こんにちは!ジョージア滞在も5か月目、世界半周中ののぶよ(@nobuyo5696)です。
(世界半周についてはこちらの記事へどうぞ。)
コーカサスの山々に抱かれたジョージア。
古くから様々な勢力が行き交ってきた「文明の交差点」に位置しているこの国は、大国による支配を受けながらも、自分たちの文化を守り抜いてきました。
食文化や宗教など様々な点に独自の文化が見られるジョージアですが、最も特徴的なのがジョージア語(グルジア語)でしょう。
「ジョージア語?何それ?」
「え、旧ソ連の国だからロシア語じゃないの?」
という人もかなり多いのではないでしょうか。
人口400万人足らずのジョージアでは、ロシア語ではない独自の言語が話されており、もちろん公用語となっています。
今回の記事では、謎に包まれたジョージア語の秘密を少しだけ明らかにしていくもの。
・ジョージアの英語の通用度
・毎日使うジョージア語の旅行会話表現
の2つのテーマに分けて解説していきます。
旅行・滞在に必要なジョージア語の基本表現を知りたい人に役立つ内容です!
日本ではほとんど馴染みのない、コーカサスの神秘的な言語が少しでも身近に感じてもらえたら嬉しいです。
ジョージアで英語は通じる?
ジョージアに旅行で訪れようと考えている人や、長期で滞在しようと計画している人にとって気になるのが、「ジョージアって、英語が通じるの?」という点ではないでしょうか。
結論から言うと、ジョージアのどこに行くか&どんな滞在スタイルかによって大きく変わります。
観光客が多く訪れる首都のトビリシの旧市街エリア内だけなら、英語しか分からなくても全く問題ありません。
観光客が訪れるような商店やレストランでは、英語表記や英語メニューを置いてあるお店も多いですし、店員さんも若い人であればほぼ英語でのコミュニケーションができるます。
しかしながら、おしゃれな観光エリアを一歩出ると、まるで同じ国とは思えないほどに街の雰囲気が旧ソ連風にがらりと変わるのがトビリシ。
言語面でも、英語の通用度は同じ町とは思えないほどに下がります。
レストランや商店、スーパーマーケットなどではまずジョージア語かロシア語しか通じません。
表記もジョージア語オンリーという店の割合がかなり多くなり、そもそも読めません。
若い人の中には英語をある程度話せる人もいますが、10人に1人いるかどうかというレベルです。
極めつけが、トビリシを出て郊外や地方部を訪れる際。
英語はまず通じないと考えておきましょう。(観光地の村などは別ですが)
そもそも、地方部への交通手段はマルシュルートカと呼ばれるミニバスのみであることが多く、その行き先表示もジョージア語でしか書かれていないため、言葉が分からないとかなり苦労すると思います。
裏技としては、ロシア語を使うこと。
30年ほど前までは旧ソ連の一部だったこともあり、40代以上の人ならロシア語が100%通じます。
一方の若い世代ではロシア語離れが進んでいるジョージア。
学校でロシア語を選択した人などは話せますが、それ以外の人は全く話せない人も多いです。
少しでも話せれば便利なロシア語ですが、ジョージアの人々のロシアに対する思いはなかなか複雑。
南オセチアやアブハジアなどロシアが絡む領土問題が依然として存在するジョージアでは、かつての歴史もあって、ロシアに対してあまり良い感情を持っていない人が多いのです。
なので、ジョージアを旅行する際は少しでもジョージア語を知っているに越したことはありません。
旅の難易度も格段に下がりますし、何より地元の人々とのコミュニケーションがとれるようになるためです。
ジョージア語旅行会話10選
ジョージア語を少し勉強してみようと思っていただけたでしょうか?(笑)
かなりマイナーなジョージア語は、参考書やインターネット上の情報も限られているのが現実。
また、ジョージア語の文法は鬼のように複雑なので、いち旅行者が完璧にマスターすることはおそらくできないでしょう。
この項では、文法などの細かい点は無視して、ジョージア滞在中に役立つ旅行会話表現を紹介していきます。
どれものぶよ自身が毎日のように使用している、サバイバルジョージア語会話術のようなもの。
「とりあえずこれさえ覚えておけば、路頭に迷うことはない」という、超基本的な表現ばかりです。
裏を返せば、これくらいは覚えておかないと、現地で旅行中に色々と困る場面が出てくるかもしれません。
1.こんにちは:ガマルジョバ
どの国に行ってどの言語を話すときでも大切なのが、現地語であいさつをすること。
ジョージア語で「こんにちは」は「ガマルジョバ」(გამარჯობა / Gamarjhova)といいます。
なんとも可愛らしい響きのこの表現。
商店やレストランに入るときなど、ジョージア滞在中に毎日使うことになるのでぜひ覚えておきましょう!
「おはよう」や「こんばんは」にあたる表現もあるのですが、旅行者的にはガマルジョバだけ言えれば十分だと思います。
ちなみに、お店を出る時などに使う「さようなら」は「ナフヴァムディス」(ნახვამდის / Nakhvamdis)と言います。
2.ありがとう:マドロバ
商店でお会計をしてもらった時や、レストランで料理が提供された時など、お礼を言う表現も必須ですよね。
ジョージア語で「ありがとう」は「マドロバ」(გმადლობა / Gmadloba)といいます。
初めの”G”の音はほとんど発音されないのがポイント。
ちなみに、「どういたしまして」は「アラフェルス」(არაფერს / Araphers)と言います。
「マドロバ」とお礼を言うと、「アラフェルス」とセットで返ってくることがほとんどなので、かなりの頻度で耳にする表現です。
3.お願いします、~をください:トゥ シェイズレヴァ
お願いします/~をください
丁寧:トゥ シェイズレバ(თუ შეიძლება / Tu Sheidzleba)
一般的:グトホフ(გთხოვ / gtkhov)
レストランで注文するときや、買い物のときに使える「~をください/お願いします」にあたるジョージア語は、丁寧さによって二つあります。
丁寧な表現にあたる「トゥ シェイズレバ」(თუ შეიძლება / Tu Sheidzleba)は、「よろしければ…」というニュアンスが込められる遠まわしな表現。
英語で言うと”If possible…”という感じです。
より一般的に使われる「グトホフ」(გთხოვ / gtkhov)は、「お願いします」という意味で便利なのですが、子音が続く発音がやや難しく、理解してもらえないこともあるのでご注意を。
のぶよ個人的には、「トゥ シェイズレバ」の方が確実に伝わるので、いつもこちらを使っています。
4.すみません:ボーディシ
道をあけてほしい時の「すみません」や、謝りたいときの「ごめんなさい」にあたる表現も、覚えておくと結構便利です。
ジョージア語で「すみません」は「ボーディシ」(ბოდიში/bodishi)。
ジョージア人は恰幅の良い人が多いので、「ボーディシ!」と言って通してもらわないとバスを降りられないなんてこともよくあります(笑)
5.はい/いいえ:ディアフ/アラ
「はい」:ディアフ(დიახ / diakh)
「いいえ」:アラ(არა / ara)
質問に答えるときの「はい/いいえ」の表現も覚えておくととても便利です。
(英語で質問しても、ジョージア語で「はい/いいえ」と答えられることも多いので)
・肯定の「はい」の返事は「ディアフ」(დიახ / diakh)
・否定の「いいえ」の返事は「アラ」(არა / ara)
となり、かなりの頻度で耳にします。
「はい」にはもう一つ、カジュアルなニュアンスの「ホー」(ჰო/xo)という表現もあり、日常会話ではこちらが使われていることが多い気がします。
いがぐり頭のおじさんが、首を縦に振りながら「ホー ホー」と言っているのを見ると、なんだか愛くるしく感じるはず(笑)
6.~はありますか?:アリス~?
覚えておくととにかく役立つ表現が、「~はありますか?」と尋ねるときの表現。
ジョージア語では「アリス」という存在を表す動詞が用いられ、後ろにものの名前をくっつければOKです。
「アリス」は英語のbe動詞のような役割も持つので、これ一つ覚えるだけでジョージア語の表現が色々と広がる魔法の言葉。
日本語の「あります」と響きが似ているので、簡単に覚えられますね!
会話の例
「ヒンカリはありますか?」
:アリス ヒンカリ? (არის ხინკალი?)
「はい、あります。」
:ディアフ、アリス(დიახ, არის)
7.いくらですか?:ラ ギルス?
レストランでお会計をする際や、市場で食材や雑貨を買う時、バスに乗る時など、ジョージア滞在中に料金を確認する機会は多くあるでしょう。
ジョージア語で「いくらですか?」は「ラ ギルス?」(რა ღირს? / ra ghirs?)。
別記事で紹介していますが、ジョージア語の数字を覚えておけば立派な会話が成立します。
こちらが数字を理解できない場合は、紙に書いてくれたり指で表してくれたりする人が多いです。
値段を確認したいものの名前が分からない時は、「これはいくらですか?」と指さしながら尋ねるのが便利。
ジョージア語で「これ」は「エス」(ეს / es)。
なので「これはいくらですか?」は
・「ラ ギルス エス?」(რა ღირს ეს? / ra ghirs es?)
となります。
「エス」はとても便利で毎日使う表現のひとつなので、ぜひ覚えておきましょう。
8.~しても良いですか?:シェイズレバ?
「入っても良いですか?」や「食べても良いですか?」など、英語の”Can I ~?”にあたる許可を求める表現も覚えておくととても便利です。
ジョージア語で「~しても良いですか?」は「シェイズレバ?」(შეიძლება / sheidzleba)。
本来はここに動詞を付けて文章にしますが、格変化などが鬼のようにややこしいので、旅行者的にはその動作をしながら「シェイズレバ?」で十分だと思います。
先に紹介した「トゥ シェイズレバ」(=良かったら~お願いします)にも使われていた言葉で、英語の”Possible?”のようなニュアンスです。
9.~したいです/~が欲しいです:ミンダ
「食べたい」「飲みたい」など、自分がしたいことを表現する場面や、「~が欲しいです」と欲しいものを表現する際にとても便利なのが、「ミンダ」(მინდა / Minda)。
後ろに動詞をつければ「~したい」、名詞を付ければ「~が欲しい」という意味になる表現です。
先述の通り「~したい」と言う場合の動詞は格変化をするため複雑なので、「ミンダ + 動作」で十分通じます。
お店などでよく尋ねられるのが、「(あなたは)~が欲しいですか?」という意味の「ギンダ?」(გინდა? / ginda?)という表現。
ビニール袋が有料なジョージアの商店では、「ビニール袋は要りますか?」という意味で「パケッチ ギンダ?」(პაკეტი გინდა? / Paketi ginda?)と必ず尋ねられます。
10.どこ/いつ/何ですか?
どこ:サド (სად / sad)
いつ:ロディス (როდის / rodis)
何:ラ (რა / ra)
場所や時間、物の名前を尋ねる表現も、知っておくとジョージア滞在の難易度が格段に下がるので便利です。
ジョージア語で「どこ」は「サド」 (სად / sad)。
先ほど紹介した、存在を表す動詞・「アリス(არის)」を使って簡単な文章も作れます。
サド アリス (სად არის / sad aris) + 名詞=「~はどこにありますか?」
レストランはどこですか?:「サド アリス レストラニ?」 (სად არის რესტორანი? / sad aris restorani?)
駅はどこですか?:「サド アリス サドグリ?」 (სად არის სადგური?/ sad aris sadguri?)
ここはどこですか?「サド アリス アク?」(სად არის აქ?/ sad aris ak?)
ジョージア語で「いつ?」は「ロディス」 (როდის / rodis)。
こちらも存在を表す動詞・「アリス(არის)」を使って文章にできます。
ロディス アリス (როდის არის /rodis aris) + 名詞=「~はいつですか?」
バスはいつ(来ますか)?:「ロディス アリス アフトーブスィ?」 (როდის არის ავტობუსი? / rodis aris avtobusi?)
ジョージア語で「何」は「ラ」(რა / ra)。
先に紹介した「アリス(არის / aris)」(=be動詞)と「エス(ეს /es)」(=これ)をセットで使えば、「これは何ですか?」と尋ねることも可能です。
ラ アリス (რა არის /ra aris) + 名詞=「~は何ですか?」
これは何ですか?:「ラ アリス エス?」 (რა არის ეს? / ra aris es?)
このように自分でちょっとした文章を組み立てられるようになると、ジョージア人との会話がほんの少し通じるようになって、かなり嬉しくなるはずです!
おわりに
ジョージア旅行や滞在に必ず役立つジョージア語の会話表現を紹介しました。
とにかく奥が深いジョージア語ですが、旅行者的にはこれくらいわかれば十分だと思います。
反対に長期間滞在するなら、数の言い方や独特なジョージア文字、ジョージア語の歴史背景など色々と勉強してみるのもおすすめですよ。
コメント
のぶよさん、楽しく読んでます。現在の居場所はジョージアですか?今後もいろいろ名地のこと、アップしてください。東南アジアとかはアップしないのですか?いづれにしても、よろしくお願いいたします。62才、オヤジより。
野中隆弘様
コメントいただきありがとうございます!
現在ジョージアに滞在しています!
東南アジアに関してはほぼ未踏な上、全く持って知識もないのでなかなか書けるトピックがございません(笑)
これからもご愛読いただければ嬉しいです!