こんにちは!アルメニアの首都エレバンの合計滞在期間がなんと7か月越え、世界半周中ののぶよ(@nobuyo5696)です。
(世界半周についてはこちらの記事へどうぞ。)
アルメニア旅行において、99%の旅行者が滞在拠点にするのが、首都のエレバン。
計画的に整備された町並みに、文化的な見どころやアルメニアの食文化を象徴する飲食店の数々が点在する、とても美しい町です。

エレバンを初めて訪れる旅行者が迷うことBEST3に入る点が、「宿泊エリアをどこにするか」でしょう。
人口100万人以上を有するエレバンは、円形の形をした中心街から放射状に郊外エリアが広がる「THE・ソ連時代の町」といった感じ。
多くの旅行者は、見どころのほとんどが集約する円の内側の中心街に宿泊するのですが、滞在の目的や日数によっては中心街での宿泊は意外と不便であることも多いです。


そんなわけで、ここはエレバンマスターののぶよの出番…!
エレバンに滞在しようとしている人向けに、市内各地区に滞在する際のメリット&デメリットをどどんと解説していきます。
また、実際に宿泊した宿の中から「ここはおすすめできる!」と思った宿を、市内のエリア別に合計4か所紹介します。(ホテルやアパートタイプの宿ではなく、ホステルだけどぬ)
エレバンの宿の質は本当にさまざまなので、宿選びが滞在の満足度に直結します。
せっかくのアルメニアの首都滞在で「こんなはずじゃなかった…」と後悔しないためにも、宿泊エリア&良宿をしっかりと把握しておきましょう!
エレバンの宿選びのポイント&アドバイス
エレバンの宿選びにおいて重視すべきポイント第一位は、立地です。
地図を見ているだけでは想像できないでしょうが、エレバンは緩やかな山に囲まれた盆地に開かれた町。
盆地の底部分こそ平坦ではありますが、その周辺の丘陵地帯はかなりの急坂となっており、ちょっと間違えると滞在中毎日が山岳トレーニングという地獄となります。
他にも、宿泊費の適正価格を知っておくことだったり、市内交通の利便性や、スーパー/飲食店など滞在中に利用する施設の充実度も無視できないもの。
ここではまず、エレバンでの宿泊先選びの際に必ず意識しておきたい5つのポイントを解説していきます!
①エレバンの宿泊エリア
エレバン市内は、以下の4つのエリアに大きく分けられます。▼

エレバン市内観光において旅行者が訪れる機会があるのは、円の内側の①中心街と②鉄道駅周辺。
③コミタス地区と④バグラミャン地区には定番観光スポットはほぼありません。
各エリア内での移動は基本的に徒歩となりますが、異なるエリア間を移動する場合は市内交通を利用することになるでしょう。
しかしながらエレバンの市内交通はとにかく曲者で、初見の旅行者泣かせのややこしさ&不便さなのです。
地下鉄はまだ利用しやすいのですが、路線がたったの1つだけ&微妙に不便な場所を通っているのがマイナス。
地下鉄が通っていないエリアへの移動は路線バスとなりますが、こちらは利用の難易度がかなり高めです。
初めてのエレバン滞在で日数に限りがある場合は、ややこしすぎる路線バスの乗り方をマスターする時間もないはず。
地下鉄が通っているエリア(①中心街/②鉄道駅周辺/④バグラミャン地区)で宿を探すのが賢明だと思います。
また、エレバンを拠点に近郊の見どころへ個人でデイトリップしようと考えている人は、近郊への交通が発着するターミナルの近くに宿泊するのが便利。
すでに触れた通り、エレバンの市内交通は色々と終わっているので、「宿から郊外へのバスが出るポイントまで市内交通で移動する」というのがかなり面倒&無駄な時間がかかるためです。
とはいえ、エレバン~郊外方面のバスは行き先によって出発ポイントが異なるのが旅行者泣かせ。
個人的には、旅行者にとって最も利用機会が多いであろう鉄道駅&南バスステーション周辺を拠点にするのが最も便利かなと思います。
②坂を避ける

エレバンの各エリアがなんとなく分かったら、とりあえず良さそうな宿をいくつかピックアップするとき。
のぶよ的に、交通の利便性と同じくらい重要だと思うのが、坂の有無です。
先述の通り、エレバンは盆地のような地形の町。
盆地の底に広がる中心街の外側は基本的に上り坂となっており、坂を上った先の高台に居住エリアが広がっているのです。
下の地図は、エレバンの坂を↑↑↑で表したもの。
↑↑↑の方向に上り坂となっています。▼

地図を見ているだけでは気づけないのですが、エレバンの地形はこんな感じでエクストリーム。
完全に平坦なのは①中心街と②鉄道駅周辺のみで中心街の西側~北側~東側はすべてかなりの急坂となっています。
「ちょっとぐらいの坂でもまあ大丈夫だろう」と思う人もいるかもしれませんが、甘いです。
③コミタス地区と④バグラミャン地区の「どこに行くにも坂」具合は半端なものではなく、ちょっと買い物に行くだけなのにヒイヒイ言いながら坂を上り下りすることとなるので。

また、宿泊予約サイトで「アララト山が見える!」をウリにしていながらも価格が良心的な宿は、結構な確率でリスキー。
というのも、エレバン中心街など平坦な地形のエリアからは基本的にアララト山は見えないため、アララト山が見える=坂を上った先の高台エリアに位置しているということになるからです。
中心街ど真ん中でもアララト山の眺望をウリにする宿もありますが、それは高層ビルの上層階に位置するため。
基本的にエレベーターはありますが、ご想像の通り宿代は目が飛び出るほどに高いです。
③エレバンのホステル/ホテルの宿泊費相場
中心街エリア/それ以外エリアにかかわらず、エレバンの宿代相場は周辺国の大都市に比べて概して高めです。
とはいえエリアによって宿代相場は異なり、中心街>>>>>鉄道駅周辺>その他高台エリアといった感じ。
中心街はやはり頭一つ飛びぬけて高い印象です。
・ホステルのドミトリー
→中心街:3500AMD~4500AMD(=¥1400~¥1800)
→その他エリア:2500AMD~3000AMD(=¥1000~¥1200)
・ゲストハウスの個室
→中心街:9000AMD~12000AMD(=¥3600~¥4800)
→その他エリア:7000AMD~9000AMD(=¥2800~¥3600)
・エコノミーホテル個室
→中心街:15000AMD~20000AMD(=¥6000~¥8000)
→その他エリア:1200AMD~15000AMD(=¥4800~¥6000)
だいたいの相場はこんな感じ。これに加え、時期によって相場は変動します(もちろん夏のハイシーズンには相場が上がる)。
④最安値価格帯のドミトリーは避ける

「できるだけ宿泊費は節約したい!」というバックパッカー系のみなさんに忠告です。
気持ちは分かります…分かるのですが、エレバンでは最安値価格帯のドミトリーでの宿泊は避けた方が良いです。
エレバンに限らず、世界中どこの大都市でも「最安値宿=最悪宿」という方程式が成り立つもの。
エレバンの場合は、そこにやや特殊な事情も加わります。
アルメニア地方部から出稼ぎにやって来た人が長期間「住んで」いたり、2022年に勃発したロシアによるウクライナ侵攻を受けてアルメニアに逃げて来たロシア人が「住んで」いたり、エレバンに出稼ぎに来たインド人(総じてマナー最悪)が溜まっていたり…
とにかく、数か月~年単位でドミトリーに滞在している人が、エレバンの最安値価格帯の宿には多いのです。
もちろんみんなそれぞれ事情があってそういう生活をしているわけであり、悪い人ばかりでもないのですが、やはりある宿に「住んでいる」人が多数派となると、その宿の雰囲気がどうしてもどんよりと暗くなるもの。
盗難などトラブルのリスクも上がりますし、一般的な旅行者がエレバンに数日間滞在する上であえてこうしたどんより雰囲気の宿に泊まるメリットはないと思います。
「どの価格帯の宿がリスキーか」と線引きするのはなかなか難しいのですが、エリアに限らず1泊2000AMD(=¥800)を切るような宿はほぼ地雷
中心街では1泊3000AMD(=¥1200)を切る宿は怪しむべきですし、中心街以外のエリアであれば2500AMD~2800AMD(=¥1000~¥1120)ほどでも雰囲気の良い宿は見つかります。
⑤安いスーパーや安い飲食店が近くにあるかも重要

お隣ジョージアのトビリシとは異なり、エレバンには観光客ばかり集まるような「旧市街」エリアは存在しません。
円の内側の中心街エリアが観光客&ローカルの人々が一堂に集まる場所であり、そのため中心街の物価水準は市内の他エリアよりも割高となっています。
数日間の短期滞在であれば微々たる差ですし気にするほどのことでもないのですが、ある程度長くエレバンに滞在するなら、日々の小さな支出の積み重ねは結構大きな差となってくるもの。
1週間以上などある程度の期間滞在するなら、中心街の円の外側エリアの方が日々の出費が断然少なく済みます。

また、エレバンではスーパーマーケットによって高級/庶民的/激安…といったランク分けのようなものが存在します。
宿の近くに庶民的/激安のスーパーがあるかどうかは結構重要で、特に自炊メインで中期間~長期間滞在する人は宿選びの際に絶対に意識しておきたいものです。
・高級:SAS / Green Line / Barev / Carrefour
・庶民的:Yerevan city / Tsiran
・激安:Zovq / MG / Opera
【エレバンの宿をチェックする!】
地区別!エレバンのおすすめ宿(ホステル)4選
ここまでで、エレバンの宿泊エリアの選び方に関してはOKなはず。
どのエリアがおすすめかはその人の滞在スタイルや滞在期間の長さによって変わります。
ここからは、のぶよが実際にエレバンで滞在した経験のある宿の中からおすすめを4軒紹介します。
それぞれ市内の異なるエリアに位置しており、どこに泊まってもそれなりに満足のゆく滞在となるはず。
4軒ともすべてホステル(ドミトリー)タイプの宿となっており、個室派の人には関係のない情報ではありますが、ドミトリー派の人には参考となるはずです!
①Areva Hostel&Apartment (中心街)

・抜群の立地
・充実したキッチン設備
・スタッフの態度の良さ
・部屋とベッドの快適さ
・トイレ&シャワーの少なさ
・共用スペースの狭さ
・雰囲気がややどんより
・10人部屋だと地獄
エレバン中心街のど真ん中ofど真ん中に位置するAreva Hostel&Apartmentは、ソ連時代の建物の一階部分を改装したホステル。
個室もいくつかありますが、基本的には10人部屋ドミトリーと4人部屋ドミトリー×2がメインとなります。
Arevaに宿泊する最大のメリットは、やはりその立地。
エレバンの中心である共和国広場まで徒歩4分ほど、観光の定番であるヴェルニサージュも5分ほどと、エレバン観光のメインとなるスポットが全て徒歩圏内にあるのが強いです。


ホステルは明るく清潔な雰囲気で、常に掃除を担当しているスタッフがいます。
受付担当のスタッフ(ロシア人とウクライナ人だった)の対応も良く、ちゃんとプロ意識を持って運営していることが伝わってくるほど。
共用キッチンは宿の規模の割に小さめではありますが、電気コンロや調理器具など揃っており、自炊派にはぴったりです。▼


トイレとシャワーは一つになったものが合計で2ヶ所。
こちらも清潔さは問題ありません。▼

部屋に関しては、10人部屋か4人部屋かで快適さに天と地の差があるはず。
のぶよは10人部屋で予約していたものの、なぜか4人部屋に案内されたのですが(やはり顔面パワーだろうそうだそうに違いない)、正直10人部屋でなくてまじで良かったと思いました。

▲4人部屋は独立したシングルベッドが4台並び、マットレスもふかふかで快適。
対する10人部屋は二段ベッドが狭い部屋にぎっしりと並び、正直息が詰まるような閉塞感ただよう雰囲気でした。
Areva宿泊の最大のデメリットが、トイレ兼シャワーが2つしかない点。
ドミトリーと個室を合わせると最大で30人ほどの収容人数だと思うのですが、30人全員でたったの2ヶ所しかトイレ兼シャワーがないのです。
誰かが長々とシャワーを浴びているとかなり待たされますし、朝の時間のトイレの忙しさは異常でした(まじで漏らすかと思った)。

また、共用エリアもあるにはあるのですが、ソファーや椅子の数がかなり限られているため、あまりのんびりできない感じなのも残念。
雰囲気的にも「宿のみんなで会話してアットホームで…」といった感じではなく、みんなそれぞれ自分のことをやっているような雰囲気でした。
【エレバンの宿をチェックする!】
②Santorini Hostel (鉄道駅周辺)

・鉄道駅&バスステーションまで徒歩圏内
・内装のこだわりと清潔さ
・広々とした庭
・ローカルエリアなので物価安め
・部屋が激狭
・家族経営なのにアットホーム感薄め
・中心街まで遠い
・スーパーが遠い
アルメニアの国内移動の拠点となる鉄道駅や南バスステーションまで徒歩10分ほどという好立地にあるSantorini Hostel。
エレバンを拠点に近郊の見どころにデイトリップしたい人には、これ以上なく素晴らしい立地にあります。


宿名になっている”Santorini”とは、ご存じギリシャのエーゲ海に浮かぶサントリーニ島のこと。
その名に反することなく、宿はサントリーニ島がテーマの内装となっており、白を基調に青の差し色がほどこされた壁で統一されています(なぜこの内陸国アルメニアでサントリーニコンセプトにしたのかは謎)。

Santorini Hostelが営業するのは一軒家の二階部分。
一階にはオーナー家族(アルメニア人)が住んでいるので、何か分からないことがある際などは安心です。
共用キッチンは一階に設置されており、広々としていて調理器具もかなり充実しているので、自炊派でも◎
キッチンには飲食用のスペースも併設されており、こちらも十分なスペースがあります。▼

トイレ&シャワーに関しては3ヶ所設置されており、宿泊客の人数的に混み合うことは少なめ。
全体的にゆったりとしており、ストレスなく滞在できると思います。
Santorini Hostelでは2階が宿泊客用のスペースとなっており、6人部屋のドミトリーが3部屋と、個室が数部屋で構成されています。
個室は広々としていて良いのですが、ドミトリー各部屋はびっくりするくらいの激狭なのが最大のネックかも。
女性用ドミトリーはやや広いスペースでまだましですが、男女ミックス部屋と男性用ドミトリーはほんっとうに窮屈です。

部屋の狭さだけがとにかく突出したネガティブポイントなのですが、それ以外は値段の割にかなり満足度が高いはず。
広々とした庭の開放感も素敵ですし、ローカルエリアにあるので安い飲食店や商店が見つけやすい点も◎
中心街までは歩くにはやや遠いので、いちいちバス等を使わなければならない点がネックとなるかもしれません。
【エレバンの宿をチェックする!】
③Bee Lucky Hostel (コミタス地区)

・とても静かな環境
・激安スーパーが徒歩3分
・中心街へのアクセスが意外と便利
・洗濯無料
・共用スペースが広々
・日帰りツアーを催行している
・周辺に飲食店など少ない
・地下鉄駅が近くにない
・近くに見どころがほぼない
・カード払いができない
・飲酒禁止
・共用エリアの音が部屋まで響く
エレバン観光のハイライトとなるカスカードを登り切った先。
高台エリアのコミタス地区の昔ながらの住宅街にあるのがBee Lucky Hostelです。
宿は二階建ての一軒家の二階部分で、一階にはオーナー家族(アルメニア人)が住んでいます。
コミタス地区には地下鉄が通っておらず、基本的に移動手段が路線バスのみ&高台にあるため坂だらけなのがとてつもなく不便なのですが、Bee Lucky Hostelに関してはそこまで問題にならないかも。
というのも、中心街までカスカードを経由(エスカレーターあり)することで、意外とさくっとアクセスできてしまうからです。


ホステル部分は6人部屋のドミトリーが3部屋と個室が1部屋の小規模なもの。
トイレ兼シャワーは2ヶ所しかなく、夏場のハイシーズンなど多くの宿泊客がいる時期はかなり混み合うのではないかと思いました(のぶよが宿泊したのはオフシーズンだったので、そもそも他に宿泊客が少なかった)。
4つの部屋とトイレ&シャワーに取り囲まれるように共用エリア兼キッチンがあり、こちらは広々としていてとても良い雰囲気。
旅行者が増える時期であれば、宿泊客同士会話が弾みそうな雰囲気です。▼


キッチンは調理器具がまあまあ揃っており、自炊派でも問題なく過ごせるはず。
部屋はベーシックで広くはないですが、鍵がかかるロッカーも一人一つあるので安心ですし、マットレスがふかふかなのでぐっすり眠れると思います。
シャワー兼トイレに関しては、宿のおばさんが一日一回掃除するだけなので、宿泊客の数(と質)によっては汚くなってしまいそう…
シャワーがカーテンで仕切られているだけのタイプなので、床びしゃびしゃ案件は避けられないかもしれません。▼

こんな感じで、立地とクオリティーの割にやや料金が高いかな…といったBee Lucky Hostel。
しかし、この宿最大の推しポイントが、宿の最寄りのスーパーであるOperaの存在です。
Operaは泣く子も黙る激安スーパーで、他のチェーンに比べるとびっくりする価格で買い物できます。
なので、ある程度の期間自炊メインで滞在するなら、かなり出費を抑えられるかも。
のぶよ個人的にBee Lucky Hostel最大のデメリットが、ホステル内での飲酒が禁止されている点。
せっかく素敵な共用エリアがあるのに、他の宿泊客との会話がノーアルコールなんて寂しすぎる…
しかしながら、飲酒禁止=酔っぱらって騒ぐ人が来ない=静かに安心して滞在できるということでもあります。
お酒を飲まない人には、むしろ快適に過ごせておすすめかも?
【エレバンの宿をチェックする!】
④JR’s House (バグラミャン地区)

・スタッフたちの感じ
・共用エリア&キッチンが広々
・コーヒー&紅茶&砂糖が無料
・ぶっちぎりのアットホーム感
・広々とした庭
・ねこなの
・トイレ&シャワーの少なさ
・最寄りの地下鉄駅から微妙に歩く&坂
・近くに激安スーパーが少ない
・中心街から遠い
・22時以降キッチンが使えない
・ドミトリーが常に埋まりがちで延泊しづらい
エレバン中心街の北西に位置するバグラミャン地区にあるおすすめ宿が、JR’s House。
こちらも高台エリアど真ん中に位置しており、中心街へのアクセスは微妙…しかも宿の周辺はすべて坂道となっています。
しかし、地下鉄駅が徒歩10分ほどの場所にあるので、まあアクセス面ではなんとか…といった感じ。
激安スーパーが近くになく、買い物などほんの少し不便である点も人によってはマイナスかもしれません。


JR’s Houseはホステルというよりもゲストハウスと言った方が正しいかもしれない宿。
メインは10部屋ほどの個室で、ドミトリーは4人部屋が一つだけとなっています。▼

個室は各部屋にトイレ&シャワーがついていますが、ドミトリーの宿泊客のシャワー&トイレは一か所だけ。
とはいえ、このシャワー&トイレを使用するのは最大で4人となるわけで、混雑や待ち時間とは無縁です。▼

こんな感じの小規模な宿なので、アットホームでのんびりした雰囲気が好きな人にはおすすめ。
しかしドミトリーは最大で4人までしか泊まれないため、気に入って延泊しようとしてもすでに予約で満室となっていることも多いので、ちょっと長めの期間で予約しておくのがおすすめです。
立地がそこまで良いわけではない&部屋やシャワーやトイレなどの設備こそベーシックなJR’s Houseですが、この宿の最大のおすすめポイントが共用エリア。
おそらくエレバンのホステル&ゲストハウス全てをひっくるめても、最も広々とした清潔感溢れる空間なのです。▼


この共用エリアの居心地の良さは、まじで尋常ではありません。
ふかふかソファーでのんびりしていたら、いつの間にか日が暮れていた…なんてこともあるくらいなので(実体験)。
清潔さに関してもかなりしっかりと管理されており、毎日清掃専門のスタッフが隅々までぴかぴかに掃除してくれます。
のぶよ個人的には「そこまできっちりやらなくても良いのに…」と気を遣ってしまうレベルで、一日に4~5回ほど床にモップがけしてますからねえ…


▲また、JR’s Houseはキッチンもかなり広々としており、自炊派でも満足なはず。
調理器具はもうちょっと充実していてほしいところですが、まあ普通に自炊できるレベルです。
そして、コーヒーや紅茶、砂糖が無料で提供されるというホステルらしからぬ嬉しいサービスも。
こうした嗜好品の価格がやや高めのアルメニアでは、毎日のコーヒー代が浮くと結構な節約になると思います。

JR’s Houseの広々とした庭には二匹の猫が住んでおり、このねこなのたちがとてつもなく人懐っこくてかわいいのです(これを書いている今ものぶよの膝の上でうとうとしてる)。
宿で飼われているわけではなく、あくまで野良猫(とはいえ餌はもらってる)といったポジションのねこなのたち。
ねこなのたちを愛でまくりあげたてまつるためだけにでも、この宿に泊まる価値があるはず!
何を隠そう、のぶよが今回のエレバン滞在で4ヶ月を過ごしたのがこのJR’s Houseでした。
宿のアルメニア人女子スタッフもみんな柔らかな態度で、宿全体にとても良い雰囲気が漂っています。
また、JR’s Houseに来る宿泊客たちは総じて民度(って言葉使いたくないけど、あえてここでは使う)が高いのも素敵な点。
やはり中心街からちょっと離れていて、値段も最安値ではないというあたりが影響しているのかもしれません。
エレバンの市内観光には向かない立地ですが、ある程度の長期間この町に暮らすように滞在するなら断然ここがおすすめ。
もしこの記事を読んでJR’s Houseに宿泊した人がいたら、宿のソファーや壁に染みついたのぶよの情念(?)を感じまくりあげつつ、ねこなのたちを愛でまくりあげてほしいです!(ちなみに、ねこなのたちは二匹ともおしりを強くぽんぽんされるのが大好物)
【エレバンの宿をチェックする!】
おわりに&エレバンの伝説の宿
というわけで、日本人の中ではおそらく10番目くらいにエレバンのアレコレに詳しいのぶよによる、宿泊エリアの選び方&おすすめホステル情報をお送りしました。
…悪いことは言いません。宿の良さはエレバン滞在の印象に強く影響するので、数百円をケチることはせずに良い宿を選びましょう。
そしてそして。「エレバンで快適に過ごすための宿情報」というテーマの本記事では紹介しませんでしたが、エレバンにはかつて日本人旅行者たちに語り継がれてきた伝説の宿が存在します。

その名も「リダの家」。
どうして本記事内で紹介しなかったかと言うと、「快適に過ごす」というテーマからは大きくはずれるためです(笑)
リダの家は、もはやエレバン名物の宿泊体験と考えるのが◎
詳細は別記事にて細かく解説しているので、気になる人はどうぞチェックしてみてください!▼
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