こんにちは!クロアチア南部・ダルマチア地方の島々を旅している、世界半周中ののぶよ(@nobuyo5696)です。
(世界半周についてはこちらの記事へどうぞ。)
ワインとオリーブ栽培で名高いコルチュラ島は、ドブロブニクとスプリットの中間地点という地の利もあって、多くの観光客が訪れる人気のアドリア海の島。
コルチュラ島の観光の中心となるコルチュラ・タウンは、海に突き出した半島に造られたオレンジ色の屋根が特徴的な小さな町です。
城壁に囲まれた旧市街の風景は、「リトル・ドブロブニク」とも言われるほど美しく、青く輝くアドリア海とのコントラストには誰もが息を飲むはず。
風景の美しさだけが魅力ではありません。
コルチュラ・タウンは、なんとマルコ・ポーロが生まれた場所とされているのです。
ヨーロッパからアジアへと世界半周をしているのぶよにとって、600年前に同じルートをたどったマルコ・ポーロは大・大・大先輩。
見逃すわけにはいきません。
今回の記事では、
コルチュラ・タウンの観光スポット
おすすめホステル
クロアチア本土/他の島~コルチュラ島のフェリーでのアクセス
を解説します。
コルチュラ・タウンの観光スポット
コルチュラ・タウンは本当に小さな町です。
半島のような形でアドリア海に突き出した旧市街は、端から端まで歩いても10分もかからないほど。
2時間ほどあれば、全ての見どころをまわれてしまいます。
コルチュラ・タウン観光地図
黄色:港・バスステーション
紫:ホステル
青:観光スポット
緑: 絶景スポット
タウンゲート
コルチュラ・タウンの入口となるタウンゲートは、堂々たる佇まいが印象的な撮影スポットです。
町を取り囲む城壁の一部に築かれた門で、その姿はまるで異世界への入口のよう。
門をくぐった先にあるのは、タイムスリップしたかのようなコルチュラ・タウンの旧市街。
のんびりと散策を楽しみましょう。
聖マルコ教会
コルチュラ・タウンのシンボルが、聖マルコ教会です。
コルチュラ島出身の有名な建築家、マルコ・アンドリイッチ(Marko Andrijić)による鐘楼は、1482年に造られた歴史あるもの。
鐘楼の上には登ることができ(20Kn=¥329)、コルチュラ・タウンの赤い屋根の町並みを一望することができます。
教会の入口のファサードには、アダムとイヴの像があるのですが、これが何とも不思議な恰好をしていることで有名です。
まるで用を足している最中のような、あられもない姿の二人。
どうしてアンドリィッチはあえてこのポーズを選んだのでしょうか。
マルコ・ポーロの生家
コルチュラ島は、マルコ・ポーロが生まれた場所として有名です。
彼が生まれたとされる家が、現在でもコルチュラ・タウンの中央に残っています。
(2020年までリノベーション中のため一部は見学不可)
「あれ?マルコ・ポーロってイタリア人じゃないの?」
と思ったあなた、正解です。
現在でも、マルコ・ポーロはコルチュラ島出身なのかベネチア出身なのかははっきりしておらず、論争が続いているそう。
とはいっても、当時コルチュラ島を含むダルマチア地方(クロアチアのアドリア海沿岸地域)は、ベネチア共和国によって支配されていました。
コルチュラ島的には、「マルコ・ポーロはコルチュラ島で生まれ、その後家族でベネチアに移り住んだ」という主張をしています。
いずれにせよ、マルコ・ポーロがベネチアを拠点として、アジアへと旅をし、その経験を「東方見聞録」という本にまとめたのは周知の事実です。
コルチュラ島の「マルコ・ポーロ頼み感」はすさまじく、マルコ・ポーロの名を冠したミュージアムや数件のお土産屋などが小さな町中に点在しています。
海へとのびる路地を散策
コルチュラ・タウンは独特な造りの町。
町の中心を南北に走るメインストリートから、東西に広がる海に向かっていくつもの路地が走っているのです。
どの路地も、石造りの重厚な建物に囲まれていて、そこにあるのはのんびりとした島の時間。
風に翻る洗濯物や、暇そうにお喋りするレストランの従業員たち。
お隣の超絶リゾートアイランド・フヴァル島ではお目にかかれない、島本来のゆったりとした雰囲気が感じられます。
海沿いに城壁をぐるっと一周
「リトル・ドブロブニク」とも称されるコルチュラ・タウン。
(本当に「リトル」ですが。)
ドブロブニクほど完璧な状態で残ってはいませんが、町を取り囲む城壁沿いを散策してみましょう。
ドブロブニクでは城壁を歩くのは有料、しかも鬼のような高い料金を支払わなければなりませんが、コルチュラ・タウンでは無料で楽しむことができます。
町の東側は、アドリア海を望むレストランのテラス席が並ぶおしゃれな雰囲気。
こんなところで海を見ながら食事ができたら、どんなに幸せなことでしょう。
あいにくのぶよにはそんな予算はないので、雰囲気だけ味わっておきました。
町の西側は、カタマラン(高速船)が発着するコルチュラ・タウン港沿いに城壁が残るエリア。
いくつかの塔や旧市街への入口がそのまま残っており、散策するのがとても楽しいです。
コルチュラ・タウンを一望する絶景スポット
コルチュラ・タウンの独特な町の形を眺めるなら、町の外の高台へと登ってみましょう。
のぶよ的おすすめ絶景ポイントは三つ。
一つ目が、町から高台へと続く階段からの風景。
どこか懐かしくなるような坂道と、その先に広がるアドリア海とコルチュラ・タウンの町並みに息を呑みます。
二つ目のおすすめ絶景ポイントが、高台にあるショッピングセンター屋上駐車場からの眺め。
半島に造られたコルチュラ・タウンの全景はもちろんのこと、わずか4km先に広がるクロアチア本土側のオレビチの町まで一望することができます。
最後のおすすめ絶景ポイントは、コルチュラ・タウンの西側に広がる港からの絶景。
ここからは、半島のようにアドリア海に突き出したコルチュラ・タウンを横から眺めることができます。
聖マルコ教会の鐘楼を中心に石造りの家々が連なり、それらを取り囲むように城壁が張り巡らされているのがよくわかります。
ドブロブニクから日帰りでコルチュラ島を訪れる現地ツアーは、往復のフェリーはもちろん、名物のコルチュラワインの試飲が含まれていることがほとんど。
・コルチュラ島とストン 日帰り観光ツアー!ポトメでワイン試飲付き<日本人アシスタント同行/5〜10月/混載/ドブロブニク発着>
・ペリェシャツ半島ワイナリー+ストン+コルチュラ島 1日観光ツアー<5月~10月/英語/ドブロヴニク発>
コルチュラ・タウンのホステル情報
コルチュラ・タウンにはいくつかホステルがありますが、中心部に位置するものは結構な値段がします。
今回のぶよが宿泊したのは、コルチュラ・タウンで最安値のホステル。
中心街からは離れていますが、十分徒歩圏内。
できるだけ宿泊費を抑えたい人にはおすすめですよ。
Dragan’s Den Hostel
住所:Ulica 91, 20260, Korčula
料金:70Kn(=¥1153)
部屋:12ベッドドミトリー
立地:3/10
コルチュラ・タウンの中心街からは2kmほど離れており、かなり歩かなければならないため不便。
近くにはスーパーマーケットがあるのが唯一の救いです。
アクセス:8/10
看板は小さくしか出ておらず、外観はただの一軒家のよう。
常に鍵は開いており、スタッフがいるので、チェックインはとてもスムーズ
スタッフ:7/10
オーナーはなんだか変な雰囲気の人。
ボランティアスタッフたちは気さくでいい感じでした。
清潔さ:6/10
毎日清掃はしているものの、いかんせん建物自体が古いため、ところどころあらが目立ちます。
12ベッドドミトリーは地下にあり、小さな窓しかないため常に薄暗く、地下特有のこもった匂いがしたのはマイナス。
設備:9/10
キッチンは調理器具がある程度そろっており、自炊するのにも問題ありません。
このホステルの一番のウリであるプールもきちんと清掃されており、とても快適な滞在ができました。
部屋にはエアコンがついているので、暑いコルチュラ島の夏でも快適に眠れると思います。
wi-fi:7/10
速度、接続ともに問題なく、プールサイドでもつながります。
ただ、地下のまでは伝播は届かないため、宿泊した部屋ではインターネットが使えませんでした。
雰囲気:7/10
ハイシーズン前だったためか、あまり宿泊客がおらず寂しい雰囲気でした。
とはいっても、ボランティアスタッフと一緒にプールで遊んだり、テラスでワインを飲んだりと楽しく過ごせました。
ハイシーズンになってもっと多くのゲストがいれば、プールサイドでバーベキューをすることもあるそうです。
総合:7.0/10
コルチュラ・タウンから30分ほど歩かなければいけないという立地を除いては、十分快適な滞在ができるホステルです。
コルチュラ島ではおそらく最安値で宿泊できるので、少しぐらい歩いてでも安く宿泊したい人にはお勧め。
のんびりと滞在することができますよ。
コルチュラ島へのアクセス
クロアチア本土からコルチュラ島への基本的な交通手段はフェリー。
夏場はスプリットやドブロブニクとコルチュラ島を結ぶカタマラン(高速船)が一日数便運行されていて便利です。
反対に、オフシーズンはカタマランの便は激減・運休する場合があるので注意が必要です。
要チェック!コルチュラ島の港
フヴァル島には、以下の合計三つの港があります。
コルチュラ・タウン(Korčula)
ドミンチェ(Dominče)
ヴェラ・ルカ(Vela Luka)
赤線:カタマラン(高速船)路線
青線:カーフェリー路線
三つの港のうち最も便利なのは、コルチュラ島東側に位置する観光の中心、コルチュラ・タウン港。
島西部のヴェラ・ルカ(Vela Luka)港に到着した場合は、島内路線バスでコルチュラ・タウンへと移動することとなります。
路線バスはフェリーの到着に合わせて運行されているようで、ヴェラ・ルカ~コルチュラ・タウンの片道で45Kn(=¥741)、所要時間1時間ほどです。
コルチュラ・タウンの南にあるドミンチェ港は、対岸のオレビチ(Orebić)との間を結ぶカーフェリー専用の港。
他の港にはカーフェリーは就航していないため、本土から車でコルチュラ島にアクセスする場合は、カーフェリーを利用してドミンチェ港に到着することとなります。
スプリット~コルチュラ島のフェリーでのアクセス
コルチュラ・タウン港
スプリット港からヤドロリニア社とKapetan Luka社のカタマランが、コルチュラ・タウンまで1日5便運行しています。
所要時間:2時間~2時間半
料金:80Kn(=¥1318)~130Kn(=¥2143)
ヴェラ・ルカ港
ヤドロリニア社とKapetan Luka社のカタマランがフヴァル・タウンを経由して、スプリット港からヴェラ・ルカ港を1日4便運行しています。
所要時間:2時間
料金:70Kn(=¥659)~110Kn(=¥1813)
ドブロブニク~コルチュラ島のフェリーでのアクセス
コルチュラ・タウン港
ドブロブニク港からヤドロリニア社、Kapetan Luka社、G&V Line社のカタマランが1日4便運行しています。
所要時間:2時間~2時間半
料金:90Kn(=¥1483)~130Kn(=¥2143)
コルチュラ~ドブロブニク間は1日2往復のバスが運行されています。
カタマランよりも時間はかかるものの、ほんの少し安く移動でき、コルチュラ島午後発の便もあるため、場合によっては選択肢に入れるのもいいかもしれません。
バス会社はautotrans社で、ドミンチェ港からカーフェリーに乗って本土側のオレビチを経由し、ドブロブニクへ向かいます。
カーフェリーの乗船料はバス料金に含まれているのでご安心を。
コルチュラ・タウン~ドブロブニク間バス
所要時間:3時間
料金:106Kn(=¥1753) ※荷物代別途10Kn(=¥165)
コルチュラ島~フヴァル島間のフェリーでのアクセス
コルチュラ島とセットで訪れたいという人も多いであろう、アドリア海を代表するリゾートアイランド、フヴァル島。
観光の中心となるフヴァル・タウンへは、コルチュラ・タウンとヴェラ・ルカのいずれの港からも船が出ています。
コルチュラ・タウン~フヴァル・タウン
コルチュラ・タウン港からフヴァル・タウン港までヤドロリニア社とKapetan Luka社のカタマランがが1日4便運行しています。
所要時間:1時間15分
料金:110Kn(=¥1813)
ヴェラ・ルカ港~フヴァル・タウン港
ヴェラ・ルカ港からフヴァル・タウン港までヤドロリニア社のカタマランが1日1便運行しています。
所要時間:55分
料金:40Kn(=¥660)
コルチュラ島~ムリェト島のフェリーでのアクセス
「アドリア海で最も緑に覆われた島」と言われるムリェト島(Mljet)。
島の半分が国立公園に指定されているほど豊かな自然が残るムリェト島は、ドブロブニクからのデイトリップに人気の場所。
しかしながら、コルチュラ島からアクセスすることも可能です。
ムリェト島には三つの港があるのですが、コルチュラ島から/へのアクセスの場合は、
ポメナ港
ポラツェ港
のいずれかを利用することとなります。
どちらの港を利用しても、ムリェト島最大の名所である国立公園まではすぐの距離にあるので、都合に合った便を選びましょう。
コルチュラ島~ムリェト島間には、ヤドロリニア社のフェリーは運航していません。
Kapetan Luka社かG&V社のいずれかとなるのでご注意を。
コルチュラ・タウン~ポメナ港
コルチュラ・タウン港からポメナ港(Pomena)までKapetan Luka社のカタマランが1日1便運行しています。
所要時間:30分
料金:90Kn(=¥1483)
コルチュラ・タウン~ポラツェ港
コルチュラ・タウン港からポラツェ港(Polace)までG&V社のカタマランが週4便運行しています。
所要時間:45分
料金:50Kn(=¥824)
おわりに
コルチュラ島は、ドブロブニクやスプリットからの日帰り観光客も多く訪れる一大観光地です。
しかしながら、どこかのんびりとした島特有の雰囲気がいたるところに漂っていて、かなりリラックスした気持ちになれます。
物価もクロアチアの他の観光地と比べるとまだまともだと感じました。
(それでも高いですが)
ドブロブニクやスプリット、フヴァル島の人混みと喧噪に疲れたら、数日ゆっくり滞在してみるのもおすすめですよ。
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