコンビニ”Nikola”も徒歩3分ほどと近くて便利です。
・アクセス:8/10
入口の門は常に開いており、簡単に中にアクセスできます。
宿の人がいる場合は問題なくチェックインが可能ですが、どこかへ出かけている場合は待たなければいけないかも。
・スタッフ:7/10
とびっきりの笑顔で歓迎!というわけではありませんが、普通に迎え入れてくれるサバサバとした感じでした。
滞在中もそこまでがっつり絡まれるというわけではないので、プライバシーを大切にしながら過ごしたい人には良いかも。
・清潔さ:7/10
設備はどれも古いですが、清掃は意外と行き届いていました。
トイレやバスルームも問題なく、共用キッチンもまあ清潔でした。
・設備:7/10
人によって気になるかもしれないのが、共用トイレがトルコ式である点。
バスルーム付きの部屋は洋式なので安心です。
共用キッチンの調理器具は申し分なく、自炊基本の長期滞在でも問題なさそう。
部屋のコンセントがベッドから遠いところにあるという不便さはジョージアあるあるなので、のぶよはもはや気になりませんでした(笑)
・wi-fi:3/10
Wi-fiはあるにはあるのですが、部屋部分では電波が弱くて使い物にならないレベル。
共用部分やテラスに出ればましですが、大容量のデータのやり取り等は厳しいように思います。
・雰囲気:6/10
個室しかない宿であるため、ホステルのように宿泊客同士ががっつりと絡むような状況はありません。
宿の人もチェックイン時以外はほとんど宿泊客用スペースに顔を見せないため、人との関わりを期待しての滞在だと当てが外れるかもしれません。
・総合:6.6/10
ウレキ最安値の値段を考えれば、アクセスや設備なども含めてとても良い宿だと思います。
家具やトイレなどをもう少しアップグレードしてくれれば、さらに良くなるかも。
設備の古さなどがあまり気にならない人なら、満足のいく滞在ができるはずです。
自分だけの時間を大切にしながら、のんびりと格安でビーチリゾート滞在をしたい人にはおすすめ。
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おわりに
見どころやグルメ、アクセスに注意点まで、ウレキ観光・滞在に必要な情報を解説しました。
数日間のんびりするにはぴったりな町だと伝わったと思いますし、「行ってみたいなあ…」と思ってもらえたなら嬉しいです。
ジョージアに滞在する日本人は「黒海=バトゥミ!!」と猫も杓子もバトゥミにばかり行って謎デザインのタワマンやキラキラ旧市街の写真を撮って…な人が多いような印象ですが、個人的にはウレキやコブレティなどジョージアの人が行くビーチタウンの方が、この国らしいのんびりした雰囲気があるのでおすすめ。
有名どころとはひと味違うスポットを探しているそこのあなた!ウレキ、おすすめですよ…!
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