こんにちは!ウクライナの首都、キエフの街の魔法にかかり、のんびり滞在している世界半周中ののぶよ(@nobuyo5696)です。
(世界半周についてはこちらの記事へどうぞ。)
ウクライナの首都・キエフにはたくさんの観光地があり、とても数日間ではまわりきれないほど。
今回は、世界遺産のペチェールシク大修道院とその周辺の観光スポットを紹介します。
ウクライナのロシア正教の総本山である、ペチェールシク大修道院を中心に広がる緑あふれるこのエリア。
キエフの中心街の喧騒から離れてのんびりと一日を過ごすのに最適です。
一番の目玉であるのが、世界遺産のペチェールシク大修道院。
敷地内には、白亜の外壁が美しいウスペンスキー大聖堂や、感動間違いなしの洞窟の中にある聖堂などの見所が盛りだくさんです。
周辺には第二次世界大戦で使用されたソ連軍の戦車や飛行機が展示された公園や、戦争の犠牲者を追悼する記念碑など、ウクライナが辿った悲しい歴史を感じさせるスポットもあり、こちらも見逃せません。
一日のんびりするつもりで、ゆっくりと散策したいエリアです。
ペチェールシク大修道院周辺エリア観光地図
青:ペチェールシク大修道院内の見どころ
赤:修道院周辺の見どころ
緑:撮影スポット
黄:地下鉄駅
ペチェールシク大修道院内の見どころ
「ペチェールシク大修道院」とは、実は数多くの教会や聖堂などの総称のことです。
1051年、ウクライナが「キエフ大公国」として繁栄していたころに建てられたペチェールシク大修道院は、常に歴史に翻弄されてきた存在。
第二次世界大戦中、キエフはドイツ軍により占領されていたのですが、それに対抗したソ連のスパイによって大修道院内のウスペンスキー大聖堂は爆破されてしまいます。
他にも、記憶に新しいウクライナ危機とロシアによるクリミア併合。
ロシア正教のウクライナ総本山であるペチェルーシク修道院に対するウクライナの人々の感情はとても複雑であると言えるでしょう。
ペチェールシク大修道院の敷地はかなり広大で、全部見てまわるととてつもない時間がかかってしまいます。
ある程度ポイントを絞って、必見スポットを上手にまわるのが観光のコツです。
上のマップを見てわかるように、ペチェールシク大修道院の敷地は
シンボルであるウスペンスキー大聖堂や大鐘楼を有する、左側の高地エリア
洞窟聖堂を有する右側の低地エリア
と、大きく二つに分かれています。
高地エリアの入場は有料で、30UAH(=¥123)、カメラを持ち込む場合はなんと200UAH(=¥820)という謎の価格設定です。
スマートフォンでの写真撮影は無料です。
低地エリアには自由に入場ができ、名物の洞窟聖堂への入場も無料です。
ただし、世界遺産であるペチェールシク大修道院は観光地であると同時に神聖な祈りの場所であることをお忘れなく。
入場口前のチケットオフィスで入場料を支払い、いざ世界遺産の大修道院へ!
1.ウスペンスキー大聖堂
ペチェールシク大修道院のシンボルの一つであるウスペンスキー大聖堂は、高地エリアの中心に位置しています。
白亜の外壁と、黄金の飾り、玉ねぎ型の黄金のドームなど、ロシア正教会らしい魅力がつまった建築です。
聖堂への入場は無料なので、是非内部を見学していきましょう。
これでもかというくらいに黄金で飾られた、豪華絢爛な聖堂内。
ひたすら静寂が支配する空間で、皆熱心に祈りを捧げていました。
2.ベル・タワー(大鐘楼)
ウスペンスキー大聖堂の目の前にある巨大な鐘楼は、敷地内のどこからでも見える、ペチェールシク大修道院を代表する建造物。
大鐘楼には上ることができ、入場料とは別途、60UAH(=¥245)を支払います。
3.全聖人教会
ペチェールシカ修道院のもう一つの入口も兼ねる全聖人教会は、ウクライナ・バロック様式の美しい建物です。
周辺には修道僧の生活エリアが広がっており、白壁と緑の屋根に統一された建物が連なる通りはただただ美しいです。
撮影スポット1
ウスペンスキー大聖堂の横にある、トラベズナ教会の裏手は絶好の撮影スポット。
ペチェールシカ修道院の低地エリアに広がる聖堂の数々とドニエプル川、その奥に広がるキエフ新市街の街並みを一望できます。
撮影スポット2
ウスペンスキー聖堂がある高地エリアから、洞窟聖堂がある低地エリアまではゆるやかな坂道でつながっています。
坂道の途中で見下ろすのは、低地エリアの教会群。
見上げるとウスペンスキー大聖堂やトラベズナ教会など高地エリアの建物が。
多くの人がこの坂道を通って、敷地内の教会に順にお祈りを捧げてまわっていました。
4.ヴヴェンデンスキー大聖堂(洞窟聖堂)
坂道を下ると、そこはペチェールシク修道院の低地エリアです。
入場料がかかる高地エリアに対して、低地エリアへの入場は無料。
そのため、お祈りをしにやってきた地元の人であふれていました。
こちらが、ペチェールシク修道院のもう一つのシンボルであり、必見スポットであるウヴェンデンスキー大聖堂です。またの名を、洞窟聖堂。
その名の通り、建物の裏手にある洞窟の中に祈りの場が広がっている世にも珍しい風景が広がっています。
残念ながら内部の写真撮影は禁止なので、写真は撮ることができませんでした。
しかし、絶対に入場すべきです!無料ですし。
ろうそくの灯りだけで照らされた薄暗い洞窟内。
狭い通路はお祈りに来た多くの人たちであふれていました。
ところどころにあるイコン画やキリストの像。
それらにキスをしたり、聖書を読みふける人々…。
もはや異世界です。感動すること間違いありません。
狭い洞窟内から外の明かりの下に出ると、なんだか洞窟を通ることで自分自身が生まれ変わったような不思議な気分になりました。
ペチェールシク大修道院周辺の見どころ
世界遺産であり、かなり有名なペチェールシク修道院だけを観光して市内に戻ってしまうのはもったいない!
修道院の周辺には見逃されがちな観光スポットが点在しています。
ソ連の構成国として、第二次世界大戦時には激戦地となったウクライナ。
その悲しい歴史の記憶を現在に伝えるスポットが多いことも特徴です。
1.ホロドモール記念博物館
地下鉄アルセナールナ駅から、ペチェールシク修道院への道の途中にある記念碑は、スターリンによる大粛清によって犠牲となった人々の慰霊を目的として造られたもの。
空に昇っていく数羽の鶴の像が印象的です。
記念碑の地下はミュージアムになっており、人々の悲しい歴史を知り、理解することができます。
2.無名戦士の記念碑
こちらも第二次世界大戦において犠牲となった、名前も残っていない兵士たちの追悼を目的とした記念碑。
記念碑の下部には、消えることのない永遠の炎が、報われない魂を照らし続けています。
3.戦争博物館
ペチェールシク大修道院の南にある広大な公園内には、第二次世界大戦で用いられたソ連軍の戦車や戦闘機などが展示されています。
もはや撮影スポットのようになっており、みんな笑顔で自撮りしていくのに違和感を感じました。
戦争について詳しく知りたいなら、「局地戦争博物館」として展示などを置いている施設があるので、そちらに立ち寄ってみるのもいいでしょう。
ウクライナカラーに塗られた戦車もありました。
4.母なる地の記念碑
広大な公園内のどこからでも見える母なる地の記念碑は、戦争博物館の真上に建っています。
ひたすら巨大な像に、ただ圧倒されます。
像の左手には、ソ連のシンボルマークであった鎌とハンマーが描かれています。
この像は展望台にもなっていて、有料で登ることもできます。
ペチェールシク大修道院周辺エリアのまわり方
ペチェルーシク修道院周辺はかなり広大なエリア。
半日でも観光することは可能ですが、急ぎ足になってしまうでしょう。
ペチェルーシク修道院だけでもその敷地はかなり広大で、ゆっくり見てまわっても3時間ほどはかかってしまいます。
そして周辺エリアの観光も含めるとかなりの距離を歩くことになるので、準備は万端に。
おすすめは、半日~丸一日をこのエリアの観光に充てることです。
歩き疲れたら地元のカフェやパブで休憩を挟みつつ、エリア内をくまなく散策することができるでしょう。
最寄りの地下鉄駅は、地下鉄1号線のアルセナーリナ駅(Арсенальна)。
ここからペチェルーシク大修道院の入口までは徒歩20分ほど。
駅前から路線バスも出ているようです。
キエフでの宿泊なら、キエフ市内観光に便利なキエフ中心街の一択。
特に便利なのが、地下鉄プローシャ・リヴァ・トルストヴァ駅(Ploshcha Lva Tolstoho)周辺。キエフ中央駅やバスステーションへ1本でアクセスでき、独立広場までもたった一駅と最強の利便性です。
周辺には飲食店やカフェ、商店などが数多くあり、不便のない滞在ができます。
おわりに
キエフに来たら絶対に見逃せない、世界遺産のペチェルーシク大修道院。
建造物自体も素晴らしいのですが、ウクライナの人々の信仰心を間近で感じられる洞窟聖堂は絶対に見逃せません。
洞窟から出る際には、なんだか心が浄化されたような不思議な気分になっていることでしょう。
緑あふれる周辺エリアも含めて、ゆっくりと時間をかけて散策したいものです。
キエフ発の現地ツアーは、空港送迎・市内観光からチェルノブイリ原発を訪れるものまでさまざま。
事故の背景や影響をより深く理解したいなら、言葉の心配がいらない日本語ガイド付きのチェルノブイリツアーもおすすめ。大手旅行会社のHIS主催のものなので安心です。
・チェルノブイリ原発 1日見学ツアー<日本語ガイド/昼食付/キエフ発>by H.I.S.
・古都・キエフ 半日市内観光ツアー!<日本語ガイド/昼食付/キエフ発>by H.I.S.
・【空港送迎】ボルィースピリ・ジュリャーヌィ空港 ⇔ ホテル 貸切り送迎サービス<日本語アシスタント>by H.I.S.
コメント