こんにちは!トルコに3ヶ月滞在、現在はジョージアでのんびりしているのぶよ(@nobuyo5696)です。
突然ですがみなさん、トルコに行きたいですかあー?
(いえぇぇぇぇす!)
というわけで、トルコを出国してからすでに3ヶ月が経ったのぶよですが、トルコにまた行きたくて仕方がありません。
町の雰囲気や、裏路地で飲むチャイ、人懐っこい人々やまだ訪れていない見どころ…
トルコという国の魅力はたくさんありますが、のぶよが最も惹かれる理由の一つが食事です。
トルコは食事面のコストパフォーマンスがおそらく世界で最も良い国の一つ。
世界三大料理であるトルコ料理の美味しさはだてじゃなく、どこで何を食べても格安&絶品なのです。
トルコ旅行に行くなら絶対に一度は挑戦したいのが地元の人が毎日のように通うロカンタ(Lokanta)。
大衆食堂といった感じで、ローカル感満載の雰囲気の中で、絶品のトルコ料理が格安で食べられる天国のような場所です。
しかしながら、そこはローカル食堂。
言葉もわからない外国人が一人で入るのはなかなか勇気が要りますよね。
そこで今回の記事では、初トルコ旅行の人に向けてロカンタの利用法を解説していきます。
ロカンタだけでなく、トルコの一般的なレストラン利用時のアドバイス(チップ制度・衛生面etc)についても解説するので、参考にしてください!
ロカンタとは?:知っておきたいトルコのレストランの種類
どの国でもそうですが、トルコでも食事をする場所の種類はいくつかあります。
予算の高い順に並べると、大きく以下の四種類。
レストラン
ロカンタ
各種料理専門店
屋台・ファストフード
ここではそれぞれの食事をする場所の特徴を簡単に解説していきます。
予算や好み、その日の気分で選ぶのがポイントですよ!
レストラン
レストランとひとことで言ってもピンキリではありますが、トルコでのレストランの定義は「客が座ったらメニューが出てくるお店」といったところ。
スープ、メイン、デザートまで全てが揃っており、アルコール類の提供がされている場合も多いです。
レストランでぜひ挑戦したいのが、トルコ名物のメゼ(前菜)。
小さいサイズの小鉢料理を数人で数種類頼んでシェアするスタイルが一般的で、冷たいものから温かいもの、野菜・魚介類・揚げ物までバリエーション豊かです。
見た目にも美しいメゼは、オスマン帝国時代からの伝統的なトルコの食文化を象徴する存在です。
ロカンタやファストフード店での一食に比べると少々値は張るものの、それでもここはトルコ。
一品8TL~10TL(=¥144~¥181)ほどとリーズナブルなので、ぜひ一度は体験したいものです。
ロカンタ
今回の記事のテーマであるロカンタ(Lokanta)は、トルコの地元の人に愛される大衆食堂のこと。
どこの町にも必ずあり、地元の人で賑わっています。
ロカンタがレストランと一番違う点は、すでに出来上がった料理がずらりと並んでいること。
前菜からメインまで数十種類の料理の中から、好きなものを選んで注文するスタイルです。
ロカンタのメイン料理は、時間をかけてじっくりと調理された煮込み料理が主体。
グリル料理や揚げ物もありますが、8割以上の人は家庭的な煮込み料理を求めてロカンタにやってくるのです。
専門店
トルコの食文化の奥深さは、各料理を専門に提供するお店が存在する点に見られます。
グリル専門店
キョフテ専門店
スープ専門店
ピラフ専門店
など、その料理だけを扱うお店が点在しているので、トルコ人は「スープはここ、キョフテはここ」というように、食べたいものによって行きつけのお店があるのが普通です。
屋台・ファストフード店
最も安い価格で食事ができるのが屋台やファストフード店。
多くはドネルケバブなどの肉をパンに挟んだものですが、場所によってはピラフの屋台が出ていることもあります。
屋台だからといってあなどることなかれ。
大量に作り置き(焼き置き)しているような店は淘汰されるため、トルコの屋台で食べる料理は総じてレベルが高いのです。
イスタンブール名物のサバサンドも、本当に美味しいのは屋台のもの。
有名なサバサンド店のものなんて、食べられたものじゃありません(笑)
ロカンタ利用の3つの方法
トルコのローカル食文化を存分に味わうなら、ロカンタの利用がおすすめ。
先述の通り、すでに出来上がっているたくさんの料理の中から好きなものを指差し注文できるスタイルのロカンタ。
欲しい物を全てトレーに乗せて、最後にお会計を行うセルフサービス形式なので、言葉が分からない旅行者の強い味方でもあります。
ロカンタの利用方法は、上のセルフサービス形式を含めて三種類。
予算やその日の気分に合わせて、いろいろな利用法ができます。
1.セルフサービス形式
最もポピュラーなロカンタ利用方法が、先述のセルフサービス形式で好きな料理をとっていくというもの。
カウンターの中には料理をお皿に取り分けてくれる係の人が数人いるので、指差し注文で好きなものをもらいましょう。
トルコのセルフサービス形式独特のシステムが、全ての料理の一人前の量&値段は固定されているということ。
他の国では、100g単位で料金が決まっている場合が多く、こちらが欲しい量を指定して会計時に重さを計ってそれに見合う料金を支払うのが普通です。
しかしトルコの場合は、一人前の量と料金が決まっているため、ハーフサイズや大盛などはできないことが多いです。(人によっては多めによそってくれることもありますが)
ほとんどのロカンタではそれぞれの料理の一人前の料金は表示されておらず、会計時にわかる場合がほとんど。
そのため、予算が気になる人は注文時に料金を確認するのが良いでしょう。
(ほとんどトルコ語しか通じないので、トルコ語の数くらいは覚えておいた方が良いかも。)
2.セットメニュー
出費を最小限にしたい人におすすめなのが、セットメニュー(Menü)を注文すること。
ロカンタによっては、スープ、前菜、メイン、デザート等が全てセットになったお得なメニューを提供していることがあります。
店側がセットで提供しているものなので、こちらが自由に好きなものを注文することができないのですが、料金相場はセルフサービス形式で好きなものを頼む場合よりも安めで、15TL~25TL(=¥237~395)ほど。
メニューの種類(主にメイン料理)によって価格帯が異なる複数のセットメニューが用意されている場合もあります。
注文方法はとても簡単で、「メニューをください(“Menü, lütfen”=メニュ ルトゥフェン)」と店員に伝えるだけ。
複数のメニューがある場合は、どのメニューかを指定する必要があります。
あとはトレーを持って待っていれば、そのメニューに入っている料理を全て取り分けてくれるので、お会計を済ませるだけです。
3.グリル系を注文
ロカンタで食べられる料理は、ケースに並んだ出来合いのものだけではありません。
多くの店では、ピデ(トルコ風ピザ)やキョフテなどのグリル料理が用意されており、こちらを注文することも可能です。
注文が入ってから裏で焼き始めるため、通常のロカンタ利用時よりも提供に時間がかかるのがポイント。
だいたい10分くらいは見ておきましょう。
グリル系注文の場合は、お会計係に直接「このグリル料理が食べたい」と伝えるだけでOK。
その場で料金を先払いして席で待っていれば、出来上がり次第持ってきてくれます。
トルコのレストラン・ロカンタ利用時のアドバイス8箇条
ここまで、トルコのレストランカルチャーを代表するロカンタの利用法を解説してきました。
ローカル感が漂っていて最初は勇気がいるかもしれませんが、一度利用してしまえばもうこちらのもの。
こんなに格安で、手の込んだ料理が食べられるトルコの食文化に感謝せずにはいられないことでしょう(笑)
ここからはロカンタだけでなく、トルコのレストラン全般を利用する際の注意点やアドバイス8点を解説していきます。
1.トルコのレストランはチップ必要?
トルコでは基本的にチップ文化はありません。
ファストフード店や屋台、ロカンタなどの大衆的なお店では、合計金額だけを支払えばOKですし、庶民的なレストランでもそれは同じ。
しかしながら、一人あたり100TL(=¥1581)を越えるようなちょっとおしゃれなレストランでは、お会計時にチップを置くのがスマート。
見分け方としては、会計時に伝票が二つ折りのケースのようなものに入れられている=チップが期待されていると考えておきましょう。
レストランでのチップの目安としては、合計金額の10%くらいが妥当だと思います。
2.頼んでいないパンや前菜、水は無料?
レストランやグリル専門店などでメインディッシュを注文すると、何も言わずに前菜やパンが出てくることが多いのですが、これらは基本的に無料なのでご安心を。
手を付けたからといって追加料金を取られることはありません。
一方で、テーブルに置かれている水のペットボトルは有料です。
2TLほど(=¥31)なのであまり気にするようなものでもないのですが、開封しなければ料金は取られません。
3.事前に値段確認するべき?
レストランを除くと、メニューや金額を表示する文化がないトルコ。
言葉のわからない旅行者としては、「ぼったくられたらどうしよう…」と不安になってしまうかもしれません。
安心してほしいのですが、トルコには意外にも(失礼)ぼったくり文化があまりありません。
イスタンブールの超絶観光地エリアやカッパドキアの一部のお店を除けば、外国人であっても地元の人と同じ料金で食事ができる場合がほとんど。
不安な場合は事前に料金確認しておくのも一つの手ですが、ロカンタや屋台等などはそもそもの値段が格安なので、個人的にはあまり気にしすぎなくても大丈夫だと思います。
4.衛生面は大丈夫?
「トルコのローカル食堂」と聞くと、衛生面を不安に感じる人は多いのではないでしょうか。
のぶよは全く気にならないタイプなのですが、コロナウイルス騒動もあったことですし気になる気持ちもわかります。
個人的な主観ですが、トルコ人にはかなり綺麗好きな人が多い印象です。
ロカンタで料理を取り分ける人は手袋をしていますし、肉を焼く人もちゃんと手袋を着用しています。
屋台やファストフード店でも、素手で食材をつかむ人はおらず、衛生面ではかなり気が使われているように感じます。
驚いたのが、ローカルなロカンタであってもおしぼりを無料でくれること。
使い捨てのウエットティッシュのようなものですが、ヨーロッパでは絶対にありえない綺麗好き文化だと思います。
一方で、夏場はかなり気温が上がるトルコ。
野菜はどうしても傷みやすく、お腹が強くない人は食中毒になる可能性があります。
夏場にトルコを旅行する場合は、火が通ったものを食べ、生野菜を口にするのは避けた方が無難かもしれません。
5.お酒は置いてある?
イスラム教の戒律がゆる~く根付いているトルコですが、お酒を飲める場所は限られているのが現状。
スーパーでお酒が購入できる場所はかなり珍しく、町のタバコ屋兼酒屋で購入する場合がほとんどです。
レストランの一部にはアルコールが置いてある場合もありますが、庶民的な店やロカンタ、ファストフード店にはまず置いてありません。
裏を返せば、アルコールが置いてあるレストラン=ある程度の値段がすると考えても良いでしょう。
6.英語は通じる?
トルコ全体に言えることなのですが、壊滅的に英語は通じません。
数すらも通じないことがあるので、トルコ語を少しでも覚えているとかなり役に立つことでしょう。
イスタンブールやカッパドキアの観光客向けのエリアでは話が別ですが、ある程度の値段のレストランであっても全く英語が通じない場合もあります。
ロカンタや屋台で通じないのは言わずもがな。
それでもトルコ人はだいたいみんなコミュニケーションお化けなので、身振り手振りで何とかなってしまうのですが。
7.一人で行っても大丈夫?
ソロトラベラーにとっては、レストランに一人で入るのは意外にハードルが高いもの。
節約バックパッカーであえて高いレストランに一人で行く人はなかなかいないと思いますが、庶民的なお店やロカンタなら何の問題もなしに入ることができます。
そもそも、ロカンタにやってくる客はほとんどが一人ランチ。
周りもみんな一人で食事しているので、誰に気兼ねするわけでもありません。
反対に、もしあなたが女性の場合は、トルコの外食でかなり苦労するかもしれません。
というのも、トルコでは女性が一人で外食する文化は全く根付いておらず、ロカンタなどローカルなお店の客層は99.9%が男性であるため。
たとえ女性複数人であってもそれは同じで、周りから好奇の目を向けられること必至です。
とはいえ、女性がロカンタに言ってはいけないということではないので、挑戦してみるのもアリ。
確実に注目を集め、話しかけられまくる(&しばしばセクハラも)ことは目に見えていますが(笑)
8.ロカンタの食事のおすすめは?
たくさんの種類の料理があるロカンタ。
いったい何を食べたらいいのか迷ってしまいますよね。
のぶよ的には、せっかくロカンタに行くなら、家庭的な煮込み料理に挑戦するのがおすすめ。
というのも、先述の通りグリル系料理には専門店があり、そちらで食べた方が確実に美味しいためです。
ロカンタとひとことで言っても、地域によって、店によって出している料理は様々。
地域によって異なるトルコの豊かな食文化を感じるきっかけになる場所でもあるので、色々とまわって食べ比べしてみるのもいいのではないでしょうか。
おわりに
トルコの食文化を支える存在とも言える大衆食堂・ロカンタを中心に、トルコのレストランカルチャーについて解説しました。
3ヶ月間の滞在中、毎日1回は地元のロカンタなどで外食していたのですが、一度もトルコ料理に飽きたことがありませんでした。
味付けが比較的あっさりしているものが多いのはもちろん、肉料理や魚料理、米、パンなどバラエティー豊かなトルコの食文化が一番の理由だったのかもしれません。
たどたどしいトルコ語で注文すると、なぜかデザートをおまけしてくれたり、無料でチャイ(紅茶)がそっと出されたりするのも楽しいロカンタ。
世界三大料理とはいえ、家庭的で飾らないトルコ料理の良さが感じられる場所なので、旅行中一度は訪れてみたいものです。
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