こんにちは!アルバニア旅行を満喫中、世界半周中ののぶよ(@nobuyo5696)です。
(世界半周についてはこちらの記事へどうぞ。)
アルバニア最南端の都市・サランダ(Sarandë)は、青いイオニア海沿いに広がるビーチが美しいリゾートシティー。
町の目と鼻の先には、世界的リゾート地として名をはせるギリシャ領のコルフ島(Corfu)があり、「ちょっとアルバニアを体験してみる」デイトリップ先として多くのリゾート客が海を越えてやってくる町です。
どことなくギリシャ風な開放的な町並みと、美しいビーチが魅力的なサランダ。
観光スポットは限られているものの、周辺の魅力的な見どころを訪れる拠点として便利な立地に位置しています。
今回の記事では、
サランダ市内・近郊の観光スポット
おすすめレストラン
アクセス情報
を詳細に解説しています。
サランダ市内の観光スポット
シナゴーグ跡遺跡
サランダの中心であり、バスステーションの役割も担う友情公園(Friendship Park)脇にひっそりと佇むのが、5世紀に造られたシナゴーグ跡遺跡。
シナゴーグとは、ユダヤ教の礼拝所のこと。
遥か昔から、この地にユダヤ人が居住していたことを現在に伝える貴重な遺跡です。
ビーチ
サランダと言えば、青く輝くイオニア海ビーチ。
海沿いの丘の斜面に広がるサランダの町のどこからでも望めるイオニア海は、青く澄んだ穏やかな南国風な雰囲気です。
水質も悪くなく、泳ぐにはぴったりなのですが、夏場のサランダのビーチの混雑はやばいです。
アルバニアのどこでも、ビーチ沿いのリゾートは夏場かなり混雑するのですが、サランダはとにかく恐ろしいくらいの人混みでした。
ひっきりなしに並ぶパラソルと、日光浴に興じる人たち。
自分の場所を見つけることさえ不可能です。
ビーチ沿いにはプロムナードが整備されており、夕方の海を眺めながらの散策はとても気持ち良いのですが、周辺のバーやレストランはどこもリゾート価格。
それでも、隣国で物価が高めのギリシャからやってきた観光客には安く感じられるようで、どこも多くの人で賑わっていました。
サランダ周辺の観光スポット
というわけで、サランダの市内には観光スポットはほとんどありません。
肝心のビーチですら、もはや人が多すぎてのんびりとすることすらできない始末です。
サランダに滞在するなら、市内観光よりも周辺の魅力的な観光スポットへの訪問に焦点を当てるのが賢明だと思います。
サランダからのデイトリップ先として挙げられるのが、以下の四つの観光スポット。
美しすぎるビーチで泳げるクサミル島(Ksamil)
紀元前8世紀の遺跡が残る世界遺産・ブトリント(Butrint)
「アルバニアの秘境」と呼ばれる、神秘的なブルーアイ
「石の町」と呼ばれる美しい旧市街が残る、世界遺産・ジロカストラ(Gjirokastër)
いずれもサランダから2時間以内でアクセスでき、十分日帰り圏内です。
サランダのタクシーの客引きドライバーの中には、「ブルーアイは個人では行けないよ。タクシーにしたら?」なんて言ってくる輩もいるものの、普通に個人で行けます。
ここからは、サランダからのデイトリップ先四か所を、アクセス方法も含めて紹介していきます。
神秘的な色の絶景ビーチ!クサミル島
入浴剤を入れたような水色の海が広がるこちらのビーチは、サランダの南10kmほどの場所に位置するクサミル島(Ksamil)の風景。
とにかく美しい海が自慢のクサミル島のビーチ。
ヨーロッパというよりもアジアのビーチを彷彿とさせるような乳白色の水の色が感動ものです。
クサミル島は厳密には島ではなく、半島のような場所に位置しています。
クサミル島を訪れる観光客の一番の目的は、半島の目と鼻の先に浮かぶ三つの小島へと泳いで渡ること。
いずれの島も、本土から数十メートルしか離れておらず、干潮時には歩いて渡れるほど。
満潮時でも、肩までしか水位がないため、問題なく渡ることができます。
とにかく美しいクサミル島のビーチの絶景は、サランダに来たなら是非チェックしたい場所なのですが、夏場の混雑はサランダ市内に劣らずやばいです。
砂浜はパラソルに占拠され、タオル一枚敷く場所を探すのにも苦労するほど。
そして残念なのが、クサミル島のビーチの砂浜は天然のものではなく、どこかから運んできたものであるという点。
ビーチで海水浴目的で行くと、あまりの人の多さに幻滅してしまう可能性大なので、あくまでも美しい海を眺めに行くというスタンスで訪れるのがおすすめです。
サランダからクサミル島へのアクセス
サランダ~クサミル島~ブトリントまでを結ぶ路線バスが1時間に1本ほど出ています。
路線バスの乗り場は、長距離バスステーションのようになっている友情公園の西側の通りと交差する通りの路線バス停です。
夏場は路線バスの混雑もものすごく、暑さも相まって、車内は地獄となることを覚悟しておきましょう。
クサミル島内では、バスは2、3か所に停車し、どこで降りてもビーチまでは徒歩5分ほどです。
サランダ~クサミル島間路線バス
所要時間:30分
料金:100Lek(=¥100)
1万年前の古代遺跡・ブトリント
サランダに来たなら絶対に訪れたいのが、1万年前に造られた古代遺跡であるブトリント(Butrint)。
古代ギリシャ、ローマ帝国、ベネチア帝国、オスマン帝国など、かつてアルバニアを支配してきた国々の建造物が入り混じる稀有な遺跡です。
アルバニアの歴史が凝縮されたようなブトリント。
世界遺産にも登録されており、サランダからのアクセスも簡単なので、是非訪れていただきたいスポットです。
サランダからブトリントへのアクセス
先述のサランダ~クサミル島~ブトリント間の1時間に1本のバスを終点まで利用するだけの簡単なアクセス。
ブトリントでは、バスは大型バス駐車場に停車し、帰りも同じ場所からの出発になります。
サランダ~ブトリント間路線バス
所要時間:40分
料金:100Lek(=¥100)
のぶよのおすすめは、ブトリントを午前中に観光したあと、バスでクサミル島へ立ち寄って絶景のビーチ鑑賞&海水浴(もしスペースがあればの話ですが)、その後サランダに戻るというデイトリップ。
ブトリント遺跡は午前中の方が団体観光客が少なく、暑さもましなのでおすすめです。
アルバニアの秘境?ブルーアイ
なぜか日本人の間で大人気のブルーアイは、サランダの東20kmほどの場所に位置している天然の泉から流れる清流です。
その神秘的な青色を讃える泉は、「アルバニアの秘境」と呼ばれるほど。
サランダ~ジロカストラ間を走るバスの全てがブルーアイを経由するので、途中下車することで簡単にアクセスできます。
のぶよ的にはがっかり観光地の一つだったブルーアイですが、せっかくここまで来たのだから一目見ておきたいという人も多いはず。
サランダからブルーアイ単体を目当てに往復デイトリップするのはなんだかもったいない気がするので、後述のジロカストラへの移動途中に立ち寄るのがおすすめです。
サランダ~ブルーアイのアクセス
サランダとジロカストラのちょうど中間地点に位置しているブルーアイ。
サランダ~ジロカストラ間のバスは、全てがブルーアイを通るので、二都市の移動がてらブルーアイを観光することも可能です。
バスの出発場所は、サランダの中心街にある友情公園(Friendship Park)西側。
サランダ発のバスは午前中は多く出ているものの、午後になると本数がかなり少なくなるので、できる限り早い時間の移動がおすすめです。
サランダ~ブルーアイ間路線バス
所要時間:40分~1時間
料金:200Lek(=¥200)~300Lek(=¥300)
世界遺産の博物館都市・ジロカストラ
「石の町」と呼ばれる博物館都市・ジロカストラは、世界遺産に登録されている人気の町。
サランダからは片道2時間ほどと日帰りで往復することも可能ですが、夕方以降はバスの本数が少なくなるので、一泊する方がいいかもしれません。
昼間は多くの観光客で溢れかえるジロカストラですが、夕方以降は本来の静かな山あいの町の雰囲気を取り戻します。
サランダ・ジロカストラ間のバス移動
サランダに来た多くの人が目的地に挙げる、世界遺産の町・ジロカストラ。
サランダの友情公園西側(先述のブルーアイ行きのバスと同じ)からは1日7本ほどのバスが運行されており、こちらも多くが午前中の出発です。
サランダ~ジロカストラ間バス
所要時間:1時間半~2時間
料金:350Lek(=¥350)
それ以外の時間には、乗り合いバスであるフルゴンを利用することとなります。
ジロカストラ終点のフルゴンはないものの、ティラナ行きやベラト(Berat)行き、フィエル(Fier)行きなどアルバニア中部の都市へと向かうもののほとんどはジロカストラを経由します。
フルゴンは、バスと同じ友情公園西側の発着のものと、そこから50mほど通りを北に行ったカフェ前の発着のものがあります↓
目的地を叫んで呼び込みしている人が必ずいるので、ジロカストラを通るか確認しましょう。
サランダのおすすめレストラン
サランダに来たら、是非挑戦したいのがシーフード。
しかし多くのレストランがリゾート価格で営業しているサランダでは、シーフード料理の相場は高め。
バックパッカー的にはなかなか手が出しにくいものがあります。
のぶよは潔くシーフードを諦め、サランダ中心街にある感じの良いローカルレストランで食事をしました。
その名も、Ristorant Te Bequa。
レストランというよりも、食堂と言った雰囲気です。
メイン料理は250Lek~400Lek(=¥200~¥400)ほどで、リーズナブルに地元のアルバニア料理を食べることができます。
メニューも肉料理からシーフード、煮込み料理まで様々なものがあったので、気分によって好きなものが食べられるのも嬉しいポイント。
家族経営のレストランのようで、息子たちが頑張って食器を片づけたり注文を取ったりと、お手伝いをしている姿が印象的でした。
飾り気はないものの、素朴な味のアルバニア料理を安く食べられるおすすめのレストランです。
インフォメーション
Ristorant Te Bequa
営業時間:全日 8:00~0:00
コメント:遅い時間まで営業しているものの、22時以降に行くと多くのメニューが売り切れになってしまっていたので、早めの来店がおすすめ。
サランダ~アルバニア各都市間の移動
サランダの町にはバスステーションが存在しません。
そのため、行き先によって各バスは異なる場所から出発します。
多くのアルバニア国内都市間の長距離バスと、アテネ行きの長距離バスが発着するのが、シナゴーグ跡横にある友情公園(Friendship park)の西側の道路沿い。
アルバニアの他都市でバスを利用するのと同じように、何の標識もありませんが、出発時刻が近づくと行き先を大声で叫んでいる呼び込みの人が必ずいるので、簡単に乗りたいバスが見つけられます。
サランダ観光地図
黄色:他都市行きバス停
灰色:クラミル島・ブトリント行き路線バス停
緑:サランダ港
赤:おすすめレストラン
紫:ホステル
青:観光スポット
サランダ~ティラナ間のバス移動
首都のティラナとサランダ間は、友情公園西側から多くのバスが走っています。
サランダ発ティラナ行きは、ほとんどが午前中の出発となり、午後は本数が激減するので注意が必要です。
所要時間:5~7時間
料金:1100Lek(=¥1100)
ティラナ・サランダ間は二つのルートがあり、大半は内陸部を走るもの。
その場合は、ジロカストラを必ず経由します。
9:30サランダ発ティラナ行きのバスは、ヒマラ、ヴローラなど海岸沿いの町を経由してティラナへと向かいます。
サランダ~ヒマラ~ヴローラ間のバス移動
「アルバニアのリビエラ」と呼ばれるほど美しい海岸線が広がるヒマラへは、1日4本のバス・フルゴンが走っています。
料金:500Lek(=¥500)
所要時間:1時間半
アルバニア南部への入口となる港湾都市・ヴローラへは、1日2本のバスが走っています。
いずれもヒマラを経由する、海岸沿いを走るルートです。
所要時間:5時間
料金:900Lek(=¥900)
いずれのバスも、友情公園西側のバス停から50mほど北へ行った道路沿いからの発着となるのでご注意を。
サランダ~ベラト間のバス移動
「千の窓を持つ町」・ベラト~サランダ間は、1日2本のバスが走っており、いずれもジロカストラを経由します。
所要時間:6時間
料金:1200Lek(=¥1200)
サランダ~コルフ島(ギリシャ)間のフェリー移動
サランダの目と鼻の先に見えるギリシャ領のコルフ島(Corfu)。
サランダのフェリー港から、1日3本(夏季は1日6本)のフェリーが出ています。
所要時間:45分
料金:€19(=¥2265)~€23.80(=¥2838)
サランダのホステル情報
Sunset Hostel
料金:700Lek(=¥700)
部屋:4ベッドドミトリー
立地:7/10
多くのバスが発着する友情公園から徒歩10分ほどの丘の上に位置しています。
スーパーマーケットまでは徒歩5分ほどとまあ便利。
サランダは丘の斜面に開けた町なので、どこへ行くにも坂を上り下りする必要があります。
アクセス:9/10
大きな看板があって、簡単に見つけることができます。
常にスタッフがいるので、チェックインも問題なくスムーズにできました。
スタッフ:7/10
家族経営のホステル情報ステルで、受付には兄妹が交代で働いているようでした。
いずれも気さくで良い人だったのですが、観光スポットやおすすめレストランなどの情報を尋ねても、今一つな回答しか得られなかったのが残念。
清潔さ:8/10
オープンしたてのホステルだそうで、とにかく全てが新しくて快適です。
バス&シャワーは、アルバニアでポピュラーな何の仕切りもないもの。
常に床が濡れている状態だったのがマイナスです。
設備:1/10
史上最低の設備を誇るホステルでした。
まず、予約時は「キッチン有り」とのことだったのですが、実際にはキッチンはまだ使うことができません。
お湯を沸かすことすらできず、コップの一つもないので、コーヒーを飲むことすらできません。
また、灰皿やごみ箱がほとんどないのもマイナス。
屋上にはサランダの町を一望できるテラスがあるのですが、こちらも椅子がいくつか置いてあるだけという何とも寂しい物でした。
シャワーの水圧もものすごく弱く、シャワーを浴びるのが億劫になるほどでした。
wi-fi:7/10
基本的に問題なく接続でき、速度も十分なのですが、せっかくの屋上テラスではほぼ電波が入らなかったのが残念。
雰囲気:3/10
ホステルというよりはリゾートマンションといった雰囲気でした。
というのも、屋上のテラス以外に他の宿泊客と出会うスペースがなく、そのテラスも電気がないため夜は真っ暗になってしまうからです。
各部屋にはテラスがついているものの、wi-fiはほぼ入らなかったのも不満です。
とにかくホステルらしい雰囲気はなく、各部屋にベッドがあって寝るだけ、といった感じでした。
総合:6.0/10
とても微妙なホステルでした。
かなり大規模なホステルで、せっかく家族で経営しているのだからもっと良いものにできるはずです。
とはいっても、リゾート地であるサランダの便利なロケーションでこの料金で宿泊できるのは大きな魅力。
「寝るだけ」と割り切るならアリかもしれません。
おわりに
正直、観光地としてはかなり微妙なサランダ。
周辺の観光地は魅力的なものの、いかんせん観光客が多いです。
というのも、ギリシャのコルフ島から海を渡ってやってくるパックツアーの団体旅行客が、サランダとその周辺の各スポットを占拠するため。
(みんなアルバニアは危険だと思っているので、団体ツアーで訪れるのです)
のぶよは団体旅行客であふれかえる観光ぼけしたスポットが大嫌いな人なので、サランダを含むアルバニア南部は全体的に微妙な感じでしたが、見どころが多いのは事実。
短い日程でも多くの観光スポットをまわることも可能なので、アルバニア旅行の入門編としてはうってつけな地域かもしれません。
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