サムシュヴィルデへのアクセス
サムシュヴィルデがあるのは、首都のトビリシから南西に60kmほどの場所。
トビリシから日帰りで訪れる場合のアクセス方法は、大きく分けて3通りあります。
①トビリシでタクシーをチャーター
②テトリツカロでタクシーをチャーター
③サムシュヴィルデ村までマルシュルートカ
時間の都合や予算、体力に合わせて好きな物を選びましょう。
①トビリシからタクシーをチャーター
最も快適&簡単なのが、トビリシでタクシーをチャーターしてしまうこと。
トビリシ~サムシュヴィルデ間は片道1時間半ほどの道のりで、観光時間を合わせても合計6時間~7時間ほどのチャーターです。
料金相場は交渉によって大きく変わりますが、1台で80GEL~100GEL(=¥2531~¥3164)ほど。
トビリシからの単純往復でも良いですが、サムシュヴィルデ近郊の他の見どころもあわせてまわるのもおすすめです。
(その場合、もちろん料金は上がってくるでしょう)
②テトリツカロでタクシーをチャーター
「タクシーを利用する場合でも少し節約したい!」という人におすすめなのが、
①トビリシからテトリツカロ(Tetritskalo / თეთრი წყარო)までマルシュルートカで移動
②テトリツカロからタクシーでサムシュヴィルデ村まで往復
と、マルシュルートカとタクシー利用を組み合わせる方法です。
【①テトリツカロ行きマルシュルートカ】
トビリシ~テトリツカロ間は30分~1時間に1本のマルシュルートカが走っているので、比較的簡単に移動できます。
トビリシでの発着地は、市内南東部のサムゴリ・バスステーションです。
【②テトリツカロでタクシーチャーター】
テトリツカロに到着したら、町の中心の広場でタクシーが常に数台客待ちしているので、簡単にチャーターできるでしょう。
料金の相場は、1台で20GEL(=¥632)ほどです。
多くの場合、運転手はサムシュヴィルデ村で待っていることはなく、こちらが観光している間はいったんテトリツカロに引き返していくと思います。
2時間~3時間後にサムシュヴィルデ村の入口まで迎えに来てもらうことになるでしょう。
トラブルを避けるためにも、
・運転手の電話番号を必ず尋ねておく
・料金は後払いで交渉する
のがおすすめです。
(サムシュヴィルデ遺跡では携帯の電波が普通に届いていました)
③マルシュルートカでサムシュヴィルデ村へ移動
トビリシからサムシュヴィルデへは、マルシュルートカを利用して個人で日帰りすることも可能です。
しかし、このエリアの公共交通手段はトリッキーな一面も。
「最終の便を逃した!」なんてことにならないためにも、できるだけ詳しく解説していきます。
サムシュヴィルデ周辺交通マップ
まず知っておきたいのが、サムシュヴィルデ周辺には2路線のマルシュルートカが存在すること。
・トビリシ~テトリツカロ間:30分~1時間に1本
・トビリシ~サムシュヴィルデ~ダゲティ間:1日2往復
頻繁に走っているのはトビリシ~テトリツカロ間の便ですが、サムシュヴィルデ村までの4kmほどの道のりを徒歩でアクセスしなければなりません。
おすすめは、ダゲティ行きのマルシュルートカを途中下車すること。
本数が限られているので、事前のプランニングは必須となります。
往路:サムシュヴィルデ直行マルシュルートカが便利!
サムシュヴィルデ村を経由するダゲティ(Dagheti / დაღეთი)行きのマルシュルートカが発着するのは、トビリシ南東部のサムゴリ・バスステーション。
本数は1日2往復とかなり少なく、実質11:20トビリシ発の便の利用に限られると思います ▼
運転手に「サムシュヴィルデに行きたい!」と伝えておけば、遺跡への徒歩コース入口となるバス停付近で降ろしてくれるはず。
サムシュヴィルデ村~遺跡間の2.5kmほどは徒歩のみのアクセスとなる点は、タクシー利用の場合と変わりません。
復路:テトリツカロ発マルシュルートカしか選択肢がない
往路はサムシュヴィルデ村でマルシュルートカを途中下車することが可能ですが、問題は復路。
というのも、ダゲティ→サムシュヴィルデ→トビリシ方面のマルシュルートカは1日2便のみで、いずれも午前中に出てしまうという謎スケジュールなため。
観光後にトビリシ方面へ戻るマルシュルートカを待っていても、翌朝になるまではやって来ません。
ではどうするか…?歩くのです。
サムシュヴィルデ村から4kmほど北に位置するテトリツカロからは、トビリシ方面へ向かうマルシュルートカが1時間に1本ほど出発しています。
サムシュヴィルデ村→テトリツカロ方面は、距離にして4kmほどの舗装道路ですが、道のりのほとんどが緩やかな上り坂なので要注意。
徒歩で移動する場合は1時間少々かかると考えておきましょう。
(交通量はかなり少ないものの、乗せてくれる人も多いです)
道路沿いの風景はとても美しく、ジョージア地方部らしいのどかな風景の中を歩くことができます。
(何度も言いますが、上り坂が続くので体力的にはけっこう辛い)
注意したいのが、テトリツカロ発トビリシ行きの最終マルシュルートカの時間 ▼
トビリシ行きの最終は、17:30テトリツカロ発のものだそうです。
(時刻表には書かれてさえいませんが)
トビリシ~サムシュヴィルデを個人で日帰りする場合のモデルプラン
というわけで、トビリシから個人でサムシュヴィルデを日帰りで訪れる場合は、マルシュルートカの時間的にプランが限られてきます。
のぶよのプランは以下の通りでしたが、何も問題なく日帰り往復することができたので、ご参考までに。
サムシュヴィルデ村~サムシュヴィルデ遺跡間徒歩コース
タクシーチャーターの場合でも、マルシュルートカ利用の場合でも、サムシュヴィルデ村~遺跡間の片道2.5kmの区間は自分の足で歩くことになります。
距離は往復5kmとまあまあですがアップダウンは少なめ。
スニーカーでも問題なく歩けるレベルの簡単なコースなのでご安心を。
タクシー利用の場合でもマルシュルートカ利用の場合でも、到着するのはサムシュヴィルデ村のバス停(地図黄色) ▼
ここからいったん村の中に入り、遺跡へと続く未舗装道路を歩いていきます。
だんだんと民家が少なくなり、最後の民家を通り過ぎた辺りにあるのが、分岐点①(地図内青①) ▼
写真右側の大きくカーブした道が正解です。
数百メートル歩いたところには川を渡るポイントがあり、そこからゆるやかな上り坂となります。
上り坂を上りきったところにあるのが分岐点②(地図内青②) ▼
T字路のような分岐点で左に下る道を行きます。
数百メートル進むと、行く手にフェンスが現れます。
これは家畜が外に出るのを防ぐためのもので立入禁止というわけではありません ▼
フェンスを越えた先には比較的新しそうな外観の教会があり、これを過ぎれば遺跡ゾーン西側の生神女就寝祭教会まではもうすぐです!
おわりに
おそらく日本では(たぶん世界でも)初めて、サムシュヴィルデの観光情報を徹底解説した記事をお送りしました。
もはやジョージアの奥地中の奥地にある超マイナースポットなので、まず需要はないでしょう(笑)
しかし、ここまで詳しく記事にしているということは、それだけ訪れてほしい気持ちが強いからです。
観光地化されたスポットの雰囲気とは対照的な、静かなる歴史の息吹を感じさせる「天空へのゲート」。
本当に素敵な場所でした。
普通の観光に飽きた人やジョージアガチ勢の皆さんは、ぜひ訪れてみてください。
きっとこの国の新たな一面を感じることができるはずです!
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