こんにちは!3週間滞在したイスタンブールをようやく脱出した、世界半周中ののぶよ(@nobuyo5696)です。
(世界半周についてはこちらの記事へどうぞ。)
トルコを訪れた旅行者の多くは、イスタンブールを数日観光した後にカッパドキアを訪れることでしょう。
長い年月をかけて形成された奇岩が連なる世界遺産の絶景は、トルコ観光のハイライト。
イスタンブールから長距離バスで10時間と距離があるものの、夜行バスを利用すれば宿泊費を節約しながら効率良く観光できます。
かなりの人が利用する路線の割に、本数が少なめなイスタンブール〜カッパドキア間のバス。
特に夏場のハイシーズンの夜行便は大混雑。
現地で予約しようとしても、すでに満席なんてことも多いです。
そんな時におすすめなのが、他の旅行者とは違う経路でイスタンブール〜カッパドキア間を移動すること。
今回の記事では、カッパドキアへのバスでのアクセスの裏技とも言える、カイセリ(Kayseri)経由でのバス移動を解説します。
イスタンブール〜カッパドキア間の移動ならカイセリ経由もあり!
多くの旅行者は、カッパドキア観光のと中心となるギョレメ(Göreme)への直行バスを探します。
ギョレメはとても小さな村で、イスタンブールからの直行バスは1日6本ほど。
とてもではありませんが、十分な本数ではありません。
今回の記事で提案するのは、イスタンブール〜カイセリ〜カッパドキアと移動するルート。
乗り換えと聞くと面倒くさそうに思えるものの、意外にもメリットが多いんです。
カイセリってどんな町?
カイセリ(Kayseri)は、カッパドキア地域の東70kmの場所に位置する町。
カッパドキア最寄りのカイセリ空港があり、飛行機でカッパドキアへアクセスする場合は、カイセリ空港に到着後シャトルバスを利用することとなります。
カイセリのオトガル(バスターミナル)からカッパドキア地域のアヴァノスやユルギュップへドルムシュと(dolmuş)いうミニバスが頻発しているので、簡単に移動することができます。
カイセリ経由のポイント
ギョレメ直行のバスではなく、あえてカイセリを経由してギョレメへ向かうのを勧めるのには、いくつかの理由があります。
料金が安い
一番のメリットは、イスタンブール〜ギョレメの直行バスよりも料金が安くなる点。
この区間を運行しているのはMetro社とNevşehir Seyahat社の2社のみなのですが、いずれも料金は150TL(=¥2852)。
↑オンライン上では140TLとなっているものの、バスターミナルでチケットを購入する際は150TLとなります。
一方のイスタンブール〜カイセリ路線は、Metro社の他数社が運行しており、最安で90TL(=¥1711)(バスターミナルでチケット購入の場合)。
ギョレメ直行便より長い距離を走るにも関わらず60TL(=¥1140)も安く移動できるのです。
カイセリ〜カッパドキア間は、1時間に1本出ているドルムシュ(ミニバス)で1時間ほどの道のり。
ドルムシュの運賃は20TL(=¥380)なので、合計しても110TL(=¥2091)とこちらの方が安いです。
ハイシーズンでも空席がとりやすい
たった2社しか運行していないイスタンブール〜ギョレメ間の長距離バス。
観光需要に追いついていないのは明らかで、特に春〜秋のハイシーズンの夜行バスは大混雑します。
当日バスターミナルでチケットを購入しようと思っても、すでに満席になっていることも。
一方のイスタンブール〜カイセリ間の路線は、観光客はほとんど利用しないため、当日でも空席がある場合がほとんど。
ギョレメ行きのバスが満席の際の代替手段としてはとても有効です。
ついでにカイセリ観光もできる
イスタンブール〜カイセリ間のバスは、カイセリのバスターミナル(もしくはバスターミナル脇の道路沿い)に到着するので、そのままカッパドキア方面へのミニバスに乗ることも可能です。
しかし、せっかくならカイセリの町を観光するのがおすすめ。
オスマン帝国より前に、アナトリア(現在のトルコのアジア側)を支配したセルジューク朝の建物が多く残るカイセリには、意外にも見どころがたくさん。
超おすすめのセルジューク朝博物館や、カイセリ発祥のご当地グルメもあるので、ぜひ立ち寄ってみましょう。
カイセリのバスターミナルには荷物預かりサービスがあるので、宿泊しなくても大きな荷物の心配なく観光できます。
イスタンブール〜カイセリ~カッパドキア間の移動
イスタンブール〜カイセリ間のバス会社
イスタンブール〜カイセリ間の路線があるのは最大手のMetro社の他、小規模バス会社が多数。
いずれもカイセリが終点ではなく、途中下車することとなります。
のぶよが利用したのがKayısı Kent社。
完全なるローカル会社で、チケットオフィスでは英語は全く通じませんが、最安値ということで選択しました。
バスは1列・2列の3列シート。
一人旅の場合は、予約時に1列シート側を希望するのがおすすめです。
車内にWi-Fiはないものの、座席はかなり広々。
12時間の長時間移動でもなかなか快適でした。
カイセリ〜カッパドキア間の移動
カイセリからカッパドキアの各町へ移動する際は、ドルムシュというミニバスを利用するのが基本。
カイセリバスターミナルには建物が二つあります。
カッパドキア方面へのドルムシュの発着は、長距離バスが発着するメインターミナルではない、近距離専用ターミナルBからとなります。
カッパドキア方面へのドルムシュは、9時〜19時の間、1時間に1本運行しているので、カイセリ到着後直接カッパドキアに向かう場合も、カイセリ観光後に向かう場合も利用しやすいです。
カイセリ~カッパドキア各町
料金:20TL
所要時間:50分
注意したいのが、カッパドキア北部のアヴァノス(Avanos)や南部のユルギュップ(Ürgüp)までは直行のドルムシュがあるものの、ギョレメ(Göreme)へ直行するものはない点。
カイセリからギョレメへ向かう場合は、ユルギュップ行きかアヴァノス行きのドルムシュに乗車し、到着後にギョレメ行きのバスに乗り換える必要があります。
アヴァノス・ユルギュップ各町からギョレメへ向かうバスは、1時間に1本、正時(9:00、10:00…)の出発です。
上の画像左がユルギュップ発アヴァノス行き、右がアヴァノス発ユルギュップ行きの時刻。
いずれもギョレメを経由します。
カイセリからユルギュップ/アヴァノスに到着するバスは、ギョレメへ行くバスとうまく連絡するようになっており、乗り換えもとてもスムーズ。
また、ギョレメ行きのミニバス料金はカイセリ発のミニバスの料金に含まれているので、改めて支払う必要はありません。
見どころが広い範囲に点在しているカッパドキア。
公共交通手段でもまわれますが、短い日程ならツアー参加が便利で格安!
カッパドキア北部の見どころをまわる定番のレッドツアーから、個人では行きにくいユフララ渓谷やカイマクル地下都市をまわるグリーンツアー、観光のハイライトとなる熱気球フライトまでさまざま。
意外と高額な各観光スポットへの入場料も含まれているのが一番のメリットです。
・世界遺産カッパドキア 熱気球 朝日鑑賞ツアー 軽食&シャンパン付き<ホテル送迎付き/カッパドキア発>
・世界遺産カッパドキア 1日観光ツアー<昼食付き/日本語/カッパドキア発>
・世界遺産カッパドキア 1泊2日観光ツアー<国内航空券込/朝・昼食付き/日本語/イスタンブール発>
おわりに
イスタンブール〜カッパドキア間のもう一つの移動手段として、カイセリ経由の方法を紹介しました。
格安で移動できるのはもちろん、もう一つの町を観光できるのもポイントです。
カイセリはただ通り過ぎてしまうにはもったいないほど、セルジューク朝時代の美しい建築物が残る町。
カッパドキアの大自然観光の前に、トルコの悠久の歴史を感じるのもおすすめです。
おすすめ書籍
旅人マストの一冊、「地球の歩き方」。
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英語ができるなら、“Lonley Planet”は世界最強の旅人のバイブル。
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