ジョージア旅行初めての人向け！国内移動のミニバスの乗り方ガイド

こんにちは！ジョージア滞在も間もなく2年！世界半周中ののぶよ(@nobuyo5696)です。
(世界半周についてはこちらの記事へどうぞ。)

「ジョージアに旅行しようと思っていて…」という声をちらほらいただくようになった今日この頃。
旅行氷河期のようだった2年間にようやく明るい光が見えてきたような…そんな気がします。

ジョージアを旅行する際に誰もが考えるのが、国内の移動手段ではないでしょうか。

ひと昔前までは、「とにかく全てが激安！」「タクシーで移動しまくる旅でも安く済む！」なんて囁かれていたジョージアですが、正直そんな状況ではもうなくなってきています。

とはいえ、まだまだ「安く旅する」ということも可能なのがジョージア。
タクシーの10分の1以下の値段で旅できる手段も存在します。

それが「マルシュルートカ」と呼ばれる乗り合いのミニバス。

ジョージアのミニバス文化には驚くべきものがあり、都市間はもちろん、訳のわからぬド田舎の小さな村にも路線があるほど。
むしろ、ミニバスを利用して行けない場所の方が少ないかもしれません。

できるだけ出費を抑えたい旅行者にはもちろん、地元の人が普段利用する交通手段に揺られるのも旅の醍醐味のひとつですよね。

今回の記事は、ジョージアのミニバスの利用法を徹底解説したもの。
初めてこの国を個人で旅する人向けに、知っておきたいことや当日の流れを順番に解説しています。

正直、アジアや旧ソ連圏を旅してジョージアに到達した旅行者にとっては「そんな当たり前のこと知ってるわい！」となる内容ですが、近頃は「初の海外がジョージア」なんて人も珍しくないもの。
そうした人にも、せっかくジョージアに来たならローカル旅を楽しんでもらいたいので、この記事を書いています。

とにかく！これさえ読んでおけば、ジョージア国内のミニバス移動に関してはもう怖いものなし。
格安な料金でどこにでも行けてしまうので、旅の選択肢が一気に広がるはずです！

ジョージアのミニバス移動に向いていない人

安く移動できるのが大きな魅力であるジョージアのミニバスですが、人によって向き/不向きがあります。

【ミニバス移動に不向きな人①：大きな荷物がある人】

ジョージアのミニバスの多くには、後部に荷物を積むためのスペースが確保されています。

しかしながらスペースは限られているため、乗車時にはいっぱいになっていることもしばしば。
その場合は座席スペースに持ち込むしかありません。

バックパック等であれば問題ありませんが、スーツケースは座席スペースに持ち込むのは不可能。
そもそも後部の荷物用のスペースに、スーツケースは確実に入らないでしょう。

というわけで、スーツケースで旅行するスタイルの場合は、ミニバスでの移動という選択肢はなくなります。

【ミニバス移動に不向きな人②：子連れ】

子連れ旅行でミニバスに乗ろうと考える旅行者なんていないだろうと思うのですが、本当に色々な人がやって来るようになったジョージアなので、いちおう言っておきます。

子連れでのミニバス移動はただの苦行になるでしょう。

ジョージアのミニバスは一人一席が確保されているのが基本ですが、各座席スペースはかなり狭い密閉空間。
この状況で数時間移動するのは大人でもなかなか大変だと思うので、子供はじっとしていられないと思います。

【ミニバス移動に不向きな人③大人数のグループ】

一人旅や二人旅であればミニバスの利用を大いにおすすめしますが、4人以上のグループで移動する場合は難しい場面もあるかもしれません。

というのも、ミニバスの座席数には限りがあり、全員が乗車できない可能性があるため。

ミニバスの運賃よりは割高となりますが、タクシーをチャーターして人数分で割るのがベストだと思います。

ジョージアのミニバス攻略法：事前準備編

自分の旅スタイルがミニバスでの移動に向いているとわかったら、まずは下調べから始めましょう。

ヨーロッパではインターネット上で情報が入手できたりチケットをオンラインで購入可能だったりするでしょうが、ジョージアのミニバスに関してはそれらの文明の利器はすべて忘れるべき。

下調べしておかないとどうにもならないですし、むしろこのステップが最重要かもしれません。

①バスステーションを把握する

旧共産圏あるあるなのですが、ジョージアの大都市では複数のバスステーションが存在しています。

しかも、それぞれのバスステーションが離れている＆行き先によって発着するバスステーションが異なるという複雑怪奇なシステム。

さらに、「どこ行きのミニバスがどこのバスステーションを発着するのか」という情報がまとめられたサイト等は存在せず、GoogleMap等のマップアプリにも非対応…初めての人には超ハードモードです。

複数のバスステーションを有するのが、以下の5つの都市 ▼

当ブログでは、各都市のバスステーション情報(行き先や本数など)も充実させているので、実際にこれらの都市からミニバスを利用する人には役に立つはず！

逆に言えば、上の5都市以外の地方都市や町ならばバスステーションは町の中心部に1ヶ所のみであることが普通です。

②時刻表・路線・料金の調べ方

目的地へのミニバスがどこのバスステーションを発着するのか分かったら、時刻表や料金を調べるステップ。

「ジョージアのミニバスには時刻表は存在せず、乗客が集まり次第出発」なんて言われることもありますが、それは全くのウソ。
どんなローカル路線であってもちゃんと時刻表が存在し、乗客が数人しか居なくとも運行されます。

しかし、ミニバスのスケジュールをオンラインで検索できるサイト等は存在しないため、できれば事前にバスステーションに足を運んで調査するのが理想的＆確実だと思います。

とはいえ、限られた日数のジョージア旅行では、わざわざバスステーションに足を運ぶ時間ももったいないというもの。
当ブログで紹介している観光スポットや町に関しては、移動情報やアクセス方法をできる限り詳細に解説しているので、ぜひとも参考にしていただければ！

ジョージアのミニバス攻略法：当日の乗車編

自分が乗りたいミニバスの発着バスステーションとスケジュールを把握したら、いよいよ当日の乗車です。

他の国でミニバスを利用したことがある人にとっては、同じようなシステムと思っておけばOK。
初めてミニバスを利用する人は、注意しておきたいポイントもいくつかあるのでしっかりと読んでおきましょう。

①バスステーションへ行く

まずは、事前にチェックしておいたバスステーションへ向かいます。

ジョージアの大都市のバスステーションはどれも規模が大きく、一見するとかなりのカオス。
数十台～数百台のミニバスがずら～りと並んでおり、プラットホーム番号などの概念もありません。

しかしながら、「○○行きのミニバスはバスステーション内のこのポイントの発着」というのは定められているのでご安心を。
目的地へ向かうバスを探していきましょう。

②目的のミニバスを探す

ジョージアのバスの多くには、前方の窓に行き先が記されたボードが置かれています。(おそらく法律で決まっているんだと思う)
しかし英語で書かれていない場合がほとんどなので、ジョージア文字が読めないと途方に暮れてしまうかもしれません。

バスステーションの敷地に一歩立ち入ると、「クタイシ！」「トビリシ！」と叫ぶおじさんたちの声が耳に入ります。

彼らはミニバスの運転手であることがほとんどで、怪しいタクシー等の客引きではありません。

ジョージアのメインの都市間の移動であれば、十中八九おじさんの叫び声の中に目的の町があるはず。
あとは声の主に話しかければ、目的のバスを教えてくれます。

叫ばれないようなマイナー区間の移動の場合は、その辺にいる人に尋ねるしかありません。

③運転手に帰りのバスの時間を尋ねる

ミニバスに乗車する際に絶対に忘れてはいけないのが、帰りのバスの時間を運転手に尋ねること。

バスによっては車内に時刻表が貼られていることもありますが、そうでない場合もしばしば。
また、週末は減便となる区間もあるので注意が必要です。

ポイントは、チケット売り場の人ではなく絶対に運転手に確認すること。

経験上、チケット売り場の人はバスの時刻表を把握していない/間違った情報を言ってくることも結構多いので、実際にその区間を運転する人に尋ねるのが絶対です。

英語はまず通じないので、ジョージア語かロシア語で時間を尋ねるフレーズを覚えておくのが◎
ついでに運賃も事前に確認しておくのがスマートです！

④荷物を積んで乗車

バックパックなどの大きな荷物がある場合は、ミニバスの後ろのスペースに詰め込みましょう。

運転手によっては積み込んでくれる人もいますが、基本的には自分で後部の扉を開けて勝手に詰め込むスタイルです。

ジョージアでは荷物代は別途かからない場合がほとんどです。

⑤降車時に料金を支払う

ジョージアのミニバスの料金の支払いは便によってタイミングが異なりますが、降車時に運転手に直接現金で支払う場合が大半。

大きな額のお札ではお釣りが無い場合も多いので、できる限り小銭か小額紙幣(10GEL～20GEL)を用意しておくのがベストです。

ジョージアのミニバス攻略法：途中乗車する場合

最後に解説するのは、やや上級者向け。ミニバスに途中乗車する場合です。

途中下車であれば、目的の地点に差しかかった時に運転手に停まってもらうように言うだけでOKですが、途中乗車の場合はややトリッキーな場合もあります。

①手を挙げて合図

ジョージアのミニバスは、バス停以外の場所でも途中乗車が可能です。
目的のミニバスが走ってくるのが見えたら、大きく手を挙げて合図しましょう。

満席の場合は停車してくれませんが、空席があれば必ず停車してくれます。

逆に、合図をせずに「乗りたい感」を出しているだけでは停車してくれないのでご注意を。

②降車時に料金を支払い

ミニバスに途中乗車した場合の料金の支払いタイミングは、100％降車時です。

このときのネックが、「いくら支払うべきか」ということ。

乗車が短い分、割引した価格でOKという人もいますし、ミニバスが走る区間の全額を言ってくる人もいます。そう、運転手次第のどんぶり勘定なのです。

個人的な経験では、8割方の運転手は途中乗車した場合は割引価格でOKと言ってくれる気がします。

下車時に「○○から乗ったけどいくら？」とこちらから尋ねるのが良いと思います。

おわりに

ジョージア国内を個人で移動しながら旅したい！という人向けに、ミニバスの利用法を解説しました。

初めて利用するときは色々と戸惑うことがあるかもしれませんが、2回3回…と乗っているうちに慣れてきます。

格安な料金はもちろん、地元の人と一緒に移動するローカル感が味わえるのも魅力的。
移動ひとつとっても、ジョージア旅行の思い出の一つとなるはずです！