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【ヨーロッパ】シェンゲン圏内から圏外への移動。片道航空券で入国できる?試してみた。

とらべる × ヨーロッパ

こんにちは!のぶよです。

ルーマニアの首都・ブカレストから、ユーラシア大陸を東へと横断する「世界半周」を始めたばかりな今日このごろ。

イタリア・ローマからブカレストへの片道航空券だけを購入したのですが、問題なく出国&入国できるのか不安でした。

今回の記事では、シェンゲン圏内の国(イタリア)からシェンゲン圏外の国(ルーマニア)へ、片道航空券を使って入国した経験をシェアしようと思います。

そもそもシェンゲン圏とは?

ヨーロッパを旅行する人なら一度は耳にしたことがあるであろうシェンゲン協定ということば。
詳しく解説しているサイトは山のようにあるので、ここでは簡単に説明します。

シェンゲン協定というのは、「ヨーロッパの大部分の国での国境での検問を廃止して、人の流れを自由化する」ことを定めた協定です。

このシェンゲン協定に加盟している国を「シェンゲン圏」とか「シェンゲン域内」と呼びます。

EU各国の国民はもちろん、私たち日本人のような第三国からの旅行者に対しても適用されます。

シェンゲン圏内の国々の間の移動はもはや国内移動と同じ感覚です
パスポートチェックすらありませんから。

「電車やバスに乗っていたら、いつのまにか別の国に入国していた」というのはヨーロッパあるある。

原則的に「欧州連合(EU)に加盟している国は、シェンゲン協定にも加盟する必要がある」のですが、実際はなかなかそうもいきません

EUには加盟していながら、現在でも国境検査が実施されている「シェンゲン圏外」の国がいくつかあります。

下の図をご覧ください。

画像:wikipediaより転載

青色シェンゲン圏内
オレンジEU加盟国だがシェンゲン協定未施工 (=シェンゲン圏外)
灰色:シェンゲン圏外

ヨーロッパの旅行先として多くの人が訪れる、フランス、スペイン、イタリア、ドイツなど青色に塗られた国々はシェンゲン圏内。

したがって、これらの国々の間をいくら移動しようと、国境での検問はありません。
パスポートにスタンプすら押されません。

オレンジと灰色に塗られた国は、出入国ともに国境検査が原則的にされるシェンゲン圏外。

ルーマニア、ブルガリア、クロアチア、セルビアなど、東ヨーロッパやバルカン半島の国々が多く、イギリスとアイルランドもこちらのグループです。

シェンゲン圏内~シェンゲン圏外の移動の問題点

国境でのパスポートコントロールは、私たち日本人にとってはあって当たり前という感覚の人も多いのではないでしょうか。

しかし、長くヨーロッパに滞在していると、パスポートコントロールなしで他の国に行けてしまうということが当たり前に思えてきます。
そのため、シェンゲン圏内からシェンゲン圏外への旅行には多少の面倒くささを感じてしまいます。

一番の問題点は、飛行機でシェンゲン圏内からシェンゲン圏外へ旅行する際に、往復航空券を用意しておかなければいけない可能性があること。

そりゃそうだ。別の国へ行くんだから。
「必ず決められた期間内(90日以内)に出国する」という証明が必要となってくるわけです。

日本とは違い、陸続きで多くの国が隣り合うヨーロッパ。
鉄道やバスを使って陸路での移動もいまだに主流ではありますが、陸路での国境越えに関しては、出国チケットの提示を求められることはまずありません。

予定が合うなら、シェンゲン圏内からシェンゲン圏外への移動は陸路が一番です。

しかしのぶよの場合は、ポルトガルのワーキングホリデービザが切れるぎりぎりまでシェンゲン圏内に滞在していたため、陸路でシェンゲン圏外の国までたどり着く時間がありませんでした。

したがって、飛行機でイタリア(シェンゲン圏内)→ルーマニア(シェンゲン圏外)へと移動することになったのですが、ルーマニアからの出国チケットは購入していませんでした。

そんな場合に何が起こるのか、そもそも入国できるのか、実体験をシェアします。

シェンゲン圏外へ片道航空券で行く。その一部始終。

どちらかというと、度胸がある方だと自負しています。
それでもネット情報を見ていると、ヨーロッパに片道航空券で入国しようとした人々の体験談がずらり。

「飛行機にチェックインする際に、航空会社に搭乗を断られる」
「入国審査の時に別室送りになる」

など、ネガティブな情報ばかり。
それにもかかわらず片道航空券にこだわった理由は特にないのですが、とりあえず面倒くさかった。以上です(笑)

とりあえず、越えねばならない壁は3つ。

1.シェンゲン圏内(イタリア)での搭乗手続き (航空会社カウンターでのチェックイン)
2.シェンゲン圏内(イタリア)からの出国審査
3.シェンゲン圏外(ルーマニア)での入国審査

一つ一つ乗り越えていくしかありません。

航空会社カウンターでのチェックイン

噂では、一つ目の壁である航空会社カウンターでのチェックイン時に、「片道航空券だけだと入国拒否にあう場合があるので、搭乗させられない」と冷たくあしらわれ、その場で高い価格の出国チケットを購入させられるなんて話も…。

万が一乗客が入国拒否にあった場合、航空会社の責任でその乗客を出発地まで送り返さなければいけない決まりがあるためだそうです。

こればかりは航空会社やカウンターの担当スタッフによるところが大きいと思います。

のぶよが利用したのは、ルーマニアの格安航空会社(LCC)であるブルーエアー(Blue Air)
全く聞いたこともない航空会社で、事前の情報収集もほぼ不可能な中、当日チェックインカウンターに並びました。

担当のおばさんがひとこと。

「ルーマニアのビザは持ってる?」

いや、日本人のルーマニアへの観光目的の入国ならビザは必要ないはず。
そう言うと、おばさんは何やらパソコンで調べだし、結果的に納得した様子。そして、また別の質問。

「ルーマニアにはどれくらい滞在するの?」

(知らんわ!)と思いながらも、「3週間くらいかなあ~あはは。」と答えるのぶよ。

するとおばさんがまた質問。

「ルーマニアのあとはどこへ行くの?」

来てしまった。恐れていた質問が。
これはあれだ、絶対に帰りの航空券見せろって言われるやつだ。

とはいっても全く何も計画していないのぶよは適当に答えるしかありません。「ブルガリアに行こうかな~あはは。」
そう言いながらも、頭の中ではどこ行きの航空券をとるのが一番安くて効率がいいか考えていました(笑)

すると、おばさん。特にのぶよの返答に興味もなかったのか反応することもなく、笑顔で搭乗券を印刷して手渡してくれました。
まさかの帰りの航空券の質問なし!

これで第一の壁「航空会社のカウンターでのチェックイン」は無事クリアしました。

シェンゲン圏内(イタリア)での出国審査

次は第二の壁であるイタリアでの出国審査。
結論から言うと、拍子抜けするくらいあっさり通れました。

ローマの空港では、日本人を含むいくつかの国籍保持者は、自動化ゲートで出国できます。
パスポートを機械に読み取らせて、顔写真を撮影してゲートを抜けると、審査官が無言で出国スタンプを押してくれます。

つまり何の質問もなし。航空券の提示すらありませんでした。「去る者は追わず」ということでしょうか。

ちなみに、飛行機の搭乗口での航空会社職員による最後のパスポートチェックの際に、再度「ルーマニアのビザは持ってる?」と聞かれました。

だから日本人はビザいらんってば!情報をちゃんと共有してください。

係員は何やらパソコンで調べた結果、日本人はビザが必要ないということが判明したようで、問題なく搭乗できました。

シェンゲン圏外(ルーマニア)での入国審査

第三の壁であり、最大の難関であろうルーマニアでの入国審査

「絶対何か言われそう。とりあえずルーマニアからの旅程(空想上)をちゃんと答えられるようにしておかないと」
と思い、東ヨーロッパの地理を機内で学習するのぶよ。

万が一片道チケットであることを指摘されても、旅程を説明できれば大丈夫だろうと思っていました。

そしてルーマニアの首都、ブカレスト空港での入国審査の時。

比較的スムーズに進んでいた審査待ちの列でしたが、のぶよの番になって止まる。というかかなりの時間を要してパスポートを確認されます。

そして審査官のお兄さんがひとこと。

「ルーマニアにはどれくらいいるの?」

(だから知らんって)「3週間くらいかな~あはは。」

黙り込むお兄さん。のぶよのパスポートをめくりながらひとこと。

「うぇるかむ とぅー るーまにあ」(無表情)

そしてあの「ガチャン」という気持ちが良い音とともに入国スタンプが押され、返却されるパスポート。

やった、入国できた。片道航空券だけでいけた

入国できたことで気持ちはかなり舞い上がっていたのですが、それを見せたら怪しまれそうなので、無表情で「さんきゅー」と言ってその場を後にしました(笑)

おわりに

というわけで、結論。

片道航空券だけでも、シェンゲン圏内の国からシェンゲン圏外の国へ入国可能です!

とはいいながらも、別に悪いことをしているわけでもないのに無駄に緊張すること必至です。(笑)

格安航空会社がたくさんの便を運航しているヨーロッパ。「ダミーチケット」として、第三国への出国チケットを、先の日付で安く買っておくほうが安心できると思います。
危ない橋を渡るよりも、10ユーロくらいで購入できるチケットを持っておく方が、精神的にかなり楽だと思います。

どうしても無駄に出国チケットを買いたくないという勇者は、のぶよようにトライしてみてはいかがでしょうか。
ただし、入国する国や審査官によって対応は変わってくると思うので、あくまでも自己責任でどうぞ。

 

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