こんにちは!クロアチアに滞在して1ヶ月。世界半周中ののぶよ(@nobuyo5696)です。
(世界半周についてはこちらの記事へどうぞ。)
クロアチアNo1の観光地であるドブロブニク。
季節を問わず多くの観光客が小さな旧市街に集まる様子は、もはやテーマパークのよう。
そんなドブロブニクの物価の高さは想像を絶するものがあります。
上の記事内でも触れていますが、とにかく観光客の足元を見たような超強気な料金設定がまかり通っているのが、世界的観光都市・ドブロブニクなのです。
別にいいんです、豪華客船でやって来て湯水のようにお金を落としていく西ヨーロッパからの観光客のようなスタイルの旅行がしたいんだったら。
しかしのぶよはバックパッカー。
無駄なもの、払う金額に見合わないものにはお金を使いたくありません。
てゆうかそれが人の性なのでは。
今回の記事は、ただドブロブニクの定番観光スポットを紹介するだけのものではありません。
「物価が鬼のように高いドブロブニクで、いかに費用を押さえながら観光するか」ということだけに焦点を当てたものです。
「せっかくのクロアチア旅行。お金のことは気にせず、全部の観光スポットをまわりたい!」
という人は、他のブログやサイトでドブロブニクの定番観光スポット(※どこも入場料がかかる)を解説した記事がわんさかあると思うので、そちらへどうぞ。
のぶよのように予算に限りがある旅行者のために、
ドブロブニクの12の無料観光スポット
旧市街の絶景を見ることができる3つの穴場展望台
できるだけ費用を押さえながらドブロブニクに滞在するコツ
を解説しています。
この記事がドブロブニクを旅するバックパッカーのバイブルとなることを夢見ながら書いています(笑)
そもそもドブロブニクの物価はどれくらい高い?
いくら「ドブロブニクの物価は高い!」と声を大にして主張したところで、あまり伝わってこないのでは。
大半の日本人にとって、「ドブロブニク=クロアチア=西ヨーロッパより安い」というイメージが定着していることだと思います。
ここでは、どれだけドブロブニクの物価がおかしいことになっているか、同じクロアチアの首都であり最大の都市であるザグレブの物価と比べながら解説していきます。
ザグレブ | ドブロブニク | |
コーヒー1杯 | 10Kn (=¥165) |
20Kn (=¥331) |
ビール1杯 | 16Kn (=¥265) |
30Kn (=¥497) |
ブレク(軽食のパイ) | 7Kn (=¥116) |
15Kn (=¥248) |
ピザ一切れ | 11Kn (=¥182) |
25Kn (=¥414) |
レストランでランチ | 50Kn (=¥829) |
90Kn (=¥1492) |
ナイトクラブ入場 | 30Kn (=¥497) |
130Kn (=¥2156) |
市内交通1回券 | 4Kn (=¥66) |
12Kn (=¥199) |
中心街のホステル1泊 | 80Kn (=¥1326) |
300Kn (=¥4974) |
中心街のホテル1泊 | 350Kn (=¥5805) |
900Kn (=¥14922) |
どうでしょう。頭おかしいですよね(笑)
もはや同じ国だとは思えないほど物価に開きがあることがわかります。
しかも、ちょっと高いどころのレベルではありません。
ドブロブニクの物価はザグレブの2倍、3倍ほども高いのです。
また、ドブロブニクで特筆して高く感じるのが、観光スポットへの入場料。
代表的なものを挙げると、
城壁入場:200Kn(=¥3317)
スルジ山ロープウェー往復:170Kn(=¥2819)
フランシスカン修道院:50Kn(=¥829)
など、もはやぼったくりとしか思えない入場料を設定しているドブロブニク。
特に城壁の入場料の高さは尋常ではありません。
西ヨーロッパの主要観光地以上の価格です。
それでも、毎日うんざりするほど多くの観光客がやってきて、お金を落としていきます。
こうして、世界でも有数の観光都市・ドブロブニクが成り立っているわけです。
ドブロブニク観光で無料でできること
というわけで、のぶよは早々にドブロブニクの観光名所をがっつりまわることを諦めました。
だってたかが城壁に登るのにそんなに払えないですから。
何かにつけてお金がかかるドブロブニクですが、探せば無料でできることもたくさんあります。
そして、無料でも十分過ぎるくらいにドブロブニクを満喫できたと胸を張って言えます。
ここからは、のぶよのようにシビアな金銭感覚を持ち合わせる旅人の皆さんのために、ドブロブニクで無料で観光できるスポットを紹介していきます。
本当は秘密にしておきたい穴場の絶景スポット情報も載せているので、ドブロブニクに行くなら是非チェックしてくださいね。
ドブロブニク無料観光スポット地図
青:無料観光スポット
緑:無料絶景スポット
紫:スーパーマーケット
黄色:バスステーション/港方面路線バス停留所
ドブロブニク旧市街内の無料観光スポット11
1.パイル門
ドブロブニク旧市街の西側の入口がパイル門。
バスステーションや港方面からの市内路線バス1Bが停車するバス停や、観光バス用の駐車場のすぐそばにあり、とにかく人が多いです。
パイル門にかかった石造りのアーチ橋を渡ると、そこはドブロブニク旧市街。
物語の世界に迷い込んでしまったような感覚になること間違いなしです。
2.オノフリオの噴水
パイル門から旧市街に入ってすぐの広場にある、ドブロブニクを代表する観光スポットがオノフリオの噴水。
町が造られた当時から、多くの人々の喉を潤してきた噴水は今でも現役です。
クロアチアの水は飲用可能。
ぼったくり価格のミネラルウォーターを買わないためにも、ここで水分補給をしておきましょう。
3.ストラドゥン通り
ドブロブニク旧市街を東西に走るメインストリートがストラドゥン通り。
坂道が多いドブロブニク旧市街の中で最も低い部分に位置しており、多くの観光客が行き交います。
お土産屋やアイスクリーム屋、レストランが並ぶ通りはとても賑やかな雰囲気。
何度も言いますが、どこも価格はかなり高めなので財布の紐をキュッと締めて散策しましょう。
4.時計塔
ストラドゥン通りの東端には、クロアチアの旧市街ならどこにでもある時計塔が。
15世紀建造の時計塔は、当時ドブロブニクを支配していたベネチア共和国の建築様式を反映した美しいものです。
時計塔前の広場には、次に紹介する聖ヴラホ教会が堂々と佇んでいます。
5.聖ヴラホ教会
ドブロブニク旧市街にあって、意外と人が多くないのが聖ヴラホ教会。
無料で入場できるので、ぜひ内部にも入ってみましょう。
残念ながら内部の写真撮影は禁止ですが、荘厳な雰囲気は一見の価値ありです。
6.旧港
ドブロブニク旧市街東側の城壁の外にあるのが旧港です。
多くのボートが停泊している港をバックに、海上の要塞のごとくそびえるドブロブニクの町の姿は必見です。
旧港からさらに東へと歩くと、ドブロブニク旧市街の最東端である聖ジョンの砦へとたどり着きます。
7.ドブロブニク大聖堂
聖ヴラホ大聖堂から少し南に歩いたところにあるのがドブロブニク大聖堂です。
もともとはビザンツ帝国時代に作られたと推測されている、大変長い歴史を持つ聖堂は、その後三度に渡って作り変えられ現在の姿となりました。
聖堂内への入場は無料。
神聖な雰囲気を肌で感じることができる場所です。
8.北門
ドブロブニク旧市街の三つの門の一つである北門は、メインストリートであるストラドゥン通りから北へと延びる路地の階段を上った先にあります。
他の二つの門と比べるとなんだか地味な感じもしますが、北門周辺の町並みはなんだかローカル感が漂っていて散策が楽しいエリアです。
9.プロチェ門
ドブロブニク旧市街東側の入り口であるプロチェ門は、後に紹介するバニェビーチがあるプロチェ地区へと続く門です。
プロチェ門周辺からは、旧港と旧市街のパノラマが見られます。
10.ミンチェタ砦
ドブロブニク旧市街を取り囲む城壁にいくつか点在する砦の中で、最も高い位置にあるのがミンチェタ砦。
上に登るためには、城壁への入場料が必要となりますが、下から見上げるだけでもその存在感に圧倒されます。
11.旧市街北側と南側の路地を散策
坂の町・ドブロブニクの旧市街の中で最も賑やかなのは、メインストリートであるストラドゥン通りと周辺の観光スポットです。
あまりの人の多さに疲れてしまったら、ストラドゥン通りから南北にのびる路地を歩き、階段を上っていきましょう。
驚くことに、現在でもドブロブニク旧市街で生活している人もいます。
この超絶観光地でいったいどうやって日常生活を送っているのか不思議になりますが、旧市街の北側や南側の坂道沿いには民家も多くあり、ドブロブニクの地元の人の生活を垣間見ることができます。
ドブロブニク旧市街外の無料観光スポット2
12.バニェビーチ
ドブロブニクに来たなら絶対に外せないのが、バニェビーチから眺める旧市街の景色。
ガイドブックなどでもよく紹介されているのでとても有名な撮影スポットです。
肝心のビーチは、もはや人が多すぎて芋洗い状態なのが残念ですが、世界遺産の町並みを眺めながら泳ぐことができます。
13.スルジ山展望台
ドブロブニク旧市街全体を上から眺められる絶景スポットとして有名なスルジ山展望台。
「あれ?展望台へのロープウェイは有料では?」
と思った人もいると思いますが、スルジ山へのアクセスはなにもロープウェイだけではありません。
山頂まではハイキングコースが整備されており、徒歩で登ることもできるんです。
実際には片道2.5kmほどのコースで、石がごろごろしている道を歩かなければなりません。
途中には水飲み場や日影は一切ないため、夏場はかなりハードだと思います。
しかし、頂上からの絶景は一生ものの思い出となること間違いありません。
アドリア海に突き出したドブロブニクの旧市街はもちろん、遠くに浮かぶムリェト島(Mljet)まで望むことができます。
体力さえあれば、3000円近くかかるロープウェイなんか利用せずに、無料で絶景を見ることができます。
元気があれば、人間なんだってできる!(笑)
ドブロブニクでも無料で絶景を!穴場絶景ポイント3選
「せっかくなのでドブロブニク旧市街の絶景を見たいけど、スルジ山に徒歩で登るほどの体力はない」
「どうにか城壁に入場せずに、絶景を写真に収めたい」
そんな人のために、のぶよが見つけたおすすめの無料絶景ポイントを3つ紹介します。
いずれも観光客の姿はほとんどなく、知る人ぞ知る穴場といった感じでした。
ドブロブニクの無料絶景ポイント1:民族博物館前
旧市街南側、階段を上った先にある民族博物館の前からは、ドブロブニク旧市街西側の町並みが一望できます。
フランシスカン修道院の尖塔や、北側の城壁に囲まれたオレンジ色の屋根が連なる風景は、ドブロブニクにいることを感じさせてくれることでしょう。
ドブロブニクの無料絶景ポイント2:ミンチェタ砦下のバスケットボールコート
旧市街北西のミンチェタ砦の真下にはバスケットボールコートがあり、そこからの旧市街の眺めは圧巻のひとこと。
すぐそばには200Knの入場料を払って城壁を歩いている人たちがいますが、無料でほぼ同じ景色が見られるおすすめスポットです。
のぶよが行ったときは他には観光客の姿は一つもありませんでした。
それにしても、歴史を感じる砦とバスケットボールコートという組み合わせはなかなかすごいです。
ドブロブニクの無料絶景ポイント3:旧市街外のローカル展望台
「スルジ山まで登る体力はないけど、ドブロブニク旧市街のパノラマが見たい」という人におすすめなのが、旧市街の北門から出て、住宅地の中の階段を上った先にあるこちらの展望台。
名もなき展望台はローカルそのもの。
ここからは、ドブロブニク旧市街の全てを望むことができます。
いかがでしょうか、この風景。
旧市街を取り囲む城壁はもちろん、青く輝くアドリア海とロクルム島まで見渡すことができます。
また、旧市街から距離がさほど離れていないため、旧市街内の教会などが近くに見えるのもこの展望台の素晴らしいところ。
スルジ山山頂からは、旧市街全体が見渡せるものの、一つ一つの建物まではさすがに見えにくいです。
旧市街の北門からは徒歩10~15分ほどとアクセスしやすいので、ちょっと頑張って階段を登ってみてください。
「せっかく来たから、城壁にも登りたい!」という人には、効率的に市内観光ができる現地ツアー利用も一つの手。城壁入場料がツアー代金に含まれているかは要確認です。
ドブロブニク観光を格安で楽しむコツ&アドバイス
無料でもかなり満喫できるドブロブニク。
というか、ドブロブニクの町の魅力は、高いお金を払って観光名所を次々とまわることではなく、旧市街を自分の足で歩いてその美しさを感じる点にこそあるのではないでしょうか。
ここからは、ドブロブニク観光を節約しながら楽しむためのコツとアドバイスを解説していきます。
城壁には入場しない
「え?せっかくドブロブニクに来たのに、有名な城壁を歩かないの?」
と疑問に思う人も多いでしょう。
どのガイドブックやブログを読んでも、「ドブロブニクに来たらまずは城壁を歩く!」と書かれています。
もちろん、城壁からの眺めは美しいことでしょう。
なので、できれば入場して、ドブロブニクの町を上から眺めてみたいものです。
しかし、よくよく考えてください。
200Kn(=¥3317)もの入場料を支払ってまで見る価値があるかどうかを。
1週間だけのクロアチア旅行など日程に限りがある場合は、旅のハイライトとなるドブロブニクの城壁には是非入場してください。
そうではなく、ヨーロッパを周遊旅行している人や、ある程度日程に余裕がある人は登ってはいけません。
なぜなら、ヨーロッパのどこにでも同じような城壁はあり、そのほとんどが入場無料か微々たる入場料だからです。
例えば、ドブロブニクから2時間のところにあるモンテネグロのコトルの城壁には無料で登れますし、かなりの絶景を楽しむことができます。
また、上で紹介した穴場の絶景スポットに行けば、同じような景色を無料で見られます。
予算に際限はないという人や、ドブロブニクの歴史的な風景を余すところなく見たいという人は別ですが、そうでないならば、わざわざ高すぎる入場料を払ってまで見るものではないと思います。
負け惜しみのように聞こえますね(笑)
ボートトリップには参加しない
ドブロブニクからは、近郊の島々へのボートトリップを運行している旅行会社が多くあります。
コルチュラ島やフヴァル島などを日帰りで観光する長距離のものから、すぐそばのロクルム島へ向かう短距離のものまで内容はさまざま。
ここで注意したいのが、その値段です。
ドブロブニクから目と鼻の先にあるロクルム島へ向かう日帰りのボートトリップは、一人210Kn(=¥3483)という驚愕の料金設定です。
これに含まれているのは、往復のボートのみ。
ランチもガイドも含まれていません。
結局することは、離島へと船で行って泳ぐだけ。
果たしてそれに3000円以上払う価値があるでしょうか。
リゾートアイランドとして名高いフヴァル島の旧市街からも、同じようなボートトリップが出ているのですが、そちらは往復35Kn(=¥580)~というかなり良心的な価格設定です。
(しかも海は断然こちらの方がきれいです)
どうせ泳ぐなら、お金をかけずにきれいな海で泳いだ方が気持ち良いのではないでしょうか。
ドブロブニクでの外食はご法度
口が酸っぱくなるほど繰り返しますが、ドブロブニクのレストランの価格は本当に高いです。
「ドブロブニクで名物シーフードを!」なんて謳っているガイドブックもありますが、シーフードなんて海沿いの町ならどこでも食べられます。
なんなら日本の方が確実に美味しいシーフードが安く食べられます。
水温が年中高いアドリア海の魚の味なんてたかが知れていますし、ほとんどはグリルで提供されます。それも半分焦げたような状態で。
クロアチア人、魚の調理法わかっていないのでは。
わざわざ物価が高いドブロブニクで、わざわざ高くつくシーフードを食べる理由なんてどこにもありません。
シーフードだけではなく、ランチや軽食、ビールまでもかなり高い料金設定のドブロブニク。
節約したいなら、スーパーマーケットで出来合いのものを買って食べるか自炊するに越したことはありません。
旧市街の外、キッチン付きの宿を選ぶ
ドブロブニク旧市街は、物価が高いだけではなく、快適な滞在をするには程遠い環境だと言えます。
(詳しい理由は別記事でまとめています)
悪いことは言いません。
旧市街の外、できればバスステーションや港があるGruz地区に宿泊しましょう。
また、上の項で述べたように、食費を節約したいなら外食はご法度。
毎日食パンとチーズというのもなかなかひもじいので、自炊できるキッチン付きの宿に泊まることを強くお勧めします。
買い物は旧市街の外で
ドブロブニク旧市街の物の値段は、旧市街の外よりも2倍、3倍ほども高く設定されています。
同じものを買うなら、旧市街の外にある商店やスーパーマーケットで購入した方が断然にお得です。
また、旧市街内にある小さなスーパーマーケットは、ありえないほどに混雑します。
旧市街東側、プロチェ門を出てバニェビーチに向かう途中のスーパーマーケットなら、価格も安く、人の数もそこまで多くはありません。
おわりに:ドブロブニク観光に必要なたった3つのこと
いかに格安&無料でドブロブニク観光を楽しむかということに焦点を当てて記事を書いてきました。
のぶよ的に、ドブロブニク観光に必要なことはたった三つだけ。
・気力
・体力
・飲料水
以上です(笑)
有料のロープウェイやバスを利用せずに、気力と体力で乗り切ればその分お金が浮きます。
また、夏場は灼熱となるドブロブニクでは、飲料水の確保は必須。
旧市街内でミネラルウォーターを購入すると高いので、あらかじめスーパーで購入しておいたり、オノフリオの噴水で水を補給したりと工夫することで、少しでも出費を抑えることができます。
ドブロブニクはとても素晴らしい町。
これだけ多くの観光客がやって来るのにも納得です。
しかしながら、いくら素晴らしいからと言って、湯水のようにお金を使うのは得策ではありません。
「使うところは使う、いらないところは抑える」と考えて、スマートにドブロブニクの滞在を満喫してください。
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