こんにちは!ジョージア滞在も5か月目、世界半周中ののぶよ(@nobuyo5696)です。
(世界半周についてはこちらの記事へどうぞ。)
ジョージアを旅行したり長期で滞在する際に、少しでも現地の言葉を知っているとかなり便利です。
限られた観光エリアでこそ英語が通じるものの、それ以外の場所ではほぼジョージア語(とロシア語)しか通じないことも多く、何も知らないと困ってしまうことも。
ジョージア語の旅行会話表現については別記事にまとめますが、今回は知っていると便利なジョージア語の数字について。
値段を尋ねるとき
欲しいものの個数や量を伝えるとき
時間を尋ねるとき
など毎日のように使う機会があり、知っているかどうかで旅や滞在の快適さが大きく変わってきます。
今回の記事では、「ジョージア語の数字を1~1000まで覚えるコツ」と題して、ジョージア語の数字を簡単に学ぶためのルールを紹介します。
ジョージア語の数字は4ステップで覚えよう!
英語の1、2、3ですら通じない場合すらあるジョージアでは、ジョージア語の数字を覚えておくととても便利。
値段を尋ねるときなどにかなりの頻度で使われるので、旅行する際には必須です。
ジョージア語の数字は20進法。
闇雲に暗記するよりも、ルールを理解した方が簡単に覚えることができます。
ここからは、ジョージア語の数字1~1000の覚え方を、4つのステップに分けて解説していきます。
ステップ1:覚えるしかない!ジョージア語の数字1~10
まずは基本中の基本となる、1から10までのジョージア語の数字について。
これは何の規則もないので、毎日呪文のように唱えて覚えるしかありません(笑)
2:オリ ორი (ori)
3:サーミ სამი (sami)
4:オトヒ ოთხი (otkhi)
5:フティ ხუთი (khuti)
6:エクフスィ ექვსი (ekvsi)
7:シュヴィディ შვიდი (švidi)
8:ルヴァ რვა (rva)
9:ツフラ ცხრა (tskhra)
10:アティ ათი (ati)
ポイントは、8と9以外は全て”i /ი”の音で終わることくらいでしょうか。
ジョージア語には日本語の助数詞のような「ツァーリ」(ცალი / tsali)という言葉があり、
・1個:エルティ ツァーリ (ერთი ცალი / erti tsali)
・5個:フティ ツァーリ (ხუთი ცალი / khuti tsali)
と言った感じでよく使われるので、こちらも覚えておきましょう。
買い物の際などに「数字 + ツァーリ」を言うだけで、個数を伝えられます。
ステップ2:複雑に見えて意外と規則的。ジョージア語の数字11~20
1~10までのジョージア語の数字を頭に叩き込んだなら、次は11~20の数字を覚えます。
実は、1~10までさえ覚えれば、ジョージア語の数字の9割は覚えてしまったようなもの。
というのも、11より後の多くの数字は、1~10の数字を用いながら規則的に作られているためです。
ジョージア語の数字、11~19の規則
11~19の間の数字の規則は、これまでに覚えた1~10の数字をサンドイッチのように挟むだけ。
これが規則です。
(-iで終わらない8と9は、そのまま挟むだけでOKです。)
ジョージア語の11~19の数字の作り方の例
例:11
1はエルティ(erti)→語幹(語末のiを除いたert)を使って、
t + ert + met’i → tertmet’i (テルトメティ)
例:15
5はフティ(khuti)→語幹(語末のiを除いたkhut)を使って、
t + khut + met’i → tkhutmet’i (トフトメティ)
例:19
9はツフラ(tskhra)でiで終わらない→そのまま使って、
t + tskhra + met’i → ttskhramet’i
語頭のtが重なってしまうので一つ消して、tskhramet’i(ツフラメティ)
19のように子音の衝突等によって多少不規則なものもありますが、のぶよ的にはこの規則を理解して覚えるのが一番スムーズだと思います。
1 | エルティ
ერთი (erti) |
11 | テルトゥメティ
თერთმეტი (tertmet’i) |
2 | オリ
ორი (ori) |
12 | トルメティ
თორმეტი (tormet’i) |
3 | サーミ
სამი (sami) |
13 | ツァーメティ
ცამეტი (tsamet’i) |
4 | オトヒ
ოთხი (otkhi) |
14 | トートゥフメティ
თოთხმეტი (totkhmet’i) |
5 | フティ
ხუთი (khuti) |
15 | トフトゥメティ
თხუთმეტი (tkhutmet’i) |
6 | エクフスィ
ექვსი (ekvsi) |
16 | テクフスメティ
თექვსმეტი (tekvsmet’i) |
7 | シュヴィディ
შვიდი (švidi) |
17 | チュヴィドメティ
ჩვიდმეტი (čvidmet’i) |
8 | ルヴァ
რვა (rva) |
18 | トゥヴラメティ
თვრამეტი (tvramet’i) |
9 | ツフラ
ცხრა (tskhra) |
19 | ツフラメティ
ცხრამეტი (tskhramet’i) |
10 | アティ
ათი (ati) |
20 | オツィ
ოცი (otsi) |
ステップ3:応用あるのみ!ジョージア語の数字(21~100)
ジョージア語の数字を20まで覚えたなら、あとは算数の問題となります。
ジョージアの数字は20進法。
20の倍数である20、40、60、80、100にはそれぞれ固有の表現があるので覚えましょう。
たった5つだけなので楽勝ですね。
20の倍数5つを覚えたらもうこっちのもの。
それ以外の数は全て足し算で考えるのです。
ジョージア語の数字、21~99の規則
21~99までの数字の規則は、慣れてしまえばとても簡単。
これだけです。
ジョージア語の21~99の数字の作り方の例
例:21
20はオツィ(otsi)→語幹(語末のiを除いたots)を使って、
「20(otsi)」 + 「 と(da)」 + 「 1 (erti)」= 21 (otsdaerti)
例:55
40はオルモツィ(ormotsi)→語幹(語末のiを除いたormots)を使って、
「40(ormotsi)」 + 「 と(da)」 + 「 15(tkhutmet’i)」= 55 (ormotsdatkhutmet’i)
ポイントは、30台、50台の数など20進法にあたらない十の位を持つ場合は、
・33:20+13
・72:60+12
と足し算をする点です。
例外はほとんどないので、1~19までの数字と20進法の数(20、40、60、80、100)を覚えてしまえばあとは組み合わせるのみとなります!
20 |
オツィ |
21 | 20(otsi) + 1(erti)
オツダエルティ |
30 | 20(otsi) + 10(ati)
オツダアティ |
31 | 20(otsi) + 11(tertmet’i)
オツダテルメティ |
40 | オルモツィ ორმოცი (ormotsi) |
46 | 40(ormotsi) + 6(ekvsi)
オルモツダエフクセ |
50 | 40(ormotsi) + 10(ati)
オルモツダアティ |
59 | 40(ormotsi) + 19(tskhramet’i)
オルモツダツフラメティ |
60 | サモーツィ სამოცი (samotsi) |
62 | 60(samotsi) + 2 (ori)
サモーツダオリ |
70 | 60(samotsi) + 10(ati)
サモツダアティ |
78 | 60(samotsi) + 18(ati)
サモツダトゥフラメティ |
80 | オトフモツィ ოთხმოცი (otkhmotsi) |
85 | 80(otkhmotsi) + 5 (khuti)
オトフモツダフツィ |
90 | 80(otkhmotsi) + 10(ati)
オトフモツダアティ |
99 | 80(otkhmotsi) + 19(tskhramet’i)
オトフモツダトゥヴラメティ |
100 |
アスィ |
155 | 100(asi) + 55(ormotsdakhuti)
アス オルモツダフティ |
ステップ4:あとは楽勝!ジョージア語の数字100~1000
20~100の数字をマスターしたら、あとはかなり簡単。
規則はたった一つだけで例外はありません。
・200=2 × 100
・600= 6 × 100
のように日本語と同じような仕組みなので、簡単に身につくと思います。
200:2(ori) × 100(asi)
= オラスィ (ორასი / orasi)
300:3(sami) × 100(asi)
= サマスィ (ამასი / samasi)
400:4(otkhi) × 100(asi)
= オトハスィ (ოთხასი / otkhasi)
500:5(khuti) × 100(asi)
= フタスィ (ხუთასი / khutasi)
600:6(ekvsi) × 100(asi)
= エクヴサスィ (ექვსასი / ekvsasi)
700:7(švidi) × 100(asi)
= シュヴィダスィ(შვიდასი / švidasi)
800:8(rva) × 100(asi)
= ルヴァアスィ (რვაასი / rvaasi)
900:9(tskhra) × 100(asi)
= ツフラアスィ (ცხრაასი / tskhraasi)
1000:10(ati) × 100(asi)
= アタスィ (ათასი / atasi)
1000まで覚えてしまえば、ジョージア語の数字で困ることはほとんどないでしょう。
日本では「1万円」「5万円」のように大きな数が日常生活で使われますが、ジョージアでは1万や10万などの数を使う機会はほとんどないので、ここから先は別に覚えなくても良いと思います。
おわりに
もはや誰に需要があるか見当もつかない、ジョージア語の数字の覚え方を解説してきました。
超複雑に見えて、意外と規則的に覚えることも可能だと分かっていただけたのではないでしょうか。
のぶよの経験から言うと、数字の表現は毎日の生活の中で本当によく使うので、絶対に知っていた方が良いと思います。
ジョージア語の旅行会話表現と合わせて、ある程度はマスターしておくのがおすすめですよ!
コメント
『出エジプト記』15:4の「天からマナ(= パン)を降らせる」は、ジョージア語では、どんな動詞で表してありますでしょうか。英語では、rain manna ですが。
申し訳ございません。16:4でした。
Mr Koiti Kimura 様
コメントいただきありがとうございます。返信が遅れて申し訳ありません。
ジョージア語での「出エジプト記」内の動詞に関するご質問ですが、あいにく知識を持ち合わせておらずお答えすることができかねます。
ご了承いただければと存じます。
申し訳ございません。16:4でした。