こんにちは!ジョージア滞在も丸3年!世界半周中ののぶよ(@nobuyo5696)です。
(世界半周についてはこちらの記事へどうぞ。)
ジョージアの首都・トビリシには、ありとあらゆるレストランがたくさん点在しています。
特にここ1~2年は急激な外国人の増加にともない、各国料理の店や欧米っぽさをウリにしたカフェも多く開業しています。
そのいっぽうで、トビリシでは地元の人が通うような食堂や酒場がどんどん閉業となっているのも事実。
かつて「ローカルレストラン」として往年の旅行者に愛されたお店はほぼすべて、外国人であふれかえるようになり、もはやローカルの人が気軽に食事するような店ではなくなってしまいました。
「せっかくだからトビリシの地元の人が集まる店を体験したい!」という人は、中心街を少し離れてみるのがおすすめ。
数こそ多くないものの、昔ながらの雰囲気を残したローカルな飲食店がまだまだ健在であるためです。
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今回紹介するNikala’s Ezoというお店は、トビリシに残る数少ないローカル飲食店のひとつ。
客層は周辺エリアに住む人々が多く、なかなかに良い感じのローカル感が魅力的です。
トビリシ中心街から地下鉄一本でアクセスできる交通の便の良さも◎
割高&観光客向けの中心街を離れて、トビリシ本来の居酒屋文化に浸りたい人におすすめです!
Nikalas Ezoの基本情報
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Nikala’s Ezoが位置しているのは、トビリシ中心街から東に3kmほど離れたサムゴリ地区(Samgori)。
サムゴリ地区にはトビリシ三大マーケットである「サムゴリ・バザール」があることと、トビリシ五大バスステーションである「サムゴリ・バスステーション」があることから、一般の旅行者でも訪れる機会があるエリアです。
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綺麗に整備された旧市街や中心街とは大きく雰囲気が異なるサムゴリ地区は、ソ連時代の雰囲気がとにかく色濃く残るエリア。
実は、トビリシの街の9割はこんな感じの雰囲気で、よく写真などで見かけるお洒落な「ヨーロッパの町並み」は、トビリシ中心街のごくごく一部を切り取ったものでしかありません。
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そんなサムゴリ地区の北側、地下鉄サムゴリ駅から続く長い地下通路を抜けた先に、Nikala’s Ezoがあります。
Nikala’s Ezoの雰囲気&メニュー
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Nikala’s Ezoは、広々とした中庭席を取り囲むように店内席が設置されている「ドゥカニ」(Dukani / დუქანი)と呼ばれるスタイル。
ドゥカニとはジョージアの田舎風の大衆居酒屋を指し、数人のグループで肩肘張らずに酒と食事を楽しめるお店のことです。
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このお店のオーナーや従業員の多くは、ジョージア東部のカヘティ地方の出身者で構成されているそう。
だからなのか、大都会トビリシに位置していながらもどこか地方部らしいのんびりとした雰囲気が店いっぱいに漂っています。
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カヘティ地方といえば、豚肉が美味しいことで有名な地域。
店内には炭火BBQコーナーがあり、カヘティ地方直送の新鮮な肉をじゅうじゅうと焼き上げてくれます。
Nikala’s Ezoのメニューはこちら。
スープ系や前菜はもちろん、看板メニューのBBQやヒンカリ、メイン料理までまんべんなく揃っています。▼
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BBQ系が美味しいのは間違いありませんが、その他の料理もかなり美味しそう。
店の人におすすめを尋ねると「ヒンカリ!」とのことだったので、注文してみることにしました。
Nikalas Ezoの料理
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注文から15分ほどで、オジャフリ(豚肉とじゃがいものグリル)と、店のおばさんおすすめのヒンカリの到着です。
まずは、アツアツのヒンカリをぱくり…
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…正直、驚きました。
やや厚めのもちもち食感の生地の中には、ほろっほろのひき肉とたっぷりの肉汁がぱんっぱんに詰まっています。
具の塩加減も濃すぎず、ハーブとスパイスの風味も極上。トビリシでは珍しいあっさり系のヒンカリでした。
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▲ また、別の機会に食べたキノコのヒンカリもかなりの絶品でした。
みじん切りにされた玉ねぎやニンニクやハーブと和えられたキノコがぎゅうぎゅうに詰まったヒンカリは、旨味大爆発で感動ものの美味しさ。
こちらもあっさりとした味わいで、塩加減もきつすぎません。
トビリシの色々な店でヒンカリを食べてきましたが、Nikala’s Ezoのヒンカリは5本の指に入るほどのレベルの高さ。
のぶよ的トビリシ暫定一位のヒンカリには及ばないものの、かなり美味しいです。
また、オジャフリ(豚肉とポテトのグリル)のレベルの高さとボリュームは、おそらくトビリシNo.1。
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Nikala’s Ezoのオジャフリのすごいところは、ポテトの量よりも肉の量の方が多い出血大サービス感。
素焼きの器の上部から底にいたるまで、ジューシーな豚肉がこれでもか!とばかりにごろっごろ鎮座しているのです。
ニンニクもたっぷりでビールに合うこと極まりないですし、塩加減がちょうど良いのも◎
正直、トビリシの大衆的な店は塩気が強すぎる場合がとても多いので、全体的にあっさり目の味付けのNikala’s Ezoはこの町のオアシスそのものです。
いずれの料理も結構量が多いので、一人だと色々食べられないのが悔しいところ。
地元の人にならって、数人で訪問して色々と注文した料理をシェアしながらワイワイ楽しむのが良いと思います。
おわりに
トビリシでは風前の灯となっているローカル居酒屋、”Nikala’s Ezo”を紹介しました。”
観光客向けのお洒落レストランとはひと味もふた味も違う、昔ながらのローカル感ただよう店で食事をしたい人にはおすすめです。
注文をとりにくる絶妙のタイミングや、使用済みの食器をサッと片付けてくれたりと、(ジョージアでは珍しい)気の利いたサービスも◎
店の人たちはみんな温かな態度で迎えてくれるので、ローカル飲食店初心者の人でも気兼ねなく訪れることができると思います!
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