こんにちは!ジョージア滞在も1年、世界半周中ののぶよ(@nobuyo5696)です。
(世界半周についてはこちらの記事へどうぞ。)
トビリシからあまり遠く離れず&お金を使わずに、良さそうな穴場スポットを発掘することに人生をかけている今日この頃。
今回訪れたのは、都市の喧騒を忘れて自然の風景の中に身を置けるスポットです。
その名も、ポニチャラ自然保護区(Ponichala Reserve / ფონიჭალას ნაკრძალი)。
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菜の花やポピー、スミレなどの花々が咲き誇る緑あふれる広大な自然公園は、春まっさかりの雰囲気でした。(4月後半)
トビリシからすぐの場所なのに完全なる無名スポットのため、地元民・外国人問わず人の数はとても少なめ。
まるでジョージア地方部まではるばる足をのばしたかのような感覚になります。
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ポニチャラ自然保護区は、トビリシ市内中心部を流れるクラ川の下流に広がる広大な湿地帯。
野鳥も多く見かけましたし、手軽に自然を感じられるのも大きな魅力です。
今回の記事は、もはやトビリシの地元民すら知らない超穴場自然スポット・ポニチャラ自然保護区の見どころやアクセスなどを解説するもの。
春~秋の間にトビリシに滞在する予定の人は、ぜひ一度足をのばしてみることをおすすめします!
ポニチャラ自然保護区の見どころ
ポニチャラ自然保護区マップ
ポニチャラ自然保護区があるのは、トビリシ中心街から南東方面に15kmほどの場所。
厳密にはトビリシ市内ではなく、クヴェモ・カルトリ地方(Kvemo Kartli)に属します。
敷地はかなり広大で、見どころを順番にまわるというよりも、ただのんびりと散策するのがおすすめ。
いちおう「これだけは押さえておきたい!」と思ったポイントをピックアップしてみました ▼
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入口から湿原地帯を時計回り(右回り)に歩くルートに沿って、見どころを解説していきます。
①菜の花畑
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春にポニチャラ自然保護区を訪れるなら、一面に咲き誇る菜の花畑に心を奪われるはず。
これらはすべて自生している菜の花。
人の手によって植えられたものではないため、黄色い花の濃淡は目立つものの、それも自然の魅力の一つでしょう。
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一面の黄色の絨毯のような風景と、新緑が清々しい林。
ジョージアの春がギュッと詰め込まれた風景に、心が癒されます。
②クラ川ビューポイント
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ポニチャラ自然保護区は、クラ川の河畔に広がる湿地帯。
敷地の東側では、悠々と流れる川の流れを一望できるポイントがあります。
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トビリシ市内を二分するクラ川。
市内とポニチャラ自然保護区を比べると、同じ川なのに流域面積が広くなっていることに驚くはず。
ジョージアの激動の歴史を現在に伝える存在でもあるクラ川ですが、ポニチャラ自然保護区周辺の風景はとてものんびりしたものでした。
③ソ連水道橋
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クラ川に沿って敷かれた道を南に歩いて行くと、ソ連時代の水道橋が姿を現します。
赤く錆びついた橋と、緑あふれる自然の風景とのコントラストも素敵。
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水道橋があるポイントからは、川沿いを離れて西方向に歩いていきましょう。
緑でいっぱいの林の中に、次のビューポイントがあります。
④湿原ビューポイント
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ソ連水道橋から東に200mほどの場所から南方面を眺めると、ポニチャラ自然保護区の湿原を一望できるポイントがあります。
緑と水色の二色だけの世界は、まるで絵画の中に迷い込んでしまったかのよう。
菜の花やポピーが咲くポイントも近くにあり、辺りには水鳥の鳴き声だけが響き渡ります。
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⑤廃教会・塔
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ポニチャラ自然保護区の最後のポイントが、湿原を見渡す場所にある廃教会。
そんなに古いものではなさそうでしたが、屋根が抜け落ちて外壁だけが残っている状態です。
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緑に支配されつつある人工建造物を眺めていると、まるでジブリ映画の世界のよう。
この時は4月後半で草の丈は高くありませんでしたが、夏場になって草が成長するとさらに現実離れした雰囲気になるかもしれません。(虫とかすごそうだけど)
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廃教会から北に100mほど歩いた場所には、石造りの塔がぽつりと建っています。
比較的新しい階段が設置されていて以前は上に登れたようですが、このときは閉鎖されていました。
塔周辺からは、広大な湿原を一望することができます ▼
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どこまでも広がっているかのような沼の風景は格別で、青空に映えます。
トビリシ周辺でこうした湿地帯の風景が見られる場所も他にないと思うので、貴重な場所かもしれません。
ポニチャラ自然保護区観光のHow To【季節/所要時間/アクセス】
おすすめ季節
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ポニチャラ自然保護区を訪れるなら、春か秋が断然おすすめ。
草も枯れ果てて一面まっ茶色になる冬場は物寂しさしかないでしょうし、夏場はかなりの暑さになるためです。
のぶよが訪れたのは4月も後半に入ってからでしたが、ベストなタイミングだったと思います。
花々が咲いている楽園のような風景を見たいなら、4月後半~5月後半くらいが良いでしょう。
それくらいの時期なら、歩き回っても快適な気温です。
観光所要時間
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「ポニチャラ自然保護区の見どころ」の項で解説した5つのポイントをぐるりと回るなら、距離は合計5kmほど。
ゆっくり歩いても1時間半ほどでぐるりと一周できます。
園内を移動する交通手段は存在せず、自分の足で歩くしかありません。
(というか、歩くことがこの場所を訪れる最大の理由かと)
歩く距離を短くしたい人やピクニック目的の人は、入口~①菜の花畑~⑤廃教会&塔までの往復にしておくのが良いかも。
廃教会周辺には、ピクニックにピッタリな椅子やテーブルがいくつか設置されていました。
園内には売店やレストラン、トイレなどは一切存在しないので、事前の準備は必須です!
トビリシからのアクセス
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ポニチャラ自然保護区へは、トビリシの市内路線バスで簡単&格安にアクセスすることが可能です。
バス路線は以下の2通り。便利な方を選びましょう。
①345番:バラタシュヴィリ通り~リバティー・スクエア~自然保護区入口 ▼
②346番:地下鉄サムゴリ駅~自然保護区入口 ▼
バスの料金は、いずれの路線もトビリシ市内交通の基本料金である0.5GEL(=¥16)。
もちろんメトロカードの利用も可能です。
いずれの路線バスもポニチャラ自然保護区の入口が終点となってトビリシ方面に折り返すルートをとります。
なので乗り過ごしてしまう心配もゼロ。簡単ですね!
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▲バスを降りたらすぐの場所にあるこちらの門が、自然保護区への入口となる場所。
チケットブースのような建物(管理小屋?)が奥にありますが、入園料金は無料なので支払いの必要はありません。
おわりに
ネット上には情報が皆無のポニチャラ自然保護区について詳細に解説してきました。
何の期待もせず、「路線バスで簡単に行けそうだから」という理由だけで訪れたのですが、想像して美しい自然風景にとても癒されました。
一人でのんびりと散策するも良し。仲間と一緒にピクニックをするも良し。
トビリシのすぐ近くに位置し路線バスの本数も多いので、昼過ぎからでも時間に縛られることなく訪問できるのも魅力的です。
トビリシ近郊のデイトリップ先(穴場スポットばっかり)に関しては他にも記事を書いているので、滞在時の参考にしてください!
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