こんにちは!ジョージアの首都・トビリシにのんびり滞在中、世界半周中ののぶよ(@nobuyo5696)です。
(世界半周についてはこちらの記事へどうぞ。)
こぢんまりとしたトビリシの町。
よくSNS等で話題になる可愛らしい町並みやモダンな建物があるのは、旧市街の本当に一部のみで、そのほかの地域には安定の旧ソ連感が漂っているという、理想と現実の差を突き付けられる町です(笑)
そんなトビリシですが、郊外にはさらなる旧ソ連感がプンプン漂うスポットがあります。
その名もクロニクル・オブ・ジョージア。
直訳すると、「ジョージアの歴史物語」といったところですが、そんなアカデミックなスポットではありません。
ジョージアがソ連の一部だった1985年に、ジョージア人アーティストのZurab Tsereteliという人物によって建造された超巨大なモニュメントは、まさに旧ソ連そのものな佇まいです。
ジョージアの歴史を知れる(かもしれない)珍スポットの見どころと、トビリシ中心街からのアクセスを解説していきます。
クロニクル・オブ・ジョージアの見どころ
クロニクル・オブ・ジョージアには、旧ソ連バリバリな超巨大モニュメントがあるだけなので、観光時間は1時間もあれば十分。
敷地はさほど大きくなく、ジョージアの歴史や文化が描かれた壁画の数々を鑑賞することが中心となります。
度肝を抜かれるほどの巨大な外観を眺める
小高い丘の上に佇むクロニクル・オブ・ジョージア。
その大きさは尋常ではありません。
高さ35mの柱16本で構成された立方体のような形のモニュメントは、とにかくインパクト抜群。
モニュメントの内部には入場することができ、各柱に描かれた壁画をより近くで鑑賞することができます。
ジョージアの歴史や文化を描いた壁画
クロニクル・オブ・ジョージアという名前の通り、モニュメントの各柱に描かれているのはジョージアの歴史や文化を表したもの。
柱の上部には、ジョージアの歴代の国王たちの姿が、下部には聖書に登場するシーンが描かれています。
ジョージアはお隣のアルメニアとともに、世界で最も早くキリスト教を受容した国。(と主張しています)
キリスト教は現在でもジョージア人の大切なアイデンティティーの一部となっています。
他にも、「世界で最初にワインを製造した国」とも言われるジョージア。
壁画には、ワインを製造・運搬している様子も描かれていました。
扉の彫刻が素晴らしいチャペル
巨大なモニュメントの奥には、小さなチャペルが建っています。
のぶよが訪れたときは入口には鍵がかかっていて入場できなかったものの、扉に施された彫刻は秀逸。
ジョージア各地の教会がデザインされた独特のものです。
ワインの国の象徴?ブドウの木がデザインされた聖ニノの十字架
もう一つ、モニュメントの正面付近にぽつんと置かれているのが、聖ニノの十字架と呼ばれるもの。
聖ニノとは4世紀頃にこの地でキリスト教の布教活動を行ったとされる女性聖職者で、ジョージアが世界でも早いうちからキリスト教を受容するのに大きな役割を果たした人物です。
聖ニノの十字架は、ブドウの木の十字架とも呼ばれる独特な形状が特徴的。
材質がブドウの木なのではなく、左右の棒が少し下に傾いている十字架の総称のことで、ジョージア正教を象徴するものとして国内のあらゆるところで見ることができます。
首都なのにまるで大自然の中!トビリシ・シーの絶景
クロニクル・オブ・ジョージアのモニュメント自体は、ゆっくりと壁画を見てまわっても30分ほどで済んでしまいます。
絶対に見逃したくないのが、モニュメント東側から眺めるトビリシ・シー(Tbilisi Sea)のパノラマ。
「海(Sea)」と名乗っていますが、実際は人工的に造られたダムです。
とはいえ、首都のすぐそばとは思えないほどの雄大な眺めは素晴らしく、ずっと眺めていたくなるほど。
青く澄み切った水の色もとてもきれいでした。
周囲には砂浜も整備されており、夏場なら水辺まで下りて散策するのも気持ちが良いでしょう。
ちなみに、トビリシ・シーの反対側には、安定の旧ソ連な町並みのパノラマが広がります。
トビリシ市内からクロニクル・オブ・ジョージアへの行き方
トビリシ中心部からクロニクル・オブ・ジョージアまでは、路線バスでのアクセス。
トビリシ中央駅の東側のバス停から、60番の路線バスで1本です。
路線バス60番
運行頻度:20分に1本
所要時間:30分
料金:50Gel(=¥19)
60番のバスが停車するのは、地下鉄赤線・緑線のステーション・スクエア駅の東方面出口を出てすぐのところにあるバス停です。
30分ほど乗車すると、クロニクル・オブ・ジョージア最寄りのバス停に到着します。
バス停から丘の上のモニュメントまでは、緩やかな坂道を徒歩10分ほどです。
おわりに
トビリシの穴場(というかB級?)スポットであるクロニクル・オブ・ジョージアを紹介しました。
必見というほどではないものの、トビリシ滞在中に時間があるなら訪れてみるのもおすすめです。
首都から少し離れただけで、寂れた地方のような風景が広がるのもポイント。
トビリシ・シーもすぐそばにあるので、手軽に自然を感じたいときにもいいかもしれません。
トビリシの宿泊におすすめのエリアは、リバティー・スクエア周辺の中心街。
観光の中心となる旧市街やナリカラ要塞などは徒歩圏内で、ショッピングや食事にも抜群のロケーションです。
地下鉄赤線が通っているので、移動や近郊へ足をのばすときでもとても便利です。
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