こんにちは!ジョージア南部のサムツヘ=ジャワヘティ地方をのんびり旅行中、世界半周中ののぶよ(@nobuyo5696)です。
(世界半周についてはこちらの記事へどうぞ。)
このエリア最大の町・アハルツィヘに滞在しながら、周辺の見どころをまわっている今日この頃。
ずっと行きたいと思っていながらも、なかなか行けずにいた小さな町にようやく行ってきました!
それが、アハルツィヘから45分ほどの山間部に位置するアバストゥマニ(Abastumani / აბასთუმანი)という町。
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アバストゥマニは、ボルジョミ=ハラガウリ国立公園の深い山々に囲まれた町。
その歴史はおよそ130年前のロシア帝国時代後期に遡り、当時の栄光の時代を感じさせる美しい建築様式の民家が連なる町です。
ジョージア人にとってアバストゥマニと言えば、星空と温泉の町。
町を一望する山の頂上には天体観測用の天文台施設が設置されており、澄んだ空気と標高の高さが天体観測にはぴったりなのだそうです。
また、アバストゥマニには歴史ある温泉保養地の一面も。
ロシア帝国時代から地元の人たちに愛されてきた天然温泉は、現在でもこんこんと湧き続けており、公衆浴場で入浴することも可能です。
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とにかく見どころがたくさんあるアバストゥマニですが、日本人旅行者の間での知名度は皆無。
しかしながら、実際に訪れてみて観光地としてのポテンシャルの高さに驚かされました。
今回の記事は、近い将来人気が出ること間違いなしのアバストゥマニの観光情報を徹底解説するもの。
これさえ読んでおけば、アバストゥマニの観光に関してはバッチリ!といった内容になっています。
アバストゥマニとは?歴史をざっくりと。
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アバストゥマニの名が初めて地図上に載ったのは、1890年代と意外にも最近のこと。
それ以前にこの場所にあったのは小さな村で、ジョージア西部の他地域と同様にオスマン帝国(現在のトルコ)による支配からロシア帝国による支配へと激動の時代をくぐりぬけてきました。
古くからこの場所には天然温泉が湧き、地元の住民たちの間では「万病に効く」と語り継がれてきました。
その温泉の効果が注目され、この山奥の小さな村は多くの人に知られるようになったのです。
ロシア帝国時代(19世紀後半〜20世紀初頭):アバストゥマニの歴史のはじまりと黄金時代
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元々はただの山奥の村でしかなかったアバストゥマニ。
温泉保養地としての華々しい歴史のはじまりは、ジョージアがロシア帝国の支配下にあった1890年代に遡ります。
そのきっかけとなったのが、結核療養地を探していたジョージ・アレクサンドロヴィッチ・ロマノフ侯爵(George Alexandrovich Romanov)という人物が、アバストゥマニの天然温泉の効能を聞いてこの場所に滞在したことでした。
世界史を学習した人なら「ロマノフ」という名前にピンと来るかもしれませんが、ジョージア・アレクサンドロヴィッチ・ロマノフは、ロシア帝国ロマノフ朝最後の皇帝・ニコライ2世の弟にあたる人物。
彼は1899年に死没するまでの数年をアバストゥマニ中心街北部のロマノフ宮殿(現在改装中で見学不可)で過ごしました。
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ロシア帝国の皇帝の弟がアバストゥマニに療養目的で滞在しているという話は、ジョージア全国はもちろん、広大な領土を誇った帝国全体に広がり、多くの富裕層や貴族がこの地を訪れるように。
彼らはひと夏を過ごすための別荘をこぞって建て、それが現在にまで残るアバストゥマニの優雅で瀟洒な町並みの起源となっています。
ソ連時代(1921年〜1991年):ソ連初の山上天体観測所の完成
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1917年にロシア帝国が崩壊し、1921年にジョージアがソ連の支配下に入った後も、アバストゥマニの温泉保養地としての人気は衰えませんでした。
ソ連政府によってサナトリウム(結核療養のための大型ホテル)が次々に建設され、ソ連を構成していた地域全体から保養客が訪れるようになります。
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温泉保養地としての顔ばかりが注目されてきたアバストゥマニですが、1920年代後半に入ると科学分野の専門家がこの地に注目しはじめます。
標高が高く、空気が澄んでいて、晴天率も高いアバストゥマニは天体観測にぴったりの場所とされ、サンクト=ペテルブルク出身の天文学者であるセルゲイ・グラゼナプ(Sergey Glazenap)という人物が天体観測用の望遠鏡を山の上に設置しました。
グラゼナプによる天体観測の報告書は当時のソ連政府にも高く評価され、アバストゥマニに本格的な天体観測施設を建設する計画が持ち上がります。
そして1932年に完成したのがジョージア国立天体物理天文台。(当時は「グルジア国立天体物理天文台」)
当時のソ連では史上初の山頂天体観測施設でした。
ソ連崩壊後(1991年〜):忘れられた温泉リゾートから再開発へ
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ロシア帝国時代~ソ連時代にかけて、温泉保養地かつ天体観測の聖地として黄金時代を謳歌してきたアバストゥマニ。
ところが、1991年のソ連崩壊&ジョージア独立をきっかけに、資金難によって別荘やサナトリウム、温泉施設の維持が困難になります。
1990年代のジョージアは、独立後の混乱や度重なる紛争により国全体が疲弊していたこともあり、多くの人々にとって温泉保養地でのんびりしている場合ではなかったのでしょう。
かつては町に数か所あったサナトリウムや公衆浴場も多くがその門を閉ざし、保養客頼みだったアバストゥマニの経済はボロボロ。
収入源がなくなった町の人は一家総出で都会へ出て行ってしまい、多くの美しい建築様式の民家が廃墟と化して放置されることとなりました。
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「人々に忘れられた温泉保養地」として、このままゴーストタウンと化してしまうと思われたアバストゥマニ。
この町の運命を大きく変えたのが、2010年代に持ち上がった町の再開発プロジェクトでした。
無人になりボロボロになった民家の一部はリノベーションされ、かつての優雅さが再現された美しい家々には再び住人の姿が見られるようになりました。
アバストゥマニの再開発プロジェクトは2023年現在でも続いており、中心街の道の舗装工事や廃屋のリノベーションが精力的に進められています。
その影響で、かつては町のランドマークとして人気を博したロマノフ宮殿やロイヤル・バス(温泉施設)も大規模リノベーションの最中にあり、立ち入り・見学は完全に不可能となっています。
アバストゥマニ観光マップ
青:ジョージア国立天文物理天文台
・赤:公衆浴場
オレンジ:アバストゥマニ中心街の美しい建築&モザイク
灰色:宙ぶらりんロープウェイ
黄緑線:アバストゥマニ中心街~天文台間徒歩コース
緑線:天文台~公衆浴場徒歩コース
薄緑線:分岐点③~タマル城塞徒歩コース
アバストゥマニ最大の見どころ【ジョージア国立天体物理天文台】
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「ジョージアで一番の星空が見られる町」アバストゥマニの象徴かつ観光ハイライトとなるのが、ジョージア国立天体物理天文台。【マップ 青】
1932年の完成以来、ソ連の科学者やジョージア人科学者によって様々な発見がなされた場所です。
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天文台の敷地内には、一般の旅行者が自由に立ち入ることはできません。
デイツアーかナイトツアーのいずれかに参加する必要があり、天文学者のガイドと一緒に施設内を見学することとなります。
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長らく建物のリノベーションが行われていた天文台ですが、2020年にリニューアルオープンを果たし、ツアー参加者に開放されました。
敷地内に宿泊用ホテルやプラネタリウムを建設する計画も持ち上がっているそうで、もしかしたらガイドツアーなしでも自由に見学できるようになる日が来るのかもしれません。
ジョージア国立天体物理天文台見学ツアーの詳細
先述の通り、ジョージア国立天体物理天文台の敷地への立ち入りは、ガイド付きのツアー参加者のみ可能です。
ツアーにはデイツアー(昼間)とナイトツアー(夜間)の2種類があり、料金や見られるものが大きく異なります。
天文台見学ツアーにおいてややこしいのが、以下の3点。
・5人以上のグループかどうかでツアー料金が大きく変わってくる
・決まったツアー開始時刻がない
・ロシア語かジョージア語のツアーしかない
一人でツアーに参加する場合は、5人分のツアー参加料金である50GEL~100GEL(=¥2500~¥5000)を支払うか、他のグループに交じって参加することとなります。
ツアーには決まった開始時刻はなく、「ある程度人が集まれば始める」といった適当な感じなので、他のグループに交じれるかどうかは運次第。
万全を期すなら、事前に施設にコンタクトをとって希望の日時を伝えて予約&他に参加者がいるか確認するのがベストだと思います。
(まあ金に糸目をつけないなら、5人分の料金を払ってツアーを独占するのもアリ。)
デイツアー
アバストゥマニ観光を日帰りで済ませる人は、デイツアーの参加一択となるでしょう。
昼間なので天体観測はできませんが、天文台の敷地内を見学したり7種類の望遠鏡のいくつかを見学したりと、この施設がどんな場所なのか知ることができます。
・開催時間
→5月~8月:全日11:00~19:00
→9月~12月:全日11:00~17:00
・ツアー所要時間:60分~80分
・料金
→5人以上のグループの場合:1人10GEL(=¥500)
→5人未満のグループの場合:グループ全体で50GEL(=¥2500)
ナイトツアー
歴史ある天体観測施設で星空や惑星を観察したいなら、ナイトツアーに参加するのがおすすめ。
デイツアーと同様に施設内の見学はもちろん可能ですが、実際に望遠鏡を用いての天体観測体験が可能です。
時間的に、アバストゥマニ日帰り観光でナイトツアーに参加することは不可能。
アバストゥマニに宿泊する人限定のツアーとなります。
・開催時間
→5月~8月:全日21:00~2:00
→9月~12月:全日19:00~1:00
・ツアー所要時間:60分~90分
・料金
→5人以上のグループの場合:1人20GEL(=¥1000)
→5人未満のグループの場合:グループ全体で100GEL(=¥5000)
アバストゥマニ中心街~ジョージア国立天体物理天文台間のアクセス
ジョージア国立天体物理天文台が位置するのは、アバストゥマニ中心街から300mほど標高が高い山の頂上。
アバストゥマニ中心街~天文台間は舗装道路が敷かれており、車両でのアクセスも可能です。
①タクシー
最も簡単&快適に移動できるのが、アバストゥマニ中心街で客待ちしているタクシーを利用すること。
中心街からはくねくねとカーブした舗装道路を走ること15分~20分ほどの道のりです。
料金の相場は以下の通りです。▼
・アバストゥマニ→天文台片道:10GEL~20GEL(=¥500~¥1000)
・アバストゥマニ~天文台往復 + 待機時間1時間:40GEL~50GEL(=2000~¥2500)
ナイトツアーに参加する場合は、徒歩で天文台までアクセスすることは不可能なので、必然的にタクシーを利用することになるでしょう。
デイツアーに参加する場合は、行き(上り坂)はタクシー/帰り(下り坂)は徒歩コースをハイキングというプランもおすすめです!
②徒歩
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体力のある人におすすめしたいのが、アバストゥマニ中心街~ジョージア国立天体物理天文台間の徒歩コースをハイキングで移動すること。【マップ 黄緑線】
Google MApやMaps.meなどの地図アプリではこの徒歩コースが表示されないのが難点ですが、ちゃんと道はあるのでご安心を。
道のりのほとんどは深い林によって日陰となっているので、夏場の暑い日でも比較的歩きやすいと思います。
アバストゥマニ~天文台間コース詳細
・所要時間:上り1時間10分/下り50分
・距離:片道1.9km
・高低差:▲▼284m
天文台までの徒歩コースの基点となるのが、アバストゥマニ中心街の北側に位置する天文台徒歩コーススタート地点【マップ 黄緑①】▼
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ここからは山の斜面をずっと登っていくルートです。
ルートに沿って進んでいくと現れるのが分岐点①【マップ 黄緑②】
ここ、とにかく要注意です。▼
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三叉路に謎の木の看板が出ていて、「Observatory(天文台)はこちら」なんて書かれているのですが、これは完全なる大ウソです。
標識に従って”Observatory”方面(南方向)に行くと、散々登ったり下ったりした後に30分ほどでアバストゥマニ中心街へ逆戻りしてしまうのです。
この分岐点①で正解の道は、”Tamara fortress”と書かれた方向(北方向)へ続く道。
どうか間違えないようにしてください。(のぶよはこの標識のせいでかなり時間をロスする羽目に…まじ滅べ)
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分岐点①の嘘つき標識に騙されずに進むと、道はずっと一本道。
ひたすら上り坂が続きます。
天文台まであと100mほどの場所にあるのが、分岐点②【マップ 黄緑③】
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この分岐を右に行き少し登ると、5分ほどで天体物理天文台に到着します。
分岐の左の道は、後の項で紹介する2種類のトレッキングコースに続くもの。
時間が許すなら、天文台見学の後に公衆浴場/タマル城塞方面へと歩くのもおすすめです!
宙ぶらりんのソ連ケーブルカーを眺める
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アバストゥマニ中心街からジョージア国立天体物理天文台へと至る徒歩ルートのスタート地点からすぐの場所には、ソ連時代に敷かれたケーブルカーがあります。【マップ 灰色】
宙ぶらりん状態の黄色いケーブルカーはなかなかの可愛らしさ。もう動いていないのかと思いきや、実は1日に3往復のみ運行されているそうです。
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ケーブルカーの路線は、アバストゥマニ中心街から山の上のジョージア国立天体物理天文台を結ぶもの。
これを利用できればどれだけ楽に天文台までアクセスできることか…と思うのですが、残念ながらこのケーブルカーを利用できるのは天文台で働く人のみ。観光客は利用できません。
コーカサスの山奥で温泉体験!【アバストゥマニ公衆浴場】
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アバストゥマニ観光の楽しみの一つが、古くからこの地に湧く天然温泉に浸かること。
かつてはいくつかの温泉施設が存在していたのですが、現在、町で唯一一般に開放されているのが、アバストゥマニ公衆浴場です。【マップ 赤】
レトロな雰囲気の受付を抜け、中に入ってみるとびっくり。
ソ連時代から何一つ変わっていないような空間が目の前に広がるためです。
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見た目の通り、この公衆浴場がオープンしたのはソ連時代のこと。
当時、温泉保養や結核療養を目的にアバストゥマニに長期滞在していた人たち向けに整備されたのだそうです。
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浴場周りの一角に設置された更衣室で水着に着替えたら、シャワーを浴びます。
シャワーのお湯には温泉が引かれており、そこはかとない硫黄の香りに温泉気分が高まるのを感じます。
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アバストゥマニ公衆浴場の浴場は、「湯舟」というよりも「温泉プール」といった感じ。
ジョージア人おじさんおばさんがでっかい体をぷかぷかと浮かせながらひたすらに泳いでいる光景は、なかなかにシュールなものです(笑)
温泉プールの深さは1m以上ありますが、座ってのんびりとくつろげる場所がないのが難点でしょうか。
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温泉プールの一角には源泉が勢いよく噴出している所があり、温度はかなり熱め。だいたい45℃ほどはあるでしょうか。
熱いは熱いのですが耐えきれない熱さではないので、源泉を打たせ湯的に楽しむこともできます。
(そこは熱々温泉大好き国民・日本人の腕の見せどころ)
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源泉こそかなり熱めなものの、温泉プールの湯温は38℃ほどとややぬるめ。
夏場はこれくらいがちょうど良いですが、冬場は湯冷めしてしまはないようにご注意を。
湯ざわりはとても良く、やや強めの硫黄の香りも文句なし。
なにより、ソ連レトロ100%の雰囲気の中で天然温泉に浸かるという体験が、個人的には大興奮でした。
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実は、アバストゥマニ公衆浴場内にはソ連温泉プール以外にももう一つ浴場があります。
最近リノベーションが完成したばかりだという新しい浴場は、温泉と言うよりもプールのような雰囲気。
この新浴場を利用するには、ソ連浴場(10GEL=¥500)の2倍の料金である20GEL(=¥1000)かかることもあってか、誰一人利用客はいませんでした。
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こんなところまでわざわざ温泉に入りに来る日本人も珍しいようで、他の利用客(ジョージア人率100%)にとにかく話しかけられては、日本から来たことに驚かれ、そして喜ばれます。
温泉によるリラックス効果なのか、みんな気さくに話しかけてくれて大満足。
中でも上の写真のおばあちゃん軍団にのぶよはさぞ気に入られ(「あらお兄ちゃん格好良いわね…!トマト食べる?」など)、もはや顔面ウケが良いアバストゥマニに名物外国人として住んでやろうかと思ったくらいでした(笑)
小コーカサス山脈にこんこんと湧く、歴史あるアバストゥマニの温泉。
地元の人が口を揃えて「万病に効く!」と言うのも納得の、極上のリラックス体験。心からおすすめです!
レトロで瀟洒な建物が連なる!【アバストゥマニ中心街】
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山々に挟まれた南北2kmほどの細長い地形に広がるのがアバストゥマニの中心街。
温泉リゾートとして有名な町なので大規模ホテルなどが建ち並んでいる町並みを想像していたのですが、実際のアバストゥマニの町並みはその対局をいくものでした。
この町が開発されたロシア帝国時代を彷彿とさせる伝統的な様式の民家が建ち並ぶ、古き良き瀟洒な雰囲気に満ちていたからです。
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アバストゥマニ中心街の民家は、綺麗な状態にリノベーションされて住人が生活を送るものもあれば、無人になり朽ちていくのを待つだけの廃屋も。
パステルカラーのテラスや、細部にまでこだわった装飾がとても美しく、一つ一つまわるのも楽しいものです。
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ここではとにかくたくさんある美しい民家の中でも、のぶよ的に「これは素晴らしい!」と感じたものをPick Upして紹介していきます。
それ以外にも、美しいモザイクアートや町のシンボル的存在である教会も含め、合計で17ヶ所。
優雅で情緒あるアバストゥマニ散策に、きっと役立つはず!
①テラスが美しい廃屋
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いきなりですが、アバストゥマニに残る廃屋の中で最も美しいと思ったのが、テラスが美しい廃屋。【マップ オレンジ①】
木製のターコイズブルーのテラスが印象的で、絶妙な色褪せ具合が素晴らしいです。
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テラスに施された装飾のディテールも素晴らしく、かなり味わいのあるこの廃墟。
すぐ裏側では何やら工事が行われており、もしかしたらリノベーションされる運命にあるのかもしれません。
②エキゾチックな廃屋
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アバストゥマニの建築の中でも独特の存在感を放つのが、エキゾチックな廃屋。【マップ オレンジ②】
石造りの外観&玉ねぎ型のドーム屋根&カラフルな装飾は、どことなくサーカス場を彷彿とさせます。
③統一感溢れるテラスの家
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続いて現れたのは、近年リノベーションが完成したらしい統一感溢れるテラスの家。【マップ オレンジ③】
青とも緑ともつかない絶妙な色合いのパステルカラーの木製テラスと、細部にまでこだわられた装飾が素敵です。
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リノベーション自体は完了しているものの、現在は住人がいないよう。
優雅ながらもどこか寂し気な、憂いを帯びた雰囲気に包まれていました。
④警察署
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アバストゥマニのすごいところは、警察署の建物まで伝統的なスタイルで統一されている点。【マップ オレンジ④】
日本の小京都の町並み保存地区において、郵便局やコンビニが景観に合わせた造りになっているのと似たものを感じます。
⑤風情のある民家群
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アバストゥマニ中心街で最も美しい風景が見られるポイントの一つが、風情のある民家群。【マップ オレンジ⑤】
ターコイズブルーで統一された家からはじまり、黄金色の木製テラスを備える華麗な雰囲気の美しい家まで、20mほどの区間に美しい様式の建物がずらりと並んでいます。
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このあたりの建物はすべて近年リノベーションが完了したものでオリジナルのものではありませんが、ただ歩いているだけで気分はロシア帝国時代の貴族になったかのよう。
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ディテールまでこだわった美しい建築も素晴らしいのですが、洗濯物が風にはためいていたりと生活感が香る点も個人的にはすごく好みでした。
⑥アレクサンダー・ネフスキー教会
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アバストゥマニの中心街すぐ南に堂々と建つのが、アレクサンダー・ネフスキー教会。【マップ オレンジ⑥】
アバストゥマニの歴史のはじまりのきっかけを作ったジョージ・ロマノフ侯爵が自ら建設を命じた正教会で、中世ジョージアの教会建築を模して作られています。
教会の完成は1902年のことですが、ジョージ・ロマノフ侯爵はその3年前の1899年に亡くなったため、自身が建設を命じた聖地の完成をその目で見ることは叶いませんでした。
⑦緑テラスの家
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生活感に溢れるたたずまいが素敵な緑テラスの家は、アバストゥマニ中心街目の前に建つ美しい建物。【マップ オレンジ⑦】
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優雅な建物 × 人が生活している感じの絶妙なバランスが素晴らしく、適当に放置された椅子や謎の植木鉢までなんだか愛おしく思えてきます。
⑧商店
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バスステーション(らしきもの)のすぐ裏側にある商店は、アバストゥマニの伝統的な民家の外観に忠実に造られたもの。【マップ オレンジ⑧】
普通の商店までこうして伝統的な建築様式で統一されている町は、ジョージア広しと言えどもアバストゥマニぐらいじゃないかと思います。
⑨太陽のモザイク
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バスステーション(らしきもの)の真裏にある駐車場の一角には、太陽のモザイクが描かれています。【マップ オレンジ⑨】
アバストゥマニの伝統的な民家と、町を取り囲む深い山々、定番のワインが入った壺を明るく照らす太陽。
各モチーフが立体的に浮き上がるように描かれた一つ一つのタイルはなかなか凝った造りで、とても見ごたえがあります。
⑩白テラスの家
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バスステーション(らしきもの)から少し北に行ったところにあるのが、白テラスの家。【マップ オレンジ⑩】
レースのカーテンも白で統一されており、住人のセンスがキラリと光ります。
⑪美しい長屋
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伝統的な家屋を改装したレストラン”Ojakhuri”の裏手にあるのが、美しい長屋。【マップ オレンジ⑪】
パステルグリーンに統一された木製テラスがとても美しく、洗濯物や子供のおもちゃが転がっている生活感も素敵。
数組の家族がこの敷地内で共同生活を送る、昔ながらのジョージアの長屋の雰囲気が素晴らしいです。
⑫ローカル感漂う民家群
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中心街側から橋を渡った先に連なるのが、ローカル感漂う民家群。【マップ オレンジ⑫】
このあたりはリノベーションが完了していない民家が多く、それがまた独自の風情を醸し出しています。
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道路では子供たちが走り回っていたり、生活音が絶えず響き渡っていたりと、ローカル感を地で行く感じも素敵です。
⑬青テラスの家
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THE・アバストゥマニ!といった雰囲気の美しい建築様式の民家が青テラスの家。【マップ オレンジ⑬】
入口上部に施された細かな装飾がとても美しいです。
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青テラスの家には住人が住んでおり、絶妙な生活感も魅力的。
アバストゥマニを象徴する美しい建物は、絶好のフォトスポットです。
⑭パステルブルーテラス×石造りの家
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大半の家が木造で統一されているアバストゥマニですが、中には石造りと木製テラスを組み合わせた者もいくつかあります。
その一つがパステルブルーテラス×石造りの家。【マップ オレンジ⑭】
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近年の再開発でリノベーションされた建物は、石と木の絶妙なコントラストが芸術的。
現在のところ住人はいないようで生活感はなく、まるでミュージアムのような雰囲気が漂っていました。
⑮雰囲気抜群の廃屋
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アバストゥマニのレトロさの象徴たる建物が、雰囲気抜群の廃屋。【マップ オレンジ⑮】
特に色が塗られたわけではなく、木の温かみがそのままに出た外観の質素さが特徴的。
入口部分にちょこんと置かれた木の椅子も、良い味を出しています。
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ぱっと見ただけでは質素で地味な印象を与える廃屋ですが、装飾ディテールの素晴らしさはかなりのもの。
この地域伝統の木工細工の美しさには、息を呑みます。
⑯動物のモザイク
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中心街から北へとのびる道路沿いに描かれているのが動物のモザイク。【マップ オレンジ⑯】
鹿のような動物がカラフルな背景とともに描かれており、一つ一つ色付けして貼り付けられたタイルアートの緻密さに驚きます。
⑰木造テラスの廃屋
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ジョージア国立天体物理天文台への徒歩コース入口付近に建つのが、木造テラスの廃屋。【マップ オレンジ⑰】
茶色で統一されたレトロなテラスは雰囲気抜群で、太陽の光を浴びてキラキラと輝くガラス窓もとても美しいです。
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この絶妙に傾いた感じも、古い民家の味わいの一つ。
廃屋のまま放置しておくのはもったいないと感じるほど、良い感じの情緒に溢れていました。(誰か古民家カフェとかやったら良いのに)
ボルジョミ=ハラガウリ国立公園の大自然をトレッキング!
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アバストゥマニの町が位置するのは、ボルジョミ=ハラガウリ国立公園に指定されている山岳地域のど真ん中。
さすが国立公園だけあって町の周辺の自然はとにかく美しく、初心者でもトレッキングでお手軽に自然を感じることができます。
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アバストゥマニ周辺のトレッキングコースは、なぜかGoogle MapやMaps.meなどのマップアプリに表示されないのですが、現地にはトレッキングコースを示した看板がいくつも出ているので安心。
すでに紹介したアバストゥマニ中心街~ジョージア天体物理天文台間の徒歩コースと組み合わせて歩きたい2種類のコースを紹介します。
ジョージア国立天体物理天文台~公衆浴場徒歩コース
ジョージア国立天体物理天文台の見学後にアバストゥマニ中心街へとハイキングがてら戻るなら、公衆浴場に至る徒歩コースがおすすめ。【マップ 濃緑線】
天文台からはほぼ全て下り坂なので、体力的にかなり楽に歩けます。
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天体物理天文台方面と公衆浴場ルートを分けるのが、分岐点②【マップ 黄緑③】
この分岐を左側の道に進みます。
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分岐点②からゆるやかな下り坂を15分ほど歩くと、少しひらけた広場のような場所に出ます。
ここが分岐点③【マップ 黄緑④】
ここから左の道を下っていくと40分ほどで公衆浴場に、右の道を下っていくとタマル城塞方面へ続くロングトレッキングコースに続きます。
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3.5km / 1時間ほどの道のりは、国立公園の大自然の風景に囲まれた美しいもの。
空気は澄みきっており、一面の緑の風景を静寂が支配していました。
ハイキングの後は、公衆浴場で汗を流していくのが◎
トレッキング&温泉という黄金コンビのアクティビティー、おすすめです!
分岐点③~タマル城塞徒歩コース
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より長いトレッキングをしたい人は、公衆浴場コースではなくタマル城塞徒歩コースへと進むのがおすすめ。【マップ 薄緑線】
分岐点③で右の道を進み、山の斜面を下っていくコースです。【マップ 黄緑④】▼
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天体物理天文台~タマル城塞~幹線道路までは4.6km / 2時間ほどの道のり。
美しい大自然や歴史を感じる城塞、いくつかの絶景ポイントなど、見どころもたくさんあるコースです。
アバストゥマニへのアクセス・行き方
アバストゥマニは、ジョージア人に人気の保養地ということもあり、ジョージア各地の都市から直行マルシュルートカが走っています。
しかしながら、アクセスの基本となるのはアハルツィヘの町一択。
アハルツィヘ拠点なら、日帰りでアバストゥマニ観光を済ませることも可能です。(※タクシー利用の場合)
トビリシやバトゥミ、クタイシから直接アバストゥマニへ移動することも可能ではありますが、移動時間が長め&日帰り不可能ということで、個人的にはおすすめしません。
ここでは、ジョージア各都市~アバストゥマニ間のアクセス情報を解説していきます。
アハルツィヘ〜アバストゥマニ間のアクセス
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アバストゥマニへのアクセス拠点として最も便利なのが、この地域最大の町であるアハルツィヘ。
1日数便のマルシュルートカが運行しており、個人での移動も余裕です!
①タクシーチャーター
アバストゥマニへの最も簡単なアクセス方法は、アハルツィヘからタクシーをチャーターしてしまうこと。
アハルツィヘのバスステーション周辺には客待ちのタクシーが常に待機しているので、上手に交渉するようにしましょう。
料金の相場は以下の通りです。
・アハルツィヘ→アバストゥマニ片道:35GEL~40GEL(=¥1750~¥2000)
・アハルツィヘ~アバストゥマニ往復チャーター(アバストゥマニ内の移動&観光時の待機時間4時間ほど込み):150GEL(=¥7500)~
②マルシュルートカ(乗り合いミニバス)
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アハルツィヘ~アバストゥマニ間は直行のマルシュルートカ(乗り合いのミニバス)が走っており、安く移動したい旅行者の強い味方です。
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この区間のマルシュルートカのスケジュールは以下の通りです。
・アハルツィヘ→アバストゥマニ方面:10:30 / 13:00 / 15:30 / 17:00
※最新のスケジュールはアハルツィヘのバスステーションで現地確認を!
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アハルツィヘ→アバストゥマニ方面のマルシュルートカは、バスステーション敷地内のチケットオフィスにてチケットを購入するシステムです。
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アハルツィヘ始発のマルシュルートカは10:30発。
曜日によってはこの始発便は混み合うことも多いので、少し早めに到着して席を確保しておくのがおすすめです。
要注意!アバストゥマニ→アハルツィヘの帰り方
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アバストゥマニ発の全てのマルシュルートカの出発ポイントが、中心街の一角にあるバスステーション(らしきもの)。【マップ 黄色】
普通の待合コーナーと掘っ立て小屋があるだけの粗末な雰囲気で、見た目はただのバス停といった感じです。
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アバストゥマニ→アハルツィヘ方面のマルシュルートカは、掘っ立て小屋の中にあるチケットオフィスでチケットを購入するシステムです。(他都市方面の便も同様)
アバストゥマニ→アハルツィヘ方面のマルシュルートカにおいて何が要注意なのかと言うと、あまりにオーガナイズされていないスケジュール。これに尽きます。
以下は、いちおうオフィシャルとされているアバストゥマニ→アハルツィヘ方面の時刻表。▼
・アバストゥマニ→アハルツィヘ方面:9:40 / 10:00 / 12:30(?) / 14:30 / 15:00* / 15:30(?) / 16:30(?)
*がついた便は、トビリシ行きのマルシュルートカをアハルツィヘで途中下車するもの
(?)がついた便は、存在するのかどうか怪しいもの
※最新のスケジュールはアハルツィヘのバスステーションで現地確認を!
こうしてみると「なんだ、意外にたくさん便があるんだ…!」と思ってしまいますが、この時刻表はトラップの可能性が非常に高いので要注意。
バスステーションの係員やこの区間のマルシュルートカの運転手など色々な人に聞き込みをしたのですが、人によって言うことが全く違うのです。
「13:30の便がある!」(大嘘。待ってたけど13:30の便など来ませんでした)
「アバストゥマニ発最終便は15:30!」(大嘘。バスが来ずヒッチハイクでアハルツィヘまで戻る羽目に)
「土曜日の最終便は14:30!」(真偽不明)
「16:30の便が最終!」(真偽不明。少なくとも16時過ぎの時点ではマルシュルートカの姿は見えなかった)
などなど…とにかく全くオーガナイズされておらず、誰もはっきりとした時刻表を知らないのです。
のぶよが実際に利用した&マルシュルートカが出発するのを見たのは、アバストゥマニ発アハルツィヘ行き14:30の便と、アバストゥマニ発トビリシ行きの15:00の便。
この2つの便は確実に存在するので、最終バスを逃してしまうリスクを負いたくない人はぜひいずれかの便でアハルツィヘまで戻ることを強くおすすめします。
トビリシ〜アバストゥマニ間のアクセス
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トビリシから直接アバストゥマニへとアクセスしたい場合は、1日1本の直行マルシュルートカを利用することができます。
トビリシ~アバストゥマニ間のマルシュルートカは、市内北部のディドゥベ・バスステーション(Didube Bus Station)の発着。
スケジュールは以下の通りです。
・トビリシ→アバストゥマニ方面:9:00
・アバストゥマニ→トビリシ方面:15:00
※最新のスケジュールはディドゥベバスステーションで現地確認を!
個人的には、トビリシからわざわざ長い道のりを移動してアバストゥマニだけを見に行くのはナンセンス。
ミニバスのスケジュール的に日帰りは不可能ですし、トビリシ→アハルツィヘ(宿泊)→アバストゥマニと旅程を分ける方が絶対に良いと思います。
クタイシ〜アバストゥマニ間のアクセス
地図上で見る限りは、アバストゥマニから近いように見えるクタイシ。
アバストゥマニからクタイシを結ぶ道路もあり、簡単に移動できるように思えます。
が…アバストゥマニ~クタイシ間はものすごい悪路で、マルシュルートカはこの道を通りません。
アバストゥマニ~アハルツィヘ~ハシュリ~クタイシと超絶大回りをするルートをとるため、ものすごい時間がかかってしまいます。
・クタイシ→アバストゥマニ方面:15:30
・アバストゥマニ→クタイシ方面:10:30
※最新のスケジュールはクタイシ中央バスステーションで現地確認を!
マルシュルートカのスケジュール的に、クタイシからの日帰りは不可能。
個人的にはやはりアハルツィヘ拠点でのアクセスをおすすめします。
バトゥミ〜アバストゥマニ間のアクセス
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黒海沿岸のバトゥミ~アバストゥマニ間は、夏季限定(6月~10月)で1日1往復のマルシュルートカが走っています。
スケジュールは以下の通り。 ▼
・バトゥミ→アバストゥマニ方面:9:00
・アバストゥマニ→バトゥミ方面:8:30
※最新のスケジュールはバトゥミのオールドバスステーションで現地確認を!
バトゥミ側の発着ポイントは、中心街東部に位置するオールド・バスステーションです。
バトゥミから直接アバストゥマニにアクセスできるこの路線、一見便利そうに思えますが、バトゥミからアバストゥマニに至る道は想像を絶する悪路である点にご注意を。
地図で見ると大した距離ではないように思えますが、なんとバトゥミ~アバストゥマニ間の移動には7時間ほどの時間がかかるのです。
のぶよは実際にこの区間をマルシュルートカで移動したのですが、正直もう二度とこの区間を通りたくありません。
それほどにひどい状態の道路で、体力的にもかなり疲れるので、ここはおとなしくアハルツィヘ拠点でアクセスすることを強くおすすめします。
アバストゥマニ観光は日帰りor宿泊?プランニングのコツ
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多くの旅行者にとっての疑問が「アバストゥマニ観光は日帰りで十分?それとも宿泊するべき?」という点ではないでしょうか。
アバストゥマニに訪れたことがない人にとっては、町の距離感や観光にかかる時間などが想像しづらいと思うので、日帰り可能な場合と宿泊が必要な場合のそれぞれについて解説します。
個人での日帰りは不可能 / タクシーチャーターする場合は日帰り可能
今回の記事で紹介している見どころの中でハイライトとなる3つのスポット(トレッキングは除く)の観光&移動にかかる時間は以下の通り。▼
・ジョージア国立天体物理天文台
→観光所要時間:1時間半
→中心街からのタクシー往復の場合:30分
→中心街からの徒歩往復の場合:2時間
・アバストゥマニ公衆浴場
→入浴&見学所要時間:1時間
→中心街からタクシー往復の場合:10分
→中心街から徒歩往復の場合:40分
・アバストゥマニ中心街散策
→観光所要時間:1時間~1時間半
・アバストゥマニ観光&移動に必要な時間の合計
→タクシー移動の場合:4時間10分~4時間40分
→全て徒歩移動の場合:5時間40分~6時間10分
※トレッキングをする場合はさらに1時間~2時間ほどの時間がかかります
というわけで、時間的にはタクシー移動でも徒歩移動でも日帰りでのアバストゥマニ観光は可能に思えます。
しかしながら、個人で移動&観光する際にネックとなるのが、先述のアハルツィヘ→アバストゥマニ方面のマルシュルートカの(糞すぎる)スケジュール。
・往路:アハルツィヘ始発10:30→アバストゥマニ着11:15
・復路:アバストゥマニ発アハルツィヘ行き14:30 or アバストゥマニ発トビリシ行き15:00をアハルツィヘで途中下車
となり、現地滞在3時間15分~3時間45分しかとれないため、正直時間が全然足りません。
つまり、個人でアハルツィヘ拠点でマルシュルートカを利用してのアバストゥマニ日帰り観光は不可能となります。
どうしてもアバノトゥバニ観光を日帰りで済ませたいなら、アハルツィヘでタクシーを1日チャーターするしかありません。
行きも帰りも時間はフレキシブルですし、中心街から距離がある天体物理天文台へのアクセスもスムーズです。
アハルツィヘ~アバストゥマニ間の往復 + アバストゥマニ内の移動 + 観光時の待機時間の合計6時間~7時間ほどのタクシーチャーターで、料金相場は150GEL(=¥7500)ほどです。
アバストゥマニの旅行者向け施設
アバストゥマニは山奥の小さな町ではあるものの、旅行者に必要な施設は意外にもちゃんと揃っています。
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まずは、中心街ど真ん中にあるチェーンのコンビニ“SPAR”【マップ 紫】
食料品や飲料、軽食やスナックなどが揃い、価格もジョージアの一般的なものと同等なのが嬉しいです。
SPARの店頭にはATMが設置されているので、現金が必要な場面に遭遇しても問題ありません。
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アバストゥマニのレストランは数がかなり限られており、中心街に数軒の店があるだけ。
かつては食堂のような店もあったそうですが、現在は閉鎖されています。
山の中ということもあってか、アバストゥマニの飲食店の価格はジョージアの一般的なものより2割ほど高い印象でした。
個人で観光 or 天文台ナイトツアー参加の場合は宿泊が◎
個人でマルシュルートカ利用で往復 + 観光する場合や、夜間の天体観測体験ができるジョージア国立天体物理天文台のナイトツアーに参加する場合は、アバストゥマニに宿泊するのがベストです。
アバストゥマニにはホステルの類はありませんが、古い民家を改装したゲストハウスや小規模リゾートホテルなどの選択肢があり、好みの雰囲気の場所に宿泊することができます。
【アバストゥマニの宿を料金確認・予約する!】
とはいえ、アバストゥマニの宿泊代の相場はかなり高めなのがネック。
個人的には、宿代相場が安いアハルツィヘに宿泊しながら、2日間に分けてアバストゥマニ観光をするのが最も安く済むと思います。(実際にのぶよもそうしました)
おわりに
日本人もとい、外国人はほとんど訪れない穴場の町・アバストゥマニの観光に必要な情報をこれでもか!とばかりに詳しく解説してきました。
のぶよはもうアバストゥマニの町並みの雰囲気の良さが気に入り過ぎたため、ぜひともこの町の魅力を布教しようとありったけの情熱をもってこの記事を書いていたら、2万字越えのものすごいボリュームの記事に仕上がりました(定期)。
トビリシやクタイシなど大都市からアクセスしにくい不便な場所にある&公共交通網に難ありということで、短期のジョージア旅行のプランにアバストゥマニ観光を組み込むのは、正直難しいでしょう。
いっぽうで、ジョージア旅行の日程に余裕がある人や、中長期でこの国に滞在している人、温泉好きや天体観測好き、レトロな町並みが好きな人にはぜひとも訪れてほしい町です。
もしこの記事を読んで、「アバストゥマニに実際に行ってみた!」という人がいたら、ぜひともお声がけを。
小コーカサス山脈の宝石さながらの美しい町の魅力を語り合いましょう!
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