こんにちは!アンカラに1週間滞在した、世界半周中ののぶよ(@nobuyo5696)です。
(世界半周についてはこちらの記事へどうぞ。)
トルコの首都・アンカラの観光情報を事前収集していたのぶよですが、その散々な言われようには驚きました。
「見どころが全くない」
「行かなくて良い」
「通過の町」
こうして多くの人が、アンカラを飛ばして他の名だたる観光スポットへと足早に去っていくのが現実でしょう。
そんなわけで、アンカラに対して何の期待も抱いていなかったのぶよですが、実際に滞在してかなり驚きました。
アンカラ、かなり魅力たっぷりな町だったんです。
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・トルコの激動の近代史の象徴であるケマル・アタテュルクが眠るアタテュルク廟
・アナトリア半島での文明の発展を辿りながらトルコの古代史を学べるアナトリア文明博物館
のアンカラ二大観光スポットはもちろん素晴らしいです。
しかし、それだけではありません。
一国の首都のど真ん中にありながら、百年以上前のオスマン帝国時代の雰囲気をそのままに残したアンカラ旧市街や、流行に敏感な若者が集まるクズライ地区と超巨大モスク、さらには名物グルメまで…
とにかく見ること/やることがたくさんある町、それがアンカラなのです。
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ネットの情報なんてあてにならないもので、危うくこんなに素晴らしい町を通過してしまうところでした。(わけわからん記事を書いている人は呪われてほしい…)
というわけで、今回はなぜか過小評価されているトルコの首都・アンカラの観光地としての魅力を精一杯お伝えしていきます。
名物グルメと超おすすめ食堂、市内交通や激安ホステル情報も載せているので、アンカラ滞在はこれで完璧なはず!
まずはここから。アンカラの二大観光スポット
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アンカラを代表する観光スポットが、アタテュルク廟とアナトリア文明博物館。
いずれも観光スポットと言うよりもミュージアムとしての性格が強く、観光に必要な時間はどれくらい興味を持ってまわるかによって変わってきます。
・歴史を学びながらじっくりと展示を見てまわる:それぞれ3時間
・駆け足で主要な展示だけ見てまわる:それぞれ1時間
といったところでしょうか。
アタテュルク廟
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トルコ建国の父として、現在でもトルコ国民に愛されるムスタファ・ケマル・アタテュルクが眠る霊廟がアタテュルク廟。
アンカラ中心街西側の小高い丘の上に建つ宮殿のような佇まいの外観は、アンカラのシンボルとも言えます。
「アンカラには何もない」と言う人の多くは、霊廟部分の建物に入場して、写真をとって、はい終わり。
…そりゃ何もないと思うことでしょう。言うなればただのお墓ですから。
トルコ語では「アヌトカビル(Anıtkabir)」と呼ばれ、観光客のみならずトルコ人も多く訪れるアタテュルク廟。
壮大な建築美もさることながら、併設されている独立戦争博物館の展示こそが本当の見どころです。
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オスマン帝国が第一次世界大戦に敗戦してからトルコ共和国となるまでの約8年間は、トルコの近代史における激動の時代でした。
この時代のトルコを率いたのが、この場所で眠るトルコ共和国初代大統領のケマル・アタテュルクです。
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博物館内には、アタテュルクの私物や愛読書をはじめ、トルコ共和国成立までのアタテュルクの功績が余すことなく展示されています。
どうしてこの人物がいまだにトルコ国民の英雄として崇められているのか、深く理解することができるでしょう。
トルコという国を理解する上で絶対に外せないスポットであると同時に、展示を通してトルコの近代史を学ぶにはぴったりの場所です。
アナトリア文明博物館
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アンカラ二大観光スポットのもう一つが、アナトリア文明博物館。
アタテュルク廟がトルコの近代史の象徴だとしたら、こちらはトルコの古代史に焦点を当てた場所です。
トルコの国土の大部分を占めるアナトリア(アジア側)で発展してきた人類の軌跡を、実際の出土品を見ながら学ぶことができる素晴らしい博物館。
過去には「世界の素晴らしいミュージアム10選」に選出されたほどです。
博物館の建物自体もオスマン帝国時代の隊商宿(ハン)を改装した歴史あるものですが、館内の展示物の歴史はそれを凌駕しています。
なんと言っても、1万1千年以上前の旧石器時代の出土品から展示がスタートするのですから。
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世界史を少しかじった程度の知識しかなかったのぶよですが、退館時にはトルコの古代史に関してちょっとしたうんちくを語れるほどになりました。
青銅器時代の美術作品や、世界で初めて鉄器製造に成功したヒッタイト族の壁画など…博物館内にはとにかく見どころが満載。
1万1千年の時を辿りながら、文明が発展する過程を疑似体験することができます。
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古くから文明の交差点として、様々な民族や大国の支配を受けてきたアナトリア半島。
その歴史の変遷を目で見て学べるアナトリア文明博物館は、トルコ国内に点在する古代遺跡観光の事前学習にも、総まとめにもおすすめな場所です!
他にも見どころたくさん!その他のアンカラの観光スポット
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二大観光スポットをまわるだけでアンカラを後にしてしまうなんてナンセンスもいいところ。
一国の首都でありながらもどこかのんびりした雰囲気が漂うアンカラには、まだまだ多くの必見スポットが点在しています。
とにかく行くべき!【アンカラ城(アンカラ旧市街)】
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博物館よりも何よりも、もっと分かりやすくアンカラの素晴らしさを感じたいなら、黙ってアンカラ城(Ankara Kalesi)へ行きましょう。
ビザンツ帝国時代に起源を持つ由緒正しい城塞は、かつてアンカラが首都となる前にただの村だった時代から変わらずに町の中心であり続けた場所です。
アンカラ城の周辺は城下町らしい活気ある雰囲気が楽しめるエリアですが、本当の魅力は城塞の内部の旧市街にあります。
なぜなら、城塞内部には100年以上前のオスマン帝国時代から何一つ変わっていない村の風景が残っているから。
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もはやここが一国の首都のど真ん中だとは到底信じられないような光景の連続ですが、正真正銘アンカラの風景です。
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城塞には登ることができ、旧市街の古い町並みと新市街の高層ビルとのコントラストは他では見られないもの。
きっと、「アンカラ、めちゃめちゃ良い!」と心から感じるはずです!
新旧が交差する場所!【ハズ・バイラム・ジャーミィ広場周辺】
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アンカラ中心街の北西に位置するハズ・バイラム・ジャーミィ(Hacı Bayram-ı Velî Camii)を取り囲む広場の周辺は、市の再開発計画によって生まれ変わったエリア。
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ローマ帝国時代の遺跡が点在し、復元されたオスマン帝国時代の町並みが広がる「新・旧市街」と呼ぶのがふさわしい場所です。
ローマ時代の遺跡
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ハズ・バイラム・ジャーミィのすぐ横にあるのがアウグストゥス神殿(Augustus Tapınağı)。
ローマ皇帝アウグストゥスの命により、紀元後25年に建設されたもので、現在でも二枚の巨大な壁が残っています。
ハズ・バイラム・ジャーミィの西100mほどの坂の下に一本だけ残るユリアヌスの柱(Julianus Sütunu)も見逃せません ▼
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362年にローマ皇帝・ユリアヌス帝のアンカラ訪問を記念して建造されたもので、かつては他の柱とともに行政機関の建物を構成していたそうです。
ハズ・バイラム・ジャーミィからアンカラ城方面へと坂を登っていくと見えるのが、2世紀建造のローマ劇場跡(Antik Amfi Tiyatro)。
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遺跡自体はかなり規模が小さく、放置されているような状態ですが、ここから眺めるアンカラ中心街の風景はとても印象的です。
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「新・旧市街」の町並み
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ハズ・バイラム・ジャーミィの南東の丘の斜面には、かつてのオスマン帝国時代の町並みを再現した「新・旧市街」と呼べるエリアが広がります。
観光客に飛ばされてしまいがちなアンカラ市が力を入れて整備したもので、当時の民家がかなり素晴らしい状態で再現されています。
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しかしながら、この「新・旧市街」は観光客誘致の起爆剤にはならなかったよう。
人の数はまばらで空き家が目立つ…という何とも言えない状態でした。
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のぶよ的には、アンカラ城内にある本物の旧市街のボロさ加減の方が味があって好み。
いっぽう、テーマパーク的に小綺麗に整備された町並みが好きな人にはこちらもおすすめです。
アンカラの「今」を感じる!【クズライ地区】
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アンカラ中心街の南側に位置するクズライ地区(Kızılay)は、アンカラ髄一の繁華街。
例えるなら「新宿と渋谷をミックスしたような街」で、歩行者天国の通りには若者が多く集まります。
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首都とは思えないような物価の安さもクズライ地区の魅力の一つ。
気軽に入れるレストランやカフェが点在しており、夜はナイトクラブやバーなども大盛況な、アンカラの「今」が感じられるエリアです。
コジャテペ・ジャーミィ
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クズライ地区を代表する観光スポットが、エリア東側の丘の上に位置するコジャテペ・ジャーミィ(Kocatepe Cami)。
アンカラ最大のモスクであり、世界で最も大きなモスクのひとつでもあります。
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その巨大さはケタ外れ。外観はもちろん、内部の広さもものすごいです。
こんなに大規模なモスクなのに、訪れる人(地元民・観光客ともに)はさほど多くない点も不思議。
聖なる空間を独り占めしているような気分になります。
アンカラの名物グルメ&おすすめレストラン
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トルコの中央に位置するアンカラには、バラエティー豊かなトルコ各地の郷土料理を出すレストランが一挙に集まります。(しかしながら外国料理は意外と少ない)
そのため、アンカラの人々は自国の豊かで多様な食文化を謳歌しており、舌の肥えた人が多いとも言われます。
そんなアンカラの名物は、なんとドネル・ケバブ。
「ドネル・ケバブなんてトルコのどこでも食べられるじゃん!」なんて言わないでください。
アンカラのドネル・ケバブは、トルコで一番と名高いのです。
アンカラ・ドネル
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ドネル・ケバブと言えば、鶏肉や牛肉を巨大な棒状に固めて焼いたものを削ぎ落し、野菜などとともにパンに挟んだ料理。
トルコではもちろん、ヨーロッパでも定番のファストフードです。
トルコ全国津々浦々、どんな田舎へ行こうとも食べられるドネル・ケバブですが、その頂点に君臨するのがこのアンカラ・ドネルです。
アンカラ・ドネルの一番の特徴は、鶏肉を使わないこと。
アンカラでは「ドネル=牛肉」を指し、鶏肉を使ったものは邪道とされているのです。
もちろんトルコ全土から人が集まる町なので、鶏肉のドネルもあります。
しかし、あくまでもそれはアンカラ・ドネルではないということを覚えておきましょう。
他にもアンカラ・ドネルには、
・具は牛肉と玉ねぎのみ
・牛肉の脂身も用いる
などの特徴があります。
他の町で牛肉のドネル・ケバブを食べてからアンカラ・ドネルを食べると、その絶妙な脂ののり加減に驚くことでしょう。
アンカラっ子曰く、美味しいドネル店の見分け方は「切り口が真っすぐで、四角柱型になっているもの」とのこと。
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ただ肉を焼いて切ったものだとあなどることなかれ。
微妙な焼き加減の調節や切り方によって大きく味が変わってくるんだそうです。
アンカラ市内のどこでも食べられるアンカラ・ドネル。
“Ankara Döner”と表記されることはなく、“Et Döner”(牛肉のドネル)と表示されていることがほとんどです。
お店によっては、トルコ風フランスパンのエキメッキに肉を挟んだ”Ekmek Arası”と、薄いピタパンで肉を巻いた”Et Dürüm”などのバリエーションもあるのですが、アンカラっ子曰く「ドネルは絶対にエクメック!」とのこと。
お好みの味を探して食べ歩くのも、アンカラ観光の醍醐味の一つかもしれません。
超おすすめ!格安ロカンタ
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アンカラ名物のドネル・ケバブは絶品ですが、さすがに毎日食べ続けるのも考えもの。
そんなときは、数ある料理の中から指差し注文で好きなものを頼めるトルコの食堂・ロカンタ(Lokanta)へ行ってみましょう。
数多くのロカンタがあるアンカラですが、のぶよが心からおすすめするのは“Oz Gaziantep”というお店 ▼
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アンカラ市内に数店舗展開しているようで、中心街(ハズ・バイラム・ジャーミィ南側)とクズライ地区(地下鉄駅出口すぐ)にあるのを確認しました。
このロカンタの何が素晴らしいかと言うと、そのコストパフォーマンスの高さ。
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スープ、サラダ、ピラフ、メイン、パンが全てついた定食で14TL(=¥259)。
一国の首都の中心街で、こんな低価格で食事を提供しているお店をのぶよは他に知りません。
もちろん味も抜群で、アンカラ滞在中に3回通いましたが常に大満足でした!
毎日メニューが替わるので、「今日は何食べようかな~」という楽しみが持てるのもポイント。
(そこまでアンカラに長くいる人はあまりいないでしょうが)
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地元の常連客がこぞってやってくるような雰囲気もこのお店の魅力の一つ。
そこはかとないローカル感と、愛想の良い店員のおっさんたち(英語ゼロ)との謎のコミュニケーションが味わえることをお約束します(笑)
店名になっている”Gaziantep(ガジアンテップ)”とは、トルコ南東部、シリア国境近くの町の名前で、その食文化の豊かさで有名な地域。
そのためか、このロカンタではトルコ南東部の料理が置いてあることが多いのも特徴です。
アンカラの市内交通完全ガイド
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アンカラの市内交通網はかなり発展しています。
中心街から近郊までの広い範囲がカバーされており、さすがは首都!といった感じ。
しかしながら、アンカラの主な観光スポットは中心街にあり、そのほとんどが徒歩圏内。
旅行者が市内交通を利用するのはオトガル(バスターミナル)や鉄道駅~中心街間の移動の際に限られると思います。
アンカラ観光地図
黄色:オトガル/鉄道駅
緑:地下鉄ウルス駅(中心街)/地下鉄クズライ駅(クズライ地区)
紫:ホステル
赤:おすすめ食堂
アンカラのオトガル(バスステーション)
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アンカラのオトガル(バスターミナル)は、中心街の西4kmほどの場所に位置しています。
その建物は巨大とにかく巨大。
・1階:到着フロア
・2階:出発フロア
と完全に分かれており、バス会社のチケットオフィスは全て2階にあります。
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1階の到着フロアにはコインロッカーがあり、日帰りでアンカラ観光を済ませたい旅行者にとっては強い味方。
オトガルから中心街までは直通の交通手段がありません。
後述のアンカライと地下鉄1号線を乗り継いでアクセスする必要があります。
アンカラの市内交通の種類
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アンカラの市内交通で旅行者が覚えておきたいのは3路線のみ。
・アンカライ(Ankaray):オトガル~クズライ地区
・地下鉄1号線:中心街~クズライ地区
・地下鉄2号線:クズライ地区~チャンカヤ地区
どこからどこに移動するのかで、この3路線を使い分けるのがアンカラ市内交通利用のポイント。
その他の路線に関しては、旅行者はまず利用することがありません。
アンカラの地下鉄は中心街と郊外を結ぶ交通手段という性格が強く、中心街間を移動するには若干不便なことが多いです。
地下鉄が走っていない地域(チャンカヤ地区など)へのアクセスには、ドルムシュというミニバスを利用することとなります。
アンカライ:オトガル~クズライ地区の移動
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アンカラ中心街西に位置するオトガル(バスターミナル)と、クズライ地区間を結ぶ地下鉄路線は「アンカライ(Ankaray)」と呼ばれ、なぜか他の地下鉄路線と区別されます。
注意したいのが、アンカライ~地下鉄各路線間の乗り換えは別路線の扱いとなり、乗り換え料金(1回券の場合は2枚分)が必要となる点。
クズライ地区に宿をとっているならオトガルからアンカライで一本なので問題はありませんが、中心街近くのUlu駅周辺などにアクセスする場合は、地下鉄1号線に乗り換える必要があるので注意。
地下鉄:中心街~クズライ地区の移動
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クズライ駅を基点に南北に延びる地下鉄路線は、それぞれ北側が地下鉄1号線、南側が地下鉄2号線となっています。
しかしながら、この二つの路線間は相互直通運転が行われているため、実質一つの路線のようなもの。
中心街からクズライ地区間は微妙に距離がある(2kmほど)ので、ちょっとした移動には便利です。
ドルムシュ:中心街~その他の地区の移動
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アンカライや地下鉄が走っていない地域をカバーするのが、ドルムシュと呼ばれるミニバスです。
路線図はどこにも書かれていないため、「地元民こそ知る」といった感じの隠れた移動手段。
地元の人に聞くか、バス前方の行き先表示を見て確認するかしかなく、なかなか難易度の高い移動手段でもあります。
のぶよが宿泊したホステルがあるチャンカヤ地区(Çankaya)~中心街近くのUlu駅前を結ぶ路線や、チャンカヤ地区(Çankaya)~クズライ地区間の路線など、場合によっては利用価値があります。
ドルムシュの運賃は、後述するアンカラ市内交通のチケットは利用できず現金での直接払いとなるのでご注意を。
運賃はアンカラ市内ならどこまででも3TL(=¥55)です。
アンカラの市内交通のチケット・料金
1回券
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アンカラ市内交通が素晴らしいのは、1回券を購入することができる点。
トルコの都市では、市内交通の1回券は存在しないことが多いもの。
往復券しかなかったり、たった数回の利用のために交通系ICカードをチャージして使わなければいけなかったり…とはっきり言って旅行者に不親切なシステムの町も多いので、アンカラはその点素晴らしいです。
1回券の料金はアンカライ・地下鉄共通で、4TL(=¥74)です。
券売機では1回券~5回券までまとめて購入することができますが、料金は割引になりません。
注意したいのが、乗り換え時(メトロ→アンカライ等)は二回分のチケットが必要となる点。
乗り換えを数回するのなら、次に紹介するアンカラカードを購入した方がお得になることが多いです。
・オトガル~クズライ地区間の往復2回しか市内交通を利用しない人
・中心街に宿泊する人(=観光スポットまでは徒歩でアクセス可能)
アンカラカード
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アンカラの市内交通を複数回利用する予定なら、トルコのある程度の都市ならどこでも導入されている交通系ICカードを購入するのがおすすめ。
アンカラのICカードは「アンカラカード」と呼ばれ、カード代金7TL(=¥129)を支払い、後は利用する分だけあらかじめチャージしておく方式です。
アンカラカード利用時の運賃は、1回券購入時よりも割安となり、乗り換え時には割引料金が適用されるのがポイント。
・初乗り:3.25TL(=¥60)
・乗り換え:1.75TL(=¥32)
単純計算ですが、乗り換えを含めて5回以上市内交通を利用するならアンカラカードを購入した方がお得になります。
トルコの他の町でのICカードの使い勝手の悪さは散々で、カード購入/チャージにお札しか使えなかったり、お釣りが出ないため、結局無駄に多くチャージする羽目になることもしばしば…
一方のアンカラカードは、とてもユーザーフレンドリー。
・購入/チャージ時にコインが利用可能
・お札を挿入してもお釣りが出る
自分が必要な分だけチャージすることができるので、「無駄に多くチャージして使い切れなかった…」なんてことになりにくいのです。
・乗り換え含め5回以上市内交通を利用する人
・いちいち1回券を買うのが面倒な人
アンカラのおすすめホステル
様々なホステルがあるイスタンブールに比べて、アンカラのホステルカルチャーは未発達なのが現状。
(それもこれも需要が少ないためでしょう)
のぶよが宿泊したのはアンカラ最安値のホステルでしたが、全く問題なく宿泊することができました。
【Inn14 Hostel】
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・料金:37TL(=¥685)
・部屋:8ベッドドミトリー
立地:4/10
アンカラ中心街の西側にあるチャンカヤ地区に位置するホステル。
バスターミナルまでは1.7kmほどと歩けない距離ではありませんが、中心街までは3km以上あるので観光にはやや不向きかもしれません。
地下鉄駅が近くにない(1.5kmほど南)ため、ドルムシュを使って中心街までアクセスしなければいけないのはなかなか不便でしたが、ホステル目の前の通りから中心街近くのUlu駅直行のドルムシュに乗れるので、慣れれば問題ないと思います。
チャンカヤ地区はアンカラの若者が集まる場所だけあって、食事場所や買い物には困りません。
アクセス:9/10
看板が出ているのですぐにわかりますが、入口は両隣をレストランに挟まれた目立たない場所にあります。
扉は開いており、24時間受け付けにスタッフがいるので、チェックインもとても簡単でした。
・スタッフ:8/10
数人のスタッフが交代で勤務しているようでしたが、いずれも愛想は良かったです。
しかしながら、アンカラの観光情報や中心街までのアクセスはスタッフなのによく知らないというお粗末な状態でした。
清潔さ:8/10
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「コンセプトホステル」の名の偽りはなく、モダンでスタイリッシュな内装が特徴的です。
朝9時頃から掃除のおばちゃんが熱心に掃除をしているおかげか、かなり清潔に保たれています。
唯一、バスルームは誰かがシャワーを浴びると水浸しになってしまう状態だったのがマイナス。
設備:7/10
いろいろと斬新なホステルで、各ベッドには折り畳み式の机、ライト、コンセント、カーテンがあるので、プライバシー重視派にはおすすめ。
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カードキーで部屋に入るタイプなのですが、のぶよの部屋のカードキーの機械は壊れており、普通の鍵を使って出入りしました。
キッチンは一応ありますが、湯沸かし器と電子レンジがあるだけなので調理には向きませんが、無料のコーヒーや紅茶があったのが嬉しかったです。
wi-fi:3/10
唯一のネックがインターネット。
多くの人が接続すると途端にスピードが遅くなり、ついには繋がらない状態になります。
写真のアップロードなんてもってのほかで、常に周辺のカフェを探さなければならなかったのはかなりイライラしました。
普通にネットで検索するくらいなら問題はないと思いますが、それでも時間帯によっては接続が弱まります。
雰囲気:6/10
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スタイリッシュでモダンをコンセプトにしている=個人主義というのぶよの方程式に偽りはなく、ホステルらしい温かな雰囲気ではありませんでした。
他の宿泊客もあまり積極的にコミュニケーションをとる感じではなく、なんとなく冷たい雰囲気がホステル全体に漂っていたのは残念。
反対に、自分の時間を大切にしたい人には向いていると思います。
総合:6.4/10
アンカラ最安値のホステルですが、値段以上の滞在ができます。
Wi-fiさえなんとかしてくれれば、かなり居心地が良くなるのではないでしょうか。
ネックとなる中心街へのアクセスも、ドルムシュ(ミニバス)の乗り方さえマスターしてしまえば気になりません。
ホステルらしいコミュニケーションはあまり期待できませんが、自分の時間を大切にしながら快適な滞在を送りたい人にはおすすめです。
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おわりに:アンカラで一番印象的だったもの
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旅行者に見過ごされがちなトルコの首都・アンカラの隠れた魅力を、余すところなく紹介してきました。
トルコの歴史を伝えるミュージアムや、素朴な風景が残るアンカラ城内の町並み、絶品のアンカラ・ドネルなど…アンカラの観光地としてのポテンシャルの高さをお伝え出来たならうれしいです!
のぶよ的にアンカラに1週間滞在して最も印象に残ったのは、大都市でありながらも色々な場面で感じられた人々の優しさ(人懐っこさ)でした。
旅行者が多くないこともあってか、地元の人に声をかけられる率はかなり高めで、言葉は通じなくても笑顔で対応してくれる人が本当に多かったのです。
どこかの地方都市に滞在しているような気分になることもしばしばありました。
大都市であるにも関わらず、どこかのんびりした素朴な空気が漂う不思議な首都・アンカラ。
イスタンブールとカッパドキアのちょうど真ん中に位置するこの町の魅力を、どうか見過ごさないでください!
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