ポルトガル旅行情報まとめページ
サウダージ(郷愁)ただよう、地の果てへの旅。
Eis aqui, quase cume da cabeça
De Europa toda, o Reino Lusitano,
Onde a terra se acaba e o mar começa
– Luís Vaz de Camões
«Os Lusíadas»
見よ、ほとんど最果てであろう
欧州大陸の、そしてポルトガル王国の
ここに地が果て、海がはじまる
大航海時代のポルトガルの詩人・カモンイス
『ウズ・ルシアーダシュ』の一節
大航海時代に世界を制した、海洋大国・ポルトガル。
華々しい栄光の時代も今は昔。
西ヨーロッパにあるにもかかわらず人々に忘れ去られてしまったようなこの国は、時が止まったようなレトロな風景の宝庫。
味のある坂道でふと頭上を見上げると洗濯物がはためく、垢ぬけない街の風景。
断崖絶壁な海岸線に素朴な漁村が点在する、大西洋の景色。
飾り気がないながらも、食材の旨味が詰まったポルトガル料理。
哀愁をギターの音色にのせて力強く歌うファド。
ヨーロッパのどこの国とも異なる、レトロでゆったりした旅時間を過ごせるのがポルトガル最大の魅力。
初めてきたのに、懐かしく感じる…
そんな不思議な魅力に包まれた「最果ての国」へ、ようこそ。
ポルトガルの観光エリアマップ
ポルトガル旅行前に知りたい基本情報
2022年5月1日より、あらゆる国籍の旅行者は観光目的でのポルトガルへの入国が認められるようになりました。
しかしながらポルトガルへ空路で入国する場合は、依然として下記の書類のうちいずれか一つの提示が求められます。
・EU指定のCOVID予防接種デジタル証明書
・出発前72時間以内に実施されたPCR陰性証明
・EU指定の抗原検査の出発前24時間以内の陰性証明
ポルトガルは日本のワクチン証明書を有効とみなしていないため、日本から空路でポルトガルに入国する場合はPCR検査か抗原検査が必須となります。
スペインからの陸路入国の場合は、上記の制限はないとのことです。
まだまだ状況は流動的なので、ポルトガル渡航前には最新の入国条件等を公的機関のサイトにて必ず確認しましょう。
遠い異国の地であるポルトガル。
気候や物価、治安面など、旅行前に絶対に知っておきたいことはたくさんあります。
せっかくのポルトガル旅行。
楽しい思い出となるように、在住者視点のアドバイス記事も書いています。
ビザ・滞在可能期間
ビザ・滞在登録
必要なし
滞在可能日数
90日間
ポルトガルへの観光目的での入国には、ビザや滞在登録などは必要ありません。
ポルトガルはEUの大半の国と同様にシェンゲン協定加盟国であるため、シェンゲン圏内合計で90日間を越えての滞在はできないため、長期の旅行の場合はご注意を。
ポルトガル旅行の必要日数
リスボンのみ/ポルトのみ
最低2日
リスボン&ポルト二大都市
最低7日間
リスボンかポルトの一都市のみの市内観光であれば、それぞれ2日間あればOK。
二都市+近郊の見どころを制覇する定番プランは、最低でも1週間はみておくのがおすすめです。
ポルトガルの物価・旅行の予算
バックパッカー旅スタイル
€27=¥3,800/日
快適旅スタイル
€83=¥11,500/日
近年は上昇傾向にあるものの、ポルトガルの物価は西ヨーロッパでは最安値レベル。
節約しようと思えば格安で旅ができますし、贅沢に滞在してもリーズナブルで済みます。
ポルトガルの国内移動
ポルトガルでメインの国内移動手段となるのは、鉄道かバスのいずれか。
旅行者にとっては、便数が多いバス移動がやはり便利です。
時刻表の調べ方や乗車までの流れは詳細記事でまとめています。
ポルトガルの治安
ポルトガルの治安は概して安定しており、西ヨーロッパの中では安心して旅行ができる国です。
しかしながら、都市によって雰囲気が悪い地区があったり、注意しておくべきことも。首都・リスボンではスリなどの軽犯罪にも注意です。
ポルトガルの気候
せっかくの旅行なら、ベストシーズンに訪れたいもの。
年間を通して温暖なポルトガルですが、時季によっては天候が不安定な日が続くことも。
旅行の計画前に知っておきたいポルトガルの気候を解説しています。
リスボンの宿泊エリア
「坂の町」リスボンでは、宿泊エリア選びを間違えると大変なことになるかも…
在住経験者の視点から、リスボン中心街の宿泊おすすめエリアと避けるべきエリアを解説しています!
11のタイプ別!ポルトガルの見どころ
ポルトガルは、日本の4分の1ほどの面積しかない国。
しかしこの小さな国は、北から南までバラエティー豊かな観光スポットでいっぱいです。
リスボンとポルトだけではもったいない!
ポルトガル全土に点在する見どころを訪れて、自分だけのポルトガル旅の思い出を作ってみてはいかがでしょうか。
魅力あふれる見どころの数々を、11のタイプ別にPick upしてみました。
ポルトガル旅行の見どころ①首都・リスボン
「七つの丘の町」と称されるリスボンは、ポルトガル旅行の拠点となる町。
迷路のような坂道が連なる古い町並みには独特の哀愁が漂っており、訪れる人を魅了してやみません。
地区ごとに異なる表情を見せるのもリスボンの奥深さ。
主な観光エリアをPick Upしてみました。
バイシャ地区
坂だらけのリスボンにおいて唯一、平地にひらけたエリアがバイシャ地区。
リスボンの商業の中心としての顔を持ち、常に多くの人々が行き交う活気ある雰囲気が特徴的。見どころも多く点在しています。
アルファマ地区
リスボンの中でも最も古い町並みが残るアルファマ地区は、アラブ人がこの地を支配していた時代の雰囲気が残るエリア。
迷路のような路地に美しいアズレージョ、頭上をはためく洗濯物…飾らないリスボンの良さが感じられるはず!
シアド地区
リスボンで最もシックな雰囲気のシアド地区は、優雅でレトロなデザインの建物が連なるエリア。
見どころが集中しているリスボンの交通のハブで、観光・滞在に便利なエリアです。
バイロ・アルト地区
「高台地区」を意味する名前の通り、中心街を一望する丘の頂上にある地区は、リスボンきってのナイトライフエリアとしても知られています。
味わいある町並みが賑わいだすのは日が暮れてから。リスボンという町の情緒深さが詰まっています。
ベレン地区
大航海時代の雰囲気が色濃く残るベレン地区は、テージョ川沿いに広がる開放的な雰囲気が特徴的。
世界遺産に指定された修道院やモニュメントを巡ったり、エッグダルト発祥の店で本場の味に感動したり…時間をかけて観光するのが◎
LX Factory
リスボンのアーティスティックな文化を感じたいなら、LX Factoryがおすすめ。
かつての工場跡地を再開発したスポットで、アートの聖地としても有名。週末には多くの若者が訪れ、より賑やかな雰囲気が味わえます。
絶景展望台めぐり
とにかく坂だらけのリスボンは、坂を登った先には必ず展望台がある絶景天国。
どの展望台も入場無料なのも嬉しい点。お気に入りの絶景を探しにいきましょう!
リスボン近郊ビーチ
リスボンの素晴らしいところは、中心街からほど近い場所にビーチが点在している点。
リスボンから40分以内でアクセス可能なビーチを、ランキング形式で紹介しています!
路面電車の旅
リスボンと言えば、坂だらけの狭い路地をゴトゴトと走るレトロな路面電車。この町独特の情緒を演出する存在です。
最も人気の路面電車28番の沿線散策ガイドも書いています!
ポルトガル旅行の見どころ②古都・ポルト
リスボンとともに、ポルトガル二大観光地とされる古都・ポルト。
大航海時代はじまりの地らしく、優雅で誇り高さを感じる町並みが最大の特徴。
どこか開放的な雰囲気が漂い、リスボンの「哀愁」とは一線を画しています。
大航海時代から変わらない風景の町には、ポルトならではの名物グルメや名産品もたくさん。
北部訛りが強く、人懐っこく気が良いことでも知られるポルトの人々との出会いも楽しみです!
ポルトの定番スポット
ポルト中心街には、この町の華々しい歴史を現在に伝える見どころがたくさん。
どこを切り取ってもフォトジェニックな風景が見られ、観光客に人気なのも納得です。
とにかく坂が多い町なので、観光前のプランニングは綿密に!
ポート・ワインのワイナリー
ポルトで絶対にハズせないのが、名産のポートワインのワイナリー見学&試飲。
深みと甘味が強いワインは、世界中で高く評価されています。
ワイナリツアーに参加した様子やワイナリーの選び方は詳細記事で!
ハリー・ポッターゆかりの地
実はポルトは、「ハリー・ポッター」シリーズの原作者であるJ.K.ローリング女史が滞在していた町。
彼女が作品の構想を得た/実際に執筆していたとされるスポットが市内にいくつか点在しており、ファンは必訪です!
ポルトガル旅行の見どころ③ビーチ
ポルトガルといえば、大西洋にひらけたビーチでも有名。
その素晴らしさは世界的に有名で、「世界で最も美しいビーチ」に選出された場所もいくつかあるほどです。
「ビーチ」とひとことで言っても、町ごとに雰囲気が大きく異なってくるのも特徴的。
自分に合ったビーチ・シティーを探すのもおすすめです。
ラゴス
「世界で最も美しい」と言われる海岸線を有するのが、南部のラゴス。
信じられないような青さの大西洋と、黄金の砂浜…多くの旅行者が魅了される理由に納得するはずです。
ファロ
開発されすぎていないビーチリゾートが好みなら、ファロがおすすめ。
漁師町としての雰囲気も残る素朴な感じが最大の魅力で、リゾートによくある気取った感じがしない点も◎
ベナジル洞窟
異世界感漂う風景が見られるベナジル洞窟内部のビーチは「選ばれしものだけが行ける場所」。
アクセス方法は船のみ&波が高いと欠航という特別感と幻想的な風景が、ひそかに人気です。
ポルトガル旅行の見どころ④中世修道院
カトリックが人々の日常に強く根付くポルトガルでは、壮大な宗教建築も見逃せないもの。
他のヨーロッパ諸国とは少し異なる建築様式にも注目です。
ここでは、ポルトガル中部に位置する三つの世界遺産の修道院を紹介します。
アルコバサ
見ごたえ抜群のアルコバサ修道院は、かつての厨房や修道僧の宿泊部分に歴史が感じられる場所。
ポルトガルでは知らぬ者はいない「ペドロとイネスの悲恋物語」の舞台としても有名です。
バターリャ
まるでRPGゲームのラスボスの城のような風格のバターリャ修道院は、内部の見ごたえも素晴らしい傑作。
建設途中で中断したままの「未完の礼拝堂」が観光のハイライトとなります。
トマール
様々な建築様式が交じったトマールのキリスト教修道院は、個人的にポルトガルで最も感動した宗教建造物の一つ。
大航海時代の先駆者・エンリケ航海王子が整備したトマールの整然とした町並みも素晴らしいです。
ポルトガル旅行の見どころ⑤中世都市
リスボンとポルトばかりに焦点が当たりますが、それ以外の都市にも魅力は尽きません。
中世の雰囲気を色濃く残した、歴史が香る地方部の町をPick upしました。
コインブラ
ポルトガル第三の都市は、国内最古の大学を中心にひらけた美しい町。
文化的な香りがとても強く、独自の存在感を放ちます。ポルトガル中部エリアの観光拠点としても◎
エヴォラ
アレンテージョ地方の中心都市・エヴォラは、レトロな雰囲気が特徴的な世界遺産の町。
古代ローマ帝国時代の遺跡もいくつか残り、「町全体が屋外博物館」と形容されるのも納得の風格です。
エルヴァス
スペインとの国境すぐそばにあるエルヴァスは、かのナポレオンでも陥落できなかったほどの鉄壁の城郭都市。
町の造りはかなり独特で、スペインの風を感じるエキゾチックな町並みも特徴的です。
ポルトガル旅行の見どころ⑥海沿いの町
狭い石畳の路地の向こうに青々とした海…
ポルトガルらしい風景が見られる海沿いの町への訪問は、ゆったりとした時間が感じられておすすめ。
海沿いならではの風情があることで人気の3つの町をPick Upしてみました。
アヴェイロ
「ポルトガルのベネチア」と称されるアヴェイロは、アール・ヌーヴォー調の建物を縫うように運河が走る美しい町。
近郊の見どころへ足をのばす拠点としても便利です。
名物のスイーツもいくつかあるので見逃せません!
カスカイス
リスボンから40分でアクセスできる「海の町」は、リスボンっ子お気に入りの休日スポット。
優雅な雰囲気の町並みとダイナミックな海岸線が素敵で、夕方はロマンティックな雰囲気に。
リスボンから簡単に日帰りできる点も嬉しいです。
ナザレ
個人的にポルトガルで一番好きな町がナザレ。
大西洋岸にひらけた素朴な町で、現在でも伝統衣装を着た地元の人の姿も見られます。
海が目の前&魚市場があるため、ナザレのシーフードはどれも絶品。本当におすすめです!
ポルトガル旅行の見どころ⑦異世界の光景
リスボンから鉄道で40分ほどの山の中にあるシントラ。
世界遺産に登録されており、ポルトガル王家の避暑地として栄えた由緒正しい町です。
そんなシントラには、不思議な光景が見られるスポットが点在しているのもポイント。
リスボンからの日帰りも簡単なので、ぜひ訪れてみたいものです。
ペーナ宮殿
まるでおもちゃの城そのものな外観のペーナ宮殿は、シントラを象徴する人気スポット。
一見するとチグハグに見える各建物ですが、妙に調和が感じられるのも面白いところです。
レガレイラ宮殿
まるでRPGゲームの冒険者気分が味わえるレガレイラ宮殿。
観光ハイライトとなる「イニシエーションの井戸」をはじめ、不可思議な光景が広がる庭園が近年話題を呼んでいます。
ムーアの城壁
シントラの町の背後にそびえる山の頂上には、まるで万里の長城のような光景が見られる城壁があります。
大西洋までを一望するパノラマは感動もの。おすすめです!
ポルトガル旅行の見どころ⑧城塞都市
かつて超大国であった隣国・スペインとポルトガルの間には、熾烈な領土争いがつきものでした。
敵から町を防衛するために、ポルトガルでは町全体を城塞で取り囲むのが主流に。
国土に点在する城塞都市の中から、特に見ごたえのあるいくつかの町をPick upしてみました。
オビドス
「谷間の真珠」と称されるオビドスは、世界遺産に登録された美しい町。
村を取り囲む城壁に登ると、感動の風景が目の前に。城塞はポサーダ(ホテル)として営業しており、宿泊も可能です!
アライオロシュ
小高い丘の上に建てられた城壁を中心にひらけたアライオロシュは、のんびりとした雰囲気の田舎町。
アレンテージョ地方の乾いた大地とのコントラストも素敵です。
古城街道
スペインとの国境近くには、中世の城塞に守られた村々が連なる「古城街道」があります。
観光客には全く知られていない超穴場で、ポルトガル地方部らしい素朴な風景が至る所に残っています。
ポルトガル旅行の見どころ⑨ハイキング・トレッキング
ポルトガルというと町並み観光ばかりに気を取られてしまいがちですが、実は山や海の大自然の風景も素晴らしいです。
自分の足で歩くトレッキングはもちろん、自転車やレンタカーでまわるのもおすすめ。
バラエティー豊かな自然風景が感じられるエリアを紹介します。
漁師の道
ポルトガル南西部の大西洋沿いに連なる「漁師の道」と呼ばれるトレイルは、最初から最後まで大西洋の絶景が続く極上の道。
遥か昔から海とともに歩んできたポルトガルという国を、五感で感じることができます。
ペネダ・ジェレス国立公園
ポルトガル北東部にある緑深い国立公園は、「ポルトガル=海の国」のイメージが180°変わる場所。
昔ながらの伝統が残る村や、大小のダイナミックな滝、美しい山々の風景…きっと忘れられない思い出となるはずです。
サン・マメーデ山脈
スペインとの国境目の前に広がる山岳地帯は、荒涼とした大地を背景に宝石のような美しい村々が点在するエリア。
見どころは数多く、総じて絶景。自然と伝統がうまく調和しているのが感じられます。
ポルトガル旅行の見どころ⑩白い村
「白い村」というと、スペイン南部のイメージが強いもの。
実はポルトガル南部のアレンテージョ地方にも、ポストカードのように真っ白な村が点在しています。
観光地化が激しいスペインの白い村に比べ、ポルトガルの白い村はとにかく静かで素朴。
代表的な村をPick upしてみました。
マルヴァン
アレンテージョ地方の白い村の中でも最も美しいのがマルヴァン。
切り立った岩山の頂上にひらけた不思議な地形で、目が覚めるほどに真っ白に統一された町並みが見事です。
メルトラ
アレンテージョ地方の奥地にひっそりとあるメルトラは、アラブ人支配時代の雰囲気が色濃く残る村。
観光客の姿はほとんどなし。静寂に支配された素朴な風景が旅情を搔き立てます。
モンサラシュ
アレンテージョ地方の広大な大地を一望するモンサラシュも、真っ白に統一された建物が圧巻。
村はずれに建つ古城からの眺めも素晴らしく、どこを切り取っても絵になる村です。
ポルトガル旅行の見どころ⑪最果て感
ユーラシア大陸の最も西に位置するポルトガル。
かつて詩人・カモンイスが「ここは地の果て」と詠んだ通り、この国には最果て感が感じられる場所が多くあります。
はるばる日本からこの国にやって来た人にとっては、なおさら感慨深いものがあるはず。
極上の「最果てスポット」をPick upしてみました。
ロカ岬
ユーラシア大陸最西端のロカ岬は、ポルトガル観光のハイライトとなる場所の一つ。
ここから先にはもう何もない、文字通りの地の果て。はるばるやって来たことへの感慨に浸ることができます。
サグレシュ
ロカ岬に比べて全く知られていない「最南西端」の岬があるのがサグレシュ。
断崖絶壁にぽつりと建つ灯台を眺めていると、遠くに来たことを実感するはず。ほとんど観光地化されていない点も◎
アゾレス諸島
大西洋に浮かぶアゾレス諸島は、ポルトガル本土から遠く離れた絶海の孤島。
日本から見ると地球の正反対の場所にある「大西洋の楽園」。生きているうちに行けて良かったと心から感じた場所でした。
ポルトガルの名物料理&レストラン情報
ポルトガルを訪れるなら、その食文化の豊かさを舌で味わいたいもの。
ポルトガルは、ヨーロッパでは珍しく米文化の国。
素材の風味を活かしたポルトガル料理は飾り気こそないものの、昔から受け継がれてきた家庭的な温かみが感じられるはずです。
観光客向けのレストランよりも地元の人が通うローカルレストランこそが、ポルトガルの食文化を支える存在。
ローカルを見習って、食後に苦~いエスプレッソをクイッと飲み干せば、もう立派なポルトガル人!
定番のポルトガル料理
日本人にとって「ポルトガル料理=シーフード」のイメージが強いもの。
たしかにポルトガル料理には海の幸をふんだんに用いたものが多いですが、それだけではありません。
ポルトガル旅行中に絶対に食べたい定番中の定番料理をPick upしてみました。
イワシの塩焼き
ポルトガル料理の定番中の定番が、イワシの塩焼き。
大西洋の荒波の中で育ったイワシは、ほどよく脂がのった絶品。塩だけの味付けとは信じられないほどの旨味です。
アロシュ・ド・パートゥ
鴨の出汁で炊き上げたお米にチーズをかけてオーブンでグリルした「ダックライス」として知られる一品。
ひと口食べると口の中に広がる旨味には感動するはず!
ビファナ
ポルトガルの国民的ファストフードと言えば、煮込んだ豚肉を挟んだビファナ。
独特な甘辛いタレはとにかく美味しく、ハマってしまう人も続出だそうです。
ビトック
「ポルトガル風ステーキ」がビトック。
叩いて薄くのばした牛肉を、大量のオリーブオイルで焼き上げ、仕上げに卵を落としたものです。下味がちゃんとつけられたお肉のジューシーさには感動するはず!
アサリのワイン蒸し
ポルトガルに来たならぜひ挑戦してほしいアサリ料理。
中でもアサリを白ワインと鴨のブイヨンで蒸し焼きにしたものが絶品なのでおすすめ。ニンニクとパクチーがたっぷり入ったエスニックな風味も◎
アロシュ・ドゥ・マリシュコ
ポルトガルのシーフードリゾットは、数種類の具材の旨味がギュッと詰まった絶品。
程良い塩気が効いた味付けはワインのお供にも最適。海沿いのお店でぜひ食べたい一品です。
ポルトガルの郷土料理・ご当地グルメ
ポルトガルは小さな国ではあるものの、地域ごとに食文化が大きく異なる点も面白いところ。
その土地でしか食べられない郷土料理や名物グルメをPick upしました。
フランセジーニャ
(ポルト)
「フランス人の女の子」のネーミングからは想像できないようなジャンキーなポルト名物がフランセジーニャ。
数種類の肉とパン、チーズを重ねてソースとポテトをどーん。
とにかく恐ろしいほどのボリュームの一品は、ポルト滞在中に絶対体験したいものです。
アルカトラ
(テルセイラ島)
アゾレス諸島のテルセイラ島の名物が、牛肉を大量のニンニクとオリーブオイルで煮込んだアルカトラ。
牛肉の名産地として有名なアゾレス諸島の肉は、信じられないほどの柔らかさ。シンプルながらも素材の旨味が引き立った一品です。
レイタォン・アサード
(コインブラ)
中部のコインブラの名物が、子豚を丸々一匹丸焼きにした豪快な料理。
一人や二人ではまず完食不可能なので、サンドイッチにしたバージョンがおすすめ。程良い脂と自家製のタレがパンに絡んで、昇天級の美味しさです!
ポルトガルのご当地スイーツ
カフェ文化が根付くポルトガルにおいて、人々に愛されてやまないものがスイーツ。
同じスイーツでも地域ごとに大きく違ったり、その地域限定のご当地スイーツもたくさん。
旅行しながら食べ比べるのも楽しみの一つです。
エッグタルト
(リスボン)
日本でも有名なエッグタルトは、実はリスボンのベレン地区発祥のご当地スイーツ。
本場のエッグタルトは、想像の上をいく美味しさ。
サクサクの生地と濃厚なクリームのハーモニーがたまりません。
セリカイア
(アレンテージョ地方)
アレンテージョ地方を旅するなら絶対に食べたいセリカイア。
ホットケーキのような生地にたっぷりと蜂蜜をかけ、これまた蜂蜜漬けにした梅をのせたものです。
素朴な甘さと家庭的な味に感動するはず!
コンフェイト
(コインブラ)
ポルトガルから日本に伝わった金平糖の原型は、現在ではコインブラ周辺で細々と作られているのみ。
500年の時を超えて出会う素朴なスイーツ。遠く離れた二つの国のつながりが感じられます。
トラヴェッセイロ
(シントラ)
リスボン近郊の世界遺産の町・シントラの名物として有名なトラヴェッセイロは、ポルトガル語で「枕」の意味。
その名の通り長方形のサクサク生地の中には、クリームがたっぷりと詰まっています。
ジンジャ
(オビドス)
世界遺産のオビドスの名産がサクランボのリキュール「ジンジャ」。
小さなチョコレートのグラスに注いでクイっと一気に飲むのがポルトガル流。甘くて飲みやすいですがアルコール度数は強め。飲みすぎにはご注意を!
パン・ドゥ・ロー
(アヴェイロ)
アヴェイロをはじめ、ポルトガル北部でポピュラーなスイーツは、500年前に日本に伝わったカステラの原型。
ふんわり&トロットロの生地の食感は病みつき必至。甘すぎない点も嬉しいです。
ポルトガルの食事のTips
レストランの種類&選び方
リスボンやポルトなど観光客が多い町では、レストラン選びはとても大切。
観光客向けに手抜き料理を出すようなお店に当たらないよう、良いレストランの見極め方を知っておきましょう。
レストラン利用法
お洒落なレストランでの食事も良いですが、せっかくなら地元の人が通う食堂にも挑戦したいもの。
英語は通じにくくシステムも若干複雑なので、あらかじめ食事の流れを知っておくのが◎
リスボンのローカル食堂
観光地化が進むリスボン中心街においても、地元の人に根差したローカルなレストランは健在。
リスボン滞在中に一度は訪れてほしい食堂を紹介しています!
ポルトガルの人々とライフスタイル
郷愁・レトロ・のんびり..
ポルトガルの町に漂うゆったりとした雰囲気は、そこで暮らす人々の気質にも影響を与えています。
ラテン民族でありながら、どこか哀愁を漂わせてシャイな人が多いポルトガル人は、なんだか日本人と似ているところも。
レトロな町でのんびりと毎日を過ごすポルトガルの人々。そのライフスタイルを知ってみてはいかがでしょうか。
ポルトガルは日本人に合う?
ポルトガルに来た日本人は「初めて来たのになんだか懐かしい」と、不思議な感覚になるそう。
それもそのはず。ポルトガルと日本にはどことなく似たような文化があり、日本人の「懐かしいもの好き」のツボを押しまくるのです。
遠くて近い二つの国の切っても切れない関係をまとめました。
ポルトガル・リズム
ポルトガルにはのんびりとした空気が漂っているのは、旅行者でもすぐに感じられるはず。
日々時間に追われる生活を送っている人にとっては「癒しの国」ではあるものの、実際に生活すると困ってしまう部分も少なくありません。
ポルトガルに根付く独自の時間の概念について、実体験から解説しています。
リスボンvsポルト
東京vs大阪のような永遠のライバル関係にあるのが、ポルトガルの二大都市であるリスボンとポルト。
小国の南と北で、驚くほどに異なる文化や習慣をまとめています。
カルチャーショック
ポルトガルと日本には似ている部分もあるとは言え、ここはやはり遠く離れた異国の地。文化の違いはかなり大きいです。
ポルトガル滞在中に感じたカルチャーショックを紹介しています。
ポルトガルの文化・芸術・歴史情報
大航海時代の莫大な富が生み出したポルトガルの芸術文化。
リスボン発祥のファドや、ポルトの旧市街に残る古いアズレージョなど、ポルトガルでしかできない文化体験も見逃せません。
カトリックが人々の間に強く根付いているポルトガル。
人々の信仰心が生み出した、数多くの伝説や奇跡に耳を傾けてみるのも面白いですよ。
ポルトガル文化体験
ポルトガルを旅するなら、観光地をまわるだけでなく、この国に息づく文化を体験したいもの。
ポルトガル文化にどっぷりひたれる文化体験をまとめました。
ファドライブ
ポルトガルの伝統音楽・ファドは、郷愁ただよう甘い音色のギターと力強い歌声が素敵。
小さな居酒屋で開催されるファドライブは、滞在中に一度は参加したいものです。
アズレージョ
ポルトガル伝統のタイルアートは、この国の芸術文化を体現している存在。
リスボンのアズレージョ美術館でその歴史を学べば、街歩きがもっと楽しくなるはず!
ポルトガル音楽
ファドのノスタルジックな曲調に代表されるように、ポルトガル人は哀しげな音楽が大好き。
有名曲からポップスまで…ポルトガルで人気の音楽を特集しました。
コインブラ・ファド
ファドの本場と言えばリスボン。いっぽうコインブラのファドはひと味違う独特なもの。
コインブラに旅行するならぜひ味わいたい、陽気で刹那的なファドの世界をレポートしています!
ポルトガルの伝説
ポルトガル人はミステリアスな伝説が大好き。全国各地に哀しげな伝説が根付いています。
知っていればより旅が深くなる、超有名な伝説を集めました。
ペドロとイネスの悲恋物語
ポルトガルでは知らぬ者はいない「ペドロとイネス」は、現在でも人々に愛される実話の物語。
哀しくもロマンティックな物語の舞台を追う旅は、過去と現在が交錯する不思議な感覚になるはず。
ポルトガルの歴史
大航海時代のイメージが強いポルトガルですが、それ以前とそれ以降の歴史はあまり知られていません。
旅がより楽しくなるポルトガルの歴史を、各時代の関連スポットとともに解説しています。
ポルトガル語の旅行会話&コラム
かつては世界の共通語になる可能性を秘めていたポルトガル語でしたが、現在では限られた国でしか話されていません。
ポルトガルのポルトガル語は、柔らかな発音とイントネーションの聞き心地の良い響きが特徴的。
500年前にポルトガルから日本に伝わった言葉も多く、大陸の正反対にある二国の間の深い関係が感じられます。
ポルトガル語の旅行会話
こんにちは
Bom dia
ボン ディア
簡単に覚えられるポルトガル語のこんにちは。
親しい間柄では、カジュアルなOlá(オラー)もよく使われます。
ありがとう
Obrigado(男性)
Obrigada(女性)
オブリガード / オブリガーダ
ポルトガル語の「ありがとう」は、オブリガード(ダ)。
自分の性別によって語尾が変化する点にご注意を。
~をください
por favor
ポル ファヴォール
商店やレストランで何かを指差し注文するときに便利な表現。
“este”(エシュトゥ=これ)をつければ「エシュトゥ ポル ファヴォール(これください)」と立派な会話にも!
「ポルトガル語」に関する記事いろいろ
ポルトガル語由来の日本語
およそ500年前の大航海時代に、ヨーロッパ人として初めて日本に上陸したのはポルトガル人でした。
当時ポルトガルから伝えられた言葉の中には、現在でも日本語として生きているものもいくつかあります。
遠く離れた二国のつながりが感じられるかも!
スペイン語?ポルトガル語?
一般的に、ポルトガル語よりもスペイン語を学習する人が多いのが現状ですが、のぶよはあえてポルトガル語を一から勉強することにしました。
どうしてポルトガル語を選んだのか…その理由を解説しています!
(超ポルトガルびいきの内容となっているので、スペインラブな方はごめんなさい…)
ポルトガル語の発音
ポルトガルのポルトガル語の発音は、とにかく難解。日本語には存在しない音も多く、学習者の悩みの種となります。
ポルトガル語の発音がどれだけ難しいのか、細かく解説しています!
(ポルトガル語を勉強しようと思っている/スペイン語との違いが知りたい人向け)
ブラジルとポルトガルの言葉
世界最大のポルトガル語圏といえば、ブラジル。
かつてポルトガルが植民地としていたブラジルのポルトガル語は、ポルトガル本国のものとは大きく異なる部分もあります。
二ヶ国のポルトガル語における発音や語彙、文法の違いをまとめてみました。
ポルトガル旅行の必要日数&モデルプラン
ポルトガル旅行に必要な日数
ポルトガル旅行に必要な日数は、どこまでまわりたいか/何を見たいかによって大きく変化します。
ポルトガルの代表的な町の観光必要日数は以下の通り。 ▼
・リスボン市内観光:2日間
・ポルト市内観光:1日半
・シントラ&ロカ岬:1日
・オビドス&ナザレ:1日
・アヴェイロ&コスタ・ノヴァ:1日
各町間の移動時間もあわせると、現地滞在丸7日間はほしいところ。
それ以下の日程しかとれない場合は、
・リスボン or ポルトのどちらか一都市&近郊の観光にしぼる
・リスボンとポルトの市内観光のみにしぼる(=近郊には足をのばさない)
といったように、アレンジするのが良いでしょう。
ポルトガル旅行1週間のモデルルート
現地滞在1週間(7日間)の日程がとれるなら、リスボンとポルトの二大都市周遊が可能。
市内観光のみならず、近郊の見どころに足をのばすこともできます。
7日間の日程でのポルトガル旅行モデルルートは、以下の3種類。
いずれも初めてポルトガル旅行をする人向けの、定番スポットを制覇できるプランです。 ▼
ポルト&リスボン二大都市
ポルトガルの二大都市を制覇するプランは、定番中の定番。
世界遺産のシントラやロカ岬へのデイトリップも楽しみ。
城塞都市オビドスや海辺の雰囲気が素敵なナザレにも立ち寄れます!
リスボン&周辺
リスボン周辺の世界遺産をガッツリ周りたい人は、リスボン一都市滞在型のプランもおすすめ。
エストレマドゥーラ地方にある三つの世界遺産の中世修道院も訪問可能です。
ポルト&北部
ポルトガルの歴史や文化に興味がある人は、ポルト一都市滞在型のプランもアリ。
ポルトガル北部は世界遺産が目白押しのエリアで、リスボン周辺に比べて穴場感が強い見どころが多い点も◎
複数のプランを組み合わせる場合は、最低10日間ほどの日程をみておくのが◎
定番をおさえながら穴場スポットにも足をのばしたいなら、2週間ほどの日程をおすすめします!
ポルトガル旅行の航空券はオープンジョーが便利!
スペインとポルトガルをセットで旅行する場合は別ですが、日本からポルトガル単体で訪れる場合はオープンジョーと呼ばれる航空券タイプを利用するのがポイントです。
普通の航空券は、現地での到着地/帰りの出発地が同じ都市である場合がほとんどですが、オープンジョー航空券は、到着地と出発地を別の都市に指定することが可能なのです。
・往路:東京→リスボン
・復路:ポルト→東京
エクスペディアの航空券検索ページで「複数都市」を選択して、希望する都市を入れるだけ。
とっても簡単です!
こうすれば、ポルトガル国内でリスボンからポルトへ移動した後、帰りの飛行機に乗るためにわざわざリスボンへと戻る時間も交通費も節約することができます。
航空会社にもよりますが、基本的にオープンジョー航空券だからといって値段が跳ね上がることは珍しいです。
一つの選択肢として、一度考えてみるのがおすすめ!
ポルトガル旅をもっと便利に!
ポルトガルのホテルは、宿泊予約サイトで予約していくのが便利!
ポルトガル行きの格安航空券ならエクスペディアが便利!
もっと、ポルトガる?
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ポルトガルの新しいビザ制度”ETIAS”って知ってる?
2022年から新しく導入されるETIAS(欧州渡航認証制度)は、ポルトガルをはじめとするヨーロッパのシェンゲン協定加盟国共通の新しい入国システム。
これまで日本人はパスポートだけでヨーロッパ渡航が可能でしたが、導入後は事前のETIAS申請が必須となります。
ポルトガル旅行を計画する前に、最新情報を必ずチェックしておきましょう!