【NEW】初のフォトエッセイ「ジョージア場末食堂探訪記」とうとう発売! ▶
さぼわーる。へようこそ!

今年こそ...今年こそは...世界の状況が落ち着いて、みなさんが行きたい場所に行けますように...!

穴場スポットや旅行に役立つ情報、各国グルメまで...
ヨーロッパ~コーカサス地域のニッチな情報多めの個人ブログ「さぼわーる。」へようこそ!

サイトのトップページをみてみる!

【保険必要?】トルコ(トラブゾン)からジョージア(バトゥミ)バスで国境越え!【入国審査・両替情報】

こんにちは!トルコに3ヶ月滞在した、世界半周中ののぶよ(@nobuyo5696)です。
(世界半周についてはこちらの記事へどうぞ。)

愛しくてやまないトルコにいよいよお別れを告げる時がやってきました。

次なる国は、ジョージア。
最近日本でも何かと話題の、コーカサスの小さな国です。

トルコがあまりに良すぎて、ビザなしで滞在可能な90日間のうち89日も滞在してしまったのぶよ。
出国審査で「こんなに長い間いったい何をしていたんだ、こいつは?」と訝しがられそうな気もしないでもないですが、もう行くしかありません。

ジョージアの入国に関してざっと調べていたのですが、

日本人はビザなしで1年間(365日)の滞在が可能
ジョージア入国時にワインがもらえる
滞在期間をカバーする海外旅行保険の加入が義務

などの情報がありました。

滞在期間やワインはいいとして、保険?
のぶよはそんなもの、加入していません。

基本的に楽天的な方なので、「まあ行ける行ける!」と思って(というか国境越えの前日に知ったのでどうしようもない)、保険加入なしでジョージアに入国することにしました

果たして、無事入国できるのでしょうか。
(まあできたからこうして記事を書いているわけですが)

というわけで、今回の記事ではトルコのトラブゾンからジョージアのバトゥミへの国境越えの様子をお伝えします。

検索してみても、ジョージア→トルコの国境越え情報はあふれているのに対し、トルコ→ジョージア方面は情報がかなり少ないと感じたので、ここでシェアしておきます。

出入国審査の様子や、両替所、交通手段まで詳細に解説しているので、同じルートを旅する人の参考となるはずです。

トルコ~ジョージア間の国境越え手段は2つのみ

まず理解しておきたいのが、トルコのトラブゾンからジョージアのバトゥミ(首都のトビリシも同様)への国境越えには、二つの交通手段しか存在しないこと。

長距離バスで直行
国境までドルムシュ(ミニバス)を利用して、ジョージア入国後に別のミニバスに乗り換え

どちらも一長一短なので、予算や都合に合わせたものを選択しましょう。

長距離バス(Metro社)直行便

トラブゾン~ジョージア間を直接結ぶ長距離バスを運行しているのは、トルコ最大手のバス会社であるMetro社他数社しかありません。

しかも、この区間のバスの運行は基本的に1日1本のみ
19:00トラブゾン発→0:00バトゥミ着の便だけです。
(日によっては朝発の便もあるようですが、いずれにしても便数は少ないです)

バトゥミのバスターミナルは24時間営業ではなく、ホステルの多くはそんな遅い時間にチェックインなどできないため、正直0時に到着されても途方に暮れてしまいます。

このバスは、バトゥミ経由後にクタイシやゴリなどの都市を経由して、首都のトビリシまで向かうもの。
トビリシ着は翌朝となるので、トラブゾン→トビリシと移動する人には便利かもしれません。
覚えておきたいのが、先述の直行バスを利用した場合でもバスに乗ったままの国境越えはできない点。
いったん荷物を持ってバスを降り、自分で歩いて出入国審査を通った後で再び同じバスに乗ることとなります。

トラブゾン→バトゥミ間Metro社バス
所要時間:4時間~
料金:63TL(=¥1159)

トラブゾン→トビリシ間Metro社バス

所要時間:10時間半~
料金:105TL(=¥1932)

こんな人におすすめ!

トラブゾン→トビリシまで直接移動したい
国境でミニバスを乗り換えるのは不安
少々高くてもかまわない

ドルムシュ(ミニバス)乗り継ぎ

1日1本、しかも微妙な時間帯の便しか運行しておらず、料金も割高な直行バスに比べて、より利用しやすくて料金も安いのが、ミニバスを乗り継いでの国境越え

トラブゾン~トルコ側国境のサルピ(Sarpi)までは1時間に1本の割合でドルムシュ(ミニバス)が頻発しています。

どケチなのぶよはもちろんこの手段を利用しましたが、正直こちらの方がおすすめです。

トラブゾン→トルコ側国境までのミニバス
国境を歩いて越える
ジョージア側国境→バトゥミへのミニバス(トビリシ行きも有り)

という3ステップでの国境越え。
一見複雑そうに思えますが、実際はとても簡単でした

歩いて国境越えをする必要があるのは同じ。
つまり、来た時と同じバスに乗るか別のミニバスに乗るかだけの違いなわけです。

それで料金はミニバスの方が格安なのですから、のぶよ的にはこちらを推します。

トラブゾン→トルコ側国境間ミニバス

所要時間:3時間半~4時間
料金:40TL(=¥736)

ジョージア側国境→バトゥミ中心街間ミニバス

所要時間:20分
料金:1GEL(=¥38)

こんな人におすすめ!

トラブゾン→バトゥミ間を移動したい
できるだけ安く移動したい
ミニバスの乗り換えもへっちゃら

トルコ~ジョージア間国境越えの様子

というわけで、ここからはミニバス乗り換えでのトルコ~ジョージア間の国境越えの様子をお伝えします。

直行バス利用の場合も、国境越えの手順自体は全く同じになります。

また、反対方向(バトゥミ→トラブゾン)の国境越えの場合は、同じルートを正反対にたどるだけ。
とてもシンプルです。

トラブゾンのバスターミナル

場末感ただようトラブゾンのバスターミナルには、多くのバス会社のオフィスが連なっています。

バトゥミ方面へのミニバスを運行している会社は数社ありますが、のぶよが利用したのは“PRENSKALE”という会社のもの。

朝8時台から夜20時台まで1時間に1本の割合で運行しています。

注意したいのが、行き先に”Batum(トルコ語でバトゥミ)”と書いてありますが、実際には国境を越えてバトゥミまで行ってくれるミニバスは存在しないこと。

トルコ側のサルピ(Sarpi)国境で乗客と荷物をすべて降ろし、ミニバスはトラブゾン方面へと折り返すのです。

国境を歩いて越えた後に来た時と同じバスを待っていたところで、一生やってこないのでご注意を。

これはバトゥミ経由トビリシ行きの直行バスを運行しているMetro社以外は全て同じ事なので、そういうものだと割り切るしかありません。

チケットの予約等は全く必要なく、次の出発時刻のバスのチケットをスムーズに購入することができます。

バスはミニバスというよりも中型バスと言った感じ。

途中の小さな町にいくつか停車して乗客を乗り降りさせながら走り、トルコ側国境に到着したのは出発から3時間半後のことでした。

ジョージアから国境を越えてきた場合は、トルコ側のイミグレーションオフィスを出てすぐのところでトラブゾン行きのミニバスが待機しています。

1時間に1本の割合で発車しているので、問題なく利用することができるでしょう。

トルコ側イミグレーションオフィスの建物の外側には数軒の両替所があったので、ジョージアラリからトルコリラへの両替も問題ありません。

トラブゾンの見どころや名物グルメ情報はこちら!

トルコ側出国審査

先述の通り、トルコ~ジョージア間の国境は、たとえ直行バスであっても乗車したまま越えることはできません。

荷物を全て持った状態でバスから降り、自分の足でイミグレーションオフィスの建物内を歩いて出入国審査を受ける必要があります。

トルコ側・ジョージア側のイミグレーションオフィスは繋がっており、一度入ったら外に出る機会はありません。

↑イミグレーションオフィスの建物への入口。もう戻れません。

かなりモダンなイミグレーションオフィス内はまるで空港のよう。
エスカレーターで上ったり長い廊下を歩いたりとなかなか複雑な構造ですが、出国審査場までは一本道なので迷うことはありません。

注意したいのが、トルコ側出国審査場の前にあるこちらのオフィス。

トルコ語のみで表記されており、“Visa 50リラ”などと書かれています。

始めはトルコの出国税か何かだと思ったのですが、実際はジョージアへ入国するトルコ人がアライバルビザを発行&購入するためのオフィス

こちらは私たち外国人には関係ない話。
50リラを払う必要もビザを取得する必要もないので、素通りしてかまいません。

それからすぐに、トルコ側の出国審査場に到着します。
事前情報ではかなり混雑するとのことだったのですが、実際はガラガラで職員たちが暇そうにしていました(笑)

89日間もトルコに滞在したのぶよ。
「どこに行った?」「なんでこんなに長いこといた?」など質問されることを覚悟していました。

しかしながら、実際はパスポートをスキャン&スタンプのページをざっとチェックするだけで、出国スタンプをガチャン。
時間にして1分もかかりませんでした。

というわけで、審査官のスマイルとともに何だかあっけなくトルコ出国です。

ありがとうトルコ。
また必ず戻ってきます!

ジョージア側入国審査

↑外に出られないので建物内から撮影したジョージア側国境

トルコ側出国審査を抜けた後には、免税店と荷物検査場が。

トルコ入国時は結構厳重に荷物検査をしていた印象なのですが、出国時はかなり適当です。

係員はX線の画像を見ているんだかどうかも疑問なほどにべらべら喋っていました。
これでこそ、トルコです(笑)

荷物検査場からジョージア側の入国審査場までは、再びエスカレーターに乗り、長い廊下を歩かされます。
合計すると800mくらいは歩いたかもしれません。

上の写真の税関申告場を通り過ぎると突然現れるのが、ジョージア側の入国審査場
突然すぎて、何の心の準備もできていません。

保険に加入していないこともあり、「何か聞かれたらどうしよう…」と一抹の不安が漂いますが、もうここまで来たら突破するしかありません。

二つしかない入国審査所のおじいさんの審査官の方に並び、パスポートを出します。

パスポートをスキャンして、ぺらぺらとページをめくるおじいさん。
しかしながら、1ページ1ページにやたらと時間をかけてめくっています。

「うわ、これは時間がかかるやつ…」とのぶよが思ったのもつかの間。
おじいさんが何やら言っています。ジョージア語で。

わかるわけもないので、”Pardon?”と聞き返すと、再びジョージア語で何か言ってきます。

らちが明かないと思ったのか、背後に控えていたお姉さん係員(化粧濃いめ)を呼ぶおじいさん。
お姉さん係員にパスポートを渡し、なにやらこちらに質問するように指示しています。

お姉さん係員(化粧濃いめ)からの質問は

・ジョージアは初めて?
・なんで来たの?
・何日間いるの?
・ジョージアのどこに行くの?

といった基本的なものでした。

全てに卒なく答えていくと、満足したお姉さん係員。
“OK”的なことを言いながらおじいさん係員にパスポートを渡し、香水の香りを残して去っていきました。

なんだか不満そうなおじいさん係員。
渋々と(主観が入っています)入国スタンプをガチャン!

そして何も言わずにパスポートを返してきました。

あれ?入国時にワインがもらえるはずじゃ…?」と思いましたが、聞かずにおきました。

なんだかあまり歓迎されていない気もしながら、晴れてジョージア入国です!

入国審査にかかった時間は5分にも満たないくらいですが、他の人はかなりスムーズ(みんなトルコ人かジョージア人)だったので、なんだかのぶよだけかなり怪しまれていたような気もしないでもありません。

気にかけていた海外旅行保険ですが、保険の「ほ」の字も出てきませんでした

形式上、入国の際に保険加入が義務と言ってはいるものの、ジョージアの場合はそこまで徹底してはいないのだと思います。

とはいえ、審査官次第で質問内容や厳しさが変わってくることがあるのは事実。

万全を期すために保険に加入しておく方が良いのは言うまでもありません。
それに、万が一の病気や怪我の場合も安心ですからね。

国境からバトゥミ市内へ

なんだかモヤっとさせられたジョージア側の入国審査を通りすぎて初めに目に入ったのは、待合ホールで寝転ぶ、野犬

「え、どんな国?」と思うでしょう。
こんな国のようです、ジョージア(笑)

待合ホールから外に出ると、小さな広場のようなスペースに両替所が建ち並んでいました。

レートは市内の両替所に比べてかなり悪いので、本当に必要最低限の両替に留めておくことをおすすめします。
硬貨を受け付けてもらえるか定かではないので、5TL札(=¥92)でも渡しておきましょう。

両替所の前には、バトゥミ行きとトビリシ行きの二台のマルシュルートカ(ミニバス)が並んでいて、客引きをしていました。

↑バトゥミ行き

↑トビリシ行き

マルシュルートカへ向かう人々の行く手を阻むように客引きしてくるのが、タクシーの運転手たち。
バトゥミ市内までは車で20分ほどの距離で、他の乗客とシェアするのも可能なようなので、さっさと移動したい場合には利用してしまうのもありかもしれません。

マルシュルートカには決まった時刻表はなく、ある程度の人数が集まったら出発するシステム。
国境~バトゥミ市内間はだいたい30分~1時間に1本走っていると考えて問題ありません。

国境~バトゥミ市内間マルシュルートカ

所要時間:20分
料金:1GEL(=¥38)

国境~トビリシ間マルシュルートカ

所要時間:5~6時間
料金:20GEL(=¥758)

トルコのドルムシュとジョージアのマルシュルートカ。
いずれも同じ「ミニバス」を指すのですが、車内の様子は大きく異なります。

トルコでは座席の数しか乗客は乗ることができず、立ち乗りはご法度なことが多かったのですが、ジョージアではとにかくぎゅうぎゅうに詰め込まれます

↑変な音楽がガンガンにかけられてたマルシュルートカ車内

国境を出発したマルシュルートカは、すでにかなり一杯の状態にも拘わらず、途中で乗客を乗せながらバトゥミへと走っていくので、立ち乗りはかなりの苦行。
できれば座席を確保しておくことをおすすめします。

バトゥミ市内を横断するように走るマルシュルートカ。
終点は中心街東の端に位置するバスステーションですが、途中の好きな場所で乗り降り可能なので、宿泊先に近いところで降ろしてもらうのが良いでしょう。

中心街のホステルを予約していたのぶよ。
ようやくチェックインしたのは、トラブゾン出発から5時間ほど経過した頃でした。

ジョージアとトルコの間には1時間の時差があります。
(ジョージアが1時間早い)

バトゥミの見どころや市内交通はこちらの記事で解説しています!

おわりに

↑旧ソ連感ぷんぷんのバトゥミ

意外と情報が少ない、トルコからジョージアへの移動手段と実際の国境越えの様子をできる限り詳細にお伝えしました。

ミニバスの乗り継ぎでの移動を選んだのぶよですが、直行バスに比べて格安な上に、乗り継ぎもかなりスムーズだったのでとても良かったです。

直行バスの場合は、交通量などによっては先に出入国審査を通り抜けた乗客がかなり待たされることもあるそうで、本当に自分が乗ってきたバスがやってくるのか不安に思ってしまうかもしれません。

その点、初めからバスを乗り継ぐことを考えておけば、気分的にも余裕が生まれるのではないでしょうか。

料金面でもミニバス利用の方が割安で済むのも魅力。

トラブゾン~バトゥミ間

・ミニバス乗り継ぎ:40TL+1GEL=¥774
・直行バス:63TL(=¥1159)

トラブゾン~トビリシ間

・ミニバス乗り継ぎ:40TL+20GEL=¥1494
・直行バス:105TL(=¥1932)

思っていたよりもずっと簡単だった、トルコ~ジョージア間の国境越え。

これから日本人にもどんどん人気が出てくるであろうジョージアへの最初の一歩として、この記事がお役に立ったなら嬉しいです。

バトゥミの宿泊なら!
バトゥミ旧市街

バトゥミの宿泊なら絶対に旧市街一択!
小奇麗にまとまった雰囲気の良いエリアで、飲食店も多くあるので便利です。
それ以外のエリアは完全にただの旧ソ連なので、短期間の旅行の宿泊には向きません。

バトゥミ旧市街の宿を予約する!

おすすめ書籍

旅人マストの一冊、「地球の歩き方」
写真が多く、訪れる場所のイメージがわきやすいです。安心して旅行したい人にオススメ。

英語ができるなら、“Lonley Planet”は世界最強の旅人のバイブル。
とにかく情報量が半端じゃありません。人と違う場所へ行ってみたい人は是非!

ジョージアの記事をもっと見る

コメント

error: さぼわーるの全記事は保護されています。
タイトルとURLをコピーしました