こんにちは!モンテネグロ滞在を満喫中、世界半周中ののぶよ(@nobuyo5696)です。
(世界半周についてはこちらの記事へどうぞ。)
世界遺産に指定された旧市街をもつ、モンテネグロのコトル。
クロアチアの一大観光地、ドブロブニクから2時間ほどでアクセスできる立地の良さと、大型クルーズ船が入港できる港をもつことから、多くの観光客が訪れるモンテネグロで一番の観光地です。
その美しさは確かなもので、「2019年ヨーロッパのベスト旅行先」に選出されたほど。
今回の記事では、日帰りでも楽しめるコトル観光でしたいことを5つ紹介します。
コトルの観光スポットを網羅した内容となっているので、実際に訪れる際はきっと役に立つはず!
コトル観光地図
黄色:バスステーション
赤:おすすめレストラン
紫:ホステル
青:観光スポット
コトル観光でしたいこと1:迷路のような世界遺産の旧市街を散策!
コトル旧市街は、石造りの家々の間を狭い路地が連なる迷路のような造りの町。
とても小さいので、地図なんてなくてもすぐに一周できてしまうほどです。
ここでは、コトル旧市街の主な見どころを紹介していきます。
海の門
コトル旧市街の西側の入口である海の門は、その名の通りコトル湾に面しています。
常に多くの人が行き交う海の門をくぐると、旧市街最大のオルジャ広場が広がります。
オルジャ広場
旧市街で一番大きなオルジャ広場は、レストランのテラス席が並ぶ華やかな雰囲気。
広場に立つ時計台は、コトルのシンボルで1602年建造のものです。
400年以上もコトル旧市街の時を刻み続けている時計。
人気の記念撮影スポットとなっており、周辺はかなりの人で溢れています。
聖トリプン広場
オルジャ広場から路地を北に進んでみましょう。
お土産屋が点在する美しい路地の先にあるのは、聖トリプン聖堂を有する聖トリプン広場。
コトル旧市街で最も高い建物である聖トリプン聖堂は1166年に建てられたもの。
かなりの歴史があります。
聖トリプン広場から西は、おしゃれなレストランやお土産が連なるコトル旧市街のメインストリートのような路地。
聖トリプン広場から東へ行くと、少し静かな雰囲気の路地が続き、旧市街南側の入口であるグルディッチ門へと至ります。
グルディッチ門
旧市街南側の入口であるグルディッチ門は、コトル旧市街を取り囲む城壁の砦部分に作られた入口。
門をくぐったところから、城壁の西側(コトル湾に面した部分)に無料で登ることができます。
聖ルケ広場
聖トリプナ広場から、お土産屋のやる気のない客引きをかわしながら賑やかな路地を西に進むと、聖ルケ広場にいたります。
広場に面して建つのは聖ニコラ聖堂。
20世紀初頭に作られた新しい聖堂です。
広場にはもう一つ、12世紀建造の小さな聖ルケ教会もひっそりと建っています。
聖ルケ広場から北へ進むと、旧市街北側の入口である川の門にいたります。
川の門
その名の通り、澄んだ緑色の水をたたえるシュクルダ川に面した川の門。
門の前にはシュクルダ川にかかるアーチ式の石橋があり、人気の撮影スポットとなっています。
川の門近くには、11世紀の初期キリスト教の教会があり、こちらも必見です。
コトル観光でしたいこと2:城壁に登ってコトル湾のパノラマを眺める
コトル観光で絶対に外せないのが、有名なコトル湾の絶景を望むこと。
ガイドブックにもよくのっているこの景色は、コトル旧市街東側にそびえる山に築かれたコトル城壁から眺めることができます。
コトル湾に面した城壁と、山の斜面に築かれた城壁は実は繋がっており、コトル旧市街は城壁に完璧に守られているのです。
コトル湾に面した城壁への入場は完全に無料で、グルディッチ門周辺とオルジャ広場西側に上り口があります。
このコトル湾沿い部分の城壁からは、コトルの旧市街の建物を間近に見ることができます。
山の斜面部分の城壁については、川の門近くにエントランスがあり、€8(=¥977)の入場料がかかります。
しかしながら、実はコトル城壁に無料で登れるハイキングコースがあるんです。
詳しいアクセス方法や城壁上の絶景ポイントについては下リンクの別記事でまとめているので、是非参考にしてください。
急な階段を登った先から眺めるコトル旧市街とコトル湾の風景は、コトル観光のハイライト。
かなりの登りで体力が必要ですが、言葉には表せないような感動の景色が待っていますよ。
コトル観光でしたいこと3:コトル湾のビーチでスイミング
旧市街の散策で2時間、城壁を登って絶景を見るのに2時間。
合計4時間あれば十分に満喫できるコトル観光。
もし時間が余るようなら、旧市街外のコトル湾沿いのビーチに足をのばしてみるのはいかがでしょうか。
こじんまりとした小石のビーチエリアからは、フィヨルドのような独特な地形のコトル湾の絶景を望むことができます。
湾なので、水質はあまり良いとは言えないものの、絶景を眺めながらのスイミングは良い思い出となるはず。
夏場は灼熱となるコトル。
ビーチは旧市街から徒歩5分ほどなので、ビール片手に少しクールダウンしてみるのも、いいものですよ。
コトル観光でしたいこと4:夕暮れのロマンチックな町を散歩
日帰りではなかなか難しいものの、もしコトルに宿泊するなら是非おすすめしたいのが、夕暮れの町を散歩すること。
だんだんと暗くなっていく空に呼応するように灯り出す町の明かり。
町中にある教会が一斉に鳴らす鐘の音が響き渡る薄暗い路地は、もはや中世そのものの雰囲気です。
旧市街を出てコトル湾沿いを歩いてみると、沈んでいく夕日に映える船影。
コトルの魅力を凝縮したような夕暮れの風景は、宿泊した人だけが味わえる極上の時間です。
コトル観光でしたいこと5:モンテネグロ料理に舌鼓
ドブロブニクから日帰りでコトルを訪れるなら是非挑戦したいのが、地元の名物グルメ。
旧市街内のレストランはほぼ観光客向けで、内容もピザやパスタ、値が張る魚料理などあまり変わりばえしません。
のぶよのおすすめは、クロアチアでは味わうことができないモンテネグロ風バーベキューのお店。
旧市街から出て徒歩2分ほどのところにあるローカルレストラン、BBQ Tanjgaです。
地元の人が口を揃えておすすめするこのレストランでは、肉食派にはたまらないボリューム満点の絶品肉料理がリーズナブルな価格で味わえます。
とにかく量が多いので、十分に歩き回ってお腹を空かせたあとに行きましょう。
コトルへのアクセス
他都市からコトルへの入口となるバスステーションがあるのは、旧市街を出て南側に500mほど歩いたところ。
バスステーションからコトル旧市街までは徒歩5~10分ほどで、旧市街内の観光も全て徒歩で済みます。
モンテネグロ最大の観光地であるコトル。
モンテネグロ国内の各都市はもちろんのこと、クロアチアのドブロブニクとも多くのバス路線で結ばれています。
ドブロブニク~コトル間のバス移動
クロアチアを代表する観光都市・ドブロブニク~コトルは、バスで2時間ほどと十分に日帰り圏内。
いくつかのバス会社が1日に10本ほどバスを運行していて、ドブロブニクからデイトリップでコトルを訪れる旅行者もかなり多いです。
国境を越えるので、パスポートをお忘れなく。
ドブロブニク~コトル間バス
所要時間:2時間~
料金:126Kn(=¥2037)
※荷物代別途10Kn(=¥165)
コトル~モンテネグロの他都市間のバス移動
モンテネグロはとても小さな国。
他の都市へも短い時間でアクセスでき、バスの本数も充実しています。
せっかくなので、コトルを拠点にモンテネグロの他の町を観光してみるのもおすすめですよ。
コトル~ブドヴァ間のバス移動
モンテネグロを代表するリゾート地・ブドヴァ(Budva)は、アドリア海の美しいビーチのすぐそばに広がる小さな旧市街が魅力的な町。
コトルからブドヴァへは中型バスが30分に1本ほど運行されていて、気軽に足をのばすことができます。
コトル~ブドヴァ間バス
所要時間:30分
料金:€3.5 (=¥428)
※荷物代別途€1(=¥122)
コトル~ポドゴリツァ間のバス移動
観光客には素通りされがちなモンテネグロの首都・ポドゴリツァ(Podgorica)へも、コトルから多くのバスが運行されています。
30分~1時間に1本ほどの頻度なので、あまり時間を気にすることなく移動できます。
コトル~ポドゴリツァ間バス
所要時間:2時間
料金:€6.5 (=¥795)~
※荷物代別途€1(=¥122)
コトル~ツェティニェ間のバス移動
モンテネグロの古都・ツェティニェ(Cetinje)は、かつて首都だったこともあり、古き良きモンテネグロの雰囲気が残る町。
1時間に1本ほどバスが走っています。
地図上ではかなり近く見えるコトルとツェティニェですが、ものすごい山道を通ることになります。
思った以上に移動に時間がかかることを覚えておきましょう。
コトル~ツェティニェ間バス
所要時間:1~2時間
料金:€4.5 (=¥550)~ ※荷物代別途€1(=¥122)
国土の小さなモンテネグロでは、一か所に滞在しながらいろいろな場所に足をのばせるのが魅力。
コトル湾周辺のクルーズツアーはもちろん、ロブチェン山やドゥルミトル国立公園など個人では行きにくい場所にも日帰りで訪問することが可能です。
コトルのおすすめホステル
のぶよはコトルに謎に四泊もしました(笑)
二泊ずつ別のホステルに宿泊したので、ここで紹介します。
1.HOSTEL PUPA
住所:254 Njegoševa, Kotor 85330
料金:€10.40(=¥1278)
部屋:10ベッドドミトリー
立地:10/10
バスステーションからは徒歩5分ほど。旧市街までも徒歩2分の好立地のホステルです。
旧市街の外にあるので、夜まで鳴り響く大音量の音楽や喧騒とは無縁で落ち着いた滞在ができます。
ホステルのすぐ目の前は、コトル湾の雄大な景色を望む港になっています。
アクセス:9/10
大きく看板が出ていて、受付には常にスタッフがいます。
24時間対応フロントなのも高評価ですが、自動で鍵が締まるシステムなので、最初はインターホンで会話しなければいけないのが少し面倒くさいかも。
スタッフ:7/10
良くも悪くも普通。
特別温かく迎えてくれるわけではありませんが、観光に必要な情報などを細かに教えてくれます。
清潔さ:9/10
とても清潔でモダンなホステルです。
部屋、バスルーム、共用部分共に清掃が行き届いていました。
設備:7/10
部屋は冷房付き、各ベッドにカーテンと電源コンセントがついていて大満足。
小さなキッチンは受付の隣にあり、なんとなく使いにくい感じがしました。
調理器具はまあまあそろっているので、自炊にも問題ありません。
個人的に気に入らなかったのが、バスルーム。
男女別にはなっているものの、二つのシャワースペースと二つのトイレが同じ空間にあります。
服を脱ぐ空間なども皆無なのでかなり不便を感じました。
共用部分が受付に併設されているので、なんとなく窮屈な感じがしたのが少々マイナス。
wi-fi:8/10
部屋、共用部分ともに問題なくつながりましたが、若干電波が弱いことがありました。
雰囲気:6/10
こればかりはタイミングによるのですが、あまりホステルらしい雰囲気が感じられなかったのが残念。
きれいでモダンなホステルほど、宿泊客が個人主義になるというのぶよの仮設を裏付けるようですが、ほとんどの人が自分の世界に入っていて、あまりコミュニケーションがありませんでした。
ホステルの共用エリアが、受付に併設で狭いことも要因の一つだと思います。
せっかくコトル湾の絶景を目の前に望む立地にあるのに、何だかもったいないと思いました。
総合:8.0/10
バスステーションにも旧市街に近い立地が一番の魅力なホステルです。
バスルームだけはどうにかしてほしいものの、全体的に清潔でモダンな雰囲気でした。
特に他の旅行者とコミュニケーションをとることを求めていないなら、快適な滞在ができそうです。
2.Montenegro Hostel B&B Kotor
住所:333 Stari Grad, 85330, Kotor
料金:€9.15(=¥1124)
部屋:6ベッドドミトリー
立地:7/10
コトル旧市街のど真ん中という立地は素晴らしく思えるのですが、バスステーションからは10分ほど歩かなければいけません。
いつも多くの観光客で溢れかえるコトル旧市街では、静かな滞在を送ることはほぼ不可能。
夜遅くまで鳴り響く音楽は、気になる人には大きなマイナスかも。
アクセス:2/10
ホステルの建物には小さな看板しか出ておらず、かなり見つけにくいです。
しかも、チェックインの場所はホステルの建物ではなく、数本先の路地にある別のホステル兼ツアーの受付で行わなければなりません。
予約完了後にメールが送られてきて、「コトルに着いたら電話してね」と言われるものの、SIMカードを買わない主義ののぶよにとってはどうしようもありません。
のぶよが一番嫌いなパターンのホステルです。
大きい荷物持って来てるんだから、チェックインぐらい簡単にさせてほしいもの。
最悪、メールでチェックイン場所までの行き方やチェックイン手順を案内するべきだと思います。
スタッフ:8/10
スタッフはとても親切で、コトルの観光名所などを親切に教えてくれました。
(すでに二日間コトルに滞在していることは言わずにおきました)
清潔さ:9/10
一日二回清掃されていて、部屋・共用部分ともに清潔です。
建物自体は旧市街の古い家を改築したものなので、モダンな感じはありませんが、それもまた味が合って良いです。
バスルームも清潔でした。
設備:9/10
広々としたキッチンには調理器具がそろっていて、自炊も問題ありません。
もう少し調味料が充実していれば最強でした。
部屋には冷房がついているので、真夏の灼熱のコトルの町の滞在でも問題ありません。
wi-fi:6/10
部屋、共用部分ともにつながるものの、速度が遅く感じました。
ときどきつながらないこともあって少しストレスを感じました。
雰囲気:7/10
せっかく広い共用エリアがあるのに、あまり他の旅行者とコミュニケーションをとる人が少なかったのが残念。
コトルという町の特徴なのかもしれませんが、一泊だけしてさっさと他の町へ行ってしまう旅行者が多いためかもしれません。
旧市街で静かに自分の時間を過ごしたい人にはお勧めです。
総合:7.0/10
まあまあ快適と言えるホステルでした。
旧市街のど真ん中にあるので、散策に疲れたら一休みしに戻って来られるのは大きな魅力です。
もう少しホステルらしい雰囲気があればもっと良かったと感じました。
おわりに
ドブロブニクからの日帰りでも十分に満喫できるコトル観光。
クロアチアとはひと味違う町の雰囲気と安めの物価が大きな魅力です。
モンテネグロはとても小さな国なので、短い移動時間で別の町へと簡単に行けてしまうのがポイント。
日程に余裕があるなら、コトルに数日滞在してみてはいかがでしょう。
コトルを拠点に周辺の町へデイトリップするのも良いですし、美しいコトル湾の風景を見ながらのんびりと過ごすのも旅の醍醐味だと思います。
コメント
のぶよさん
はじめまして。千葉住まいの今春卒業する大学4年です。現在1ヶ月かけて東欧と中欧を巡っています。
世界半周ブログ、非常に参考になっています!今回初めての一人海外旅でどこからどうまわろうかいろいろ悩みましたが、のぶよさんのブログを見て、行先の参考にさせていただきました!昨日はアルバニアのシェコダルでおすすめのレストランに行ったのですが、残念ながら昨日はムスカがなくて泣チキンを食べました。リベンジにポトゴリツァのおすすめレストランで豆のスープと魚を堪能しました!そして今はコトルのBBQレストランでガッツリお肉を味わっています!これからもブログ楽しみにしています^ ^
せんちゃん様
こんにちは、コメントいただきありがとうございます!
初めての海外一人旅でアルバニアとモンテネグロというチョイスが素晴らしいです。気が合うと思います(笑)
ポドゴリツァの駅前のあのレストランですね!魚どうでしたか?とにかくボリュームがすごすぎて(あとモンテネグロ料理全般的に油がすごすぎて)びっくりしたのを覚えています。
コトルのモンテネグロBBQも恐ろしい場所ですね(笑)
物価の高いクロアチアでひもじい生活をしていた後の肉料理だったので、とても感激しました。お店の人も感じが良かったのが印象に残っています。
当ブログが少しでもせんちゃん様の旅の参考となったということでしたら、この上ない誉め言葉です。ありがとうございます。
ヨーロッパもコロナウイルスに揺れている(モンテネグロではそこまででしょうか)ことと思いますが、どうぞお気をつけて。思い出に残る楽しい旅になりますように!