こんにちは!クロアチア南部・ダルマチア地方の島々を旅している、世界半周中ののぶよ(@nobuyo5696)です。
(世界半周についてはこちらの記事へどうぞ。)
アドリア海に浮かぶ島々への船旅は、クロアチア旅行のハイライト。
クロアチアには1000以上もの大小さまざまな島々があり、人が住んでいる島と本土はフェリーで結ばれています。
有名なのは、
ラベンダー香るリゾートアイランド、フヴァル島(Hvar)
中世の町並みが美しいワインの島・コルチュラ島(Korčula)
アドリア海で最も緑に覆われた国立公園の島、ムリェト島(Mljet)
など。
それ以外にも大小さまざまの島があり、それぞれ異なった魅力があります。
今回の記事では、クロアチアの島々へ個人旅行で行くために欠かせないフェリーやカタマラン(高速船)の利用方法を解説していきます。
フェリーのチケットの予約・購入方法や、実際の乗船レポートも載せているので、クロアチアでフェリー移動をしようと考えている人は参考にしてください。
知っておきたい、クロアチアのフェリーの種類と会社
一言で「フェリー」といっても、船会社や地域によって様々な大きさや形のものがあります。
クロアチアで旅行者が利用する船の種類は、主に二つ。
クロアチアの地元の人の利用が多いカーフェリー
観光に便利なカタマラン(高速船)
です。
それぞれの特徴と、メリット・デメリットを紹介していきます。
クロアチアのローカルの足、カーフェリー
カーフェリーは、島民がクロアチア本土へ移動するのに欠かせない移動手段。
同時に、本土から島へと物資を運ぶのにも重要な役割を果たしています。
クロアチア全土でカーフェリーを運航しているのはヤドロリニア(Jadrolinja)という会社です。
クロアチアのカーフェリー利用のメリット
料金が安い
カーフェリーの一番のメリットは、何と言っても料金の安さです。
島民が本土へ移動するのに欠かせない交通手段であるため、料金が格安に設定されているのです。
もちろん観光客である私たちも同じ値段で利用することができます。
通年運行している
観光客の利用が多いカタマランは、夏場のハイシーズン以外は減便・運休することが多いのですが、島民の足であるカーフェリーは通年運行されています。
オフシーズンの旅行でも利用できるのは大きなメリットです。
車で乗船可能
クロアチアをレンタカーで旅行しようと考えている人も多いのではないでしょうか。
カタマランは車で乗り込むことはできませんが、カーフェリーは車で乗船できます。
本土の港に車を置いておく必要がないのは大きなメリットです。
のんびりとした船旅気分が味わえる
カーフェリーは大型船であることが多く、デッキに出てアドリア海の美しい風景を楽しみながらの船旅が楽しめます。
一方のカタマランは、外に出ることができません。
クロアチアのカーフェリー利用のデメリット
観光客には少し不便なスケジュール
カーフェリーのスケジュールは、あくまでも地元の人向けのもの。
本土へ買い物等に行く島民のニーズに合わせて、朝に島を出発し、夕方に本土から島へ戻るスケジュールのものが多いです。
午前中に本土から島へ渡るプランを組みたい観光客にとって、便利なものとは言えません。
時間がかかる
カタマランに比べると長い時間がかかるカーフェリー。
時間がある旅行者には問題ありませんが、本土から日帰りで島を訪れる場合は、移動に時間がとられてしまうので不向きです。
観光地ではないローカル港に到着することが多い
カーフェリーは大型船であることが多いため、ある程度大きな港を発着します。
そのため、必ずしも観光の中心となる町を発着するわけではなく、カーフェリーが発着する港まで、島内路線バス等で移動する必要がある場合がほとんどです。
あまり路線バス網が発達していないクロアチアの島々。
バスの本数も多いとは言えないので、車がない場合はかなり不便です。
観光に便利な高速艇、カタマラン
もう一つの海上交通であるカタマランは、カーフェリーに比べるとかなり小型の高速船で、乗客の輸送に特化したもの。
観光客が増えるハイシーズンは多く運航され、それ以外の季節は大幅に減便、運休されます。
カーフェリーを運航するヤドロリニア(Jadrolinja)はカタマランの運航も行なっています。
それ以外にも、Kapetan Luka社などカタマランを専門に運航する会社はたくさんあります。
クロアチアのカタマラン利用のメリット
速い
カーフェリーに比べるとかなり短い時間で移動できるカタマラン。
日帰りで島を訪れる場合には断然便利です。
観光客向けの便利な運行スケジュール
カタマランは、カーフェリーに比べて多くの便が運行されています。
特にハイシーズンは、スプリットやドブロブニクから島へ渡る観光客もかなり多くなるため、たくさんの便が運行されます。
港から観光地エリアに直接アクセスできる
カタマラン利用の最大のメリットは、観光の中心となる町に直行する点でしょう。
カタマランが到着する港は、観光の中心部に位置することがほとんど。
カーフェリーに比べて小型のカタマランは、小さな港にも停泊することが可能なためです。
日帰りで本土~島を往復する旅行者にとって、船を下りたらすぐに観光が始められ、帰りの船の時間まで最大限に観光を楽しむことができるのは大きなメリットと言えます。
クロアチアのカタマラン利用のデメリット
料金が高い
路線や便にもよりますが、カタマランの料金はカーフェリーに比べると割高なことがほとんど。
特に、クロアチア最大の観光地であるドブロブニク発の便は総じて高めです。
車での乗船不可
先述の通り、カタマランは乗客の輸送のみで車やバイクでの乗船は不可能です。
デッキに出られない
早くて便利なカタマランですが、デッキに出て船旅気分を味わうことはできません。
海の状態によっては揺れる
カタマランのような小型の高速船は、少し波が高いとかなり揺れることも。
波が穏やかなアドリア海ですが、カーフェリーに比べるとやはり揺れます。
船が苦手な方はそれなりの対策が必要かもしれません。
クロアチアのローカルフェリー会社
クロアチアには最もポピュラーなヤドロリニア社の他にもいくつかのフェリー会社があります。
利用したいルートやスケジュール、料金を比較して、自分に適したものを選ぶのがポイントです。
Jadrolinja(ヤドロリニヤ)
クロアチア最大のフェリー会社であるヤドロリニアは、クロアチア全土を網羅する路線網とリーズナブルな値段が魅力です。
その他のフェリー会社
都市によって様々なローカルフェリー会社があるクロアチア。
ハイシーズンには多くの会社が、各島へのカタマランを運行します。
一般的に、ローカルフェリー会社の料金はヤドロリニアと同等か少し高め。
しかし、ヤドロリニア社が運行していないルートに便があったり、観光客にとって利用しやすい時間帯の船があることもあるので、一考の価値があります。
クロアチアのフェリーのチケット予約・購入方法
クロアチアでのカーフェリー、カタマランのチケットの購入方法は二通り。
オンライン予約&購入
港で直接購入
のいずれかとなります。
クロアチアのフェリーチケット:オンラインでチケットを購入する場合
オンラインでチケットを購入しておけば、当時チケットオフィスに並ぶ必要がなく、満席で船に乗れないということもありません。
特に夏場のハイシーズンは、人気路線は満席となることも多いので、事前のオンライン予約を強くおすすめします。
1.オフィシャルサイトで料金・スケジュールをチェック
まずは、ヤドロリニア社のオフィシャルサイトにアクセスし、希望の日時に船があるか確認しましょう。
出発港
到着港
日付
を選択し、検索します。
入力した日付より後の便の一覧が表示されるので、スケジュールをチェックし、料金を確認します。
ポイントは、同じ出発地・到着地を結ぶ路線でも、便によって値段が異なる場合がある点。
特に急いでいないのなら、料金が安いものに越したことはありません。
料金を確認した後は、“Buy”(購入)をクリックします。
2.便の選択、個人情報入力
出発地・到着地の一覧と、現時点での残席数が表示されるので、希望の便を選択します。
船を利用する人数を選択して次に進みます。
すると、個人情報を入力する画面が表示されるので、正しい情報を入力し、画面下部の購入ボタンをクリック。
3.カード情報入力
ヤドロリニヤ社のオンラインチケット予約は、クレジットカード決済のみ対応しています。
入力した情報や日付、料金などがすべて正しいことを確認し、クレジットカードを入力して支払いボタンをクリックします。
4.eメールにチケットが送られてくる
正しく購入が完了すると、入力したeメールアドレス宛にチケットが送られてきます。
このメールを印刷して当日持参するか、スマーフォンで見せられるようにしておきましょう。
クロアチアのフェリーチケット:港のオフィスでチケットを直接購入する場合
「オンラインで予約するのは何だか不安…」という人は、各港にあるチケットオフィスで直接チケットを購入することも可能。
当日の便はもちろん、前日でも翌日分のチケットを購入することができます。
港にあるフェリー会社のチケットオフィスまで行き、希望の便と日付を告げるだけ。
とても簡単にチケットが購入できます。
クレジットカードの支払いもできるので便利です。
クロアチアで実際にフェリーに乗ってみた。乗船レポート
チケットを無事購入したら、いよいよフェリーに乗船します。
スプリット港やドブロブニク港など多くの船が発着する港では、たくさんの乗り場があります。
チケットオフィスの近くには電光掲示板が設置されているので、自分が乗る船の乗り場番号を確認してから乗り場へと向かいます。
フェリーは座席指定ではないため、海側の席などの希望があるなら早めに乗船するのがポイント。
30分前までには、乗船の列に並んでおきたいものです。
便にもよりますが、出航時間の45分〜30分前から乗船可能です。
のぶよが利用したのはカタマラン(高速艇)。
快適なシートが並び、空調も効いていました。
船内にはバーもあり、軽食や飲み物を提供しています。
残念なことにwi-fiはありません。
とはいっても、そんなに長旅ではないため、美しいアドリア海の景色に見とれているうちに目的地へ着いてしまいます。
おわりに
誰もが憧れる、クロアチア・アドリア海の島めぐり。
本土と島を結ぶ唯一の交通手段であるフェリーは、旅行者でも簡単に利用でき、快適に移動することができます。
フェリーの利用方法をマスターして、アドリア海に浮かぶ楽園のような美しい島々を旅してみてはいかがでしょうか。
コメント