こんにちは!ジョージア南部のサムツヘ=ジャワヘティ地方をのんびり旅行中、世界半周中ののぶよ(@nobuyo5696)です。
(世界半周についてはこちらの記事へどうぞ。)
以前、「ジョージアのグルメの聖地村」としてアスピンザ(Aspindza / ასპინძა)という村を紹介しました。
ジョージアで唯一クヴェヴリ(ワイン醸造用の素焼きの壺)を用いてビールを醸造している家や、この地域で伝説の店とされる巨大ヒンカリの名店など、無名の村とは思えないほどのグルメ天国。
すでにアスピンザの魅力を満喫したような気分でいました。
しかし!アスピンザの魅力はグルメだけではなかったのです。
デイトリップを終えて滞在先のアハルツィヘの宿に戻り、宿のオーナーとアスピンザ話で盛り上がっていたところで衝撃のひとことが。
「そういえばアスピンザの温泉には行ったか?」
…え?温泉?
実はアスピンザには温泉まで湧いているらしく、地元の人の間ではリラクゼーションスポットとして有名なのだそうです。(まじで宿のオーナー、もう少し早く言ってほしかった)
温泉と聞いて居ても立っても居られなくなったのぶよ。
再訪してきましたよ、アスピンザ村を…!
アスピンザの温泉は、ソ連時代のサナトリウム(結核療養施設)内で利用されていた入浴施設を改装したもの。
まるで数十年前にタイムスリップしたかのような空間の中で、極上の天然温泉を楽しむことができるのです!
インターネットで色々と調べてみるも、まったく情報がないアスピンザの温泉。
本当に存在するのか、ちゃんと営業しているのか不安でしたが、結果的にはちゃんとやっていました。
しかも、待ち受けていたのは極上of極上の温泉体験。
とろけそうになるくらいに最高の時間でした…
今回の記事は、誰も知らないアスピンザのソ連サナトリウム温泉のアレコレを詳細に解説するもの。
入浴レポートからアクセス情報まで…実際に訪れようと考えている人は絶対に参考になるはずです!
ソ連サナトリウ厶温泉の基本情報&入浴レポート
アスピンザのソ連サナトリウム温泉が位置しているのは、アスピンザ村の中心部から4km弱離れた場所。
ムトゥクヴァリ川の南岸すぐそばにひっそりとたたずんでいます。
看板等はいっさい出ていないため、知らなければまずここで温泉に入れるとは想像さえできないでしょう。
この場所は元々ソ連時代にサナトリウムとして開発されたそうで、療養に訪れる人のための入浴施設として温泉施設が整備されたのがはじまり。
現在は、外観/内装ともにいちおうリノベーションされているので、比較的綺麗な状態となっています。
愛想の良いスタッフのおばちゃんに温かく迎えられ、中に入ってみると、なかなかに味わいのある空間が広がっていました。▼
自然光が差し込む休憩スペースを中心として、四方に個室の浴場がずらりと並ぶ造り。
浴場にはバスタブが設置されており、1名用と3名用のいずれかの部屋が全部で10室あります。
茶色っぽいタイルの感じや床にこびりついた温泉成分が、なかなかに味があって良い感じ。
おばちゃんに入浴料5GEL(=¥250)を支払い、指定された浴場へ入ります。
この温泉には、ジョージアでは珍しく温泉成分表がちゃんと掲載されていました。▼
のぶよは温泉専門家でもなんでもないので、成分表を見たところでちんぷんかんぷんなのですが、これを見てどういった特徴の温泉なのか分かる人は教えてください。
浴場はすべて個室となっているので、全裸での入浴ももちろんOK。
プラスチックの蛇口をひねって温泉が溜まるのを待ちます。
源泉は41℃~42℃ほどで、硫黄の香りが結構強め。
無色透明のお湯は、サラッとした湯ざわりです。
5分ほどで浴槽にお湯が溜まったら、いざ入浴タイム!
浴槽内のお湯は、源泉の温度から少し下がって40℃ほどと超適温。
そこはかとなく香る硫黄の香りに、「ああ…今温泉に浸かってるんだ…!」という感動がひしひしと湧き上がってくるのを感じます。
浴槽は、のぶよの長い足()を伸ばしてもストレスなく浸かれるほどに広く、もうとにかく極楽のひとこと。
もはや実家の風呂に入っているような気分になっていましたが、ふと顔を上げるとソ連サナトリウムのレトロな光景が目に入って、今自分はジョージアに居るのだと気づかされます(笑)
熱すぎずぬるくもない超絶適温の温泉は、長湯にもぴったり。
癒され具合が半端ではなくて、もはや一生こうしていたいと本気で思ったほどです。
結局1時間ほど浸かって、この地の天然温泉成分をガッツリと体に取り込みました。
湯上がり後は、クールダウンも兼ねてソ連サナトリウムの敷地内を散策するのがおすすめです。▼
ソ連サナトリウムの敷地は決して広いものではなく、ぐるっと歩いても5分ほど。
かつて療養宿として利用されていた建物や休憩用スペースがいくつかあり、色とりどりの花々が彩りを添えます。
施設のレトロな雰囲気も、極上の温泉も、湯上がり後の休憩も、すべてにおいてパーフェクトな体験ができるソ連サナトリウム温泉。
アスピンザ観光の際は、グルメスポットめぐりとセットでぜひとも訪れてみましょう!
(絶品ヒンカリで腹ごしらえ→温泉で癒される→クヴェヴリ・ビールでぷはぁ~ とか、もう最高の一日では?)
ソ連サナトリウム温泉へのアクセス
ソ連サナトリウム温泉が位置するのは、アスピンザ村の中心街からおよそ3.7kmほど離れた場所。
アスピンザ中心部からタクシーをチャーターすることも可能ですし、平坦&美しい風景の道のりをのんびりと歩いてアクセスするのもおすすめです。
いずれにしても、まずはアスピンザ村へアクセスするのが先。
アスピンザへのアクセス拠点となるのは、アハルツィヘかヴァルジアのいずれかとなります。
どちらの町を拠点とするかで、温泉までの徒歩ルートが大きく変わる点にご注意を。
(いずれのルートも、Google Map上では表示されないもののちゃんと舗装道路があるのでご安心を)
アハルツィヘから
アハルツィヘ~アスピンザ間のアクセス詳細はアスピンザ観光まとめ記事内で詳細に解説しているので、ここではマルシュルートカの時刻表だけのせておきます。
・アハルツィヘ→アスピンザ方面:10:30* / 11:30 / 12:20* / 14:00 / 16:00* / 17:00 / 17:30*
・アスピンザ→アハルツィヘ方面:9:20* / 9:30 / 13:40* / 15:15 / 15:40* / 16:30
* がついた便は、アハルツィヘ~ヴァルジア間のマルシュルートカをアスピンザで途中乗下車するもの
※最新のスケジュールはアハルツィヘのバスステーションで現地確認を!
アハルツィヘ→アスピンザ方面のマルシュルートカを利用した場合、終点となるのがアスピンザ村の中心部。▼
アスピンザ中心部には巨大なモニュメントがあり、ここから南にのびる道をひたすら歩いていきます。
3.7km / 45分~50分ほどの平坦な道のりです。
集落を抜け、ムトゥクヴァリ川に架かる橋を渡ったら左(東方向)に曲がり、あとは一本道をずっと歩いて行くだけ。
民家もほとんどないような舗装道路を40分ほど歩いたところで、巨大なラグビー場が現れます。▼
ラグビー場まで来たら、ソ連サナトリウム温泉まではもうすぐ。
進行方向左手にある入口のゲートを見逃さないようにしましょう。
アハルツィヘ→ヴァルジア行きのマルシュルートカをアスピンザで途中下車する場合は、次の項で紹介する徒歩ルートの方が距離が断然短いのでおすすめ。
アスピンザ中心街では下車せずに、1.7kmほど先のフヴィリシャ教会前で下車することとなります。
ヴァルジアから
ヴァルジア~アスピンザ間のアクセス詳細はアスピンザ観光まとめ記事内で詳細に解説しているので、ここではマルシュルートカの時刻表だけのせておきます。
・アハルツィヘ→ヴァルジア方面:10:30 / 12:20 / 16:00 /17:30
・ヴァルジア→アハルツィヘ方面:8:45 / 13:00 / 15:00
※最新のスケジュールはアハルツィヘのバスステーションで確認を!
ヴァルジア→アハルツィヘ行きのマルシュルートカを利用してアスピンザへアクセスする場合、アスピンザ村の南端に位置するフヴィリシャ教会(Khvilisha Church / ხვილიშის ეკლესია)前で途中下車するのが便利です。
フヴィリシャ教会からソ連サナトリウム温泉まではたったの700m / 10分ほど。
周囲の美しい自然風景に感動しながら歩いているうちに、あっという間に到着してしまいます。
ソ連サナトリウム温泉入浴後にアスピンザ中心部方面へ向かう場合は、前の項で解説したアスピンザ中心街からの徒歩ルート(3.7km / 50分)を逆方向に歩くだけ。
入浴後にアスピンザの名物グルメやビールを堪能する一日、おすすめです!
おわりに
まったく情報がないアスピンザのソ連サナトリウム温泉のアレコレについて、詳細に解説しました。
日本人旅行者には「温泉」と聞いたらいても立っても居られなくなるのぶよタイプの人間も多いと思うので(笑)、きっと温泉目的でこの地を訪れる人も増えるのではないかと思っています。
すでに解説したとおり、アスピンザ村には他にも見どころがたくさん。
温泉体験と名物ヒンカリ、湯上がり後のクヴェヴリ・ビール…もう最高のデイトリップとなること間違いなしです!
アスピンザの観光&グルメ情報やアクセス情報詳細については別記事で解説しているので、こちらもぜひチェックを!▼
コメント