こんにちは!カッパドキアにのんびり滞在中、世界半周中ののぶよ(@nobuyo5696)です。
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ギョレメの南西10kmのところにあるユルギュップ(Ürgüp)は、空港があるカイセリからのミニバスが停車するカッパドキア南側の玄関口となる町。
こぢんまりとした町ながらも、かつての町の姿を伝える旧中心街はかなり見ごたえあり。
カッパドキア地方らしい洞窟を利用した住居が残っています。
ユルギュップの西にあるオルタヒサル(Ortahisar)は、巨大な岩の中に築かれたオルタヒサル城塞がシンボルの小さな村。
カッパドキアの中では観光客があまり訪れない場所で、素朴な村の風景も魅力的です。
今回の記事では、カッパドキア観光の穴場とも言えるこれら二つの町の観光スポットやアクセス情報を紹介します。
ユルギュップ/オルタヒサル観光地図
黄色:バス停
青:観光スポット
赤:三姉妹の岩
ユルギュップの観光スポット
観光客には素通りされてしまうことが多いユルギュップ(Ürgüp)。
比較的新しく整備された中心街は、よくあるトルコの小さな町といった感じで見どころはあまりありません。
しかしながら、中心街のすぐ隣には、ユルギュップのかつての中心街が残っており、洞窟を利用した家々と白い石壁が連なる風景は一見の価値があります。
また、ポストカードによく使われる三姉妹の岩があるのもユルギュップの近郊です。
旧中心街
ユルギュップのオトガル(バスターミナル)がある中心街から西へ300mほど。
丘の斜面に広がるのが、ユルギュップの旧中心街です。
建物の多くは廃墟となっているものの、洞窟ゲストハウスや眺望を売りにしたレストランが数軒点在しています。
観光客の姿はゼロ。
土色の石壁が連なる路地はとにかく静かで、観光地ではないカッパドキア地方の素朴な町の雰囲気が強く感じられます。
迷路のような路地を登った先には、旧中心街全体と後述する願いの丘を見渡すビューポイントがあり、こちらも必見です。
願いの丘
ユルギュップ旧中心街の丘と道路を挟んだところにあるのが、願いの丘(Temenni Tepesi)と呼ばれる小高い丘。
丘の頂上にはカフェがあり、ユルギュップの現在の中心街のパノラマを望むことができます。
三姉妹の岩
ユルギュップ中心街の西2.5kmほど、町の入口付近にあるのが、有名な三姉妹の岩(Üç Güzeller)。
まるで寄り添うように立つ三つのキノコ岩は、確かに三姉妹という表現がぴったりです。
団体観光客の定番撮影スポットとなっているようで、嵐のように写真を撮りまくって去っていく人達が多く見られました。
周辺には他にこれといった見どころはなく、ユルギュップからのアクセスもやや不便なものの、カッパドキアの奇岩を制覇したいなら立ち寄ってみるのもいいでしょう。
ユルギュップへのアクセス
↑ユルギュップのバスターミナル
ユルギュップはカッパドキアの南の入口となる町。
ギョレメやアヴァノスなど他のカッパドキア地域へのドルムシュ(ミニバス)はもちろん、空港があるカイセリ(Kayseri)の町を結ぶドルムシュが発着するバスターミナルがあります。
ギョレメ~ユルギュップ
ギョレメからユルギュップへのアクセスは、1時間に1本運行のアヴァノス~ギョレメ~ユルギュップ間を走るドルムシュ(ミニバス)を利用します。
・ギョレメ→ユルギュップ
ギョレメのバス停を毎時25分~30分頃通過
・ユルギュップ→ギョレメ
ユルギュップのバスターミナルを毎時正時に発車
※最終バスは19:00ユルギュップ発
所要時間:20分
料金:5TL(=¥95)
ギョレメ~三姉妹の岩
↑三姉妹の岩展望台前。ここでバスを降りる。
ユルギュップの町に入る手前にある三姉妹の岩へのアクセスは、アヴァノス~ギョレメ~ユルギュップ間のドルムシュを利用して、三姉妹の岩付近で途中下車してのアクセスです。
三姉妹の岩は正規の停留所ではないため、運転手にあらかじめ「ウチ・ギュゼレル(Üç Güzeller=トルコ語で三姉妹の岩)」と伝えておくと、展望台前で降ろしてくれます。
三姉妹の岩の観光自体は10分もあれば十分なのですが、次のバスが来るのは1時間後。
三姉妹の岩~ユルギュップまでは2.5kmほどの距離があるものの下り坂なので、意外と楽に歩くことができます。
↑野良犬が道案内してくれた、ユルギュップまでの下り坂
逆に、ユルギュップから三姉妹の岩まではかなりの上り坂となるので、三姉妹の岩→ユルギュップの順で観光することを強くおすすめします。
ギョレメ~三姉妹の岩間ミニバス
所要時間:15分
料金:5TL(=¥95)
ユルギュップ~カイセリ
カッパドキアの東に位置するカイセリ(Kayseri)の町は、飛行機でカッパドキアへやってくる旅行者が利用する空港がある町。
多くの旅行者は何も見ることなくシャトルバスでカッパドキアへと直行してしまいますが、カイセリは900年前のセルジューク朝時代の雰囲気が色濃く残る魅力的な町でもあります。
ユルギュップのバスターミナルからカイセリ行きのドルムシュが1時間に1本運行されており、簡単にアクセスすることができます。
ユルギュップ~カイセリ
所要時間:50分
料金:20TL(=¥380)
※最終バスは20:00ユルギュップ発
オルタヒサルの観光スポット
巨大な岩を利用して築かれた城塞といえばウチヒサルのものが有名ですが、ここオルタヒサルにも同じようなものがあります。
迫害を逃れてこの地にやってきたキリスト教徒たちによって築かれ、その見晴らしの良さから見張りをする場所としても利用されてきたオルタヒサル城(Ortahisar Kalesi)。
ウチヒサル城に比べると観光客の数はかなり少なく、城の周りに広がる町の雰囲気もなんだかのんびりしています。
オルタヒサル城
オルタヒサル村のシンボルであるオルタヒサル城は、素朴な町並みの中にそびえ立つ巨大な岩の中に築かれた城。
城内には入場することができ、頂上からはカッパドキアの広大な大地のパノラマを360°望むことができます。
インフォメーション
オルタヒサ:ル城(Ortahisar Kalesi)
営業時間:8:30~18:00
料金:4TL(=¥76)
オルタヒサルの町並み
オルタヒサル城からのパノラマを楽しんだ後は、ふもとに広がる村を散策してみましょう。
斜面を利用して作られた家々の壁は白っぽい色に統一されており、何となく優雅な雰囲気が漂っています。
観光客向けのお店もいくつかあるものの、基本的には人々が生活している民家がほとんど。
観光地化されたギョレメやウチヒサルなどの町と比べると、かなり静かな雰囲気なのが印象的でした。
オルタヒサルへのアクセス
↑オルタヒサルへの入口のバス停
他の町からのミニバスが到着するオルタヒサルのバス停は、オルタヒサル城がある村の中心から1.5kmほど北に離れた幹線道路沿いに位置しています。
バス停から中心街までの交通手段はないため、アクセスはなかなか不便。
それも観光客が少ない理由の一つかもしれません。
ギョレメ~オルタヒサル
ギョレメ~オルタヒサル間は、1時間1本に運行のアヴァノス~ギョレメ~ユルギュップ間のドルムシュ(ミニバス)を途中下車してのアクセスです。
・ギョレメ→オルタヒサル
ギョレメのバス停を毎時25分~30分頃通過
・オルタヒサル→ギョレメ
オルタヒサルのバス停を毎時10分~15分頃通過
所要時間:15分
料金:4TL(=¥76)
オルタヒサル~ユルギュップ
オルタヒサル~ユルギュップ間のアクセスも、先述のアヴァノス~ギョレメ~ユルギュップ間のドルムシュを利用します。
・オルタヒサル→ユルギュップ
オルタヒサルのバス停を毎時35分~45分に通過
・ユルギュップ→オルタヒサル
ユルギュップのバスターミナルを毎時正時に発車
所要時間:10分
料金:4TL(=¥76)
見どころが広い範囲に点在しているカッパドキア。
公共交通手段でもまわれますが、短い日程ならツアー参加が便利で格安!
カッパドキア北部の見どころをまわる定番のレッドツアーから、個人では行きにくいユフララ渓谷やカイマクル地下都市をまわるグリーンツアー、観光のハイライトとなる熱気球フライトまでさまざま。
意外と高額な各観光スポットへの入場料も含まれているのが一番のメリットです。
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・世界遺産カッパドキア 1日観光ツアー<昼食付き/日本語/カッパドキア発>
・世界遺産カッパドキア 1泊2日観光ツアー<国内航空券込/朝・昼食付き/日本語/イスタンブール発>
おわりに
有名な観光スポットばかりにスポットライトが当てられがちなカッパドキアの穴場の二つの町を紹介しました。
いずれもドルムシュ(ミニバス)を使って簡単にアクセス可能なので、デイトリップにはうってつけです。
カッパドキアの定番観光スポットを一通り見たなら、足をのばしてみてはいかがでしょうか。
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