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2026年に大変化するジョージア入国&滞在制度をまとめてみた件【旅行保険義務化|労働許可証&滞在許可証の義務化|観光地化の弊害】

こんにちは!ジョージア滞在ももうすぐ丸6年、世界半周中ののぶよ(@nobuyo5696)です。
(世界半周についてはこちらの記事へどうぞ。)

ジョージアという国に6年も滞在していると、良い点も悪い点も含めて達観できるようになるもの。
この国に対して抱いていた幻想などとうの昔に立ち消え、日々を粛々と生きるようになります(まあそもそものぶよはジョージアという国に幻想などほとんど抱いていなかったタイプだけど)。

以前から「ジョージアを訪問したいならとにかく早いうちに来るべき」と定期的に主張しているのですが、2026年に入ってこののぶよの主張は、さらに確実なものとなりつつあります。

ジョージアは本当に変化のスピードが速い国
ほんの少し前まで「物価が安い」とか「ノマドの聖地」とか「とにかくゆるい」とか言われていた時代はとうに終了し、いわゆる「普通の国」になりつつあるのが現状です。

2026年最新のジョージアの物価はこちら!

物価の上昇はもちろん覚悟しておかなければなりませんが、旅行or長期滞在目的で今後ジョージアを訪れようと考えている人は、2026年の大変革とも呼べるジョージアの状況をしっかりと理解しておくべき。
制度や入国システムなどが大きく変更となる予定で、今までと同じように自由に渡航することがやや難しくなりそうなのです。

今回の記事は、現地ジョージアにいる立場から、2026年にジョージアで変更となるシステムを解説するもの。
オフィシャルな部分以外にも、のぶよ自身が肌で感じているジョージアの人や文化の「変化」に関しても触れています。

繰り返しますが、とにかくジョージア訪問は早いうちがおすすめ。
物価的にも制度的にも、まだ滞在しやすい現在がラストチャンスなのかもしれません。

2026年のジョージア大変化まとめ

さっそく、2026年にジョージアで変更となる点をまとめました。
変更点は主に三点。いずれも政府発表に基づいたオフィシャル面での変更点なので、いち個人にはどうしようもないものばかりです。

主に私たち外国人旅行者/長期滞在者に関係のある変更点で、滞在期間の長さにかかわらず全ての外国人に影響がある項目もあるので、しっかりと理解しておきましょう。

ジョージア大変化①:ジョージア入国時の旅行保険加入の義務化

まずは、短期旅行者でも長期滞在者でも影響が大きくなりそうな、保険加入の義務化について。

2026年1月1日より新しく施行された法律により、ジョージアに入国する全ての外国籍保有者は旅行保険の加入が義務化されるようになりました。

「旅行保険」と言ってもなんでも良いわけではないようで、条件は以下の通り。

ジョージア入国時に求められる旅行保険の条件

①入院&治療に関する補償額30,000GEL(=約175万円)以上
②ジョージア滞在予定期間をカバーするもの
③英語かジョージア語で記載された証書が必要(印刷したものでもデジタルファイルでも可)
④ジョージアの保険会社or外国の保険会社のいずれのものでも可

とまあこんな感じ。
現状では保険の内容に関する条件はそこまで厳しくはありませんが、以前のように「無保険でも余裕で入国して1年間滞在可能!」とはいかなくなりそうです。

ひとつ気になる点が、条件②の「ジョージア滞在予定期間をカバーするもの」
2週間の旅行であれば2週間分、365日まるまる長期滞在したい場合は1年分の保険カバー期間が求められるわけですが、後述する通りジョージアの入国審査は近年かなり厳しくなっています

365日分カバーの保険に加入して準備万端でジョージア入国に臨んでも、入国時の審査官に「なぜジョージアに1年間もいる予定なのか?働くのか?」とつっこまれる可能性は大。
このあたりは今まではかなりゆるゆるで、ジョージア入国目的を尋ねられることもなかったのですが、状況は劇的に変化しつつあります。

疑問①:クレジットカード付帯保険は有効?

ここで気になるのは、「クレジットカードの付帯保険でもOKなのか」という点。
補償額の条件を満たしていれば&クレジットカード会社の保険約款が英語での証書発行に対応していれば、理論上ではクレジットカード付帯保険でも問題なくジョージア入国可能であるはずです。

しかしながら、クレジットカードの付帯保険は一般的に、日本出国から数えて最大3ヶ月間しかカバーしていない点がネック。
条件②に「ジョージア滞在予定期間をカバーするもの」とあるので、クレジットカード付帯保険だと最大でも3ヶ月間しかジョージアに滞在できないことになりますし、他の国を周遊してからジョージアに渡航する場合は保険の有効期間がさらに短くなります。

疑問②:すでにジョージアに入国している人の扱いは?

もう一つ気になるのが、「すでにジョージアに滞在中の人も保険が必要なのか?」という点。
つまり、直近の入国日が2025年12月31日以前の人はどうなるのかということです。

ジョージア政府の公式発表には「2026年1月1日以降にジョージアに入国する際には、保険証書の提示が必要」とあり、あくまでも今後入国する外国人向けの制度変更であるという解釈。
すでにジョージアに入国している場合は該当しませんし、出国時にトラブルとなることもないと思います。

しかしながら、ジョージアの国境管理局の審査官は、(こんなこと言うのは申し訳ないけど)ちょっと頭があまりよろしくないというか、自国の出入国制度すらちゃんと理解していない人も少なくないのが現状。
こちらが正しいことを説明すればまあ大丈夫でしょうが、万全を期すなら2025年12月31日以前にジョージアに入国した場合でも、現地の旅行保険に加入しておくのが良いでしょう(そもそもそんなに高くないし、保険には入っておいた方が良い)。

疑問③:どこまで厳しく運用される?

まだ制度開始から数日しか経っていないこともあり、この旅行保険の義務化制度がどこまで厳しく運用されるのかは、未知の極み。
何事にも言えるのですが、最終的には各入国審査官によるとしか言えません。

保険証書をしっかり提示させて事細かに内容をチェックする人もいるでしょうし、パスポートをサッと見るだけで保険に関してはノータッチという人もいるでしょう。
そもそもジョージアという国は結構色々な部分で適当なので、最初だけちゃんと厳しくしてだんだんとなあなあに…なんて状況も考えられます。

まだ新制度が開始されてたったの数日。
のぶよの周りには2026年1月1日以降に入国したという人はまだ現れていませんが、今後確実に現れるはずなので、また最新情報をアップしていこうと思います。

ジョージア大変化②:特別労働許可証&滞在許可証の義務化

一般の旅行者には関係のない話なのですが、ジョージア長期滞在者界隈に激震を走らせたのがこちら。
昨年2025年に発表された新制度で、「2026年3月1日から、ジョージア国内で労働する外国籍保持者には労働許可証と滞在許可証の取得が義務化される」というものです。

「労働するのに許可証が必要?そんなの当たり前のことでは…?許可証なしでは不法労働でしょ…?」と思うでしょう。
確かに、「普通の国」ではそうなのです。欧州で労働許可なしで不法労働なんてした日には、罰金&強制送還待ったなしですし、日本でもそれは同様でしょう。

しかし、ジョージアは良くも悪くも「普通ではない国」。
これまでは(そして2026年1月現在もまだ)、ジョージア国内での労働時には特別なビザや許可証は必要なく、入国さえしてしまえば誰でも現地で働いて金銭を得ることが可能だったのです。

つまり、旅行者としてノービザでジョージアに入国し、そのまま手続きなど何もなしで現地のレストランで働いたり、デリバリー会社で稼いだり、ノマドとしてPCカタカタ金儲けしたり…ということが全て合法的に可能であったというわけ。
こうした寛大すぎる制度の国は世界でも他に存在せず、この点がジョージアを「ノマドの聖地」や「海外移住の聖地」たらしめていたわけです。

そんな現状を一気に変化させることになるのが、2026年3月からの新制度
細かい点は複雑になるので省きますが、要点は以下の通りです。▼

ジョージアの特別労働許可証の取得条件

①現地の会社で労働する場合も個人事業主として労働する場合も特別労働許可証が必須
②ジョージアの投資ビザや永住権所有者は特別労働許可証取得は不要
③特別労働許可証単体ではNGで、同時に居住許可証が必要
④居住許可証はジョージア国内/国外のいずれからでも申請可能
⑤ジョージアを6ヶ月以上離れると有効な居住許可証は無効化

すでにややこしい香りがぷんぷん漂いますが超簡単にまとめると、「2026年3月以降にジョージア国内で収入を得るためには、特別労働許可証と居住許可証の二つが必要になる」ということです。

各許可証の申請方法や審査のプロセス、申請に必要な条件など詳細に関してはジョージア政府のオフィシャル情報を参考にしてもらうとして、一番の懸念点は条件⑤「ジョージアを6ヶ月以上離れると有効な居住許可証は無効化」ではないでしょうか。

つまり、せっかく居住許可証と特別労働許可証を手に入れて合法的に働ける状態となっても、ジョージアを6ヶ月以上離れるとステータスが初期化=ただの観光客状態=合法的に働けない、と逆戻りすることになります。もはや国家ぐるみの壮大なすごろくのようなシステムですねえ…(白目)

疑問①:リモートワークの扱いは?

「ジョージアでノマドになろう!」とか言ってる人たち、どうするんだろうねえ。

ここで気になるのが、ジョージアの会社ではなく日本のクライアント相手にリモートワークする場合(いわゆるノマド)はどんな扱いになるのかという点。
ジョージア政府の公式発表によると「ジョージアで個人事業主として働く場合は特別労働許可証と滞在許可証が必要」とありますが、外国に収入源がある状態でジョージア国内に滞在しながらリモートワークする場合には触れられていません。

まだ制度開始まで少し時間があるため情報がやや錯綜していますが、現状では「ジョージア国内での経済活動に関係のない100%リモートワークであれば、各許可証なしでOK」というのが主流の解釈です(が、このあたりはとても曖昧なので、実際に制度が始まってみないと何とも言えない面があります)。

つまり、ジョージア国内で日本のクライアントとの仕事を完全に個人で、許可証なしで行うのは合法。
一方で、某「ノマドになろう集会」のようにジョージア現地に日本人を集めて金銭の授受を伴うアクティビティーを開催するのは、特別労働許可証と居住許可証なしでは違法となります。

また、現在のジョージア日本人界隈でよくある「友人が営む日本食レストランをお手伝いして小銭稼ぎ」というのも、2026年3月以降は違法に。
違反者や違反施設に対しては罰金や営業許可取り消し、再入国の拒否など厳しい処分も予定されているので、今後のためにもルールは守るようにしましょう。

疑問②:なぜこのタイミングで新制度導入?

これだけロシア人だらけになってしまうと、確かに厳格化したくなる気持ちもわかる。

ではそもそもどうして、ここまで手のひらを裏返すかのような新制度が、2026年に入って早々始められたのでしょうか。

その最大の理由は、ここ数年間の経済発展によって移民の数が増えたことに違いありません。

元々ジョージアは決して裕福な国ではなく、のぶよが初めて入国した2020年当時は平均月収は3万円ほど。
その分もちろん物価も安かったのですが、わざわざ月3万円を稼ぐためにジョージアに移民しようとする外国人は限られていました。

しかしながら、2022年に勃発したウクライナ戦争で大量の金と人がロシアやウクライナからジョージアへ棚ぼた的に流れてきたことを皮切りに、2023年以降は観光業もブームに乗って右肩上がり。
2026年現在のジョージアの平均月収は6万円代と、数年前の二倍近くの水準になっているほどです。

こうした点が注目を浴び、昨今ではジョージアで労働することを目的に入国する外国人も少なからず見られるように。
ジョージア側ももはやコントロールできない状態になりつつあるので、すでに説明した特別労働許可証の導入などを決定したのではないかと言われています。

現在の大変化の全てのはじまりはここから。ジョージアに流れたロシア人に関してのレポートはこちら。

ジョージア大変化③:入国審査の厳格化

ただでさえ混雑する国境がさらに混雑してカオス

上で紹介したオフィシャルな変更点に加えて、最近外国人の間で話題となっている変化が、ジョージアの入国審査が年々厳しくなっていること。
「出入国管理を厳格化する」というオフィシャルな発表こそありませんが、体感として以前よりも入国審査はかなり厳しくなっている印象を持っています。

一般的な短期旅行であればまず問題なく出入国が可能ですが、注意したいのはすでにジョージアに長期滞在しながらビザランを繰り返している場合

ジョージアはそもそも最大で365日間の滞在が可能という寛大な制度の国。
365日の滞在が満了する前にいったん第三国へ出国して再びジョージアに再入国すれば、また365日間合法的に滞在できるというものすごい国で、このようにある国での滞在可能日数を延長する目的で国境を往復する行為を「ビザラン」と呼びます。

ビザランは現状では完全に合法であり、ジョージアの出入国ルールに則った行為なので、何も負い目を感じる必要はなし。
しかしながら、再入国に関する可否の判断を最終的に下すのは国境での審査官となるわけで、近年ではビザランを繰り返す外国人には特に入国時の審査が厳しくなっています。

「最強のパスポート」と言われる日本国籍の長期滞在者でも、ビザラン後にジョージアに再入国しようとしたら入国拒否されたケースも。
それも一人や二人ではなく、まあまあな数の再入国拒否事例が耳に入ってくるほどです。

そんなわけで、全体的に外国人長期滞在者に対しての締め付けが行われつつあるのが2026年のジョージアの現状。
「ビザなし1年間滞在可能」という世界で唯一の出入国制度も、近い将来に変更となるのが予想できます。

疑問:ジョージア入国目的を尋ねられたらどうする?

入国日から1年間滞在OKルールは変わらないけど、難易度は格段に上がりそう

すでに解説した通り、2026年1月1日からジョージア入国時には旅行保険の加入が必須となり、2026年3月1日からは労働目的での滞在の場合は労働許可証と滞在許可証が必要となります。

ここで気になるのが、「労働目的ではないけど、単にのんびりとジョージアに長期滞在したい」というのぶよタイプの人が入国する際のこと。
これまではパスポートだけで入国可能でしたし、一度ジョージアに入国してしまえば旅行しようが仕事しようが勉強しようが、誰に何を言われることもなく好きに過ごすことができていました。

しかし、入国時に「滞在期間をカバーする」保険加入が必要になったということは、入国審査官が各旅行者のおおよそのジョージア滞在期間を入国時に把握できるようになったということ。
3ヶ月の保険期間であれば3ヶ月間、1年間の保険期間であれば1年間滞在するのであろうと予想がつくわけです。

ここで問題となるのは、労働許可証や居住許可証がない状態で、1年間滞在しようと365日分の保険に加入した状態でジョージアに入国する人の場合。

もちろん、各許可証なしでも1年間ジョージアに観光客として滞在するのは、現状では完全に合法。
しかし審査官の立場で考えると、「保険が1年分…?なのに労働許可書はない…?つまりこの小さな国に観光目的で1年滞在ってことか…?もしや不法労働するのでは…?怪しいぞおおお匂うぞおおお…お前は別室行き!」となることが容易に想像できます。

これに関しては、ジョージアで労働する気がないことを言葉(や銀行の残高証明の提示)で説明して分かってもらうしかないもの。
いずれにしても、これまでのように「パスポートだけで入国して、あとは1年間のんびり滞在」とはいかなくなってしまいました。

制度だけじゃない!肌で感じるジョージアの変化

町がどんどん整備されてゆくのは良いんだけど…

数々の制度面に関する変化は、まさに劇的と言える2026年のジョージア。
もはやこれまでのように「とりあえず入ってしまえば一年間いられる国」ではなくなってきています(し、あまりにも有象無象の魑魅魍魎外国人の巣窟になりすぎてジョージア政府もそろそろ方針転換したいんだと思う)。

しかしながら、変化の波はオフィシャルな部分だけではありません。
この小さな国を呑み込もうとしている急激な観光地化の波は、私たち旅行者であっても感じられるほどに、ジョージアという国のソフト面を大きく変化させつつあるのです。

ここでは、ジョージアに6年間滞在しているのぶよ的に「なんか…ジョージア変わったな..」と肌で感じる部分をいくつかピックアップしてみました。
どちらかというとネガティブな変化が中心となっているので、ジョージア大好き教の人や東欧キラキラ山国応援団の人たちはごめんねごめんね~(でもまじで外国人にとって良い意味の変化は、もはやこの国では起きていない)。

観光地化の波の到達

特にクタイシから近いエリアの入場料値上げが顕著(マルトヴィリ渓谷)

ジョージアは、2015年に外国人旅行者に対するビザ要件の撤廃に踏み切って以来ずっと、観光客誘致に力を注いできました。
クタイシ近郊の空港を欧州の格安航空会社のフライトのハブ空港にしようとしたり、観光地のインフラを整備したり、観光案内所を各町に作ったり…と、観光立国として成功するために並々ならぬ資金が投入されてきました。

そんな努力が実を結んだ感があるのが、コロナ禍が明けた2023年以降。
ジョージアを訪問する外国人旅行者の数は年々最高を更新し続けており、2025年の1月~9月の9ヶ月間だけで600万人の大台を突破するという歴代最高記録を更新しました。

ジョージアの人口は380万人ほどなので、この9ヶ月間で600万人というのはものすごい数字。
まだ2025年が終わって間もないため10月~12月の統計は出ていないものの、2025年の一年間での観光客数合計は間違いなくジョージア総人口の二倍以上の数となることでしょう。

日本でもオーバーツーリズム問題が叫ばれており、その弊害も報道されるようになってきていますが、ジョージアの現状と比べるとまだまし。
人口の二倍以上の外国人旅行者が一気にやって来るようになった、北海道よりもやや小さい面積しかない小さな国は、文字通り観光地化の波に呑み込まれつつある(もしくは、もう呑み込まれて深い海の底に沈んでしまった)状態にあるのです。

足元を見た入場料値上げ

絶好調と言える観光客数の急増によって、まず最初に変化したのが観光スポットの入場料の値上げ
それも、数百円の値上げなんてかわいらしいものではなく、数年前に比べて三倍以上の入場料を取るようになったミュージアムも珍しくありません。

この滝一つに20GEL(=¥1000)って…嘘でしょ…(キンチュハの滝)

また、ジョージアの場合は自然スポットへの入場料を取ることもあるのが個人的にはとても疑問。
人間の力など到底及ばない大自然に価格をつけて、何も努力することなくどんどんお金が入ってくる…というのは、なんともおこがましいなあと思います(まじで自然にお金を払うという概念自体が存在しないお隣のアルメニアという素晴らしすぎる国を見習ってほしい)。

入場料が5GEL(=¥250)や10GEL(=¥500)ほどであればまあ分からなくもないもの。
しかしジョージアの場合は、たかだか滝一つ見るために20GEL(=¥1000)取ってきたりするのもザラなので、正直足元を見ている感しかありません。

さらにジョージアの場合は、高額な入場料を取る=見ごたえがあるという方程式が成り立たないのもネック。
特にミュージアム系は欧州よりも高い入場料を取るにもかかわらず、展示内容はお粗末で解説すらなし…なんて場合もよくあるので、個人的にはとても残念に思います(そもそもジョージアという国は、人に見てもらうために物の配置や空間の使い方を考えるという概念やセンスが壊滅的にない)。

ぼったくりの増加

定番観光地のお土産屋はスルーが正解

観光ブームによって次から次へと「一見さん」がやって来ては去ってゆくようになったジョージア。
2024年あたりからは、「観光客ならぼったくっても分からない」といった悪しき風習が蔓延しつつあるのが現状です。

基本的にこうしたぼったくりというものは、経済状況や人々の意識が先進国に近づくほどに減っていくもの。
いっぽうのジョージアの場合は、昨今の経済発展とは裏腹に途上国一直線コースでぼったくりが横行しており、もはやみんなでソ連回帰したいのでは?と疑ってしまう場面もちらほらとあるほどです。

観光地でのお土産屋台やレストランで、ぼったくり価格がまかり通っているのは言わずもがな。
日本人旅行者の被害を最も多く聞くのは、トビリシ国際空港~市内間のタクシーでのぼったくりです。

白タク、ダメ、ゼッタイ

これに関してはもう口を酸っぱくして何度も注意喚起していますし、詳細は別記事にて解説しているのでここでは改めて説明しませんが、いまだに引っかかる人が絶えないというのが不思議(だいたいノマドになろう会に参加しようとジョージアに来た人)。
正直、「ノマドになる勉強の前に海外旅行の基本を勉強した方が良いのでは?」と思ってしまいますが、まあそういうレベルの層がジョージアに来ているというのも現実なのでしょう。

日本人=カモという認識になっているのは悔しいですし、これから来る日本人のためにも、ぼったくりには毅然と対応するべき。
今後ジョージアへ渡航する人は、とにかく注意してください。

ジョージアの治安と滞在時の注意点を解説しています!

人の感じの変化

以前はよくあった「飲食店で知らない人の卓に招かれてたらふく飲み食いさせられる」には本当に遭遇しなくなった

最後に触れたいのが、ジョージアの現地の人の変化
ジョージアには「客人は神からの使い」という諺があるように、特に異国の地からやって来た旅行者を厚くもてなすホスピタリティー文化が伝統的にあります。

しかし、伝統というものは積み上げるには長い時間がかかるものの、消えてしまうのは一瞬。
近年の急激な観光地化と外国人の増加によって、ジョージアが誇るホスピタリティー文化はものすごい勢いで薄まりつつあることを肌で感じます。

昨年(2025年)ののぶよは数年ぶりにジョージア地方部をがっつりと旅して周ったのですが、数年前に比べて人の感じがかなり淡白になっているのを肌でびしびしと感じたもの。
まあ以前のおもてなし文化がちょっと行き過ぎだったという点は否めないものの、「客は客、私たちは私たち」といった西欧的な個人主義が根付きつつあるなあと思いました。

また、ジョージアの名物でもあるゲストハウスでの食事に関しても、大きな変化が。

かつてのジョージアでは「客の食事は食べきれないほどの量と品数を出すもの」というのが常識であり、客に出す食事をケチったり質素に済ませたりするのは恥ずかしいことだとされていました。
そのため、旅行者が宿泊先で夕食や朝食をつけると、どう考えても人数分とは思えないほどに大量の食事がテーブルいっぱいに並ぶのが普通で、一種のジョージア名物のような光景となっていました。

45GEL(=¥2250)払った夕食がこれだけって…え…?

しかし昨今、この傾向は大きく変化しつつあり、以前は七皿~八皿出すのが当たり前だったのが、今は三皿や四皿ほどちょこんと出てくるのが主流。
以前のジョージアでは客の食事に肉が入らないということは考えられなかったのですが、最近では肉が入っていない食事が提供される宿も少なからず存在しています。

品数も量も(良く言えば)常識的なものとなりつつあるわけですが、昔を知っている人間からするとなんとも寂しく感じるもの。
現在でも訳の分からぬ量の食事を出してくれるゲストハウス(のぶよは「爆盛り宿」と呼んでる)はもちろん健在ですが、変化の激しいジョージアにおいていつまでこの爆盛りホスピタリティー文化が残っていられるのかは未知数です。

…と思いきや、一人分の食事でこれが出てくる宿も健在

ジョージアのゲストハウスでの食事が質素になってきている原因も、おそらく観光客増加によるもの。
「せっかく大量に出してもどうせ食べないからもったいない」「あれが嫌いだのベジタリアンだのハラールだの細かい要望をされるのが面倒」と宿側も経験則で分かりはじめてきたため、「だったら初めから量を減らして肉料理を出さなければ良い」となるわけです。なんとも合理的なジョージアらしい考え方…

手間暇かけて伝統料理を色々大量に出すよりも、質素で手軽な料理を出しておけば良いというのは、確かに金儲けという観点から見れば効率的。
しかし、こうした形でこの国伝統のホスピタリティー文化が薄まってしまうのはなんとももったいないなあと思ってしまいます。

おわりに

2026年に大きな変化が訪れつつあるジョージア。
オフィシャルな制度面の変化と、長期で滞在しているからこそ肌で感じられる変化のいずれに関しても詳細に解説してきました。

制度面の変化に関してはまだ不透明な部分も多くあるものの、出入国条件や滞在条件が今後緩まることはないでしょう。
むしろ、EU加盟入りを目指しているジョージアにとって、EUの基準に近い「普通の国」になろうとしているのが現状なわけで、今後もさらに様々な制限などが導入されるのではないかと思います。(とはいえ今のジョージアは政治的にはソ連回帰しつつあってEUに加盟候補国入りを拒否されてしまったけれども)

制度面の厳格化も、観光地化による変化も、ジョージアは文字通り過渡期にある国。
なので旅行や滞在ならとにかく早いうちに…!まだこの国が持つ魅力を気軽に堪能できる今が、もしかしたらラストチャンスなのかもしれません。

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