クタイシの移動情報(市内交通/他都市からのアクセス)
クタイシ&周辺エリアは、個人で公共交通手段を利用してまわることが可能です。
この項では、クタイシ観光に必要な移動情報を徹底解説していきます!
クタイシの市内交通/空港へのアクセス
クタイシ市内の移動
クタイシ観光・滞在の中心となるのは、旧市街や中心街がある市内北東部です。
いっぽう、他都市からのマルシュルートカ(乗り合いミニバス)が発着するのは例外なく、中心街から4kmほど離れた中央バスステーション。
大きな荷物を持って歩ける距離ではありません。
旅行者的に便利なのが、市内路線バス1-R/1-Lのいずれかか、市内マルシュルートカ1番。
路線バスは一般的な大型バスで、マルシュルートカは定員20人ほどのミニバンタイプのバスのこと。
いずれも運行ルートは同じで、中央バスステーション裏側(北側)の大通りからぐるりと市内を一周しています ▼
上の地図のルートを時計回り/反時計回りのいずれの方向にも周回していて、10分~15分に1本程度の運行で便利。
中心街~クタイシ I駅間は道路が一方通行のため、どちらの方向に走るかでルートが若干異なるのでご注意を。(時計回りルート(地図内青線)はクタイシ I駅前を経由しないので要注意)
クタイシ空港~市内の移動
クタイシの国際空港である「ダヴィット建設王空港」(Airport of Davit the Builder)は、町の西23kmの場所に位置しています。
大きな荷物がある場合はタクシーが最も楽な手段となりますが、マルシュルートカを利用して格安で移動することも可能。
また、近年ではシャトルバスの運行も始まったので、やや快適に移動できるようになりました。
【マルシュルートカ】
クタイシ市内~空港を結ぶオフィシャルな路線は存在せず、サムトレディア(Samtredia / სამტრედია)という空港のさらに西に位置する町へ行くマルシュルートカを途中下車/乗車することになります。
クタイシ→空港方面の発着地(始発)は、中央バスステーションのマクドナルド裏 ▼
空港→クタイシ方面の場合は、空港の建物前には立ち寄らないため、幹線道路まで出て待ち、合図を送って止まってもらう必要があります ▼
【シャトルバス】
空港→クタイシ(や他都市)方面で、いきなりローカルなマルシュルートカを利用するのが不安な場合は、シャトルバスも便利。
ある程度大きなホテルに宿泊の場合は、宿泊先まで送ってくれるのも大きなメリットです。
空港ビル内にシャトルバス会社が2社(Georgia bus / Omnibus Express)入っており、クタイシだけでなくジョージア国内各都市への直行バスもあるので便利です。(割高ですが)
料金やスケジュールなどの詳細は、各社のリンクからご確認を。
ジョージア国内他都市~クタイシ間の長距離交通
東西に細長いジョージアの国土のほぼ中央に位置するクタイシは、国内の他都市へのアクセスも便利な交通の要所。
鉄道/マルシュルートカの二つの移動手段がありますが、基本的にはマルシュルートカの方が路線が豊富で便利です。
長距離移動の場合のクタイシ側での発着地は100%固定されているのが旅行者的には分かりやすいです。
・鉄道:クタイシⅠ鉄道駅
・マルシュルートカ:セントラル・バスステーション
利用する交通手段によって、どちらかの場所に行けば良いだけなので難しくありません。
鉄道利用の場合:クタイシⅠ鉄道駅発着
クタイシには一応二つの鉄道駅があるのですが、長距離路線の場合は100%、中心街南側に位置するクタイシ Ⅰ駅の発着です。
マルシュルートカ利用の場合:クタイシ中央バスステーション
クタイシ発着の長距離交通のハブとなるのが、市内南部に位置するクタイシ中央バスステーション。
かなり大きなバスステーションで、市場も併設しているため、ものすごくカオスな雰囲気です。
バスステーションの敷地は一応、長距離路線と近距離路線に大まかに分かれているのがポイント。
・都市間の長距離路線:マクドナルド裏手の一角の発着
・イメレティ地方内の町や北隣のラチャ地方の町への中距離路線:バスステーションの建物裏手の発着
ザックリと発着ポイントが分かれているとはいえ、例外も多々あり、とにかく複雑でカオスなバスステテーション。
その辺にいる人に尋ねるのが一番だと思います。
クタイシ~ジョージア他都市間のミニバス情報詳細
【マルシュルートカ】
トビリシ~クタイシ間をマルシュルートカで移動する場合のトビリシ側の発着地は、市内北部のディドゥベ・バスステーション(Didube)。
ディドゥベ・バスステーションはかなり広大で、行き先によりどのエリアからの発着かが分かれているのが複雑なところ。
クタイシ行きは、地下鉄Didube駅を出て地下道をぬけてすぐの駐車場からの発着です。
【鉄道】
マルシュルートカよりも時間がかかるものの、のんびりと旅情が楽しめる鉄道旅も魅力的。
クタイシⅠ駅~トビリシ中央駅間を1日1本の鉄道が走っています。
クタイシ~ボルジョミ~アハルツィヘ間は、地図上では近く見えるものの、移動するとなると意外に不便。
というのも、これらの地域の間を小コーカサス山脈が隔てているので、ぐるりと回るようにしか道路が敷かれていないためです。
クタイシ~ボルジョミ間の直行ミニバスは1日2便(~アハルツィヘは3便)のマルシュルートカのみ。
ボルジョミ/アハルツィヘのいずれも、クタイシ行きはそれぞれの町のバスステーションからの発着です。
直行便以外にも、途中のハシュリ(Khashuri / ხაშური)という町で乗り換えることも可能。
ボルジョミ(アハルツィヘ)~ハシュリ間 / ハシュリ~クタイシ間はいずれも1時間に1本以上の便があり、簡単に乗り継ぎできるので便利です。
ジョージア西部最大の都市・クタイシ~ズグディディ間には、直行のマルシュルートカが30分~1時間に1本と頻発しています。
ズグディディ鉄道駅前の広場の発着です。
【マルシュルートカ】
ジョージア観光のハイライト・スヴァネティ地方最大の町であるメスティアへは、クタイシから直行のマルシュルートカが1日1本走っています。
・クタイシ→メスティア:8:00
・メスティア→クタイシ:13:00~14:00の間 (乗客が集まり次第)
と、ゆる~くではありますがスケジュールも一応決まっています。
【飛行機】
クタイシ空港~メスティア空港には航空便も就航しており、時期によっては1日2便も運航している場合も。
料金も比較的リーズナブルなので、快適に移動したい派には便利だと思います。
メスティアへの航空便情報は、別記事内で詳細に解説しています。
【マルシュルートカ】
黒海沿岸のリゾート都市・バトゥミ~クタイシ間のアクセスはとても簡単。
バトゥミ旧市街近くのオールド・バスステーションから直行マルシュルートカが1時間に1本運行しています。
【鉄道】
【鉄道】
マルシュルートカよりも時間がかかるものの、のんびりと旅情が楽しめる鉄道旅も魅力的。
バトゥミ~クタイシ間の鉄道は、たったの2GEL(=¥100)という激安な運賃なので、節約しながら移動したい人にはぴったりです。
クタイシⅠ駅~バトゥミ鉄道駅間を1日2本の鉄道が走っています。
クタイシのおすすめ宿情報
クタイシの格安ホステル
①バックパッカー伝説の宿!メディコ&スリコ
かつては「バックパッカーの聖地」なんて呼ばれていたジョージア。
この国を訪れた旅人たちが口を揃えておすすめする伝説の宿がクタイシにはあります。
それが、Medico & Sulico Guesthouse(通称、「スリコメディコ」)
ドミトリーが基本の安宿ですが、この宿が伝説たる理由がオーナーの老夫婦。
腹がはちきれそうになるほどの大量の絶品料理が毎日提供され、死にそうになるほどの大量なワインで毎日宴会が行われるという、ジョージアという国のホスピタリティーを凝縮したような宿だそうです。
のぶよがそもそもクタイシを訪れたのはこの宿に宿泊するためだったのですが、あいにく2020年はコロナウイルスの影響でクローズ中でした…
いつか再訪した際に、この伝説の宿がどんなものなのか記事にしたいと思います!
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②今に甦るソ連ホステル!Hostel Golden Fleece
上の項で紹介したメディコ&スリコも素晴らしいと思うのですが、あまりに有名すぎる点は考えもの。
「日本人が集まってつるんでる感じが苦手…」といった人もいるのではないでしょうか。(のぶよもそういうタイプ)
メディコ&スリコの宿と双肩を成すクタイシ最安値のホステルが、Hostel Golden Fleeceです。
この宿最大の特徴は、ソ連時代の建物をそのままホステルに改装したというトンデモすぎるコンセプト。
数十年前にタイムスリップしたかのような、摩訶不思議な体験ができます。
建物自体(と、雰囲気)は、完全なるソ連ではあるものの、設備面は意外としっかりしていて快適。
セントラルヒーティング完備でWi-Fiも良好、キッチンも使い勝手が良く、ついつい長居したくなってしまいます。
ドミトリーがメインではなく個室がほとんどであるため、自分の時間を大切にしながら静かな滞在をしたい人にはぴったり。
観光の中心となる旧市街からは離れているものの、クタイシのローカル感(と場末感)を感じながらのんびり滞在したい人にはおすすめです!
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クタイシ中心街の快適ホテル
観光に便利な中心街で快適な滞在をしたいなら、モダンでオシャレなNewport Hotel Kutaisiがおすすめ。
中心街ど真ん中の立地はかなり便利ですし、部屋の清潔感や開放感も文句なしです。
屋上には広々としたテラスもあり、クタイシ中心街のパノラマを望みながらのんびりと滞在することができそうです。
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おわりに
クタイシ市内&周辺の観光に必要な情報を、これでもかとばかりに詳しく解説してきました。
トビリシやメスティア、カズベキのような「一大観光地」とまでは言えないものの、長い歴史に裏付けられた独自の魅力がある町であることがお分かりいただけたと思います。
クタイシの地元の人々は、かなりフレンドリーで旅行者に対して興味津々な人が多かったのも印象的。
思いもよらぬローカル体験が待っているかもしれません。
ジョージア国内を移動する際には経由することが多い町でもあるので、少し日程に余裕を持ってクタイシ周辺観光を計画に入れてみるのがおすすめです!
コメント
イラン滞在者には、ジョージアは最高ですね(イランから行けば、どこもいいところばかりですが)。
なにより酒(ワイン)がうまい!そして、イランから直行便が結構な本数で出ていて1時間強で行ける!
ゴリ案内、とても参考になりました。ありがとうございました。
まささいと様
コメントいただきありがとうございます!
イスラム圏からジョージアに来ると、お酒の安さに驚かれるのではないでしょうか。地理的にも他の国とのアクセスが良くて、旅の途中にのんびりとした魅力にどっぷりと浸かるには最高の場所かもしれません。
ゴリの観光記事を参考いただいたとのこと、凄く嬉しいです!良い旅をなさってください。
はじめまして!
1ヶ月後にWizzAirの乗り継ぎでクタイシに早朝から深夜まで滞在することになり情報を求めてここに至りました。
よくここまで情報をまとめられましたね!ジョージアの情報集めは苦労しそうと思っていたので、ありがたい限りです。
小山さんの情報を見てるうちに1日滞在だけではもったいない気がしてきて復路も9月中旬にエレバンから入って1ヶ月でクタイシまでアルメニアとジョージアを旅行しようと言うことになり他のページも参考にさせていただいてただいま計画中です。旅行後になにかコメントさせていただけたらと思っております。
素晴らしく情熱あふれる情報をありがとうございました。