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セルビア旅行は滞在登録が必要って本当?セルビア・ウジツェからボスニア・ヴィシェグラードの国境越え情報。


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こんにちは!セルビアになぜか3週間以上も滞在していた、世界半周中ののぶよ(@nobuyo5696)です。
(世界半周についてはこちらの記事へどうぞ。)

いよいよ覚悟を決めて、セルビアを出国する前日。ネット上で恐ろしい情報に出会いました。

それは、

「セルビアに24時間以上滞在する外国人は、警察署で滞在登録をすることが義務付けられている」

というもの。

えっ…。
そんなこと、今まで誰一人として話題にしてなかったぞ?

慌ててパスポートを確認すると、ベオグラードで滞在したホステルでもらった一枚の紙が挟んでありました。

↑くしゃくしゃでごめんなさい。

ベオグラードのホステルでは、確かに滞在登録をしてくれていたようです。
(しかし何も言われなかったため、とりあえずパスポートに挟んでおいた模様。)

問題は、のぶよがセルビアに滞在した3週間以上の期間のうち、このホステルに宿泊した3日間しか滞在登録がされていない点。

そんなこと、いまさら言われても…。
このホステル以外では、滞在登録の紙をもらうことは一度もなく、中にはパスポートすら見せていないところも。

完全に滞在登録なんてされていません(笑)

というわけで、不安を抱えたままのセルビア出国。滞在登録なしでも、問題なく出国できるのでしょうか。
(まあできたから今こうして記事が書けているわけですが。)

セルビアに滞在する外国人は、滞在登録が義務。

在東京セルビア共和国大使館のページには、以下のように明記されています。

「滞在登録」について:

外国人がセルビア共和国に24時間以上滞在する場合、入国後24時間以内に滞在地を管轄する警察署に滞在登録をする必要があります。ホテルに宿泊する場合は、ホテルが代行します。知人の家などに滞在する場合は、家主と一緒に警察に出頭して登録する必要があります。

登録後(ホテルの場合はチェックアウト時)に滞在証明書を渡されるので、出国時まで大切に保管してください。滞在・出国時に、警察官または審査官から掲示・提出を求められることがあります。

というわけで、セルビアではたとえ旅行者でも滞在登録が必要なんです。
オフィシャルなサイトにそう書かれているのですから。

しかし、今更どうすることもできません。
厳しい審査官に当たらないことを願うばかりでした。

ウジツェのバスターミナルで、セルビアの洗礼に。

というわけで、かなりブルーな気持ちでバスを待っていた、セルビア最後の町・ウジツェ。

しかし、バスターミナルでは、最後の最後にセルビアの洗礼が待ち構えていました。

セルビアのバスを利用する際は、バスターミナル使用料と荷物代が別途かかることが多いです。

セルビアの長距離バス利用方法はこちらの記事で解説しています。

バスターミナル使用料は、チケット購入時にチケット代と合計した額を提示されるので問題ありませんが、厄介なのが大きな荷物をバスのトランクに積み込む場合にかかる荷物代

バス会社によって料金が異なる上、現金でしか支払えません。

のぶよのように、ATMで現地通貨を引き出して、出国時までに使い切るようにするタイプの旅行者にとっては、いくら現地通貨を荷物代として残しておけばいいのかわからないため、旅行者泣かせのシステムと言えるでしょう。

しかも、セルビアのATMでは、500DIN以下の小額紙幣はおろすことができないため、荷物代が足りずに土壇場でお金をおろすと、余ったディナールは紙切れとなってしまいます。

ウジツェ→ヴィシェグラード間のバス料金は、590DIN(=¥617)でした。
(490DIN+ターミナル使用料100DIN)

チケット購入時に、売り場の人に荷物代がいくらかかるか聞いても、「知らない」の一言。
なんで知らんねん。あんたの仕事やろ。

今までの経験、ネット情報から、高くても60DINほどだろうと考えていたのぶよ。

しかし、現実はそう甘くはありませんでした。

11:00発のAroma社のバスは、定刻5分前にやってきました。

おそるおそる荷物代を尋ねると、120DINとのこと。高っ!

他の乗客も同じ額払っていたので、おそらく国際路線だから高い値段設定になっているのでしょう。

ここで途方に暮れるのぶよ。
手持ちのディナールはたったの60DINだけ。運転手に財布の中を見せても、「とにかく120DIN払え」の一点張りで埒があきません。

ダメ元で、1ユーロのコインを見せてみたら、渋々ながら受け取ってくれました。
なんとか一見落着です。

それにしても、ネットの古い情報ほどあてにならないものはありません。

みなさん、ウジツェ・ヴィシェグラード間のバスの荷物代は、120DINですよ!
声を大にして主張したいです。

というわけで、手元に残しておいた60DINは紙切れと化してしまったものの、無事にバスは出発。

1時間20分で、セルビア側の国境審査場に到着します。

セルビア側出国審査 (15分)

セルビアの出国審査場は、もはや掘っ立て小屋
そういえば入国時もこんな感じでした。

ルーマニアからセルビアに入国した際のレポートはこちら。

係員が乗ってきて、一人一人顔を確認しながらパスポートを回収していきます。
(セルビア人たちは、IDカードだけを渡していました。)

滞在登録の件が頭にあったためか、審査官がこちらの顔を少し長く確認しているように感じる始末。
精神的に良くありません。

特に質問をされることもなく、荷物検査もなし。
バスから降りる必要すらありませんでした。

15分ほどバスの中で待たされ、ふいにバスが審査場を越えて走り出します。

あれ?もう終わり?

滞在登録の件を怖れていただけに、かなりのあっけなさでセルビアを出国してしまいました。

この時、乗客のパスポートやIDカードは運転手がまとめて持ったままです。

ボスニア側入国審査 (15分)

無事セルビアを出国できたことに安堵していたのもつかの間。
今度はボスニア側の入国審査です。

入国審査場付近には、かつてセルビアとボスニアを結んでいたシャルガン・エイト鉄道のレールが。

運行再開の準備はできているようですが、政治的な問題なのか、現在ではセルビア側のモクラ・ゴラ周辺を走る観光鉄道としてしか機能していないシャルガン・エイト鉄道。

レトロな鉄道で国境越えができるようになるのは、まだまだ先のことなのかもしれません。

セルビア側ではシャルガン8鉄道に乗ることができます!

ボスニア側の入国審査は、ものすごく簡単。

運転手だけがバスを降りて、先ほどからまとめて持っていた全員分のパスポートをオフィスに持っていきます。
乗客はバスで待っているだけで、荷物検査や質問もありません。

15分ほど待ったところで、バスが走り出します。
ボスニア・ヘルツェゴビナ入国です。

パスポート返却は運転手から行われるので、ボスニア側の入国審査官の顔すら見ることはありませんでした。
もちろん、入国審査官も乗客の顔をチェックしてすらいません。

こんなんでいいのでしょうか(笑)
違う人が交じっていても絶対にわからないでしょう。

ネット情報では、「ボスニアは入国スタンプを押さない」と書かれていましたが、セルビアの出国スタンプと共にしっかりと押されていました。

国境を越えて走ること15分ほど。
ウジツェからの合計2時間15分で、ボスニア・ヘルツェゴビナの「橋の町」・ヴィシェグラードに到着しました。

ヴィシェグラードの見どころはこちら!

結論:セルビアで滞在登録をしなければいけないのか。

というわけで、なんだか無駄におびえていた今回の国境越え。

結論は、「セルビアでは滞在登録は義務だが、もはや形骸化したシステム。」と言えるでしょう。

セルビア人ですらそんなことを知らない人が多く、旅行者の間でも話題に上らないということは、滞在登録をしていなかったからといって、セルビア出国時にトラブルに遭う可能性はかなり低いでしょう。

とはいえ、制度上は一応、セルビアを旅行する外国人旅行者の義務として定められている滞在登録手続き。

基本的に宿泊先が代行してやってくれるので、不安な人はその都度確認したほうがいいでしょう。

セルビア・ボスニア間の移動は不便?

かつては同じユーゴスラビアという連邦国家であったセルビアとボスニア・ヘルツェゴビナ。

地理的に隣同士でもあるため、盛んに行き来がされているのかと思いきや、この二か国の国境越えルートは限られています。

最もポピュラーなものが、今回のぶよが利用したもの。
セルビア各都市(ベオグラード、ニシュ、ノヴィ・サド)からウジツェ(Uzice)を経由して、ボスニア側のヴィシェグラードを経て、首都のサラエボへと向かうバスを利用することです。

しかし、2019年現在、ウジツェ~サラエボのバスは1日1本のみ。
今回のぶよが利用した、ウジツェのバスターミナルを11:00に出発するAroma社のバスです。

こちらのバス、西セルビアの一大観光地であるモクラ・ゴラ(Mokra Gora)を12:00頃に経由してボスニア・ヘルツェゴビナへと向かいます。

のぶよはモクラ・ゴラにも滞在していました。
その際に「絶対にもっとバスがあるはず」と考えて現地の人に聞きまくったのですが、「12時発のバスしかない」との一点張りでした。

ネットでは1日3本バスがあるなんて書かれていましたが、ウジツェ→ヴィシェグラード(サラエボ)間のバスは1日1本のみです!

そのため、ウジツェやモクラ・ゴラを起点としてヴィシェグラードに日帰り(あるいはその逆)は、公共交通機関では不可能となるのでご注意を。

一週間滞在した居心地抜群の町・ウジツェの観光スポット、ホステル・レストラン情報はこちら。

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