こんにちは!ジョージア滞在も1年、世界半周中ののぶよ(@nobuyo5696)です。
(世界半周についてはこちらの記事へどうぞ。)
合計で1年近く滞在した、ジョージアの首都・トビリシは、近年の観光・移住ブームの中心的な町。
歴史ある町並みや、ヨーロッパでもアジアでもない独特の雰囲気が多くの人を魅了します。
トビリシの観光エリアはかなり小さく、定番スポットをまわるだけなら1日でもなんとか観光できてしまうほど。
しかし、トビリシの魅力は有名な観光スポットやリノベーションされた「ヨーロッパ風」な町並みだけではありません。
・ソ連時代の雰囲気そのままの住宅街
・市場のカオスな雰囲気
・緑あふれる公園や水辺など自然の風景
・地元の人が通うローカル食堂
など、サッと観光するだけでは感じられない懐の深さこそがトビリシ最大の魅力。
噛めば噛むほど味が出る「コーカサスのスルメ都市」といった奥深い町なのです。
そんな魅力にとりつかれたのぶよ。
「トビリシローカルさんぽ」と題してトビリシの町を隅々まで自分の足で散策してきましたが、今回の記事はその総集編となるもの。
トビリシの町を13の地区に分けて、エリアごとの見どころや魅力を紹介するダイジェスト的な記事になっています。
気になるエリアの見どころや散策コースの詳細は、別記事へのリンクを貼っているので、気になった場所は要チェック!
トビリシ観光前に知りたい!市内13エリア地図
観光の基本!トビリシ中心街7エリア
①リバティー・スクエア周辺
100万人都市・トビリシのど真ん中に位置する広場がリバティー・スクエア(Liberty square)。
黄金の聖ギオルギ像が立つ柱の周りに、歴史ある建物が建ち並ぶ華やかな広場です。
リバティー・スクエアはかつて巨大なバザール(市場)があった場所。
現在では広場周辺の建物は全てリノベーションされ、「トビリシの中心」たる雰囲気です。
リバティー・スクエアの周りこそリノベーションされておしゃれな雰囲気ですが、少し路地を入ると昔ながらの建物が多く残っているのもこのエリアの特徴。
良い感じのカフェが点在するソコラキ地区(Sokolaki)やアンティーク品を売る出店が連なるドライブリッジ・マーケットなど、定番の見どころ以外の散策も面白いエリアです。
②ルスタヴェリ地区~ムタツミンダ地区
リバティー・スクエアから北にのびるショタ・ルスタヴェリ通り(Shota Rustaveli Ave)は、ロシア帝国支配時代の19世紀に開発されたトビリシのメインストリート。
地元では単に「ルスタヴェリ通り」と呼ばれ、オペラ座や数多くのミュージアムなどが点在する「トビリシの都市文化の中心」たるお洒落な雰囲気が魅力的です。
ジョージアの政治の中枢である国会議事堂や、かつて独立宣言が行われた建物なども多くあり、近代~現在にかけてジョージアの中心地であり続けています。
ルスタヴェリ地区の面白い点は、重厚で瀟洒な建築が並ぶメインストリートから西側の坂を登っていくと、時が止まってしまったかのような風景が残るムタツミンダ地区(Mtatsminda)まで目と鼻の先であること。
距離にして数百メートルしか離れていないにもかかわらず、ガラリと雰囲気が変わるこれら二つのエリア。
散策していると、もはや別の町に来てしまったような感覚になるはずです。
③ヴェラ地区
地下鉄ルスタヴェリ駅の北側一帯に広がるヴェラ地区(Vera)は、観光向けエリアというよりも閑静な住宅街といった雰囲気。
ロシア帝国時代に整備されたためか、どことなく漂うヨーロッパの雰囲気が素敵です。
ヴェラ地区で絶対にチェックしたいのが、「イタリアン・コートヤード」と呼ばれる中庭。
通り沿いこそロシア帝国風に整備された建物にはどこも中庭がついており、トビリシらしく木製テラスを有する古い民家が残っています。
・隠れた祈りの場である「青の修道院」
・隠れ家的なレストラン
・若者でにぎわうパブ通り
など、トビリシ市民のお気に入りスポットが点在しているのもヴェラ地区の特徴。
中心街にもほど近く、住環境も静かで良いと評判だそうですよ!
④旧市街(ベトレミ地区/カラ地区)
猫の額ほどの狭いエリアに昔ながらの建物がびっしりと並ぶトビリシ旧市街は、トビリシ観光のハイライトの一つです。
旧市街の中でも、トビリシを象徴するカラフルな木造テラスを持つ家が残るカラ地区(Kala)とベトレミ地区(Betlemi)は、「THE・トビリシ」な魅力がギュッと詰まった場所。
いずれのエリアも、可愛らしいテラスを持つ家々が斜面に建ち並ぶ風景が名物。
トビリシの観光ポスターなどに登場することも多く、「トビリシ旧市街の顔」と言うべき存在です。
東側のカラ地区の方がリノベーションされた民家が多く、西のベトレミ地区に行くほどローカル感が強まるのも面白い点。
二つともかなり小さなエリアですが、坂と階段が尋常ではなく多い(というか平坦な場所がない)のでご注意を。
裏を返せば、「坂が多い=登れば絶景に巡り合える」ということ。
絶景ポイントも数多くあるので、時間をかけての散策がおすすめです。
⑤旧市街(シオニ地区)
トビリシ旧市街の東側一帯を占めるのがシオニ地区(Sioni)。
先に紹介したカラ地区&ベトレミ地区とは反対に、こちらはほぼ全てが平地なので散策しやすいのが嬉しい点です。
地区の名前の由来にもなっているシオニ大聖堂は、トビリシ観光で絶対にはずせない定番スポットの一つ。
聖堂を中心として見どころが点在しています。
シオニ地区の町並みはほとんどが綺麗にリノベーションされていますが、北側の一帯には再開発の波を逃れた「ガチ旧市街」たるエリアも残っています。
今にも倒壊しそうに傾いた家々の間を歩きながら、本当の「昔ながらの町並み」を感じる楽しみ方も可能。
色々と奥深いエリアだと思います。
⑥旧市街(メテヒ地区~アバノトゥバニ地区)
旧市街の東側に位置するメテヒ地区(Metekhi)~南側のアバノトゥバニ地区(Abanotubani)は、4世紀にトビリシが首都となった時から町の中心だった「トビリシはじまりの地」。
1600年以上前から続くトビリシの歴史を現在に伝える見どころが数多くあり、トビリシ観光の定番エリアの一つでもあります。
このエリアのシンボルが、トビリシ旧市街を一望するナリカラ要塞。
1600年前から町を見守ってきたトビリシ最大の観光スポットで、何度訪れても絶景と豊かな歴史に感動させられます。
ナリカラ要塞のすぐ南に位置するアバノトゥバニ地区は、ペルシア風の町並みがエキゾチックなエリア。
ここでは温泉が湧いており、もちろん入浴することも可能。
ひとっ風呂浴びて、散策の疲れを癒していくのも良いでしょう。
「トビリシはじまりの地」だけあって、歴史に関するスポットが多いのも特徴的。
事前にトビリシ(&ジョージア)の歴史を知っておけば、より深く楽しめるはずです!
⑦マルジャニシュヴィリ地区
トビリシ中心街の北東側、街を二分するクラ川の東岸一帯に広がるのがマルジャニシュヴィリ地区(Marjanishvili)。
大規模なリノベーションがされたダヴィット建設王通りをメインストリートに広がる華やかなエリアで、「ヨーロッパ風の町並み」としてSNSで目にするのは、だいたいこのあたりの風景。
開放的でインターナショナルな雰囲気が漂い、外国人移住者の間でも人気のエリアとなっています。
外国人ノマドワーカーが集まる複合施設のファブリカをはじめ、過去と未来が融合したような場所が次々にオープンしているのもマルジャニシュヴィリ地区の特徴。
評判が良いレストランなども多く、地元の人の生活感漂う風景も魅力的。
のぶよ的にはトビリシで最もローカル感と快適な生活環境のバランスがとれたエリアだと思います。
個性がいっぱい!トビリシ中心街周辺6エリア
⑧サブルタロ地区
トビリシ北西部に位置する広大な住宅地エリアがサブルタロ地区(Saburtalo)。
トビリシの中では歴史が浅く、エリアのほとんどはソ連時代に開発されたもの。
そのため、そこはかとないソ連感が最大の魅力(?)です。
短期滞在の旅行者はまず足を踏み入れることがないサブルタロ地区ですが、無機質なコンクリートジャングルさながらの町並みのなかで、ローカルの人々の暮らしが垣間見えるのも大きな魅力。
ソ連時代に建設された謎の巨大建造物やモニュメントも点在しており、好きな人にはたまらないエリアだと思います。
⑨ヴァケ地区
「トビリシのセレブエリア」と言えば、ムタツミンダ山の北側の谷間に広がるヴァケ地区(Vake)です。
ソ連感ただよう集合住宅と、近年開発されているモダンな建造物のコントラスト面白いヴァケ地区。
富裕層向けのオーガニックスーパーやお洒落カフェなどが点在しているのも「セレブエリア」らしいです。
東西に細長いヴァケ地区には、ヴァケ公園とムジウリ公園という二つの巨大な公園があり、地元の人々で賑わいます。
カフェでランチをテイクアウトし、緑あふれる風景の中でのんびり…
そんなお洒落な休日を過ごすにはピッタリな地区だと思います。
⑩中央市場~ディドゥベ地区
数十年前から変わっていない「これぞトビリシ!」といった雑多なカオス感を味わいたいなら、中央市場周辺地区に勝る場所はありません。
トビリシ市内で最大規模の敷地を誇る市場はとにかくカオス。
ありとあらゆるものが売られ、市場らしく活気あふれる雰囲気が魅力的です。
中央市場の北側に位置するディドゥベ地区(Didube)も、地元民の生活が息づく面白いエリア。
ソ連そのままの共同住宅がズラリとならぶストリートには、当時のモニュメントやモザイク画が点在しており、散策しながら探してみるのもおすすめです。
個人的には、このエリアが最も「トビリシの普通の人々の生活」が感じられて好みです!
⑪アヴラバリ地区~サムゴリ地区
トビリシ中心街の南東に位置するアヴラバリ地区(Avlabari)は、定番スポットの一つであるサメバ大聖堂を中心に古い民家が建ち並ぶエリア。
もともとアルメニア系住民が多い地区でもあり、アルメニア教会も多く残っています。
アヴラバリ地区からさらに東に進むと、巨大なサムゴリ市場を中心とするサムゴリ地区(Samgori)に至ります。
新鮮な食料品が格安で手に入るのはもちろん、中古品を専門に売る「ガラクタ市」なる一角もあるディープな魅力を放つのがサムゴリ市場。
地元の人が通う食堂や飲み屋なども多くあり、トビリシをより深く味わいたい人にはぜひ足をのばしてほしいエリアです。
⑫クラ川沿い散策コース
トビリシを東西に二分するクラ川(Kura river)は、古くからこの町の歴史を傍観してきた存在。
パリのセーヌ河沿い散歩…とまではいきませんが、クラ川沿いにも遊歩道が整備されており、川からの風を感じながらの気持ちの良い散策が楽しめます。
当記事内で紹介しているトビリシ市内の他エリアの多くに接するクラ川。
ソ連風、ヨーロッパ風、キラキラモダン、ペルシア風…
川沿いを歩くだけで、地区ごとに変化する町並みに気づけるはず。
トビリシの地理をなんとなく把握することができるので、短期滞在の旅行者にもおすすめしたい散策コースです。
⑬トビリシ絶景ハイキング
トビリシの町を抱くように佇むムタツミンダ山の上には、首都の町並みを一望できる絶景スポットが点在するハイキングコースが整備されています。
コースの難易度はかなり低く、子供でも問題なく歩けるほど。
所要時間も1時間半ほどなので、気が向いたときに自然の中をハイキングすることも可能です。
絶景ハイキングのゴール地点であるタートル・レイクは、トビリシにいくつかある湖の中でも最も静かで自然が近く感じられる場所。
都市の喧騒をしばし忘れて、絶景を眺めながらアクティブな時間を過ごしたい人におすすめです!
おわりに
トビリシ市内を13のエリアに分けてザックリと紹介しました。
気になるエリアはあったでしょうか?
トビリシは決して大きな町ではありませんが、こうして見るとエリアごとにそれぞれ特徴があることに気が付きます。
有名観光エリアも良いですが、ローカル感漂う地元エリアも味わい深いもの。
短期の旅行ではなかなか全てをまわることは難しいですが、長期で滞在しているなら自分の足で歩いて、それぞれのエリアの魅力を感じるのがおすすめです。
各エリアの見どころや散策コースの詳細は別記事へのリンクを貼ってあるので、気になったものはぜひチェックしてください!
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