こんにちは!ジョージアに滞在して1年8か月、世界半周中ののぶよ(@nobuyo5696)です。
(世界半周についてはこちらの記事へどうぞ。)
ジョージアにはいくつもの魅力的な観光スポットがありますが、多くの人にとって旅行のハイライトとなるのがコーカサス山脈エリアではないでしょうか。
小さな国土の北側にずらりとそびえるコーカサス山脈の魅力が堪能できるエリアはいくつかありますが、中でも有名なのが「ジョージア軍用道路」と呼ばれる幹線道路。
首都のトビリシからカズベキ、国境を越えた先のロシアまでを結ぶ幹線道路は、ソ連時代にひらかれたもの。
コーカサス山脈の絶景が続くことで知られ、途中には見どころが多く点在しています。
今回紹介するのは、このジョージ軍用道路沿いの見どころの一つ。
山岳リゾートとして知られるグダウリ(Gudauri / გუდაური)周辺エリアです。
グダウリの町は、スキーリゾートとして開発されたもの。
正直、開発過剰で作り物感がすごいので、グダウリの町自体はそこまでおすすめしません。
いっぽうで町の周辺には、このエリア本来の魅力である大自然のダイナミックな風景が広がっているのです。
多くの旅行者は、タクシーチャーターや現地ツアーで移動しながらサクッと観光を済ませてしまいますが、のぶよはこのエリアを自分の足で歩いて観光しました。
5時間ほどの道中は、とにかく素晴らしい風景ばかりで、観光客に見逃されがちな穴場スポットもたくさん。
「来て良かった…」と心から感じたので、多くの人におすすめしたいです!
というわけで今回の記事は、グダウリ周辺の見どころを歩いてめぐる旅を紹介するもの。
「歩くのはさすがにちょっと…」という人でも、グダウリ周辺エリアの魅力が感じられるはず。
のぶよのように「自分の足で行けないところなどない!」と考えるアクティブ派の人には、有無を言わずにぜひ挑戦してほしいです!
グダウリ周辺エリア観光の基本知識
グダウリ周辺エリア観光マップ
青:見どころ
緑線:徒歩ルート
グダウリ周辺徒歩コースの詳細(所要時間・歩く方向)
今回紹介するグダウリ周辺の徒歩ルートは、こんな感じ。
・距離:13.5km
・所要時間:3時間~3時間半
・高低差:▲142m ▼395m
ここに各見どころの観光時間や休憩の時間を足すと、合計で5時間~6時間ほどみておけばOKです。
朝9時頃までにトビリシを出発するマルシュルートカに乗れば、スタート地点となるビダラの石灰棚【マップ 青①】に到着するのは11時過ぎ。
そこからゆっくり歩いても、グダウリ中心街【マップ 黄色】発17:00の最終マルシュルートカに間に合うので、トビリシからの日帰りもOKです。
歩く方向は、本記事で紹介している通りにビダラの石灰棚→グダウリがベター。
下り坂が多くなるので体力的に楽なのはもちろん、ゴール地点からの交通手段がちゃんとあるので安心であるためです。(反対方向だと、ビダラの石灰棚からの交通手段はヒッチハイクしかありません)
グダウリ観光におすすめの季節
グダウリ周辺エリアを訪れるなら、観光可能な季節は5月~10月にかけて。
中でも、降水量が少ない6月~9月がベストシーズンとなります。
のぶよが訪れたのは初夏と夏本番の間にあたる6月末でしたが、一面の緑に覆われた山々の風景の中を歩くのはとても気持ち良かったです。
(記事内の写真を見てもらえれば、どれほど緑一色だったか伝わるはず)
反対に、11月~4月はおすすめしないどころか一面雪に覆われてしまうので、観光自体が難しくなります。
グダウリはジョージアでも有数のスキーリゾートとしても名を馳せる場所なので、スキー目的の場合は12月~3月がおすすめです。
持ち物・注意点
グダウリ周辺を徒歩でまわる場合は、飲料水や食料は必ず持参しましょう。
スタート地点のビダラの石灰棚とゴール地点のグダウリには、軽食を売る屋台やレストランがありますが、その間の区間にはほぼ何もありません。
また、ビダラの石灰棚は温泉が流れる場所を歩く場面があるため、サンダルを持参するのがベター。
(濡れた靴でその後数時間歩くのはちょっと嫌ですし)
徒歩コースの大部分は、「ジョージア軍用道路」と呼ばれる幹線道路沿いを歩くことになります。
ロシアとジョージアを結ぶ大動脈的な道路であるため交通量は多め&大型トラック等も頻繁に走っているので、事故に遭わないように要注意を。
できる限り道路から少し路肩に入った地点を歩くのがおすすめです。
グダウリ周辺エリアの見どころ&徒歩レポート
ビダラの石灰棚
グダウリ周辺徒歩コースのスタート地点&最初の見どころとなるのが、ビダラの石灰棚(Bidara travertines / ბიდარას ტრავერტინები)【マップ 青①】
山から湧き出た天然の鉱泉が斜面をつたい、長い時間をかけてミネラル成分が凝固して出来上がった自然の芸術作品です。
石灰棚への立ち入りは自由ですが、温泉水でびちゃびちゃで滑りやすいのでご注意を。
オレンジの石灰棚とコーカサスの山々の風景は、なかなかに神秘的なコントラストです。
ビダラの石灰棚付近の駐車場には、数軒のお土産屋台が出ています。
お土産屋の一角にある階段を下りた先にひっそりとあるのが、飲用泉【マップ 青②】
気になる味は、「鉄の味がとにかく強い炭酸水」といった感じ。温かくはなく、リフレッシュには最適だと思います。
この飲用泉は石灰棚の上部で湧き出た鉱泉を直に引いたもので、ジョージアの人の間では「万病に効く」と有名だそう。(まあ、よくあるやつですが…)
大きなボトルやポリタンクで水を汲んでいく人もたくさんいました。
石灰棚の不思議な風景と飲用泉を堪能したら、いよいよジョージア軍用道路を歩くとき。
ここからはひたすらに一本道となります。
ビダラの石灰棚~ジュワリ峠
ビダラの石灰棚からジュワリ峠までは、ゆるやかな上り坂が続きます。
途中にある絶景ポイント【マップ 青③】もお見逃しなく。
カーブを描く道路と緑あふれる山々の風景は、ジョージア軍用道路を自分の足で歩いていることを実感させてくれるはずです!
絶景ポイントから800mほど歩いた地点には、ビダラ川に架かる石橋【マップ 青④】もあります ▼
石橋付近からは道は平坦になり、一面の草原と山々の風景を楽しみながら歩ける区間。
途中には仮設テントがいくつも点在する場所があり、人々の姿も見えます。
はじめこそ「リアルな遊牧民?!」なんて思って行ってみたのですが、人々は皆車で来た家族連れのよう。
テントエリアは牧場のようになっており、牛や羊たちの姿がちらほらと…謎がますます深まります ▼
このテント村の正体が分かったのが、こちらの看板を見つけたときでした ▼
そう。ここは大自然の中でシャシュリク(BBQ)が楽しめるバーベキュー場。
点在していたテントはバーベキュースペース、飼われていためぇ~たちは食材というわけです…
トビリシなど都会に住むジョージア人の家族にとって、こうした大自然の中でBBQをするのは休みの日の定番アクティビティーの一つ。
さすがに一人でBBQするのは気が引けたので(&めぇ~達がかわいそうだったので)スルーしましたが、数人で訪れるなら挑戦してみるのもアリかも!
ジュワリ峠
ビダラの石灰棚を出発しておよそ1時間ほどで、ジュワリ峠に到着します。【マップ 青⑤】
ジュワリ峠の標高は2395mで、ジョージア軍用道路で最も標高が高い地点。
分水峰となる地点でもあり、これより北と南で川の水系が異なってきます。
ジュワリ峠には特にこれといった見どころはないのですが、南北にひらけた開放的な風景を眺めながらの休憩にはぴったり。
ここから先の道のりはずっと下り坂となります。
ジュワリ峠~悪魔の谷展望台
ジュワリ峠から続くゆるやかな下り坂は、ジョージア軍用道路のパノラマを眺めながらの徒歩ルート。
ロシア・ジョージア友好のモニュメントも遠くに見えます。
途中で写真を撮っていると、なにやらこちらを呼ぶ声が…
後ろを振り返ると、馬に乗ったおじさんが屈託のない笑顔でたたずんでいました。
おじさんはグダウリに住む人だそうで、車を持っていないため馬で移動しているのだそう。
「乗ってけ!」とのことなので、お言葉に甘えて次のポイントまで後ろに乗せてもらうことにしました。
ヒッチハイクで乗せてもらったり、歩いていたら車を停めてのせてくれたり…なんてことは数えきれないくらいありましたが、馬ヒッチハイクは人生初。
そもそも乗馬した経験すらないのですが、まあ何とかなりました(とにかくお尻が痛かった)
「悪魔の谷」展望台
「グダウリまで乗ってけ!」と言うおじさんにお礼を言って、馬から降ろしてもらったのが、「悪魔の谷」を一望する展望台【マップ 青⑥】 。
断崖絶壁ギリギリにあるビューポイントで、その下の谷は最大で深さ600mほどもあるそう。
ぽっかりと口を開けた谷間は、確かに悪魔が潜んでいてもおかしくないような気もします。
そんな悪魔が潜む谷の名物が、パラグライディング ▼
断崖絶壁から飛び降りるような形で大空を舞う、スリル120%のアクティビティー。
300GEL(=¥10814)で体験可能で、予約等も必要なく「いきなりパラグライディング」ができることで人気なんだそうです…
ジョージア軍用道路沿いのグダウリ名物【いきなりパラグライディング】
— 小山のぶよ🇵🇹世界半周中の翻訳してる人 (@nobuyo5696) June 27, 2021
300ラリ(1万円くらい)払えば、10分後にはコーカサスの絶景の中を空中飛行🇬🇪
…むしろ300ラリもらってもやりたくない😇 pic.twitter.com/zToR20xN78
勇猛果敢なロシア人観光客が次々に大空へと飛び立っていくのを眺めていると、「お前もやるか?」と笑顔で言い出す係員。
いや、いいです…むしろ300GELもらってもやりたくない…
命知らずの人々に敬意を覚えながら、徒歩ルートに戻って歩いていきます。
次のポイントであるロシア・ジョージア友好のモニュメントはもう目と鼻の先。
巨大な建造物に近づくにつれて、観光客の姿も多く見えてきます。
ロシア・ジョージア友好モニュメント
グダウリ周辺はもとより、ジョージア軍用道路沿いの見どころの中でも最もポピュラーなもののひとつが、「ロシア・ジョージア友好のモニュメント」(Russia–Georgia Friendship Monument)【マップ 青⑦】
「悪魔の谷」と呼ばれる深い谷間を見渡す崖の上に堂々と建つ巨大なモニュメントは、圧倒的な存在感で旅行者に感動を与えます。
モニュメントへと続く道には、お土産屋や軽食を売る屋台が建ち並んでいて「THE・観光地」といった雰囲気。
団体ツアーで立ち寄る観光客がひっきりなしに行き来していて、かなり賑やかです。
ロシア・ジョージア友好のモニュメントが建設されたのは、ジョージアがソ連統治下にあった1983年のこと。
これは、1783年にカルトリ=カヘティ王国(現在のジョージア東部)の国王エレクレ2世が、ロシア帝国の保護領に入ることを承認したゲオルギエフスク条約の締結から200年を記念した節目にあたります。
ゲオルギエフスク条約は、その後200年以上に渡るジョージアのロシア帝国&ソ連統治のきっかけとなった出来事であり、モニュメント建設には当時のソ連政府の意向が強く反映されたと言えるでしょう。
円を描くようなモニュメントの内側の壁には、色とりどりのモザイクが施されており、ソ連お得意のスタイルといった感じ。(設計はジョージア人建築家だそう)
ロシアの有名人やジョージアで信仰される聖人など、両国の文化や歴史が描かれています ▼
モザイクアートを堪能した後は、モニュメントのすぐ外側にある展望台部分を見学しましょう。
モニュメント下部のアーチは展望台のようになっており、悪魔の谷とコーカサスの山々を一望することができます。
モニュメントが建つ断崖絶壁のすぐ下には、深さ600m以上もある「悪魔の谷」がぽっかりと口をあけています。
モニュメントの敷地のすぐ外には、観光客に大人気の撮影ポイントとなっている一角も ▼
素晴らしい絶景が望めるのですが、とにかく人が多かったのが個人的にはマイナス。
ジョージア国内でも屈指の人気スポットであることがうかがえます。
友好のモニュメント~グダウリ
ロシア・ジョージア友好のモニュメントを見学した後は、再びゆるやかな下り坂を南へと歩いて行きます。
徒歩ルート上で最大の難所となるのが、上の写真のトンネル。
落石防止のために造られたもののようですが、路肩がかなり狭いので車には細心の注意が必要です。
ようやく危険なトンネルを抜けた先からは、悪魔の谷の絶景が。
ここまで来たら、ゴール地点のグダウリはもうすぐです!
友好のモニュメントからおよそ40分ほどで、グダウリの高台リゾートエリア【マップ 青⑧】 に到着。
冬場はスキーリゾートとしてにぎわうのですが、夏場はまるでゴーストタウンのよう。
人影はほとんどなく、不気味なほどに静まり返っています。
リゾートホテルエリアからは、40分ほどひたすらに下り坂を歩いて行くだけ。
ホテルの建設ラッシュが続いている町並みは、お世辞にも美しいとは言えません。(すごく開発過剰な気がする)
そうこうしているうちに、トビリシ行きのマルシュルートカが出るグダウリ中心街【マップ 青⑨】 に到着。
ビダラの石灰棚をスタートしてからかかった時間は、およそ5時間半ほどでした。
【グダウリの宿を見てみる!】
グダウリ周辺エリアへのアクセス情報
グダウリと周辺エリアへのアクセス方法は、以下の4通りです。
②現地ツアーと③観光マルシュルートカは、トビリシ~カズベキ間の移動をしながら、定番の見どころにいくつか立ち寄る場合のみ利用可能。
本記事で紹介しているスポットをすべてまわりたい場合は、①タクシーチャーターか④マルシュルートカ + 徒歩のどちらかとなります。
① タクシーチャーター
最も簡単で快適な移動手段が、タクシーをチャーターしてしまうこと。
ジョージア軍用道路をカズベキへと移動しながら、グダウリ周辺以外の各スポットにも立ち寄ることができるので、とても効率的だと思います。
料金は季節やドライバーによってさまざまですが、トビリシ~カズベキ間の片道で一台150GEL~200GEL(=¥5396~¥7195)ほどと、手が出ない値段ではありません。
途中の見どころに立ち寄りながらタクシー移動をしたい場合は、料金相場は上がってくる(一台200GEL~300GEL=¥7195~¥10793)ので、「どこに立ち寄ってどれだけの時間待機してもらうか」などに関して事前の交渉が必要です。
いくらタクシーを貸し切る場合でも、トビリシ市内のどこからでも出発できるわけではありません。
(ドライバーによっては長距離を走りたがらない人も多いので)
確実なのは、グダウリやカズベキ方面へのマルシュルートカが発着するトビリシのディドゥベ・バスステーション(Didube bus station)へ行って、タクシーの運転手と直接交渉すること。
ディドゥベ・バスステーション付近で待機しているタクシーの運転手たちは、長距離を走ってお金を稼ぎたい人たちなので、喜んで交渉に応じてくれるはずです。
②現地ツアー
「ジョージア軍用道路の主な見どころだけ見られればOK!」という人には、トビリシ発着の現地ツアーに参加するのがおすすめ。
インターネットで事前に申し込んで、あとは決められた時間に決められた集合場所に行くだけ。
移動手段をいちいち考える煩わしさから解放されるのは大きなメリットです。
トビリシからカズベキを訪れる現地ツアーの多くは、アナヌリ城塞などジョージア軍用道路沿いの見どころに立ち寄るのもポイント。
中には世界遺産の古都・ムツヘタに立ち寄る盛りだくさんのツアーまであります。
人数にもよりますが、タクシーをチャーターして色々と観光するよりも安く済むことが多いです。
③観光マルシュルートカ
「ただ移動するだけでなく、途中の見どころも観光しながら移動したい!」という旅行者のニーズに応えた移動&観光手段が、観光マルシュルートカ(ツーリスト・ミニバス)と呼ばれるもの。
車体自体は④マルシュルートカと同じようなものですが、最大の違いは途中で2か所の見どころに15分ほど写真撮影のために停車してくれること。
・アナヌリ城塞
・ロシア・ジョージア友好のモニュメント
の2か所が定番の停車スポットですが、ドライバーによって変わる場合もあるので、乗車前に確認は必須です。
観光マルシュルートカの利用はとてもシンプル。
トビリシのディドゥベ・バスステーション(Didube Bus station)のカズベキ方面乗り場へ行けば、運転手が客引きをしているのですぐに見つけることができます。
注意したいのが、満席にならないと出発しない点と、決まった時刻表がない点。
人の集まり方によってはかなり待たされることもあり、オフシーズンなど利用者が少ない時期には運行自体されないことも多いです。
④マルシュルートカ + 徒歩
本記事で紹介している見どころをすべて制覇したい場合は、マルシュルートカ(公共のミニバス)の利用→自分の足で歩くしかありません。
その場合、帰りの交通手段的に ビダラの石灰棚スタート→グダウリゴールにするのが鉄則。
徒歩ルートのスタート地点となるビダラの石灰棚までは、トビリシ~カズベキ間を走るマルシュルートカを途中下車することになります。
往路(トビリシorカズベキ→ビダラの石灰棚)
徒歩ルートスタート地点となるビダラの石灰棚【マップ 青①】 までのアクセスは、トビリシ~カズベキ間のマルシュルートカを途中下車するしかありません。
カズベキ行きのマルシュルートカや観光マルシュルートカが発着するのは、トビリシ中心街北部に位置するディドゥベ・バスステーション(Didube Bus station)です。
地下鉄1号線(レッドライン)のディドゥベ駅の目の前にあるので、市内中心部からのアクセスもとても簡単です。
ディドゥベ・バスステーションは、ジョージア国内各地へのミニバスが発着する巨大なターミナル。
行き先によって大きく2つのターミナルにわかれており、カズベキ方面へのバスが発着するのは駅から100mほど離れたところのターミナルです。
巨大で雑然とした雰囲気のディドゥベ・バスステーションですが、観光客を見ると「カズベキ?」と声をかけてくる人(おそらく運転手)が必ずいるので、迷うことはないでしょう。
目的のマルシュルートカを見つけたら、空いている席に座ってしまってOK。
出発時刻が近づくと料金を集める係(運転手ではない)がやってくるので、運賃の10GELを支払いましょう。
出発時間の30分前までには乗車しておこう!
席が空いてさえいれば出発直前でも問題なく乗車できるマルシュルートカですが、のぶよ的には出発時刻の最低30分前までには席をとっておくことをおすすめします。
トビリシ~カズベキ間を結ぶジョージア軍用道路は、かなりの絶景が続く道。
できれば窓際の席&前方の席をとって、カズベキの険しい山々に向かっていく気分を存分に満喫したいためです。
おすすめは、何と言っても助手席。
前方に広がるパノラマの風景を独り占めすることができます。
助手席以外では、進行方向右側の窓際の席がおすすめ。
アナヌリ城塞や谷間の風景が広がるのは9割方こちら側であるためです。
また、ミニバスの座席数は20席もないほどと限られているので、多くの観光客が利用する夏場(7月~8月)は出発時間前に満席になることも多いそう。
次の便を待つ羽目になってしまうので、やはり早めに行って座席を確保しておくのがおすすめ!
カズベキ→トビリシ方面へのマルシュルートカは、カズベキの町の中心部にあるバス停の発着 ▼
こちらも1時間に1本ほどの頻度で出発しているので便利。
運転手に「石灰棚(Bidara Travertineბიდარას ტრავერტინები)に行きたい!」と言って、途中下車させてもらえるか交渉しましょう。
復路(グダウリ→トビリシ)
今回の記事で紹介している徒歩ルートのゴールとなるのがグダウリ。
グダウリの町は二つのエリアに分かれているのがポイント。
・幹線道路沿いの中心街エリア
・リゾートホテルが建ち並ぶ高台エリア
トビリシ行きのマルシュルートカが発着するのは、中心街エリアのスーパーマーケット”Smart”前のバス停です【マップ 黄色】 ▼
または、カズベキ発トビリシ行きのマルシュルートカに途中乗車するのもアリ。
ただし空席がある場合のみ停車してくれるので、運任せの要素はあります。(夏のハイシーズンでなければ、まあ空席があるはず)
ジョージア軍用道路観光のプランニングのコツ
今回紹介しているグダウリ周辺以外にも、ジョージア軍用道路沿いには見どころがたくさんあります。
ほとんどの人はタクシーチャーターか現地ツアーでサクッと移動しながら立ち寄るのが定番ですが、個人でマルシュルートカを駆使して軍用道路沿いを移動&観光するのも不可能ではありません。
本記事で紹介したルート通りにマルシュルートカ+徒歩でグダウリ周辺をまわる場合は、ゴール地点のグダウリに一泊するのもアリ。
格安のホステルからリゾートホテルまで…好みに合った宿が見つかると思います。
【グダウリの宿を見てみる!】
おわりに
ジョージア軍用道路の中でも観光のハイライトとなるスポットが点在するグダウリ周辺を紹介しました。
正直、徒歩でこのエリアをまわろうという人はごくごく限られているでしょう。
多くの人はタクシーチャーターや現地ツアーでサクッと観光していくものだと思います。
しかし、自分の足で歩いてみると、コーカサス山脈の大自然が直に感じられるもの。
トビリシから個人でも気軽にデイトリップできるので、アクティブ派には強くおすすめしたいです!
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