こんにちは!ジョージア滞在も1年、世界半周中ののぶよ(@nobuyo5696)です。
(世界半周についてはこちらの記事へどうぞ。)
コンパクトな町ながらも、多くの見どころが点在しているトビリシ。
もうこの町に1年以上滞在しているのぶよですが、最近初めて訪れた場所がとても良かったので紹介します。
それが、ジョージア国立植物園(National Botanical Garden of Georgia / საქართველოს ეროვნული ბოტანიკური ბაღი)。
現地では「トビリシ植物園」や「ボタニカル・ガーデン」の呼び方の方がポピュラーかもしれません。
観光客にはあまり知られていないものの、トビリシっ子のお気に入りの散策スポットといった雰囲気。
広大な敷地には世界各国の花や木などが植えられています。
園内には見どころもたくさんあり、隠れた絶景スポットも数知れず…
トビリシ滞在中にぜひ訪れてほしい植物園の魅力をお伝えしていきます!
トビリシ植物園の基本情報(まわり方/おすすめ時間帯/営業時間・料金)
トビリシ植物園があるのは、トビリシ旧市街の南側。
町のシンボルであるナリカラ要塞の真裏です。
敷地はとにかく広大で、谷間に位置している地形のためアップダウンがかなりあるのが特徴的。
「整備された植物園」というよりも、「自然そのままの場所を植物園として管理している」と考えた方がしっくりくるかもしれません。
【まわり方】
トビリシ植物園の入場ゲートは2か所あります。
(厳密には3か所ですが、3つめはかなり不便な場所なので利用価値低め)
・ナリカラ要塞の西側(ロープウェイ降り場近く)
・アバノトゥバニ地区最奥部
どちらから入場しても良いのですが、メインゲートとなるのはアバノトゥバニ地区側です。
広大でアップダウンが激しい敷地なので、履き慣れたスニーカーと動きやすい服装で訪れるのがベスト。
子供連れで全てを見てまわるのはおそらく難しいですし、ベビーカーは完全に不向きです。
歩きたくない人には、入園料金とは別料金(+5GEL=¥156)で園内巡回バスも利用できます。▼
園内巡回バスを利用すれば、日本庭園やナリカラ要塞ビューポイントなどの主な見どころは制覇できるものの、徒歩コースしかない場所(滝/タマル女王橋/イヴァニシュヴィリの邸宅etc)には歩いてアクセスしなければなりません。
【おすすめの季節】
トビリシ植物園を訪れるなら、やっぱり花々が咲き誇っている景色を見たいもの。
植物園自体は通年営業していますが、冬場はどうしても物寂しい風景になってしまいます。
おすすめは春か秋。
3月頃から桜が咲き始め、4月や5月は園内が緑でいっぱいになって美しいです。
10月後半~11月中旬の紅葉を狙って訪れるのもアリだと思います。
夏でも良いのですが、トビリシの夏は地獄のような暑さになるので、散策には不向きかもしれません。
【おすすめの時間帯】
トビリシ植物園を訪れる時間帯は、午後遅めがおすすめ。(特に写真撮影目的の場合)
というのも、植物園はけっこうな深さの谷間に位置しているため、日中は太陽の光で影ができてしまい綺麗な写真が撮りづらいため。
また、植物園内の絶景ポイントの多くは東向き。
そのため、午前中~14時くらいまでは完全なる逆光となってしまいます。
閉園時間は18:30なので、16時くらいからのんびりと散策をはじめるのがベストだと思います。
トビリシ植物園内の見どころ7選
数時間あれば十分にまわれるトビリシ植物園。
ナリカラ要塞やアバノトゥバニ地区の観光と組み合わせるのもおすすめです。
ここではトビリシ植物園内の見どころや絶景スポット7か所を紹介していきます!
①滝
トビリシ植物園内には、ここが首都のど真ん中だとは思えないほどの大迫力の滝があります。
特に名前はついていないようで、「ボタニカル・ガーデンの滝」と呼ばれているよう。
数十メートルの高さから流れ落ちる、優雅な印象の美しい滝です。
滝の上部には、真っ白なアーチが美しいタマル女王橋が架かっています。
滝の手前から階段を登りアクセスしましょう。▼
いわば滝の高さ分を登らなければならないわけで、体力的にけっこうしんどいかも。
しかし、登りきった後には美しい絶景が待っています。
②タマル女王橋
階段を登りきると、先ほど滝の下側から眺めたタマル女王橋に到着します。
中世グルジア王国の最盛期を担った、ジョージア最初で最後の女性国王の名を冠した真っ白な橋。
かなり短いですが、どこか優雅な雰囲気を漂わせています。
橋のたもとには、崖の端に設置された絶景ポイントもあり、谷間に位置する植物園の全体を見渡すことができます。
③竹やぶ
タマル女王橋から50mほど西に歩くと、あたり一面に竹が植えられたエリアがあります。
なんだか日本を思い出す光景と、ただよう竹の匂い…
ジョージア人にも人気の撮影スポットとなっているようでした。
竹やぶの雰囲気はかなり良いのですが、竹の増殖能力のすごさをジョージア人はあまり分かっていないよう。
次から次へと竹が生えまくっては切り倒す…
という自然と人間との戦いが繰り返されているようで、竹やぶ付近には伐採された竹がそこら中に放置されていました。
④イヴァニシュヴィリの邸宅
トビリシ植物園の最も奥まで歩いていくと、植物や自然と何の関係もないモダンで透明でキラキラした建造物が現れます。
のぶよははじめ浄水場かなにかだと思ったのですが、実はこれ、イヴァニシュヴィリの邸宅。
2012年~2013年の間、ジョージアの首相を務めた人物の豪邸なのです。
もうなんというか「センスのかけらもない」ような建築にしか見えず、なぜ植物園の端っこにこんなものを建てようと考えたのか…謎は深まるばかりです。
いわば、権力や財力のアピールなのかもしれませんが…もうちょっと他にデザインがあったのでは?(笑)
⑤ジョージア母の像ビューポイント
植物園の敷地の南側は高台になっており、散策ルート上にはトビリシの市街地を一望できる場所がいくつか点在しています。
そのうちの一つが、ジョージア母の像ビューポイント。
ナリカラ要塞の近くにある巨大な像を背後から眺めることができる場所です。
トビリシ広しと言えども、ジョージア母の像をこの角度で眺めることができるのはここだけ。
写真で見るよりも距離があるので、望遠レンズなどを持っていくのが良いかもしれません。
(のぶよはiPhone5で頑張って撮りました)
母の像ビューポイント付近から少し坂を下った辺りには、桜の木が植えられているゾーンがあります。
3月中旬はジョージアで桜が満開となる時期。
あたりは青空に映えるピンク色の花と、春を感じる香りに包まれていてとても幸せな気分になりました。
⑥ナリカラ要塞ビューポイント
植物園の入口付近から南側の坂を登ったところにあるのが、ナリカラ要塞ビューポイント。
1600年以上の歴史を持つトビリシのシンボル・ナリカラ要塞全体を見渡すことができ、とても開放的な雰囲気です。
実は、ここから見られるのはナリカラ要塞の裏側にあたる部分。
旧市街や中心街方面から見る表側とはまた違った印象を持つことでしょう。
⑦日本庭園
トビリシ植物園の見どころで最も美しい(とのぶよが思う)のが、日本庭園です。
ナリカラ要塞ビューポイントから坂を少し下ったところに位置する一角で、小さな敷地内には「和」の情緒がこれでもか!と言わんばかりに詰め込まれています。
想像していたよりもかなり小さな敷地ではあるものの、「和」を再現した空間にはさまざまなオブジェが。
特に、朱い鳥居の向こうにナリカラ要塞を望めるのが素晴らしいと思います。
植物園内でも最も眺めが良い場所に日本庭園を造成してくれるなんて…なんだか嬉しくなりますね。
実はこの日本庭園は在ジョージア日本大使館の協力により、両国の友好を祝して整備されたものだそう。
トビリシでこれ以上に「和」を感じられる場所もないので、地元の人の写真撮影スポットとしても大人気。
二国間の友好の記念としての日本庭園という試み、なかなか成功しているような気がします!
1600年以上の歴史を持つナリカラ要塞の眺めと、古より日本に根付く美意識が融合した不思議な空間でした。
おわりに
トビリシの隠れたスポットを探している人におすすめしたい、トビリシ植物園の魅力を紹介しました。
のぶよは植物に関して全く知識がないのですが、花や草木が好きな人ならより深く楽しむことができると思います。(世界各地域の植物が植えられているゾーンもありますし)
入場料がかかるものの、訪れる価値は大。
絶景を見て日本庭園で和を感じるだけでも元が取れると思います。
中心街すぐそばにありながらも、大自然の風景に身を置くことができる素敵な場所でした!
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