こんにちは!アルバニア旅行を満喫中、世界半周中ののぶよ(@nobuyo5696)です。
(世界半周についてはこちらの記事へどうぞ。)
アルバニア南部の海岸線は、「アルバニアのリビエラ」と呼ばれるほどの美しさが魅力的。
ヴローラとサランダの間のドリマデス地方(Drymades)と呼ばれる地域がこれに当たり、大規模なリゾート開発とは無縁の、素朴な海沿いの町が点在しています。
また、「ヨーロッパで最も美しいビーチ」と噂のジペ・ビーチ(Gjipe)があるのもこの地域。
のぶよは、アルバニアのリビエラ観光の拠点となるヒマラ(Himarë)の町に数日間滞在し、周辺の美しいビーチを満喫しました。
今回の記事では、ヒマラからジペ・ビーチをはじめ、美しい海岸線を巡る絶景のシーサイドトレッキングコースを紹介します。
観光の拠点となるヒマラへのアクセスも解説しているので、参考にしてください。
ヒマラ発!アルバニアのリビエラ絶景トレッキングへ
ヒマラの町で毎日ビーチ三昧もいいですが、せっかくここまで来たなら、少しアクティブに周辺地域をトレッキングしてみるのはいかがでしょうか。
ヒマラ周辺にはヴーノ(Vuno)やジャルミ(Dhërmi)などの美しい村が点在していて、路線バスを使って簡単に足をのばすことができます。
のぶよがおすすめしたいのは、ヒマラの西10kmほどの所にあるジペ・ビーチからヒマラまでの海岸線をトレッキングすること。
「ヨーロッパで最も美しいビーチ」とも言われるジペ・ビーチの絶景は感動ものです。
ここからは、ヒマラを拠点として、ジペ・ビーチを含む四つのビーチをめぐるトレッキングコースを紹介します。
ヒマラ~ジペビーチ間トレッキング地図
黄色:ヒマラ~ジペ・ビーチ入口間バス停
赤:おすすめレストラン
青:見どころ
緑:トレッキングコース
ヒマラからバスでジペ・ビーチ入口へ
トレッキングコースの入口となるポイントまでは、ヒマラからバスで20分ほど。
この区間だけを走る路線バスは存在しないので、ヴローラ・サランダ間を走る長距離バスやミニバスに乗って途中下車することになります。
料金は200Lek(=¥200)。
バスの本数は多いとは言えず、午前中は8:00、9:00、11:00の3本のみです。
いずれもヒマラ始発ではないため、時間が前後することが考えられるので、余裕を持ってバス停に行きましょう。
こちらがジペ・ビーチへの入口。
バスの運転手に「ジペ」と伝えると、この場所で降ろしてくれます。
ここから次のポイントであるジペ・キャニオンまでは緩やかな山道を下っていきます。
ジペ・ビーチ入口→ジペ・キャニオン展望台
距離:1.4km
所要時間:30分
ジペ・キャニオン展望台
ジペ・ビーチまで続く深い谷がジペ・キャニオンです。
トレッキングコースからはなかなか見えにくいのですが、途中にある展望台からはジペ・キャニオンの全景と青いイオニア海の絶景が望めます。
展望台からジペ・ビーチまでは、かなり急な下り坂。
景色はとても綺麗ですが、足元にはご注意を。
ジペ・キャニオン展望台→ジペ・ビーチ
距離:1.1km
所要時間:20分
ジペ・ビーチ
トレッキングコースのメインであるジペ・ビーチ(Gjipe)。
急な下り坂からは、美しいビーチの絶景を望むことができます。
ビーチまで下りると、きめ細やかな砂浜と入浴剤を入れたような鮮やかな海の色に感動するはず。
のぶよ的には、ヨーロッパで一番のビーチというのはちょっと言い過ぎな気もしましたが、とにかく綺麗です。
「アルバニアで一番のビーチ」だったら大きく首を縦に振るでしょう。
ビーチでしばしのクールダウンの後は、今回のトレッキングコース一番の難所を歩きます。
海沿いの崖の上の狭い道をひたすら登り降りするコースで、ちゃんと整備されていないため、草木が生い茂っていてかなり歩きにくいです。
日陰もあまりないため、休憩する場所を見つけるのにも一苦労でした。
ジペ・ビーチ→ヤーラ・ビーチ
距離:2.6km
所要時間:1時間半
ヤーラ・ビーチ
ジペ・ビーチとヒマラの町の中間地点に位置するのがヤーラ・ビーチ(Jalë)。
知る人ぞ知る感が強かったジペ・ビーチに比べると、リゾートホテルやビーチバーが並ぶヤーラ・ビーチは少し騒々しく感じるかもしれません。
レストランや商店などの設備もありますが、ヒマラの町に比べるとかなり割高に感じます。
ヤーラ・ビーチは車でのアクセスも可能なため、かなり多くの人で賑わっていました。
誰もいない静かなビーチが好みなら、ヤーラ・ビーチよりも次のポイントであるアクアリウム・ビーチがおすすめです。
ヤーラ・ビーチ→アクアリウム・ビーチ
距離:1.4km
所要時間:20分
アクアリウム・ビーチ
ヤーラ・ビーチから平坦な未舗装道路を20分ほど歩くだけで、喧騒とは無縁のアクアリウム・ビーチ(Aquarium)へとアクセスできます。
小石がゴロゴロしているので、決して海水浴向けではないアクアリウム・ビーチですが、その澄みきった水の色と秘境感は一見の価値あり。
アクアリウム・ビーチから次のポイントであるリバディ・ビーチまでも未舗装道路が通っており、アップダウンは少々あるもののかなり歩きやすいです。
アクアリウム・ビーチ→リバディ・ビーチ
距離:2.2km
所要時間:40分
リバディ・ビーチ
アルバニア人の間ではかなり有名らしい、リバディ・ビーチ(Livadhi)。
1km以上に渡って続く長い砂浜のビーチは、先に紹介したヤーラ・ビーチよりも庶民的な雰囲気。
ビーチは砂浜ではなく小石なので、あまり快適とは言えず、水質も他のビーチよりは劣るのが残念でした。
リバディ・ビーチの端には、共産主義時代に核戦争に備えて国中に作られたシェルターであるバンカーがぽつんと建っています。
リバディ・ビーチに来たら是非挑戦したいのが、名物のシーフード料理。
アルバニア南部では、イタリア料理やギリシャ料理の影響を大きく受けたシーフード料理が自慢なんです。
中でも、シーフードリゾットやシーフードパスタは、一皿で数種類のシーフードを味わえるのでおすすめ。
ビーチ沿いにはいくつかシーフードを提供するレストランがありますが、のぶよは一番人が多く入っていたVangjeli Restaurantを利用しました。
Vangjali Restaurantのシーフードパスタ(600Lek=¥600)は、タコ、イカ、エビ、ムール貝などの新鮮なシーフードがこれでもかと入った絶品でした。
店員さんも気さくで、おすすめのレストランです。
ここまでがんばって歩いた自分へのご褒美に、絶品のシーフードを味わってみてはいかがでしょうか。
リバディ・ビーチからヒマラの町までは、今回のトレッキングコース最後の難所。
疲れている体に、結構なアップダウンがこたえます。
途中からは、ヒマラの町全体が眺められる絶景ポイントもあるのでお見逃しなく。
リバディ・ビーチ→ヒマラ
距離:3.0km
所要時間:50分
観光の拠点となるヒマラは長期滞在向きのんびりリゾート
ヒマラは、アルバニアのリビエラで最も大きな町。
スーパーマーケットやATM、ホステルなど、旅行者に必要なものは全て揃っています。
夏場のトップシーズンの滞在でしたが、混みすぎていることはなく、落ち着いた雰囲気がとても魅力的な町でした。
メインストリートである歩行者専用のプロムナード沿いには、青く輝くイオニア海ビーチが広がります。
水質は文句なしの綺麗さで、きめ細やかな砂浜のビーチ。
これだけでも十分ここまで足をのばす価値があります。
ヒマラの町には数件のホステルがあり、宿泊費を抑えながらビーチリゾート気分が味わえるのも大きな魅力。
リゾートタウンと聞くと、なんだか物価が高そうなイメージがありますが、ヒマラに関してはそこまでではありません。
アルバニアの一般的な町の物価より1〜2割ほど高い程度。
そもそもの物価が格安であるアルバニアにおいては、気になるほどの差はないと言えるでしょう。
ヒマラの町には、アルバニア南部名物のシーフードをふんだんに用いた料理をリーズナブルに提供するレストランもいくつかあるので、新鮮な魚介類を食べるのもおすすめです!
アルバニア各都市~ヒマラへのアクセス
ヒマラはヴローラ(Vlorë)とサランダ(Sarandë)の中間地点に位置しており、これら二つの都市からのアクセスが基本となります。
ヴローラ~ヒマラ間のバス移動
ヴローラ・ヒマラ間は、1日計4本のバス・フルゴンが走っています。
ヴローラでのバスの出発地は時間帯/バスの種類によって変わります。
大型バス
ヴローラのバスステーションを8:00、11:00発
フルゴン(ミニバス)
ヴローラのBig Market前を12:30発 / 独立記念碑広場北の路上を13:00発
料金:400Lek(=¥400)
所要時間:2時間半
ヴローラ~ヒマラ間は、かなりの山道を走ることとなります。
特に峠を越えたヒマラ側の景色は感動もの。
「よくこんなところに道路を通したな」と感動するほどの急な山道からの景色を楽しむなら、進行方向右側の座席がおすすめですよ。
サランダ~ヒマラ間のバス移動
サランダ・ヒマラ間は、サランダを午前中に出発するバスが数本走っており、それ以降の時間はフルゴンを利用することとなります。
料金:500Lek(=¥500)
所要時間:1時間半
サランダ~ヒマラ間は、緩やかな山道を走ります。
イオニア海に沿って連なる山々が織りなす風光明媚な絶景は見逃せません。
アルバニアのリビエラトレッキングの注意点とアドバイス
ヒマラからの日帰りも可能
ヒマラを早い時間に出発できれば、アルバニアのリビエラトレッキングを日帰りで行うことは十分可能です。
しかし、それぞれのビーチを満喫したいのなら、途中のビーチに宿泊するのもいいでしょう。
残念ながらヒマラ以外にはホステルはなく、ホテルかゲストハウス、キャンプのみの選択肢となります。
(Vunoの村にはホステルがあるものの、トレッキングコースとはかなり離れています)
ホテルに払うお金なんかなく、キャンプ用品も持っていなかったのぶよは、途中のアクアリウム・ビーチで野宿しました(笑)
危険も全くなく、大自然の中で波の音を聞きながら眠る体験は、あまりできるものではありません。
宿泊費も浮くので、一晩くらいどこで寝ようと気にならない派の人は挑戦してみるのもいいかも。
食べ物・飲み物の準備は万端に!
節約したいなら、トレッキング中の食料や飲料水はヒマラで買っておくべきです。
ヤーラ・ビーチやリバディ・ビーチにも商店はあるものの、ヒマラの1.5倍以上の値段で同じものが売られているので損した気分になります。
しかし、かなりの暑さになるアルバニアの夏にトレッキングするなら飲料水は必需品。
結構ハードなトレッキングコースで、想像以上に汗をかくこととなるので、できれば2リットル以上の飲料水は常にバッグに入っているのが理想です。
地図アプリをダウンロードしておく
Google Mapは、ハイキングコースを網羅しているとは言い難いです。
のぶよがハイキングの際に使うのが、Maps.Meというアプリ。
オフラインでも地図の表示や近くのスポットの検索ができるだけではなく、ハイキングコースや自転車コースも詳細に表示されます。
また、ハイキングコースの高低差を表示する機能もあってかなり便利です。
おわりに
日本人の間では全く知名度のないアルバニアのリビエラとヒマラの町。
のぶよ的には、アルバニアで最も美しい海だと感じましたし、居心地の良さもクロアチアのフヴァル島に並ぶほどでした。
結局ヒマラに5泊もしてしまったほど(笑)
毎日ビーチ三昧でした。
今のところは大規模開発の手を逃れているアルバニアのリビエラですが、今後世界的な注目を浴びて、その素朴な魅力が無くなってしまう可能性だってあります。
観光地化されすぎてしまう前に、是非のんびりと滞在してほしい場所です。
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