こんにちは!ジョージア西部のバトゥミ滞在も1ヶ月越え。世界半周中ののぶよ(@nobuyo5696)です。
(世界半周についてはこちらの記事へどうぞ。)
ジョージアが誇るビーチシティーと言えば、黒海の目の前にひらけたバトゥミ(Batumi / ბათუმი)。
人口15万人ほどを誇り、ジョージアの中では三本の指に入る大都市です。
バトゥミという町の最大の特徴は、黒海沿いにひらけたロケーションによる開放的な雰囲気が、町全体に漂っていることでしょう。
特に夏場のハイシーズンにおいては、「ジョージアの夏の首都」さながらの賑わいと熱気に。
決して長くはないコーカサスの夏を目いっぱい楽しもうとする人々が、ジョージア国内はもとより、外国からもどっと押し寄せます。
浮かれたビーチパーティーや、ギラギラしたネオンで人々を惹きつけるカジノ、半裸で町を闊歩する観光客、海沿いに建ち並ぶ高層マンションやホテル群…
バトゥミという町をイメージする際に、どうしてもギラギラした人工的な町のイメージがつきまとうのは仕方のないことかもしれません。(ここの政府がそういう方針で乱開発してしまったから、こうなっているわけで…)
しかしながら、「バトゥミ=夏のビーチのためだけのギラギラした町」ではありません。
のぶよがバトゥミに訪問したのは今回で3回目になりますが、知れば知るほど奥深い魅力があることにようやく気がつくことができました。
一見すると、開発過剰で人工的でギラギラした印象を受けるのは事実。
しかしバトゥミには、ローカル感を地で行くようなディープスポットや、地元の人々の生活が垣間見えるエリアもちゃんと残っているのです。
また、バトゥミが位置するアジャラ地方は独自の食文化が根付いており、気軽&割安に食事をする外食文化が存在する点もポイント。
実はバトゥミは、ビーチだけではなく、さまざまな楽しみ方ができる町なのです。
今回の記事は、バトゥミの観光・滞在に必要な情報をすべてまるっとまとめたもの。
ものすごいボリュームとなっていますが、これさえ読めばバトゥミで困ることはないはず!
海沿いのあまりに人工的すぎる町並みや、分かりやすい観光スポットに乏しいことから、旅行者の間ではあまり話題とならないのがバトゥミという町の現状。
ほとんどの旅行者は、トルコから/への国境越えの際に1日2日過ごすだけか、海沿いのキラキラタワマン地区周辺で「海を見ながらノマドワーク!」とかなんとか言っておこもりステイしていくだけ。
この町の本当の魅力やローカル文化の1%も理解せずに、去っていってしまいます。
そんな残念なバトゥミの現状、のぶよはとにかく変えたいのです!
知れば知るほどにハマっていく、沼のような町の奥深い魅力をお伝えできれば嬉しいです。
バトゥミ4つの観光エリア&マップ
バトゥミは、人口の割にだだっ広い市街地を持つ町。
観光の際は、市内を4つのエリアに分けて考えるのがおすすめです。
バトゥミ観光マップ
オレンジ:旧市街の見どころ
青:キラキラバトゥミエリアの見どころ
緑:市場~鉄道駅周辺の見どころ
黄色:バスステーション/鉄道駅
バトゥミの観光スポット:シーサイドエリア
バトゥミという町の象徴が、町のすぐ目の前に広がる広大な黒海の風景。
中心街東側の海沿いは「シーサイドエリア」と呼ばれ、バトゥミを代表する見どころがギュッと詰まっているエリアです。
④アリとニノの像付近から⑫バトゥミ・オクトバス付近までの2kmほどの区間、黒海に沿って整備された遊歩道は「ブールヴァード(Boulevard)」と呼ばれ、バトゥミっ子の誇りそのもの。
外国人観光客のフォトスポットとしても、地元の人々の散策コースとしても愛されている遊歩道です。
シーサイドエリアの見どころのほとんどはブールヴァード沿いに点在しており、気ままに歩きながらの観光がおすすめ。
黒海の潮風を感じながらの散策へ…いざ!
①Argoケーブルカー
ジョージア他都市からバトゥミにやって来た旅行者が最初に目にする建物が、Argoケーブルカー。【マップ 赤①】
バトゥミ中心街~標高250mほどのアヌリア山の展望台まで、全長2586mの空中散歩が楽しめます。
10分ほどの空の旅の途中からは、バトゥミ中心街のパノラマが見られるそうです。…が。
料金がなんと30GEL(=¥1500)と鬼のように高く、夏場は長蛇の列でうんざり…
個人的には、そこまでしてケーブルカーに乗る意義が感じられないのでスルーしました。
バトゥミ近郊には、無料で市内のパノラマが見られる絶景ポイントがちゃんとあるので、そちらをおすすめします。
ケーブルカー自体はツーリスト・トラップ(観光客向けに足元を見た値段設定や内容の場所)の極みですが、建物裏側のバトゥミ・ベイの風景はぜひ見ておくべきです。▼
中心街ど真ん中とは信じられないほどにのんびりとした光景が広がっているのがバトゥミ・ベイ。
釣り糸を垂らすおじさんたちが集まる場所となっています。
実はこのバトゥミ・ベイには野生のイルカが生息しており、時折その姿を見ることができます。
日没前の18時~19時頃が最も目撃率が高いそうなので、夕方の散策時にはぜひ立ち寄ってみては?
②バトゥミ・マリーナ
1962年に完成したバトゥミ・マリーナは、黒海の青い色を反映したかのようなパステルブルーの外観が素敵。【マップ 赤②】
マリーナ周辺は、電動四輪車やバギーをレンタルして楽しむ家族連れでいつも賑わっています。
③チャチャ・タワー
黒海を背景に優雅に佇む白亜の塔が、チャチャ・タワー。【マップ 赤③】
モダンでスタイリッシュ(?)な建造物やオブジェが並ぶシーサイドエリアにおいて、唯一歴史的な香りが漂うものです。
何となくトルコ・イズミルの時計台にデザインが似ていると思ったのですが、100年前のオスマン帝国支配時代に建てられた時計台を復元したものだということで、納得です。
「チャチャ」とは、ジョージア名産のウォッカのような蒸留酒のこと。
アルコール度数は60%ともそれ以上とも言われ、ジョージア人の飲み会における必須アイテムのような恐ろしいお酒です。
どうしてこの塔がその名を冠しているかというと、これがかなりのトンデモ。
というのも、かつては毎日19時から10分間、塔の四方に設置された噴水から水ではなくチャチャが出されていたというのですから…(やばすぎる)
もちろん汲み放題・飲み放題だったのですが、まあ色々と問題が発生したのでしょう(笑)
現在はチャチャどころか水すら出ておらず、チャチャ・タワー全体が完全に放置された状態となっています。
ジョージア人は、チャチャの出ないオスマン帝国調の古ぼけた時計台には全く興味がないよう。
時計台は整備されることもなく、周辺は空き地となっています。
④アリとニノの像 ハイライト!
バトゥミ・ベイを望む大観覧車を中心とした広場は「ミラクル・パーク」と呼ばれ、その一角に建つオブジェは、おそらくバトゥミで最も有名なもの。
「アリとニノの像」と呼ばれ、観光客や市民の撮影スポットとして大人気です。【マップ 赤④】
見る方向によって見え方が変わってくる不思議な構造をした像は、ジョージア人アーティストであるタマラ・クヴェシタヅェ(Tamara Kvesitadze)の作品。
背景の空と黒海の淡い色も相まって、まるで現代アートのようです。
実はこの像、ある小説の中に登場する二人の男女をモデルにした作品なのです。
1918年~1920年のアゼルバイジャンを舞台にした小説・「アリとニノ(Əli və Nino)」は、アゼルバイジャン人のイスラム教徒男性のアリと、ジョージア人のキリスト教徒女性のニノの恋愛物語。
宗教や文化的な価値観の違いを超えて愛を貫こうとする二人ですが、当時は激動の時代。
アゼルバイジャンに侵攻したロシア赤軍との戦争に出陣したアリが帰らぬ人となる、という悲劇的な結末を迎えます。
そんな悲恋物語を表したアリとニノの像。
実はそれぞれの像は動くようになっており、毎日夕方19:00(季節による)になると、まるで抱擁を交わすように一つに溶けあい、また離れていくのです。▼
バトゥミのシンボル「アリとニノの像」が抱擁を交わす瞬間。 pic.twitter.com/dFo9YaXAai
— 小山のぶよ🇵🇹世界半周中の翻訳してる人 (@nobuyo5696) July 26, 2022
とてもロマンチックで、でも哀しくて…バトゥミの淡い色の曇り空が、悲恋物語の世界を彩っているかのようです。
「アリとニノ」はコーカサス三国のみならず、旧ソ連圏ではかなり有名なお話で、2016年に映画化もされています。
コーカサスの歴史や文化をより深く楽しみたい人は、ぜひチェックしておくのがおすすめ!
⑤バトゥミ灯台
アリとニノの像から数十メートルの場所にあるバトゥミ灯台は、白亜の外観が美しいこじんまりとした建物。【マップ 赤⑤】
19世紀にフランス人建築家によって設計&建設されたものです。
当時としては一般的なサイズの灯台でしたが、現在では周囲を謎デザインの高層建造物に囲まれて、なんだか肩身が狭そうです。
⑥アルファベット・タワー ハイライト!
アリとニノの像やバトゥミ灯台とともにミラクル・パークを構成する、スケルトンデザインの塔がアルファベット・タワー。【マップ 赤⑥】
何が「アルファベット」なのかと言うと、ジョージア語のアルファベットがDNAのような螺旋状にデザインされているというわけ…かなりトンデモな建造物です。
言うなれば、日本で「ひらがなタワー」なんてものが建っているような感じ。
なかなか絶妙なセンスだと思います(笑)
アルファベット・タワーにはエレベーターで上ることができ、最上部135m地点には展望台も。
バトゥミ旧市街と黒海のパノラマが望めます。
⑦バトゥミ・タワー
バトゥミ中心街のどこからでも見える、青と白の特徴的なビルは「バトゥミ・タワー」と呼ばれています。【マップ 赤⑦】
もともとはホテルとして開業予定だったそうですが、途中で計画がとん挫。
近年になって外国人大富豪によって買収されたそうですが、何に使われるのかはいまだに未定で放置された状態なのだとか…
開発過剰感や、先走って色々建て過ぎてしまってる感があるバトゥミという町を象徴する存在である気もします。
⑧ブールヴァード噴水広場
アリとニノの像付近から黒海沿いに続く遊歩道と公園群は「ブールヴァード」と呼ばれる、バトゥミ市民の憩いの場。
その中心的な場所に位置するのが、ブールヴァード噴水広場です。【マップ 赤⑧】
その名の通り噴水を中心にオブジェや緑地が整備されており、夏場はアイスクリームや焼きとうもろこしの屋台が出て賑わいます。
⑨サマーシアター
噴水公園のすぐ近くに建つサマーシアターは、夏場のみオープンする劇場。【マップ 赤⑨】
1949年に完成したもので、ジョージアの伝統的な建築を模した作りになっています。
サマーシアターの最大収容人数は1200人と、かなり大きなもの。
夏場になるとオペラや各種コンサートが定期的に開催され、バトゥミの文化の中心地としての役割を担っています。
⑩ラブ・ブリッジ
黒海に突き出したラブ・ブリッジは、桟橋に傘のオブジェが取り付けられた撮影スポット。【マップ 赤⑩】
とにかく雨の日が多いバトゥミを象徴しての「傘」なのか分かりませんが、絶妙な自虐に感じてしまうのは気のせいでしょうか…
いったいどうして、ここがラブ・ブリッジと呼ばれているのかは謎。
少なくとも夏場は、カップルの姿はゼロ。桟橋から海に飛び込む子供たちで大人気の「ジャンピング・ブリッジ」と化していました。
桟橋から眺める黒海は、とても神秘的な色。
いつまでもぼんやりと眺めていたい静けさに包まれていました。
⑪日本庭園
ブールヴァードをさらに西へと進んだ先にあるのが、日本庭園。【マップ 赤⑪】
とは言っても、クオリティーはお察しください(笑)
端から端まで20mほどの敷地に、鳥居や石灯篭があるだけの空間です。
日本庭園自体はそれほど魅力的ではないのですが、周辺の謎デザイン建造物との強烈なコントラストは一見の価値あり。
ちなみに、上の写真中央のビルはシェラトンホテルの建物だそう。
なんとも言えないデザインセンスに、「バトゥミらしさ」を感じます。
⑫バトゥミ・オクトパス
日本庭園のすぐそばには、カラフルなタイルで飾られた謎のオブジェがあります。
前衛的すぎるデザインで何を表現しているのか想像もできないですが、これが「バトゥミ・オクトパス」と呼ばれる人気撮影スポット。【マップ 赤⑫】
…そう、タコなのです。(なぜあえてのタコなのかは謎)
バトゥミ・オクトパスは子供たちの絶好の遊び場となっており、カップルの自撮りスポットとしても人気沸騰中。
内部にはカラフルなタイルが自慢のカフェコーナーもあり、アーティスティックな気分で休憩していくこともできます。
バトゥミの観光スポット:バトゥミ旧市街
バトゥミ観光の中心となるエリアが、市内東部に位置する旧市街。
19世紀のロシア帝国支配時代に開発されたエリアで、「バトゥミはじまりの地」と呼ばれることもあるそうです。
200年近く前に建てられた重厚な建造物や、レトロな雰囲気の民家、隣国トルコの雰囲気ただようエキゾチックなストリートに、近年に再開発された「古いようで新しい」建物…
これらの趣が異なる建造物がごちゃ混ぜになって、バトゥミ旧市街を構成しているのです。
バトゥミ旧市街は猫の額ほどの小さな面積ですが、モスクやシナゴーグ、アルメニア使徒教会など、エリア内に異なる宗教の祈りの場が混在している点も独特。
古くから信仰を異にする人々同士共存してきた、バトゥミという町の懐の深さが感じられます。
良い意味でのゴチャゴチャ感もバトゥミ旧市街独特の魅力。
時折響くカモメの鳴き声に耳を澄ませながら、のんびりと散策しましょう!
①オルタ・ジャーミィ ハイライト!
バトゥミ市内で唯一現役で機能しているモスクが、オルタ・ジャーミィ。【マップ オレンジ①】
黄金色のドーム天井と空に突き出したミナレット(尖塔)が特徴的で、旧市街のトルコ人街の中心に建っています。
オルタ・ジャーミィの建造は19世紀のこと。
ソ連支配時代には閉鎖されていたものの、独立後に再び祈りの場としての息を吹き返しました。
オスマン帝国の支配下にあったアジャラ地方(バトゥミ周辺)では、イスラム教徒住民が多く、現在でもキリスト教徒とイスラム教徒の数は半々であると言われています。
大都市であるバトゥミではキリスト教徒の方が多く、イスラムの雰囲気を感じにくいですが、オルタ・ジャーミィ周辺にはどこかエキゾチックな空気が漂っています。
②トルコ人街
オルタ・ジャーミィ周辺は、トルコ人が多く居住するトルコ人街のようなエリア。【マップ オレンジ②】
どこか雑然とした雰囲気のストリートでは、ジョージア語ではなくトルコ語ばかり聞こえてきます。
トルコ人街にはチャイハネ(紅茶屋)やロカンタ(トルコ風食堂)が軒を連ね、まるでこの一角だけジョージアではなくトルコのよう。
低い木の椅子に座ってチャイを片手にお喋りするトルコ人のおじさんたちとの触れ合いも、散策時の楽しみの一つです。
③バトゥミ・ピアッツァ
イタリア語で「広場」の名を冠するバトゥミ・ピアッツァは、キラキラしたものに目がないバトゥミという街を象徴したような場所。【マップ オレンジ③】
広場を取り囲むようにホテルやレストランが建ち並ぶ複合施設のような場所で、一見するとヨーロッパの旧市街のようですが、実は近年大規模再開発されただけのハコモノです。(ジョージアは本当にこういうハコモノが好きな国だと思う)
バトゥミ旧市街観光の目玉として造成されたバトゥミ・ピアッツァ。
巨大な時計塔とヨーロッパ調の建物は、写真撮影スポットとして人気を博しています。
ハコモノとはいえ、細かな装飾や優雅な雰囲気は一軒の価値アリ。
敷地内のレストランもお洒落なので、ヨーロッパに旅行している気分が味わえます。(まあ、ジョージアでヨーロッパ気分を味わうなら、さっさと本当のヨーロッパに行った方が良いとは思う)
④聖ニコラ教会
バトゥミ・ピアッツァのすぐ北側には、ひっそりとたたずんでいるのが聖ニコラ教会。【マップ オレンジ④】
完全なるハコモノであったピアッツァとは対照的に、こちらは1865年のオスマン帝国支配時代に建設された、由緒正しきギリシア正教会です。
バトゥミ旧市街の中でも最も歴史がある建造物の一つであり、現役の信仰の場として多くの人々が礼拝に訪れます。
⑤ストリートアート通り おすすめ!
バトゥミ旧市街の隠れた名物と言えば、建物全体に施されたストリートアートの数々。
旧市街全域で見られるのですが、中でも多くのアート作品が存在するのが、ピアッツァの西側にあるギオルギ・マズニアシュヴィリ通り(Giorgi Mazniashvili St.)です。【マップ オレンジ⑤】
「ストリートアート通り」と呼ぶのにふさわしいほどに、建物の壁全体を利用した大規模なアートが次から次へと現れるのにはきっと驚くはず。
どの作品もとても絵になりますし、お気に入りのアートを探しながらの散策もおすすめです。
⑥アポロ・シアター
およそ100年前の20世紀前半に完成したアポロ・シアターは、バトゥミ旧市街では珍しいアールヌーヴォー様式の建物が独特。【マップ オレンジ⑥】
現役の映画館として市民に愛されています。
アポロ・シアターの周辺には、小規模なカフェや洒落たレストランが数軒点在しており、なんとなくゴージャスな雰囲気です。
⑦ネプチューンの噴水&ドラマシアター
バトゥミ旧市街の北端に位置しているのが、2010年に設置されたネプチューンの噴水。【マップ オレンジ⑦】
シーサイドエリアの高層建造物を背に、黄金に輝く優雅なデザインの噴水はとても絵になるスポット。
イタリアのボローニャにある「ジアンボローニャの噴水」を模して造られたものだそうです。
ネプチューンの噴水の周りは小さな広場となっており、薄いピンク色の外壁のドラマシアターが目を引きます。
⑧ヨーロッパ・スクエア ハイライト!
バトゥミ旧市街の中心に位置するのがヨーロッパ・スクエア。【マップ オレンジ⑧】
四方を重厚で華やかな雰囲気の建物に囲まれており、広場の中心にはメデアの像が立ちます。
「メデア」とは、2000年ほど前にこの地で栄えたコルキス王国の王女とされる、ギリシア神話に登場する人物のこと。
ヨーロッパ世界とコーカサス世界をつなぐシンボルとして、2007年に像が設置されたのだそうです。
「ヨーロッパ広場」の名の通り、広場の周囲には歴史がありそうな建物がずらりと建ち並んでいて圧巻。
しかしながら(もうお気づきでしょうが)、ヨーロッパ広場の周囲の建物にはそれほど長い歴史はなく、「古い雰囲気の新しい建物」がほとんどです。
歴史はそれほど感じられないヨーロッパ広場ですが、周辺はおしゃれなカフェやレストランが点在する、バトゥミ旧市街観光の中心となる地区。
「美しいバトゥミ」のイメージを持ちたいなら、この辺りに宿泊するのがベストかもしれません!
⑨アルメニア使徒教会
バトゥミ旧市街西側にひっそりと建つ、一風変わった建造物がアルメニア使徒教会。【マップ オレンジ⑨】
メインの教会部分と、その手前の鐘楼のような「ガヴィト」いう拝廊部分の二つの建物が合わさっているのは、アルメニアの教会建築最大の特徴。
バトゥミのアルメニア系住民の祈りの場として、現役で機能しています。
バトゥミのアルメニア使徒教会の建造は1885年のこと。
その後ソ連時代には閉鎖されて宗教施設としての機能を失い、なんとプラネタリウムとして利用されていたのだそうです。
⑩聖母降誕教会
バトゥミ旧市街の南端に位置するのが、聖母降誕教会。【マップ オレンジ⑩】
1897年建造で、ネオ・ゴシック様式の外観が独特で目を引きます。
聖堂内部はとても重厚な雰囲気で、美しい色に輝くステンドグラスが印象的。
現役の祈りの場として、バトゥミのキリスト教徒住民の信仰の中心地となっています。
⑪シナゴーグ
旧市街の西側にひっそりと建つのがシナゴーグ。【マップ オレンジ⑪】
シナゴーグとはユダヤ教における礼拝の場のこと。
ここバトゥミにも少数ながらユダヤ教徒が存在しているのです。
1904年建造のシナゴーグは、ソ連時代には長らく閉鎖されていましたが、独立後は再び祈りの場としての機能を採り戻しています。
バトゥミの観光スポット:キラキラバトゥミエリア
多くの人にとって「最もバトゥミらしいエリア」と言えば、市内西部の黒海沿岸にずらりとホテルやタワーマンションが連なるエリア。
数年前まで「月3万で海の見えるタワマン生活!」「黒海のラスベガス!(ドバイ!だったかも)」なんて言葉がSNSで踊っていたことは記憶に新しいものがありますが(遠い目)、その舞台となったのもこのエリア。
そう。人工的の極みな謎デザインの巨大建造物が建ち並ぶ、キラキラバトゥミエリアです。
開発過剰な感じがものすごく、無計画に建設されたハコモノが建ち並ぶ風景は、旅行者からの評判は散々。
たしかに、観光的な魅力はほとんどないキラキラバトゥミエリア。
ここはもはや開き直って、リゾート感に身をまかせるのも悪くないかもしれません。
少し海沿いから離れてみると、キラキラ高層ビルを縫うようにソ連住宅が建ち並んでいるチグハグ感も特徴的。
ディープなローカルスポットもちゃんと存在しています。
①ブラックシー・ゲート
キラキラバトゥミエリアの東側の入口となるのが、高層ビル群に囲まれたブラックシー・ゲート。【マップ 青①】
赤と白が基調の巨大な曲線アーチの向こうには、巨大なビル群と青い黒海が。
潮風のせいなのかやや色褪せている点も、ひとつの味わいなのかもしれません。
②マクドナルド ハイライト!
キラキラバトゥミエリア最大の観光スポットといえば、マクドナルドです。【マップ 青②】
ご覧の通り、前衛的を極めたかのようなスケルトンデザインの店舗で、まるでここだけ宇宙空間のよう…。
ものすごくモダンなデザインのマクドナルドの周囲は、見事なまでのソ連住宅。
この強烈すぎるコントラストも、バトゥミという町の面白い点かもしれません。
外観からしてものすごいことになっているマクドナルドですが、内部のデザインもかなり奇抜。
外から丸見えの(ある意味)開放感100%の空間では、まるで宇宙船の中に入り込んだかのような錯覚を覚えます。
店内での飲食ももちろん可能で、一般的なマクドナルドのメニュー&値段である点も安心。
写真撮影に夢中の観光客やイートインスペース利用客で常に混雑する場所なので、朝早い時間の訪問がおすすめです!
③ダンシング・ファウンテン ハイライト!
キラキラバトゥミエリアの象徴的な見どころが、人工池に設置されたダンシング・ファウンテン。【マップ 青③】
「踊る噴水」の名の通り、音楽に合わせてくねくねぶしゅぅ~っと水が動く、楽しいアトラクションです。
昼も夜も踊りまくっているダンシング・ファウンテンですが、より映えるのは日没から完全に暗くなるまでの30分ほど。
ライトアップされた噴水とキラキラバトゥミエリアの摩天楼が、とても美しく見えるのです。▼
ダンシング・ファウンテンは、キラキラエリア髄一の見どころであるはずなのですが、なぜかいつ行ってもあまり人が集まっていないのはバトゥミ七不思議の一つ。
音楽のチョイスが絶妙にダサい(ディズニーの歌がかかったと思ったら、次はWe Will Rock Youとか)点も理由なのかもしれません。
ジョージアの伝統音楽とかではダメなのだろうか…
④桟橋
キラキラバトゥミエリアの海沿いの一角には、真ん中がすっぽり抜け落ちた桟橋があります。【マップ 青④】
アートの一環か何かかと思いきや、自然と落ちてしまったのだとか…いやはや。
黒海に浮かぶようにぽつりと残る桟橋の先端部分は、なんだかとても郷愁をそそる風景です。
また、この桟橋付近はバトゥミ髄一の夕日の名所としても有名なのだそう。
黒海に沈む夕日と不思議な桟橋の風景…なぜだか旅情がかき立てられます。
⑤モニュメント群
シーサイドエリアからキラキラバトゥミエリアにかけて、黒海沿いに敷かれた全長7kmほどの遊歩道沿いには、数多くのアート作品やモニュメントが点在しています。
最も有名なのは、上の写真の“WHERE”のモニュメント。【マップ 青⑤】
ジョージア屈指の自撮りスポットとしても伝説的な知名度を誇ります。
それ以外にも、数々のモニュメントがとにかくたくさんあり、海沿いを散策しながら一つ一つ鑑賞するのも楽しみのひとつ。
遊歩道沿いにはレンタサイクルやレンタル電動バギーの露店が多く出ているので、利用してみるのも良いでしょう。
⑥頭上スレスレ飛行機ビーチ おすすめ!
キラキラバトゥミエリアの最果て。バトゥミ国際空港と黒海の間にあるのが、頭上スレスレ飛行機ビーチです。【マップ 青⑥】
ネーミング的にもはや説明するまでもないのですが、バトゥミ空港を離着陸する飛行機がこのビーチの真上を通過するため、ものすごいスリルが味わえるのです。
ジョージア西部の黒海の玄関口・バトゥミにある「頭上スレスレ飛行機ビーチ」がものすごかった。 pic.twitter.com/680bNhRXl0
— 小山のぶよ🇵🇹世界半周中の翻訳してる人 (@nobuyo5696) August 4, 2022
時間帯にもよりますが1時間に1回は飛行機がやって来るため、マニアの間では撮影スポットとして大人気。
飛行機によっては、観客サービスの一環なのか(?)本当に頭上スレスレを飛んでくれたりします。
また、バトゥミ空港周辺のビーチは、バトゥミ中心街周辺においては最も水質が良いのもポイント。
相変わらず石がゴロゴロしている浜辺ではあるものの、透き通った海水は極上のひとこと。
夏場のハイシーズンでも人の数が驚くほどに少ないので、のんびりと黒海ビーチを楽しみたい人にはおすすめです!
⑦バトゥムリ・ルディ工場&飲兵衛ストリート おすすめ!
海岸沿いに続くキラキラバトゥミエリアから少し内陸側に入っていくと、それまでの人工的な高層ビル群が嘘のようなソ連時代そのままの町並みが広がります。
ローカルな人々が生活するエリアでもあるので、穴場の食堂や飲み屋が多く点在しているのですが、中でも伝説的なローカルスポットがバトゥムリ・ルディの工場。【マップ 青⑦】
「バトゥムリ・ルディ」とは、バトゥミの地ビールのこと。
まさにこの工場で生産されており、フレッシュな生ビールをペットボトルに注いで販売してくれるのです。
バトゥムリ・ルディの工場がある通りには、生ビールや軽食類を提供する酒場が数軒建ち並んでおり、バトゥミ中の酔っ払いたちが夜な夜な集まって来るカオスな雰囲気。
のぶよはこの場所を「飲兵衛ストリート」と名付けたのですが、実際に行けばその意味がわかるはずです。
飲兵衛ストリートの酒場では、どこも生ビール一杯2GEL(=¥100)という良心的な価格。
ソーセージやチーズなどの軽食はもちろん、ムツヴァディ(ジョージア風BBQ)やカバビ(棒状ひき肉のグリル)など、ビールに合わせたガッツリ系肉料理も提供されています。
料理はどれも4GEL(=¥200)~と、とにかく価格が安いのも嬉しいです。
一人で行くにはなかなか躊躇してしまうほどのカオスな雰囲気ではあるものの、慣れればこっちのもの。
のど越し爽やかなバトゥミビールと、喧騒に包まれた雰囲気…
海の見えるタワマンよりもヨーロッパ調の旧市街よりも、これこそがバトゥミ旅の楽しみに違いありません!
バトゥミの飲み文化の真髄が詰まったディープなスポット、勇気を出して一度は挑戦してみては?
バトゥミの観光スポット:バトゥミ市場〜鉄道駅周辺エリア
バトゥミ市内の観光エリア、最後の一つがバトゥミ市場~鉄道駅にかけての広大なエリア。
最初に言ってしまいましょう。このエリアこそが、バトゥミという町の素顔です。
雑多で埃っぽい町並みは、ソ連時代から何一つ変わっていないかのよう。
城外市場の喧騒の中を半裸で歩くおじさん、昼間から飲兵衛が集まる食堂、時が止まったかのようなレトロな風景…
他の3エリアでは見えにくい、バトゥミという町の本当の姿を垣間見ることができるのです。
海沿いエリアからこのエリアに足を踏み入れると、もはや別の町に来てしまったかのよう。
時間の流れも、ここだけ数十年前のまま止まっているかのように感じるかもしれません。
「ギラギラした開発過剰のリゾート都市」というバトゥミのイメージが、180°変わること間違いなし。
この町が持つ底なし沼のような魅力がギュッと詰まった、素敵なローカルエリアを散策しましょう!
①町工場地区 おすすめ!
飾らないバトゥミの素顔に触れたいなら、町工場地区を散策してみましょう。【マップ 緑①】
市内東部の交通のハブであるトビリシ・スクエア(Tbilisi Square)の南側、数ブロックに渡るエリアで、町工場がびっしりと建ち並ぶ埃っぽい雰囲気が特徴的です。
その風景は、まるで昭和時代のよう。
ボロボロのソ連車に、裸で遊びまわる子供たち、暇そうに外で煙草をふかすおじさんたち…
キラキラしたイメージのバトゥミとは全く異なる一面に、きっと驚くはずです。
町工場エリアは、ゆっくりと散策しても30分ほど。
ここを東に進むと、これまた果てしない場末感のオールド・バスステーションがあり、さらに先にはバトゥミ市場が位置しています。
②バトゥミ市場 ハイライト!
バトゥミの人々の胃袋を支える存在であり、この町のローカル文化の中心地のような存在であるのが、バトゥミ市場。【マップ 緑②】
「バザール」とも呼ばれる市場の敷地は、屋内市場と屋外市場の二つに分かれています。
ジョージアのある程度の都市であればどこにでもある市場ですが、バトゥミ市場はひと味違います。
というのも、地元民が集まる名もなき食堂や酒場がいくつも存在しているため。
どのお店も果てしない場末感のたたずまいではあるものの、提供される食事は絶品ばかり。
昼間から酔っぱらいたちが集まる酒場や、伝統的なアジャラン・コーヒーが楽しめる喫茶店もあり、とにかくどこもすべてローカルプライスです。
市場の人々は、普通はこんなところにやって来ない外国人に興味津々。
バトゥミのピュアな人情にたっぷりと触れることができる素敵な場所でもあります。
バトゥミの食文化を象徴するような市場での食べ歩きは、バトゥミ観光の隠れたハイライトの一つだと思います。
③バトゥミ魚市場
バトゥミ鉄道駅へとのびる海沿いの幹線道路の途中にあるのが、「フィッシュマーケット」とも呼ばれるバトゥミ魚市場。【マップ 緑③】
その名の通り、黒海でとれた新鮮な魚介類が販売されている市場で、小さな敷地内はあの独特の喧騒と魚の匂いに満ち溢れています。
バトゥミ魚市場がユニークな点は、その場で新鮮な魚が食べられること。
市場で好きな魚を購入し、市場の裏手にある海沿いのレストランに持ち込めば、調理してもらうことができるのです。
黒海を眺めながらのシーフード…日本人歓喜のスポットであることは間違いありません!
④文化宮殿&ビーチ おすすめ!
市内のはずれに位置するバトゥミ鉄道駅のすぐ近くには、立派な外観の白亜の建物があります。
こちらが文化宮殿と呼ばれるもの。【マップ 緑④】
季節展示等が行われるミュージアムのような場所ですが、展示期間以外は人の姿はなく、ひっそりとしています。
文化宮殿自体はすぐに見学できてしまうのですが、のぶよ的おすすめが文化宮殿の目の前のビーチ。▼
なんとこのビーチ、バトゥミ市街地周辺では唯一の砂浜のビーチなのです!
バトゥミ(というかジョージアの黒海沿岸)のビーチのほとんどは、小石がゴロゴロと転がっており快適とは言えないのですが、まさかこんなところに砂浜ビーチがあるなんて…
水質はそこまできれいと言うわけではないのですが、それが気にならないほどに快適なビーチデイが楽しめます!
⑤バトゥミ植物園&緑の岬
バトゥミ中心街から北に7kmほど。黒海を望む小高い丘陵地帯に整備されたバトゥミ植物園(ボタニカル・ガーデン)は、観光客に人気のスポット。【マップ 緑⑤】
広大な敷地内には、このエリアの高温多湿の気候に適した植物が植えられ、数時間~半日かけての散策が楽しめます。
しかしながら、植物園の入場料は25GEL(=¥1250)とかなり高価。
正直迷ってしまう値段ではありますが、植物園に入場しなくともその目の前のビーチを楽しむことができます。
このビーチはムツヴァネ・コンツヒ(Mtsvane Kontskhi / მწვანე კონცხი)と呼ばれ、ジョージア語で「緑の岬」の意味。
その名の通り、緑に彩られた丘の風景と青く輝く黒海が見られる絶景ポイントとしても知られています。
緑の岬の展望台自体はバトゥミ植物園の敷地内にあるため、入場しないとアクセスできませんが、それ以外の無料部分からの眺めだって負けてはいません。
黒海の穏やかな風を感じながら絶景とビーチの両方が楽しめる緑の岬。
バトゥミから足をのばす価値は十分にあります。
⑥サメバ教会 ハイライト!
バトゥミで最も神聖な場所とされるサメバ教会(Sameba Church / სამების ეკლესია)は、バトゥミ中心街から東に5kmほど離れた山の頂上にたたずむ聖地。【マップ 緑⑥】
19世紀半ばの建造で、長らくバトゥミのキリスト教徒住民の信仰の中心としての役割を担ってきました。
教会の建物や内部は近年リノベーションされたようで、歴史的な趣は感じにくいですが、ここからの眺めはとにかく圧巻のひとこと。▼
一面の緑に覆われた丘陵地帯の向こうには、摩天楼が空に向かって生えているようなバトゥミの灰色の町並み。その奥には青い黒海の風景…
バトゥミ一番の絶景スポットと言われているのにも納得の、大パノラマが目の前に広がります。
サメバ教会は、バトゥミの人々にとっては神聖の極みのような場所。
教会訪問時のドレスコード(長ズボン/肩を出さない/女性はスカーフ着用)は必ず守って見学してください。
バトゥミ近郊のデイトリップ先12選
バトゥミの市内観光がひと段落したら、周辺スポットに足をのばすのがおすすめです。
アジャラ地方の最大都市であるバトゥミは、同地方内の各地域への交通のハブ。
バトゥミを拠点とすれば、観光地化が進んでいないアジャラ地方の山間部も日帰り圏内なのです。
極上ビーチを持つ村から、山奥の伝統香る村まで…
アジャラ地方のバラエティー豊かな見どころの数々に、きっと圧倒されるはずです!
ここでは、バトゥミから日帰り可能なアジャラ地方の見どころをサクッと紹介します。
①ゴニオ要塞
バトゥミから30分ほどでアクセスできるゴニオ要塞は、古代コルキス王国時代の要塞の跡。
黒海沿岸地域の豊かな歴史を感じることができます。
②クヴァリアティ おすすめ!
水質の良いビーチを探している人は、クヴァリアティ村まで足をのばすのが◎
緑の丘を眺めながら、透き通った黒海でのスイミングが楽しめます。
③サルピ
トルコとの国境の町であるサルピは、ジョージアに陸路で出入国する旅行者にとってはおなじみ。
美しいビーチもあり、一日のんびりすることができます。
④コブレティ おすすめ!
バトゥミと並ぶジョージア人観光客に人気のビーチリゾートがコブレティ。
黒海の水質も良く、夏場は賑やか。一方で、垢抜けないローカル感や素朴な雰囲気も健在。激安グルメ食堂も多く、のんびり滞在におすすめです!
⑤ムティララ国立公園 世界遺産
ユネスコの世界自然遺産に登録されているムティララ国立公園は、気軽に大自然に触れられる場所。
3kmほどの簡単なハイキングコースには、見どころがたくさん点在しています。
⑥ミルヴェティ村 おすすめ!
アジャラ地方の田舎の風景が残るミルヴェティ村は、美しい滝があることで有名。
バトゥミとは全く異なる、清流と緑に囲まれた村の風景は、気分転換にぴったり!
⑦マフンツェティ おすすめ!
中世の石橋と優雅な滝があるマフンツェティ村は、バトゥミからの日帰りトリップで人気No.1の場所。
アクセスも簡単で、気軽に足をのばすことができるのも◎
海の風景とは異なる、アジャラ地方の自然を感じましょう。
⑧アジャラ・ワイン街道
アジャラ地方はワインの名産地としても有名。山の斜面を利用したぶどう畑が連なる風景はとても絵になります。
中世の石橋や絵になる教会など魅力たっぷりの「ワイン街道」は、穴場の日帰りスポットです。
⑨フロ おすすめ!
アジャラ地方山間部の中心的な村がフロ。
ソ連時代に敷かれた「恐怖のケーブルカー」がシンボルです。
村人の信仰を集めるモスクや山間部限定のグルメなど、アジャラ地方の楽しみが詰まった村です。
⑩タゴ おすすめ!
フロ村から恐怖のケーブルカーで深い谷間を渡った先にあるのが、まるでジブリ映画のような風景が広がるタゴ村。
昔ながらの生活が営まれる素朴な村の風景は、非現実的な美しさに包まれています。
⑪チュフトゥネティ 世界遺産
村全体が屋外民俗博物館そのものであるチュフトゥネティ村は、トルコ国境近くの隠れ里。
深い山々を背景にした伝統的な木造建築は息を呑む美しさ。
この地域独自の伝統文化や郷土料理も見逃せません。
⑫ベシュミ おすすめ!
アジャラ地方の最果てに位置するベシュミ村は、桃源郷そのものな風景が広がる楽園。
一面の緑の丘に伝統建築が点在する風景は、どこを切り取っても絵になります。
⑬マヒンジャウリ
バトゥミから簡単にアクセスできるマヒンジャウリは、ビーチに温泉にグルメに…と楽しめる場所。
中心部の食堂はレベルが高く、落ち着ける空間の穴場カフェもあるので、のんびりと休日を過ごすにはおすすめです。
バトゥミのグルメ情報【名物グルメ&おすすめレストラン】
バトゥミのおすすめレストラン&ローカル食堂
ほとんど知られていないのですが、バトゥミはジョージアの中でも外食文化が色濃く根づく町。
お洒落な雰囲気のレストランから、気軽に入れる食堂、場末感漂うローカル酒場まで…
人口15万人の町とは信じられないほどに多くの飲食店がひしめきあっており、「ジョージアの食いだおれの町」の称号にふさわしいと思います。
「海が見えるお洒落レストランでディナー!」も良いのですが、のぶよ的にはバトゥミを象徴する食堂文化を体験してみるのがおすすめ。
どこも割安で食事ができるのはもちろん、味のレベルも総じて高いのが嬉しいです。
バトゥミの名物グルメ・郷土料理
バトゥミを中心とするアジャラ地方には、ジョージア他地域とは大きく異なる食文化が根付いている点も見逃せません。
せっかくバトゥミに滞在するなら、この地域の名物料理にはぜったいに挑戦したいものですよね。
とにかく種類豊富なアジャラ地方の料理ですが、個人的に「これだけは絶対食べてほしい!」と思うバトゥミ周辺の名物グルメ三強がこちら。▼
アジャラ風ハシュラマ
アチュマ
ヤフノ
どれもジョージア他地域ではまずお目にかかれないので、バトゥミ滞在中にぜひ!
上の3品以外にも、アジャラ地方には独自の名物料理が盛りだくさん。
当記事ですべてを紹介するとものすごいボリュームになってしまうので、別記事にてまとめています!
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