こんにちは!ジョージアにのんびり滞在中!世界半周中ののぶよ(@nobuyo5696)です。
(世界半周についてはこちらの記事へどうぞ。)
ジョージアの首都・トビリシ(Tbilisi)~黒海沿岸のバトゥミ(Batumi)間を移動する旅行者は多いのではないでしょうか。
それほど国土が大きくないジョージア。
これら二つの町はそれぞれ国土の東西に位置しているため、ジョージアで最も時間が長くかかる部類の国内移動となります。
今回の記事では、実際にこの区間をバスで移動した様子をお伝えします。
時刻表確認方法から実際の乗車の様子まで解説しているので、ジョージアの国内移動のイメージがなんとなくつかめるはず!
ジョージアの国内移動手段は3つ
ジョージア国内移動の交通手段は、主に三種類。
・鉄道
・ バス
・マルシュルートカ(ミニバス)
他の国では、どの交通手段かによって料金が大きく変わることもあるのですが、ジョージアの場合はあまり値段は変わりません。
出発時間帯、料金、快適さなど、何を重視するかによって移動手段選択するのがポイントです。
鉄道
鉄道網があまり発展していないジョージアですが、路線がある場合には利用価値が高いのが鉄道。
バトゥミ~トビリシ間を5時間ほどで結び、料金もバスよりも安い20Gel~(=¥771)と、速い&安いがウリです。
・トビリシ~バトゥミ間(1日3往復)
・トビリシ~クタイシ間(1日2往復)
・バトゥミ~クタイシ感(1日3往復)
など、ジョージア国内の主な都市は網羅しています。
しかし、ご覧の通り本数が少ないのがネック。
特にバトゥミ~トビリシ間の1日3本の路線に関しては、旅行者にとってあまり便利な時間帯とは言い難いです。
トビリシ発 | バトゥミ着 | バトゥミ発 | トビリシ着 |
8:00 | 13:00 | 7:55 | 12:55 |
17:35 | 22:35 | 18:00 | 23:00 |
0:45 | 5:55 | 0:50 | 5:55 |
速い&安いというメリットいっぱいの鉄道は、旅行者のみならずジョージア人にも大人気。
かなり混雑するため、当日では座席がとれないこともあるほどです。
ジョージア国鉄のサイトからオンライン予約も可能ですが、空席状況などを確認するためにはアカウントを作成してサインインするという手間がかかります。
鉄道利用のメリット
バスよりも料金が安め
快適に移動できる
夜行列車が利用できる
鉄道利用のデメリット
本数が少ない
区間によっては不便な出発/到着時間
予め予約しないと席が取れない
大型バス
ジョージア国内の主要都市を結ぶ大型バス。
お隣のバス王国・トルコに比べると、その路線網はあまり発達していない印象を受けるものの、トビリシ~バトゥミ間の長距離移動に関しては、便利&快適に利用できる交通手段です。
トルコ最大手のMetro Turizm社を始め、数社がこの区間を運行しているため、鉄道よりも出発・到着時間に融通が利くのが一番のメリット。
早朝起きられないのぶよのようなタイプや、暗くなってからの到着を避けたい人にはおすすめの移動手段です。
バトゥミ~トビリシ間の所要時間は6時間~と、鉄道よりも少々長め。
料金も25Gel(=¥964)と他の交通手段よりも少々高めなのがマイナスポイントかもしれません。
また、近距離・中距離の移動ではどうしてもマルシュルートカ(ミニバス)の路線網には劣るため、大都市間の移動時の利用に限られてしまうのが現状です。
バス利用のメリット
時間帯の選択肢が豊富
マルシュルートカに比べて快適に移動できる
車内設備が充実
バス利用のデメリット
所要時間が鉄道より長め
料金が少々高め
大都市間以外では路線がないことが多い
マルシュルートカ
ジョージア各都市内の市内交通としても大活躍のマルシュルートカは、乗り合いのミニバスのこと。
好きなところで乗り降りできるのが最大の魅力です。
また、鉄道や大型バスが走っていない地方部の町や村への移動には、マルシュルートカしか交通手段がない場合も多いです。
どこの区間でも頻繁に出発しているので、事前の予約等は全く必要なく、当日出発地点に行くだけで乗れる気軽さもメリットでしょう。
大型バスに比べて料金も割安で、バトゥミ~トビリシ間なら20Gel(=¥771)。
所要時間は6時間と、大型バスと変わりません。
万能に見えるマルシュルートカですが、長距離の移動には向きません。
車内はミニバンを改造したようなものなので、その乗り心地はお世辞にも良いとは言えません。
座席もかなり窮屈で、長時間の移動にはなかなか辛いと思います。
マルシュルートカ利用のメリット
バスに比べて割安
短~中距離移動に大活躍
好きな所で乗り降り可能
頻繁に運行している
マルシュルートカ利用のデメリット
快適とは言えない車内
英語はまず通じない
バトゥミ〜トビリシ間の移動にはバスがおすすめな理由
鉄道、バス、マルシュルートカと三種類の移動手段が存在する、バトゥミ~トビリシ間の移動。
のぶよ的には、バスの利用をおすすめします。
理由1:時間帯の選択肢が豊富だから
たくさんのバスが出ている=出発・到着時間の選択肢が豊富ということ。
早朝発や夜暗くなってからの到着などの時間設定しかない鉄道に比べると、お昼前後の出発・夕方の到着などの便があるバス移動は都合に合わせた便を選ぶことができます。
反対に、「早朝でもちゃんと起きられる!」という人なら、予約したうえで鉄道を利用するのもアリだと思います。
理由2:当日でも問題なくチケットが購入できるから
「座席の事前予約」「先の日付のチケットを購入」といった行為が大嫌いなのぶよのようなタイプの人にとって、当日バスステーションでチケットが簡単に購入できるのは大きなメリットと言えるでしょう。
朝起きて、その日の気分で移動するかどうか決めることができるのです。
ただし、これはオフシーズンの場合。
夏場の週末などは、大型バスも事前予約で埋まってしまうことが考えられます。
理由3:快適に移動できるから
最後までマルシュルートカかバスかで迷ったのぶよ。
(早朝発の鉄道はもはや選択肢にすらありませんでした)
料金の差である5Gel(=¥192)をケチるかどうかというのが焦点でした(笑)
最終的にバスを利用する決断に至ったのは、6時間もマルシュルートカのぎゅうぎゅう詰めの座席に揺られて移動することを考えると、ちょっと多く払っても快適なバス移動にしたほうが良いと考えたため。
結論から言うと、これが大正解でした。
バスはそれほど混雑しておらず、広々と座席を利用できましたし、車内にはwi-fiもあって退屈することなく移動できたためです。
ジョージアの大型バス利用方法
ジョージアの長距離バス利用方法はとても簡単。
2.チケットを購入する
3.乗車
の3ステップで、海外で長距離バスを利用したことがある人にはおなじみの手順となります。
1.オンラインで時刻表・空席確認
ジョージアには、お隣トルコのように各バス会社のスケジュールや空席状況を一括で確認できるサイトは存在しないため、各バス会社のサイトでそれぞれチェックする必要があります。
そのため、ジョージア国内に路線があるバス会社の名前をいくつか知っておくと便利。
バトゥミ~トビリシ間の移動なら、最大手のMetro Georgia社が便利。
1日4本のバスを運行しており、親会社はトルコのMetro Turizm社であるため、トルコ式の充実の車内設備&サービスが特徴的です。
Metro Georgia社のサイトは英語対応しており、出発地・目的地・日付を入力して条件に合った便と空席状況が表示されるという簡単なシステムです。
2.チケット購入
チケットの購入方法は二通り。
バスターミナルのバス会社オフィスで直接購入
オンライン割引等はないため、料金はどちらも変わりません。
オンラインでチケットを購入してしまう方が楽ですし安心ですが、クレジットカード決済が不安な人は出発当日にバスターミナルで直接購入しても問題ないと思います。
バトゥミのMetro Georgia社のオフィスでは問題なく英語が通じ、簡単にチケットが購入できました。
3.乗車
チケットの購入が済んだら、指定されたプラットホームにやってくるバスに乗車するだけ。
ジョージアのバスターミナルはどこも小規模なうえ、あまり多くのバス路線が走っているわけではないので、迷うことなく目的のバスを見つけることができます。
大きな荷物がある場合は、無料で預けることが可能なのも嬉しい点。
バス車内は一般的な大型バスといった感じですが、各座席前方には液晶画面と充電用のUSBポートがついています。
乗車中は無料でWi-Fiを利用することができ、パスワードを入力する必要もないため、いちいち乗務員に尋ねる必要もありません。
極めつけは、無料で提供される飲み物。
トルコの長距離バスではおなじみのことなのですが、ジョージアでもMetro Georgia社に限ってはトルコ式のサービスを受けることができます。
注意したいのが、車内にはトイレがない点。
途中で休憩時間があるものの、バトゥミ~トビリシ間の6時間の移動中にたった1回だけでした。
出発前にトイレを済ませておく、あまり水分を採り過ぎない、などの対策が必要かもしれません。
4.各都市へ到着
長距離バスの到着は、トビリシ、バトゥミのいずれの町もバスターミナルとなります。
いずれの町もバスターミナルは中心街から離れた場所に位置していおり、途中での下車はできないのがネック。
到着後は公共交通機関を利用して、自力で中心街方面へとアクセスする必要があります。
トビリシの到着バスターミナル
トビリシには中央バスターミナルとマルシュルートカ(ミニバス)ターミナルの二つの主要バスターミナルが存在します。
マルシュルートカ・ターミナル:赤
リバティー・スクエア:青
バトゥミからの長距離バスが到着するのは、市内南部の中央バスターミナル。
中央バスターミナルには地下鉄路線が通っていないため、市内中心部(リバティー・スクエア付近)までは市内路線バスでの移動となります。
バスターミナル北側の幹線道路沿いから、路線バス50番、55番、71番が、トビリシ旧市街を経由して、リバティー・スクエアまで向かいます。
トビリシの路線バスやメトロなどの市内交通には、チャージ式の交通系ICカード利用が便利ですが、現金を支払って利用することも可能。
交通系ICカードの購入は地下鉄駅等の専用オフィスでしかできないため、到着したばかりの利用者は、現金払いで路線バスに乗ることとなるでしょう。
現金払いの場合の運賃は、ひと区間0.5Gel(=¥19)。
他のバスや地下鉄に乗り換える場合は、その都度運賃を支払う必要があります。
トビリシの宿泊におすすめのエリアは、リバティー・スクエア周辺の中心街。
観光の中心となる旧市街やナリカラ要塞などは徒歩圏内で、ショッピングや食事にも抜群のロケーションです。
地下鉄赤線が通っているので、移動や近郊へ足をのばす場合でもとても便利です。
バトゥミの到着バスターミナル
トビリシに比べるとかなりコンパクトなバトゥミですが、長距離バスターミナルとマルシュルートカ(ミニバス)ターミナルの二つがあるのは同様。
トビリシから長距離バスでバトゥミに移動する場合は、中心街の北東3kmほどの場所に位置する長距離バスターミナルへの到着です。
マルシュルートカ・ターミナル:赤
バトゥミ旧市街:青
長距離バスターミナル~中心街(旧市街)間の移動は、市内を南北方向に走るマルシュルートカ(ミニバス)の利用が便利。
バトゥミのバスターミナル出口付近の駐車場から、31番のマルシュルートカがバトゥミ中心街方面を結びます。
料金は現金払いのみで、ひと区間0.5Gel(=¥19) です。
バトゥミの宿泊なら絶対に旧市街一択!
小奇麗にまとまった雰囲気の良いエリアで、飲食店も多くあるので便利です。
それ以外のエリアは完全にただの旧ソ連なので、短期間の旅行の宿泊には向きません。
おわりに
バトゥミ~トビリシ間の移動について解説してきました。
6時間という比較的長めの移動でしたが、Wi-Fi完備のバスで快適に移動することができます。
ジョージアの国内交通の利用方法はさほど複雑ではなく、海外をある程度旅している人なら何の問題もなく移動することができるでしょう。
鉄道、バス、マルシュルートカ。
旅のスタイルや目的地、スケジュールを比較して、自分に合った移動手段を利用するのがいいと思います。
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