こんにちは!トルコに3ヶ月滞在した、世界半周中ののぶよ(@nobuyo5696)です。
(世界半周についてはこちらの記事へどうぞ。)
東洋と西洋が交差する国、トルコ。
日本人の間でも割とポピュラーな旅行先で、ヨーロッパらしさとアジアらしさが入り混じった独自の文化の虜になってしまう人が後を絶ちません。
のぶよもその一人で、気が付けばビザなし滞在期間ギリギリの89日間も滞在していたほど(笑)
そんなわけで、トルコの超有名観光地から穴場スポットまであらゆる場所に足をのばすことができました。
トルコ観光の定番とも言えるカッパドキアやパムッカレなどでは、日本からの旅行者にも会う機会がありました。
…が。
とにかくみんな急ぎすぎなのです。
イスタンブール観光を半日で済ませる人やカッパドキアを日帰りで往復する人なんて可愛いもので、5日間でジョージアとトルコの2か国周遊なんて人もいたほどですから。
もちろん個々都合や事情があり、それぞれ旅のスタイルは異なるので何とも言えませんが、トルコという国の広さを理解していない人がかなり多かった印象を受けました。
日数に限りがある旅行なら、その範囲内で訪れることができる場所を分かっておくことが大切です。
上手なトルコ旅行のプランニングは次の4つのステップが基本。
- STEP1移動手段を考える
- STEP2日数に合わせたプランニング
- STEP3ホテルの予約
- STEP4現地ツアーの予約
今回の記事は、この4つのステップに沿って個人でのトルコ旅行の計画をシミュレーションしていくもの。
初めてのトルコ旅でも大丈夫!必要な日数やまわり方、おすすめのモデルコースまで詳細に解説していきます。
トルコ旅行計画のコツ1:往復航空券&国内移動手段を考える
3日間、5日間、10日間など、都合に合わせた日程で旅行できるトルコ。
できれば2週間以上の日程でゆっくりと旅してまわるのがおすすめですが、なかなかそうもいかないもの。
ほとんどの人は10日間以内の短期間でトルコを周遊しようと考えるのではないでしょうか。
限られた時間をできる限り有効に使うためのポイントは、移動手段をよく考えること。
ここでは、トルコ旅行のプランニング前に考えておきたい往復の飛行機と、トルコ国内の移動手段に関してのアドバイスを解説していきます。
日本~トルコ間は直行便or経由便?
多くの人がトルコ旅行の発着地として選ぶのが、最大都市であるイスタンブール。
というか、イスタンブール以外の都市へ日本からアクセスするのは、必ず乗り換えが必要となるためなかなか厄介です。
時期にもよるものの、日本(東京)~トルコ(イスタンブール)間の飛行機の運賃の相場は以下の通り。
直行便
航空会社:ターキッシュエアラインズ
所要時間:11時間半~12時間半
料金相場:12万円~
経由便
航空会社:カタール航空、エミレーツ航空等
所要時間:18時間~25時間
料金相場:7万円~
こうしてみると、運賃の差は5万円ほどで、所要時間は6時間ほど変わるのがわかります。
5万円はかなり大きいですが、時間に限りがある短期間の旅行でより意識すべきなのは、片道6時間(最短で)という所要時間の差です。
直行便利用の場合
東京~イスタンブール間にはターキッシュエアラインズの直行便があり、スケジュールはとても便利。
往路:日本深夜発、現地到着早朝5時
復路:現地深夜発、日本到着同日19時
往路の現地到着が早朝、復路の現地発が深夜というスケジュールのため、6日間まるまる楽しむことができるのです。
経由便利用の場合
直行便に比べて割安なのが最大の魅力である経由便の利用。
スケジュールは各航空会社によるものの、直行便に比べると現地滞在時間は少々短くなってしまいます。
最も所要時間が短いカタール航空利用の場合でも、
往路:日本深夜発、現地到着翌日12時
復路:現地深夜発、日本到着翌日22時
というスケジュール。
1日目の観光時間が半日ほど短くなってしまうのです。
この「半日」という時間をどう捉えるかにもよりますが、短期間の旅行では少しの時間も惜しいもの。
少しの値段の違いなら、迷わず直行便を選ぶべきだと思います。
逆に、日程に少し余裕がありもう一日や二日追加することができるなら、割安な経由便利用も選択肢の一つとなります。
トルコの国内移動はバスor飛行機?
広大な国土を持つトルコですが、日本のような鉄道網はあまり発展していません。
地元の人の長距離移動の足となるのが、充実の車内設備とサービスが売りの長距離バス。
夜行便の設定もあり、リーズナブルに移動することができます。
また、トルコ国内にはターキッシュエアラインズをはじめ各社の航空網が張り巡らされており、格安航空会社の運行もあるのもポイント。
バスよりはどうしても値段が高くなりますが、早めに予約すればかなりお得に移動することができます。
トルコ国内の飛行機移動
とにかく国土が大きいトルコで、快適に移動したい場合の選択肢となるのが飛行機移動。
ナショナルフラッグであるターキッシュエアラインズはもちろん、格安航空会社であるペガサス航空なども運航しており、徐々にトルコ人の間でもポピュラーな移動手段となってきています。
移動時間自体は格段に短く、快適に移動できる飛行機利用ですが、市内~空港間の移動や待ち時間を考えると時間がもったいないような気もします。
出発前には市内~空港の移動に1時間、チェックインや手荷物検査・待ち時間で2時間はかかりますし、到着後も荷物待ちや市内への移動で2時間ほどは見ておかなければならないため、フライト時間とは別に5時間もの時間がかかってしまうのです。
できる限り遅い時間のフライトを選んでも、遅くとも夕方までには観光を切り上げて空港へと移動しなければならなりませんし、フライト時間が昼間の場合は貴重な観光時間である昼間の時間帯を移動に費やすこととなります。
トルコ国内の長距離バス移動
のぶよ的に飛行機移動よりもおすすめなのが、長距離バスの利用。
特に、時間に限りがある短期間の旅行の場合は、夜行バスの利用が効率的な移動&観光の最大のカギとなります。
2時間前には空港に着き、目的地に到着した後も空港~中心街まで移動して…と、とにかく無駄な時間が多い飛行機移動に比べると、極限まで時間を有効に使える移動手段が夜行バス。
深夜発・早朝着の便が多いため、一日フルで観光→睡眠&移動→一日フルで観光と限られた時間を最大限に使えるのが大きなメリット。
もちろん宿泊代が浮くという嬉しい面もあります。
バス王国・トルコでは、各バス会社の競争も激しいため、車内設備やサービスが充実しているのもポイント。
格安な料金にも関わらず、座席はかなり広々ゆったりしているので、意外にも快適に移動することができます。(のぶよはどこでも寝られるタイプです)
トルコ旅行計画のコツ2:日数に合わせたプランニング
トルコ旅行の計画において、移動手段を決めるのと同様に大切なのが、滞在日数にあった観光計画をたてること。
トルコの場合は、イスタンブールなどの一都市滞在型と、数か所の観光スポットをまわる周遊型の二つのタイプの旅行が考えられます。
トルコ旅行2日間以内:イスタンブール一都市滞在
2泊3日(現地滞在2日間)以内でトルコを旅行しようと考えているなら、絶対にイスタンブール一都市のみの観光にしましょう。
私たちがイメージするよりもはるかに巨大な都市であるイスタンブールは、ヨーロッパとアジア二つの大陸に広がる町に見どころが点在しています。
2日間では到底その全容を見ることはできず、3日間丸々費やしてようやくハイライトとなる観光スポットと主要エリアを制覇できるかどうかといったところ。
つまり、2日間の日程ならばイスタンブール市内でも観光エリアを取捨選択する必要があります。
2日間のうち1日を利用して、カッパドキアやパムッカレなどへの日帰り旅行を計画するトンデモな強者も存在しますが、それはただの修行です(笑)
イスタンブール~カッパドキア間は750km、イスタンブール~パムッカレ間が600kmほどの距離があり、それぞれ東京~高知、東京~秋田間を日帰りで旅行するようなもの。
しかも日本のような新幹線などありませんから、どれだけ無謀なことかお分かりいただけると思います。
「飛行機を利用すれば?」なんて声も聞こえてきそうですが、これもナンセンス。
先述の通り、飛行機利用の場合は移動時間に加えて、空港までのアクセス時間や待ち時間など片道につき+4~5時間ほどを考慮しなければなりません。
というわけで、どうしても2日間以下の日程しかとれないもののトルコに旅行したい場合は、イスタンブール一都市の観光を強くおすすめします。
トルコ旅行3日間:イスタンブール + パムッカレ&エフェソス遺跡
かなり強行スケジュールとはなるものの、3泊4日(現地滞在3日間)のトルコ旅行なら、イスタンブールを拠点にパムッカレとエフェソス(エフェス)遺跡を日帰りで訪れることも可能です。
(全くおすすめはしませんが)
それぞれ観光に必要な時間は3~4時間ほどのパムッカレとエフェソス遺跡。
二つの観光地間の移動時間も3時間ほどと比較的短いので、一日で二か所をまわることも可能です。
真っ白な石灰棚にコバルトブルーの温泉水が溜まった神秘的な風景で有名なパムッカレも、トルコ観光の定番スポットの一つ。
カッパドキアに比べると見どころは限られているため、こちらは個人でも十分に観光することが可能です。
また、パムッカレから鉄道/バスで3時間ほどのところには、エフェソス(エフェス)遺跡があり、こちらもトルコを代表する観光スポットの一つ。
私たちがイメージするエキゾチックなトルコとはまた違う、ヨーロッパ文明の影響を受けた跡が残る場所で、保存状態の素晴らしさも感動を与えてくれます。
パムッカレ+エフェソス(エフェス)遺跡の組み合わせなら、往復夜行バスを利用するという条件でイスタンブールからの日帰りでまわる強行スケジュールを組めなくもありません。
早朝から深夜まで丸々観光に充てられるので、結構余裕をもって周遊できると思います。
ただし、飛行機利用の場合はどう考えても二つの観光スポットをまわることは不可能となります。
のぶよ的には、たった3日間の滞在ならイスタンブール観光だけにした方が良いとは思いますが、どうしても周遊型のトルコ旅行がしたいという人にはこれも選択肢の一つです。
トルコ旅行4日間~5日間:イスタンブール + カッパドキア
トルコ旅行に4泊5日~5泊6日(現地滞在4日間~5日間)をかけられる場合は、イスタンブール+カッパドキアの観光が可能となります。
イスタンブール滞在に+2日間(1泊2日)の日程なら、カッパドキアの定番スポットの多くに行くことができ、名物の熱気球フライトにも参加することができます。
ただし、カッパドキア1泊2日という限られた日程で多くの見どころをまわりたいなら、現地ツアー参加が絶対的な条件。
熱気球フライトこそかなり高額(1人2万円ほど)ですが、有名な岩や洞窟住居、絶景ポイントなどをめぐるツアーは比較的リーズナブル(4000円ほど)なので参加しやすいです。
イスタンブールからはかなりの距離があるカッパドキア(東京~高知間に相当)ですが、大自然が作り出したダイナミックな風景と、迫害を恐れてこの地の洞窟住居に隠れ住んだ人々が守り抜いた文化が融合した、他にはない場所。
トルコを訪れたなら、ちょっと無理してでも訪れる価値があると思います。
トルコ旅行6日間以上:四大観光スポット周遊
トルコ旅行に6泊7日(現地滞在6日間)以上の日程がかけられる場合になって初めて、トルコの四大観光スポットを周遊する旅が可能となります。
四大観光スポットというのは、上で紹介した
・イスタンブール
・カッパドキア
・パムッカレ
・エフェソス(エフェス)遺跡
のこと。
イスタンブールをスタート&ゴール地点にして、一筆書きのようにぐるりと周れば無駄がありません。
正直に言うと、6日間でこれらの場所全てを観光するのはなかなかハード。
夜行バスの利用が多くなり、移動が多めの忙しい旅となってしまいます。
「ちょっと強行スケジュールでも、限られた日程でできるだけ多くの場所に行きたい!」
という人には良いですが、欲を言えばあと1日か2日追加してのんびりとまわるのがおすすめです。
トルコ旅行計画のコツ3:ホテルは事前に予約しておく
移動手段とスケジュールを決定したら、次はトルコ旅行の宿泊先について考えるとき。
観光大国でもあるトルコでは、ドミトリータイプのホステルから個人の部屋貸しタイプのパンシオン(Pansion)、快適な滞在ができるホテルまで様々なタイプの宿が存在します。
日本に比べて割安で、なかなかの質の宿に宿泊できるのがトルコの良いところ。
しかしながら、観光に便利な立地のホテルや、安いのに快適な滞在ができる宿から予約で埋まっていくのは、他の観光都市と何ら変わりません。
トルコ旅行の計画がある程度煮詰まったなら、とりあえずホテルを押さえるようにしましょう。
海外ホテル予約サイトでは、直接予約に比べて割引価格で宿泊できることがほとんど。
宿泊日の前なら基本的にキャンセルが無料なのも大きなメリットです。
また、せっかくの旅行なら、トルコでしか体験できないような特別な宿泊体験をしてみるのもおすすめ。
特にカッパドキアでは、天然の洞窟内に客室がある洞窟ホテルに宿泊してみたいものです。
一つ覚えておきたいのが、トルコ国内ではブッキングドットコム(Booking.com)は使用不可である点。
それもこれもトルコ政府によるネット規制のせいなのですが、現地到着後にブッキングドットコムを利用して検索や予約をしようとしても繋がらないのです。
日本からブッキングドットコムを利用してあらかじめ宿泊先を予約しておいた場合は全く問題ありませんが、万が一のことを考えて対策しておくのも一つの手です。
トルコ旅行計画のコツ4:現地ツアー利用も選択肢に入れる
限られた日程のトルコ旅行なら、現地ツアー参加が必須となる場合がほとんど。
特に、広大なエリアに観光スポットが点在しているカッパドキアでは、個人で公共交通手段を利用してまわるのはなかなかにハードです。
普段は現地ツアーに否定的なのぶよですが、カッパドキアの現地ツアー参加に関してはメリットが大きいと感じました。
移動手段を考えなくて良い
効率良く各スポットをまわれる
ガイドによる解説で深く理解できる
宿泊先まで送迎してくれる
観光地の入場料込み
昼食付き
これで一人€35(=¥4170)~というのはかなり破格だと思います。
カッパドキアの現地ツアーは現地到着後に申し込むことも可能ですが、日程に限りがあるなら事前予約が必須。
特にハイシーズンには、希望のツアーが満員で参加できないことだって考えられます。
・世界遺産カッパドキア 1日観光ツアー<昼食付き/日本語/カッパドキア発>
・世界遺産カッパドキア 熱気球 朝日鑑賞ツアー 軽食&シャンパン付き<英語/ホテル送迎付き/カッパドキア発>
トルコ旅行1週間のモデルルート
というわけで、トルコ旅行を計画しているなら、ハイライトとなる四大観光スポットに全て訪れることが可能な6泊7日(現地滞在6日間)以上の日程がおすすめです。
こちらで、モデルルートを組んでみました。
- 1日目まずはここから!到着・イスタンブールの定番スポット観光
・アヤ・ソフィア聖堂
・グランド・バザール
・スレイマニエ・モスク
・ガラタ橋宿泊:イスタンブール
- 2日目ひと味違うイスタンブールへ!新市街&ボスポラス海峡クルーズ
・トプカプ宮殿
・新市街
・ガラタ塔
・ボスポラス海峡クルーズ宿泊:夜行バス
- 3日目古代遺跡と絶景!エフェソス(エフェス)遺跡&パムッカレ
・エフェソス(エフェス)遺跡
・パムッカレ宿泊:夜行バス
- 4日目絶景の大地へ!カッパドキア定番スポット観光
・パシャバー(妖精の煙突)
・ローズバレー
・アヴァノス
・想像の谷(妖精の煙突)
・ギョレメ屋外博物館
・夕日鑑賞宿泊:ギョレメ
- 5日目感動の連続!カッパドキア名物・熱気球フライトと地下都市へ
・熱気球フライト
・ウフララ渓谷
・地下都市宿泊:夜行バス
- 6日目トルコ旅行最後の日:まだ見ぬイスタンブール&お土産探し
・アジア側
・金角湾クルーズ
・グランドバザール宿泊:機内泊
- 7日目日本着
何度も言いますが、6日間というのは「この日数があればなんとか全ての定番観光スポットをまわれる」という日数で、トルコ旅行に十分な日数というわけではありません。
理想的には2週間くらいの期間で、それぞれの場所をのんびりと観光したり、近郊の穴場スポットに足をのばすスタイルの旅をおすすめしたいところです。
どうしてもイスタンブールから日帰りでカッパドキアを訪れたい場合は、往復を飛行機で移動するという裏技があります。
VELTRA社のイスタンブール発カッパドキアツアーなら、往復航空券とカッパドキアでの交通手段&日本語ガイド付き。
もちろん宿泊できる飛行機利用プランもあるので、スケジュールに合った現地ツアーが見つかるはず!
・世界遺産カッパドキア 1日観光ツアー<国内航空券込/昼食付き/日本語/イスタンブール発>
・世界遺産カッパドキア 1泊2日観光ツアー<国内航空券込/朝・昼食付き/日本語/イスタンブール発>
・世界遺産カッパドキア &パムッカレ 2泊3日観光ツアー<国内航空券込/朝・昼食付き/日本語/イスタンブール発>
おわりに
初めてのトルコ旅行の計画の際に役立てたい4つのステップを解説してきました。
往復の飛行機から日数に合わせたプランニング、ホテルや現地ツアーの予約まで、トルコ旅行の計画に必要なことは一通り網羅したつもりです。
今回の記事で提案した1週間(現地滞在6日間)で訪れる各観光スポットの詳細やモデルルートに関しては、別記事で詳しくまとめているので、よかったらどうぞ。
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