こんにちは!ジョージア山間部のラチャ=レチュフミ地方を1ヶ月間旅した、世界半周中ののぶよ(@nobuyo5696)です。
(世界半周についてはこちらの記事へどうぞ。)
ラチャ地方で最大の町といえば、標高500mほどのアンブロラウリ(Ambrolauri / ამბროლაური)。
山がちなラチャ地方の中では最も標高が低い場所に位置している、人口3000人ほどを誇る地方都市です。
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多くの人にとって、アンブロラウリといえば「ワインの町」。
ジョージアの中でも有数のワイン産地として知られるラチャ地方の中心とあって、この地域のワインを目当てに訪れる旅行者も多いです。
「アンブロラウリ=ワイン」のイメージはもちろん正しいのですが、それ以外にもこの小さな町には魅力がたくさん。
ラチャ地方の多くの見どころへアクセスしやすいこともあり、数日間のんびりと滞在しながら満喫したい町です。
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アンブロラウリで絶対に見逃したくないのが、地元ラチャ地方では伝説的な知名度を誇る食堂。
ラチャ地方の名物料理がそろい、中でも「この食堂のシュクメルリはラチャ地方で一番!」と称されるほどなのです。
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今回の記事は、アンブロラウリの観光情報を徹底解説するもの。
観光やグルメはもちろん、ラチャ地方の交通のハブとなるアンブロラウリの移動情報もバッチリおさえています。
実際に訪れる人には絶対に役に立つはず!
アンブロラウリの見どころ
アンブロラウリ観光マップ
緑:アンブロラウリからの日帰りスポット
赤:おすすめレストラン
紫:ゲストハウス
黄色:バスステーション
マチャベラの塔&教会
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アンブロラウリ中心街に唯一残る歴史的建造物が、マチャベラの塔(Machabela tower / მაჩაბლის კოშკი)と呼ばれる石塔。【マップ 青①】
1769年に、ジョージア中部で権力を誇っていたマチャベラ家の人物をこの地に迎えた際、記念に建設されたものです。
内部は三層構造となっており、外見は完全にラチャ地方の北隣にあるスヴァネティ地方の「復讐の塔」そのまま。
隣り合った山岳地域同士で、文化的な交流があったことを感じさせます。
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マチャベラの塔は、すぐ隣の白亜の教会の敷地内に建っており、いずれもアンブロラウリを象徴する風景となっています。
ロイヤル・フヴァンチカラ・ワイナリー
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アンブロラウリの象徴であり誇りでもあるのが、中心街ど真ん中に堂々と構えるロイヤル・フヴァンチカラ・ワイナリー(Royal Khvanchkara Winery)。【マップ 青②】
その名の通り、ラチャ地方名産であり「ジョージアワインの王様」として名高いフヴァンチカラ(Khvanchkara / ხვანჭკარა)という銘柄のワインが生産されている場所です。
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ロイヤル・フヴァンチカラでは、絶大な知名度を誇るフヴァンチカラ以外にも数種類のラチャワインが生産されています。
・フヴァンチカラ(Khvanchkara):赤・セミスウィート
・トヴィシ(Tvishi):白・セミスウィート
・ツォリカウリ(Tsolikauli):白・ドライ
・アレクサンドロウリ(Alexandrouli):赤・ドライ
・ウサヘロウリ(Usakhelouri):赤・セミスウィート
英語/ロシア語/ジョージア語でのワイナリー見学ツアーも随時(毎日10:00~18:00の間)開催されており、試飲できるワインの種類や数によっていくつかのプランが用意されています。
フヴァンチカラといえば、ジョージアのお高級ワインの代名詞。
「ワイナリーツアーもいい値段するんじゃ…」なんて思っていましたが、最安のもので20GEL(=¥1000)と意外とリーズナブルです。▼
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「猫に小判」「豚に真珠」「馬の耳に念仏」ばりの「のぶよの口にワイン」と言い伝えられているように、のぶよの場合はワインに関する造詣も興味もゼロ。
迷ったのですが、ロイヤル・フヴァンチカラのワイナリーツアーには参加しないことにしました。
(一人でワインにつきもののうんちくを聞かされながら、雀の涙の量しかないワインを舐めるように飲むのにお金を払うのに気が引けた)
しかし!ワインの神様はちゃんと存在していたよう。
アンブロラウリで宿泊していたゲストハウスで、出来たてのワインをいただくことができました。終わり良ければ全て良し!!
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宿で飲ませてもらったのは、ラチャ地方の名産であるアレクサンドロウリ(Alexandrouli)という赤ワイン。
ほのかな甘みと上品な口当たり、エグみはいっさいなく、芳醇なぶどうの風味が鼻に抜ける感じ…
ものすんっっっごく美味しいです、これ。
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ラチャ地方の家庭では、自宅で採れたぶどうを自家製ワインにするのは当たり前のことだそう。
正直、ワイナリーのワインも自家製ワインも同じ品種のぶどうを使っているわけで…ワイン素人ののぶよ的にはこれで大満足でした。
運が良ければ、自家製バージョンのお高級ワインを、無料で、浴びるほどに飲ませてもらえるかも…!
そうでない場合や、ワインの製造過程に興味がある場合は、ロイヤル・フヴァンチカラ・ワイナリーのツアーに参加するのもアリだと思います。
ソ連スポットめぐり
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ジョージアの町ならどこでも例外なく多かれ少なかれ見られる、ソ連時代の名残が感じられる建物やアート。
3000人ほどの町の人口規模からすると、アンブロラウリにはとても多くのソ連建造物やアートが残っています。
そのほとんどは綺麗に整備され、外壁もちゃんと塗り替えられたもの。
どことなく開放的な雰囲気が町全体に漂う理由は、そこにあるのかもしれません。
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また、アンブロラウリのメインストリート沿いには、どうしようもなくレトロな雰囲気が漂っているのも特徴的。
ひと昔前の地方都市らしい、のんびりとした空気に包まれています。▼
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アンブロラウリの中心街は、端から端まで歩いても15分ほど。
ラチャ地方の山々に囲まれたレトロな雰囲気の町を、ゆっくりと散策しましょう。
愛の滝&ブライダルの滝
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アンブロラウリ市内で最大の見どころといえば、「愛の滝」(Waterfall of Love / სიყვარულის ჩანჩქერი)と呼ばれる滝。【マップ 青③】
中心部からおよそ2kmほど西に離れた、リオニ川沿いの断崖絶壁を優雅に流れ落ちる滝。
崖の一部に天然の洞窟があり、それがハート型に見えることから、この名前が付けられたのだそうです。
ラチャ地方では「愛の滝を訪れた独身の人間は、必ず真実の愛を見つけることができる」と言われているそう。
限界バックパッカー一人旅に励むみなさん、これはもう行くしか…!(※ちなみに、のぶよが愛の滝を訪れたのは1ヶ月以上前のこと。…え?真実の愛?なんですかそれは?)
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確かに洞窟部分だけを切り取ると見事にハート型。
「なんてロマンティック…!真実の愛が見つかる東欧ジョージアッ!(きらきらぁ~)」なんて思う人ものかもしれません。
しかし滝全体を見ると、どうしても二日酔いに苦しむおっさんが泣きながらゲロを吐いている姿にしか見えず…のぶよの心が汚れているからでしょうか…
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愛の滝だろうが二日酔いの滝だろうが、滝自体はかなりの迫力と美しさ。
良い感じに岩肌を覆う苔も、良い味を出しているように思います。
↑二日酔いの…ではなく、愛の滝の動画はこちら。本当に恋愛成就するのかは知らんが、けっこう見ごたえあった! pic.twitter.com/iyFCwLy7TB
— 小山のぶよ🇵🇹世界半周中の翻訳してる人 (@nobuyo5696) October 30, 2022
愛の滝から50mほど先には、「ブライダルの滝」(Waterfall of Bride / პატარძლის ჩანჩქერი)の名が付いた、これまたおめでたい滝も。【マップ 青④】▼
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詳細の説明書き等がなく、どういった由来でこの名が付いたのかは謎ですが、まあだいたい「この滝を訪れた人は幸せな結婚ができる」的なものでしょう。はいはい。
ネーミングはさておき、ブライダルの滝も迫力満点で優雅なフォルム。
周囲は林となっており、緑の中でしばし癒されます。
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アンブロラウリ中心街~愛の滝/ブライダルの滝までは、平坦な舗装道路を2kmほど歩いていくだけ。
徒歩での往復 + 観光を合わせて1時間半ほどみておけば十分です!
アンブロラウリのおすすめレストラン
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アンブロラウリに来たなら、観光よりもワインよりもとにかく絶対に訪れてほしいのが、Tavern Krikhula(ტავერნა კრიხულა)という食堂。【マップ 赤】
実はここ、アンブロラウリのみならず、ラチャ地方全体で知らぬ人はいないほどに有名な「伝説のレストラン」なのです。
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外観的にはここが飲食店だとはわからないような佇まいですが、内部は広々としていて結構きれい。
お洒落レストランではなく、庶民的な食堂といった雰囲気です。
このお店のメニューはこちら。ジョージア料理の定番系はだいたい揃っています。▼
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ここで疑問に思う人もいるでしょう。
いったいどうして、この片田舎の町にある食堂が「伝説の店」なのか…
それは、このお店で提供されるシュクメルリがラチャ地方で一番美味しいと評判であるため。
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近年日本でも話題となったシュクメルリ。
「鶏肉のガーリックソース煮込み」だの「鶏肉とさつまいものシチュー」だの表現されていて、ジョージア料理としてある程度定着した印象を受けます。
しかし。シュクメルリはそもそも「ジョージア料理」と呼んで良いものなのか微妙。
なぜなら、本場とされるジョージアではあまりシュクメルリを食べることはなく、ここラチャ地方の小さな村が発祥の郷土料理が元祖であるためです。
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本場・ラチャ地方のシュクメルリは、日本で広まったシュクメルリとは完全なる別物。
牛乳やクリーム、野菜を入れることはなく、グリルした鶏肉を大量のニンニクと大量の油の海にダイブさせて、はいできあがり!という、豪快の極みのような料理なのです。
ラチャ地方の飲食店でシュクメルリを注文すると、100%この油たっぷりバージョンが提供されるのですが、Tavern Krikhulaのシュクメルリが評判であることにはある理由があります。
それは、肉が柔らかい若鶏を使用していること。
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ジョージアの鶏は痩せているものが多く、肉の風味もイマイチ…と感じる場合も多いのですが、このお店の若鶏は別格の美味しさ。
肉付きも良く、表面パリパリ&中やわらかな極上の食感です。
正直、のぶよはシュクメルリがあまり得意ではないのですが、このお店のものは美味しく食べられました。(もちろん、果てしなく油っこくて胃に負担がかかるのは言わずもがな)
ニンニクは果てしないほどに多く、油の量もすごいので果てしなく重く、一人でシュクメルリを完食するのは至難の技。
十中八九お持ち帰りすることとなるのですが、ビニール袋から漏れ出すシュクメルリ臭&毛穴の一つ一つから吹き出すニンニク臭に数日悩まされることは覚悟の上で挑みましょう。(まじでやばかったです…)
↑一人で食べきれるわけもないシュクメルリは結局お持ち帰りすることになるのが関の山。すると、あら不思議。匂いにつられた野犬や野猫にもれなく囲まれ、もれなくどこまでもつきまとわれる。
— 小山のぶよ🇵🇹世界半周中の翻訳してる人 (@nobuyo5696) October 28, 2022
つまりシュクメルリとはッ…!!持って歩くだけで人気者になれる魔法の食べ物ッ…!!
※野犬怖くて震え声 pic.twitter.com/ZVxymyWvTx
「Tavern Krikhulaといえばシュクメルリ!」ではあるのですが、シュクメルリ以外にもラチャ地方の名物料理がいくつか置いてある点も見逃せません。
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どれも時間をかけて調理されたことが舌を通して伝わってくるような、優しく奥深い味わいの絶品ばかり。
特に、このお店のロビオ(豆の煮込み)はおすすめ。
ジョージア全国でポピュラーな料理ですが、発祥はここラチャ地方だと言われています。
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ラチャ風のロビオは、豚の脂身を混ぜて煮込まれるのがポイント。
ジョージアで一般的なロビオに比べると、こってりとした芳醇な風味とスパイシーな味付けが特徴的です。
Tavern Krikhulaのロビオは豚の脂身とスパイスに加えて、みじん切りにした玉ねぎと豆が大量に煮込まれており、甘味と旨味が口の中で大爆発する絶品。
シュクメルリのお供に(?)ぜひとも注文してみてほしいです!
アンブロラウリ周辺の見どころ
市内の見どころには限りがあるアンブロラウリですが、ここはラチャ地方の中心的な町。
周辺には珠玉の見どころが多く点在しており、日帰りで足をのばすことができる場所もたくさんあります。
ここでは、アンブロラウリ滞在中にぜひ足をのばしてほしいラチャ地方(と、西隣のレチュフミ地方)の見どころを紹介していきます!
ツェシ
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オニ~アンブロラウリを結ぶ幹線道路沿いにあるツェシ村は、気軽なデイトリップ先としておすすめ。【マップ 緑①】
アンブロラウリからのアクセスの方が便利ではありますが、オニからの日帰りもOK。
アンブロラウリ~オニの移動がてら立ち寄ることも十分に可能です。
ツェシ村のシンボルといえば、バラコニ教会。
ラチャの美しい山々を背景に凛とたたずむ18世紀の聖堂は、まるで絵画の世界のような風景を見せます。
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また、ツェシ村には「ジョージアで一番美味しいロビアニの店」がある点も見逃せません。
ラチャ地方の名産であるラチャ風ハムを混ぜ込んだロビアニは、芳醇の極みな絶品。
「これを食すために足をのばす価値がある!」と断言できるほどの感動の美味しさ、ぜひとも体験してほしいです!
クリヒ渓谷
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アンブロラウリの町をながれるリオニ川。
その源流の一つにあたるのが、アンブロラウリ中心街の南に位置するクリヒ渓谷(Krikhi Gorge / კრიხულის სათავე)です。【マップ 緑②】
アンブロラウリの人々の間では休日を家族で過ごす定番のスポットとなっており、澄みきった清流の風景にひたすら癒されます。
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アンブロラウリ中心街からはタクシー等を利用するのが簡単ですが、クリヒ渓谷まで片道2時間ほどのトレッキングもおすすめ。
美しい山々の風景はもちろん、歴史を感じさせる教会や素朴な村など、丸一日かけてラチャ地方のピュアな魅力を味わうことができます!
ニコルツミンダ
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ラチャ地方最南部に位置するニコルツミンダの村は、ラチャの美しい自然に囲まれた人口百人少々の村。【マップ 緑③】
村のシンボルが、1000年前に完成したニコルツミンダ聖堂。
その建築様式の素晴らしさや、内壁をびっしりと覆うフレスコ画の秀逸さ、オリジナルの建築をそのまま残している歴史的重要性が高く評価され、UNESCOの世界文化遺産暫定リストに入っています。
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実際にニコルツミンダ聖堂を訪れると、信じられないほどのパワーを感じるはず。
ジョージアに数多くある宗教建築の中でも、BEST3に入るほどの傑作だと思いました。
ラチャ地方山間部らしい素朴な村の風景も素晴らしいニコルツミンダ。
アンブロラウリからの日帰りも簡単なので、ぜひとも訪れてほしいです!
シャオリ湖
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ニコルツミンダ村の南10kmほどの場所に位置するシャオリ湖は、ラチャ地方で最大の面積を誇る半人工の湖。【マップ 緑④】
深い木々に囲まれた湖の風景は、季節を問わず訪れる旅行者に感動を与えてくれますが、最も美しいのは秋。
「ジョージアでも有数の紅葉の名所」として地元では有名なだけあって、現実とは思えないほどに美しい風景が見られます。
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アンブロラウリから個人でシャオリ湖を訪れるのは、交通の便的にやや難易度が高め。
個人的には、最寄りのニコルツミンダに宿泊しながらシャオリ湖まで足をのばすプランがおすすめです。
オニ
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アンブロラウリに次ぐラチャ地方第二の町が、エリアの東部に位置するオニ。【マップ 緑⑤】
かつてはオニがラチャ地方の行政の中心として機能していたそうですが、人口の減少などの理由から、現在はアンブロラウリにその座を譲りうけました。
そのため、オニとアンブロラウリはライバル関係(?)にあるとも言われます。
ソ連的なレトロ感が強いアンブロラウリの町並みに比べると、オニの町並みはラチャ地方伝統のレトロさが強く感じられるのがポイント。
小さな町ながらも伝統的な家屋が多く残っており、雰囲気の良さや味わいにおいてはジョージア国内でも髄一だと思います。
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オニの町には、地元の人の間で伝説的な知名度を誇るレストランが数軒点在しているのも見逃せません。
ラチャ地方の名物料理を提供するお店はもちろん要チェックですが、「ジョージアで一番美味しいヒンカリ」を提供する食堂も必訪。
大袈裟ではなく、感動で震えるほどの極上の食体験が待っています!
サイルメの柱
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ラチャ地方の西隣にあるレチュフミ地方。
旅行者はほとんど訪れない地味なエリアですが、この地域のシンボルとされる大自然の奇景といえば、サイルメの柱(Sairme Pillars / საირმის სვეტები)。【マップ 緑⑥】
一面の緑の大地からにょきにょきと生えたかのような奇岩がいくつか並び、圧巻の光景が見られます。
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旅行者の間での知名度は高くなく、サイルメの柱を一望できるビューポイントに人影はいっさいなし。
周囲360°に広がる、果てしない静寂に包まれた大地の風景を独り占めすることができます!
ライラシ
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ジョージアで最も地味なエリア・レチュフミ地方の見どころをもう一つ。
緑の山々を一望する「天空のプール」があることで近年SNS等で超話題となっている、ライラシという小さな村を紹介します。【マップ 緑⑦】
外国人旅行者の間での知名度は高くはないものの、ジョージア人の若者の間ではとにかく有名な「天空のプール」。
ここで映え写真を撮るために、わざわざトビリシからやってくる人もいるほどです。
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「天空のプール」ばかりが有名となってしまっているライラシ村ですが、その他にもとにかく見どころがたくさん。
独自の歴史を裏付けるような建物や、異世界感あふれる廃教会、「ジョージアで最も短い名前の村」など…
人口百人ほどの寒村とは思えないほどに、見るもの・やることがたくさんあるのがライラシ村です。
ゲストハウスで田舎暮らし体験をしながらの滞在ができるのもライラシの魅力。
名産のワインを飲みながら、レチュフミ地方の名物料理に舌鼓を打つ滞在は、忘れられない思い出となるはずです!
アンブロラウリのおすすめ宿
アンブロラウリには、一般の民家の一部を宿泊客向けに改装したゲストハウスが多く点在しています。
ジョージアの他都市に比べて、なぜかアンブロラウリの宿代相場はやや高めなのがネック。
のぶよが宿泊したのは、おそらく町で最安値のGuesthouse Chelo。【マップ 紫】
なかなか快適で良かったので(結局6泊もした)、ここにシェアしておきます。
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Giesthouse Cheloが位置するのは、アンブロラウリ中心街のメインストリートから100mほどの場所。
バスステーションもコンビニや銀行も、必要な施設へはすべて徒歩5分以内でアクセス可能な素晴らしい立地です。
1階部分は家族のスペース/2階部分は宿泊客用スペースとなっており、トイレ/シャワーは2階に宿泊客専用のものがあるので安心。
1階にあるキッチンも言えば使わせてはくれますが、なかなか気を遣う感じなのがちょっと面倒に感じました。
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気に入ったのが、2階に設置されたテラス部分。
ハンモックやクッション付きの椅子があり、のんびりとくつろぐことができます。
この時は10月の末。昼間は温かかったのですが、夜はかなり冷え込みます。
1階は薪ストーブがあるリビングを中心に温かいのですが、2階部分には暖房設備がなく極寒だった点が一番のマイナスポイントかも。(途中から1階の部屋に変えてもらった)
Wi-Fiは敷地内全体で使用可能ではあるものの、2階ではやや電波が弱かったのがマイナス。
1階ではサクサク動きます(が、家族のスペースなので気を遣う人は遣ってしまうかも。のぶよはまったく気にならないタイプ)。
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宿の家族は、とても温かく迎えてくれる感じだったのも好印象。(ワインもたんまり飲ませてくれたし)
しかし、ガッツリ絡んできて一緒に飲み食いしたり…といった感じではなく、どちらかいうと「客は客、自分たちは自分たち」といったスタイルに思いました。
1泊30GEL(=¥1500)は、おそらくアンブロラウリでは最安値。
完璧な宿ではないとはいえ、低予算でアンブロラウリに滞在したい人にはおすすめです!
【この宿を料金確認・予約する!】
アンブロラウリのアクセス・交通情報
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アンブロラウリには鉄道は走っておらず、交通手段はマルシュルートカ(ミニバス)のみとなります。
近郊路線/長距離路線にかかわらず、全てのミニバスが発着するのが、アンブロラウリ中心街ど真ん中にあるバスステーション。【マップ 黄色】
この場所に行けば、目的のバスが見つかるはずです。
この項では、アンブロラウリ~各町間の移動情報を解説していきます。
アンブロラウリ~ラチャ地方の町間の近郊交通
アンブロラウリは、ラチャ地方の各町への公共交通のハブとなる町。
このエリアのミニバスはとにかくややこしく、旅行者にとっては不便に感じられる場合も多いです。
ポイントは、アンブロラウリ発着の路線をザックリと把握してしまうこと。▼
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緑:オニ~アンブロラウリ~アルパナ~クタイシ路線
青:アンブロラウリ~トビリシ路線
茶色:アンブロラウリ~ツァゲリ~レンテヒ路線
オレンジ:アンブロラウリ~ニコルツミンダ路線
ピンク:アンブロラウリ~トキブリ~クタイシ路線
路線網を理解したなら、あとは自分の行きたい場所を経由する便のいずれかを利用するだけです!
【タクシー】
・アンブロラウリ~オニ片道:50GEL(=¥250)
・アンブロラウリ~オニ往復:100GEL(=¥5000)
【ミニバス】
アンブロラウリ~オニ間を個人でミニバスを利用して移動する場合に利用できるのは、以下の2路線です。
・アンブロラウリ~オニ路線
・クタイシ~アンブロラウリ~オニ路線
【アンブロラウリ~オニ路線】
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・運行頻度:1日2往復
→アンブロラウリ発 11:00 / 18:00
→オニ発:9:00 / 16:00
・所要時間:15分
・料金:1GEL(=¥50)
【クタイシ~アンブロラウリ~オニ路線】
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・運行頻度:1日1往復 ※月曜運休
往路→クタイシ発10:00~アンブロラウリ発 13:00~ツェシ通過13:15頃~オニ着13:30
復路→オニ発15:00~ツェシ通過15:15頃~アンブロラウリ発15:30~クタイシ着18:30
・所要時間:15分
・料金:1GEL(=¥50)
【タクシー】
・アンブロラウリ~ツェシ片道:15GEL(=¥750)
・アンブロラウリ~ツェシ往復:30GEL(=¥1500)
【ミニバス】
アンブロラウリ~ツェシ間を個人でミニバスを利用して移動する場合に利用できるのは、以下の2路線です。
・アンブロラウリ~オニ路線
・クタイシ~アンブロラウリ~オニ路線
【アンブロラウリ~オニ路線】
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・運行頻度:1日2往復
→アンブロラウリ発 11:00 / 18:00
→オニ発:9:00 / 16:00
・所要時間:15分
・料金:1GEL(=¥50)
【クタイシ~アンブロラウリ~オニ路線】
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・運行頻度:1日1往復 ※月曜運休
往路→クタイシ発10:00~アンブロラウリ発 13:00~ツェシ通過13:15頃~オニ着13:30
復路→オニ発15:00~ツェシ通過15:15頃~アンブロラウリ発15:30~クタイシ着18:30
・所要時間:15分
・料金:1GEL(=¥50)
【タクシー】
アンブロラウリ~サイルメの柱間を単純往復する場合のタクシー料金の相場は、70GEL~100GEL(=¥3500~¥5000)ほどです。
サイルメの柱周辺には客待ちのタクシー等は存在しないので、必ず往復でチャーターすることになります。
【ミニバス】
個人でミニバスを利用してのアクセスに利用可能なのは、以下の2路線のみです。
・レンテヒ~ツァゲリ~アンブロラウリ路線
・クタイシ~アルパナ~アンブロラウリ~オニ路線
【レンテヒ~ツァゲリ~アンブロラウリ路線】
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・運行頻度:週2回のみ往復(月曜に1往復&金曜に1往復)
・運賃:レンテヒ~アンブロラウリ20GEL(=¥1000)
・スケジュール(2022年10月現在)
▶往路:レンテヒ発8:00→ツァゲリ発9:00頃→サイルメの柱入口通過10:10頃→アンブロラウリ着11:00
▶復路:アンブロラウリ発15:00→サイルメの柱入口通過15:50頃→ツァゲリ発17:30頃→レンテヒ着18:30
【クタイシ~アルパナ~アンブロラウリ~オニ路線】
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・運行頻度:1日1往復 ※月曜は運休
・運賃:クタイシ~オニ15GEL(=¥750) / クタイシ~サイルメの柱入口10GEL(=¥500) /アンブロラウリ~サイルメの柱入口5GEL(=¥250) / オニ~サイルメの柱入口7GEL(=¥350)
・スケジュール(2022年10月現在)
▶往路:クタイシ発10:00→アルパナ発12:00頃→サイルメの柱入口通過12:10頃→アンブロラウリ発13:00頃→オニ着13:30
▶復路:オニ発15:00→アンブロラウリ発15:30→サイルメの柱入口通過16:20頃→アルパナ発16:30頃→クタイシ着18:30
【タクシー】
・アンブロラウリ~ニコルツミンダ片道:20GEL(=¥1000)
・アンブロラウリ~ニコルツミンダ往復:40GEL(=¥2000)
【ミニバス】
アンブロラウリ~ニコルツミンダ間を個人でミニバスを利用して移動する場合に利用できるのは、以下の2路線です。
・アンブロラウリ~ニコルツミンダ路線
・アンブロラウリ~ニコルツミンダ~トキブリ~クタイシ路線
【アンブロラウリ~ニコルツミンダ路線】
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【アンブロラウリ~ニコルツミンダ便】
・運行頻度:1日2便
・所要時間:20分
・料金:2GEL(=¥100)
・スケジュール:
▶アンブロラウリ発:11:30 / 17:00
▶ニコルツミンダ発:9:00 / 15:00
【アンブロラウリ~ニコルツミンダ~トキブリ~クタイシ便】
1日1便のニコルツミンダ経由クタイシ行きの便に途中乗車/下車することも可能です。
・運行頻度:1日1便
・料金:アンブロラウリ~トキブリ7GEL(=¥350)
・スケジュール
▶往路:アンブロラウリ9:30発→ニコルツミンダ9:50通過→ツフラジュヴァリ入口10:15通過→トキブリ10:45通過→クタイシ12:00着
▶復路:クタイシ発16:00→トキブリ通過17:15→ツフラジュヴァリ入口通過18:00→ニコルツミンダ通過18:30→アンブロラウリ着19:00
【タクシー】
・アンブロラウリ~トキブリ片道:90GEL(=¥4500)
・アンブロラウリ~トキブリ単純往復:160GEL(=¥9000)
【ミニバス】
アンブロラウリとトキブリを直接結ぶバスは存在しないため、アンブロラウリ~ニコルツミンダ~トキブリ~クタイシを結ぶミニバスを途中乗車/下車するしかありません。
アンブロラウリ→クタイシ方面ミニバスの時刻表は以下の通り。▼
【アンブロラウリ~クタイシ便】
・運行頻度:1日1便
・料金:アンブロラウリ~トキブリ7GEL(=¥350)
・スケジュール:アンブロラウリ9:30発→ニコルツミンダ9:50通過→ツフラジュヴァリ入口10:15通過→トキブリ10:45通過→クタイシ12:00着
シャオリ湖に行きたい場合は、途中下車すればOKなので簡単。
注意点は、トキブリにアクセスする場合。
この便は、トキブリ鉄道駅前のバスステーションは経由しません。
トキブリ鉄道駅前から50mほど西に歩いて、橋を渡ったところにあるメインストリート沿いを通過します。▼
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トキブリからアンブロラウリ方面に抜けたい場合も、要領は同じ。
クタイシ始発のアンブロラウリ行きのミニバスに途中乗車します。
・運行頻度:1日1便
・料金:/トキブリ~アンブロラウリ7GEL(=¥350)
・スケジュール:クタイシ発16:00→トキブリ通過17:15→ツフラジュヴァリ入口通過18:00→ニコルツミンダ通過18:30→アンブロラウリ着19:00
この便は夕方にしか走っていないので、トキブリ→アンブロラウリ方向の移動はややトリッキーかも。
アンブロラウリ~ジョージア他都市間の長距離交通
ジョージア他エリアからアンブロラウリにアクセスしたい場合も、マルシュルートカと呼ばれるミニバスでの移動が主流。
ほとんどの場合は首都のトビリシか、中部のクタイシからの移動となるでしょう。
いっぽう、ラチャ地方のお隣レチュフミ地方のツァゲリ(Tsageri)やさらに北の山岳地域の町・レンテヒ(Lentekhi)を結ぶミニバスも存在しています。
トビリシ~アンブロラウリ間のミニバスは、2021年に開通した新しい道路を通ります。
かつてのようにトキブリ経由ではなく、サチヘレという町を経由する点にご注意を。
トビリシ~アンブロラウリ間のミニバスのトビリシ側の発着地は、市内北部のディドゥベ・バスステーション(Didube Bus station)。
広大な敷地の北側に位置するターミナルからの発着です。▼
・運行頻度:1日2便
・所要時間:4時間~4時間半
・料金:25GEL(=¥1250)
アンブロラウリ~クタイシ間のミニバスは、2つの異なるルートを経由する路線があります。
【クタイシ~アルパナ~アンブロラウリ~オニ路線】
・運行頻度:1日4便
・所要時間:3時間
・料金:12GEL(=¥350)
【アンブロラウリ~ニコルツミンダ~トキブリ~クタイシ路線】
1日1便のニコルツミンダ&トキブリ経由クタイシ行きの便に途中乗車/下車することも可能です。
・運行頻度:1日1便
・料金:15GEL(=¥350)
・スケジュール
▶往路:アンブロラウリ9:30発→ニコルツミンダ9:50通過→ツフラジュヴァリ入口10:15通過→トキブリ10:45通過→クタイシ12:00着
▶復路:クタイシ発16:00→トキブリ通過17:15→ツフラジュヴァリ入口通過18:00→ニコルツミンダ通過18:30→アンブロラウリ着19:00
アンブロラウリ~レチュフミ地方やクヴェモ・スヴァネティ地方などさらに山奥に位置するエリアを移動したい場合は、レンテヒ~ツァゲリ~アンブロラウリ路線の利用一択となります。
この路線は週に2便しか走っていない点に注意しましょう。
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・運行頻度:週2回のみ往復(月曜に1往復&金曜に1往復)
・運賃:レンテヒ~アンブロラウリ20GEL(=¥1000)
・スケジュール(2022年10月現在)
▶往路:レンテヒ発8:00→ツァゲリ発9:00頃→サイルメの柱入口通過10:10頃→アンブロラウリ着11:00
▶復路:アンブロラウリ発15:00→サイルメの柱入口通過15:50頃→ツァゲリ発17:30頃→レンテヒ着18:30
おわりに
ラチャ地方を旅する人の多くが滞在拠点とするであろうアンブロラウリの観光情報を詳細に解説しました。
町自体の観光を楽しむというよりも、ラチャ地方の観光拠点と考えての滞在がおすすめです。
ちょうど良い町のサイズや、のんびりした雰囲気のアンブロラウリですが、コンビニやレストランなど旅行者が必要な施設はひととおり揃っているのも高ポイント。
絶妙な居心地の良さが感じられるので、予定よりも長く滞在したくなること必須。
フレキシブルな日程でのプランニングをおすすめします!
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