こんにちは!ジョージア東部のコーカサス山岳地域を旅行中、世界半周中ののぶよ(@nobuyo5696)です。
(世界半周についてはこちらの記事へどうぞ。)
5年もジョージアに滞在していると、小さな国土の隅々まで制覇したような気持ちになるもの。
実際、「定番」とされるエリアはすでに制覇してしまいましたし、「穴場」とされるエリアにも多く足を運んできました。
しかし、ジョージアにはまだまだ未知なる秘境エリアが存在しているもの。
その一つであるシャティリ(Shatili/შატილი)を中心とするヘヴスレティ地方は、数年前からのぶよが行こう行こうと思いつつも行けずにいた山岳地域です。

シャティリが位置するのは、標高3000m級のコーカサスの山々に囲まれた峡谷地帯。
村から目と鼻の先にはロシアとの国境があり、これ以上ないほどの最果て感が漂う山村です。
シャティリといえば、中世に建設が始まり、つい最近まで住民が居住していたシャティリ要塞都市がシンボル。
複数の塔住宅がくっつきあって一つの「村」を形成しているユニークな風景は、UNESCOの世界文化遺産の暫定リストに入っているほどに貴重なものです。
…歴史的なアレコレや文化のうんちく云々は後でがっつりと説明するのでここではいったん置いておくとして、単純明快に言ってしまいましょう。
シャティリの城塞都市、まじで本当にものすんごいです。
まるでここだけが異次元に存在しているかのような雰囲気で、自分が冒険ゲームの主人公になったような気分で探検することができるので。


そんなシャティリですが、実際に訪問してみると、この村が有する独特の雰囲気が肌で感じられるはず。
ジョージアの他の山岳地域とは大きく雰囲気が異なり、じめっとした「陰」の空気が漂っていて、歴史と伝統が色濃く残る山岳地域ならではのユニークな体験ができます。

というわけで今回の記事は、シャティリ観光に必要な情報を総まとめしたもの。
訪問前に知っておきたいシャティリの歴史や文化から、見どころやグルメや宿情報まで…日本語情報がほとんどないシャティリ観光を充実したものとするためのバイブル的記事となっています!
ジョージア旅行の日程が限られている場合や、山岳エリア初心者向けではないシャティリですが、「定番以外のエリアを旅したい!」という人にはぴったりの旅行先。
ジョージア山岳地域が誇る貴重な伝統文化が残る美しい山里を、余すところなく満喫しましょう!
ジョージアに残る最後の穴場山岳地域!シャティリの基本情報

そもそも、日本人旅行者の間でシャティリという村の存在を知っている人は限られているもの。
「ジョージアのコーカサス山岳エリアの村」と言うと、カズベキやメスティアなどの有名山岳エリアを想像する人も多いかもしれません。
しかし、シャティリが位置するヘヴスレティ地方は、これら有名山岳エリアの町や村とは大きく性格が異なっているのがポイント。
地形も、文化も、歴史も…あらゆる面において独自性が際立っているので、訪問前にはシャティリがどんな場所であるのかを最低限理解しておくのが絶対となります。
ここではまず、シャティリ訪問前に知っておきたい基本的な情報を、いくつかのポイントに分けて解説していきます。
シャティリの場所と地理

シャティリが位置するのは、ジョージアの首都トビリシから北に150kmほど離れたコーカサス山脈エリア。
現在はロシア領であるチェチェン共和国との国境まであと3km…という国境地帯に位置しており、古来より常に山を越えて襲来してくる外敵の侵入に悩まされ、そして戦い続けてきた歴史があります。
シャティリ村の標高は1450mほどと、(ジョージア的には)そこまで高地に位置しているわけではありません。
しかし、トビリシからシャティリに至る唯一の道路は、途中で標高2700mほどのダトヴィスジュワリ峠を越えることとなり、この峠こそが一つの文化の境界線となっています。

現在でも一年の大半の期間において、ダトヴィスジュワリ峠は積雪のため通行不可能。
道路が敷かれる以前は、この険しい山道をわざわざ越えて徒歩で移動する人は少なく、人の行き来もまばらだったそうです。
そのため、トビリシなど下界の文化が流入することなく、シャティリ周辺地域独自の文化や生活様式が脈々と受け継がれてきたのです。

また、シャティリ村周辺の山々の風景はとても独特。
村を流れるアルグニ川を挟んで峻険な山々がすぐ近くに聳えており、なんともいえない「圧」のようなものが感じられます。
少し日本の山間部に似たようなじめっとした空気が漂うのも、シャティリならでは。
ひとことで言ってしまえば「閉鎖的」ではあるのですが、この感じもまた伝統色濃いコーカサス山岳地域らしいものです。

このように他地域から隔絶されたシャティリの地理的条件こそが、独自の山の伝統を生み出し、そしてその伝統が薄れることなく現代に至るまで色濃く残っている最大の要因。
シャティリ周辺のヘヴスレティ地方にルーツがある人々は自身を「ヘヴスリ」(=ヘヴスレティ人)と称し、この山の伝統を引き継いだ血筋に強い誇りを持っているのだそうです。
近年、トビリシなど都市部に住むジョージア人の間で人気が上がっているシャティリ。
現在のところ外国人観光客の姿はほとんど見かけないものの、ジョージア人国内旅行者は比較的多く、「ジョージア人に人気の秘境エリア」といった感じが強いです。
他のコーカサス山岳地域と何が違う?シャティリの歴史

シャティリの歴史はとても長く、7世紀(1400年前)には人が居住していたことが判明しています。
現在村の中心部に聳えるシャティリ要塞都市が形成されたのはそれよりも後の時代で、14世紀~18世紀(700年前~300年前)にかけてのこと。
当時の人々は斜面を利用して建設された石塔の中に居住し、それぞれの石塔住宅が完全にくっついた状態で隣接するようにどんどん増築していくことで、現在にも残るシャティリ要塞都市が完成しました。
シャティリの人々は自身を「ヘヴスル」と称しますが、彼らはジョージアの長い歴史において重要な役割を担った人々。
チェチェンなど北コーカサスのイスラム系異民族が住む地域と目と鼻の先に位置する地理的条件から、北方の国境防衛を担っていたのです。


シャティリをはじめとするヘヴスレティ地方の男性は、その勇敢さと戦闘の強さで有名。
ジョージアがロシア帝国領にあった第一次世界大戦時には、戦地において大活躍したという逸話もあります。

他地域とは隔絶された地理的条件と、山岳部独自の文化を長らく守り抜いてきたシャティリですが、今から数十年前に大きな変化が訪れます。
それが、ソ連時代に社会主義政策の一環として中央政府によって推進された、山岳地域の住民の移住政策。
シャティリを中心としたヘヴスレティ地方やお隣のトゥシェティ地方など、アクセスしにくい山岳エリアの住民を都市部の共同住宅に移住させるといった内容で、多くの人々が先祖代々の土地を後にすることを強いられ、都市部で生活することを強いられました。
こうして、数百年に渡って住まれてきたシャティリ城塞都市はほぼ無人となり、数十年間に渡って放置されることとなります。

ソ連が崩壊し、ジョージアが独立を果たした1991年以降になると、ソ連時代に移住させられたかつての村人たちが再びシャティリに戻って来て生活を営むように。
しかしながら、人々はかつてのように城塞都市の石塔内に住むのではなく、インフラがある程度整ったアッパー・シャティリという新しい集落を作り、そこに住むようになりました。
現在シャティリ要塞都市内に居住するのはたったの一家族だけだそう。
要塞都市内のいずれの石塔も先祖から継承した人の所有物となっており、石塔内にゲストハウスを開いたりカフェをオープンしたりと新しい動きも始まっていますが、ほとんどの石塔は放置された状態となっています。

住民全員が要塞都市に居住していたという稀有な歴史と、他に類を見ない要塞都市の構造が高く評価され、2007年にシャティリはUNESCOの世界文化遺産の暫定リストに登録されることに。
近年では「外国人観光客で溢れかえっていないピュアなコーカサスの山岳エリア」として、ジョージア人国内旅行者の間で人気の旅行先となっています。
筋金入りのロシア嫌い

シャティリの近代史は、ロシア帝国やソ連などの超大国に翻弄され続けたもの。
特に、ソ連時代の強制移住政策によって、この地で長く守られてきた伝統や文化が破壊されてしまったと考える人も少なくありません。
こうした背景から、シャティリを中心としたヘヴスレティ地方と、似たような近代史をたどったお隣のトゥシェティ地方では、ロシアという隣国に対する感情がとても悪いことで有名。
40代以上の住民であればソ連時代に中等教育を受けているためロシア語が話せるのですが、「絶対にロシア語なんかで話したくない」という人も少なくありません。
シャティリの嫌露感情はかなり有名で、ロシア人旅行者の中ではウクライナ人であると偽って旅するのが推奨されているという話も(それはそれでどうなん?って感じではあるけど)。
とにかく、シャティリではロシア語はかなり嫌がられる&かといって英語が通じるわけでもないため、ジョージア語の基本的な単語くらいは覚えていくのが良いかもしれません。
シャティリの石塔のヒミツ

すでに少し触れた通り、シャティリ要塞都市内に聳える石塔は住居として使用されていたもの。
いずれの石塔もでっぷりとした造りで三層構造となっており、一階部分が家畜用スペースと倉庫/二階部分が炊事場と居間スペース/三階部分が寝室スペースとなっています。
いずれの塔にも三階部分には大きな窓の役割を持つ穴が空けられていますが、これは外敵の侵入をいち早く察知するためのもの。
就寝中であっても外敵をすぐに見つけられるように、寝室スペース&高い位置に窓を設置したのだそうです。


シャティリ要塞都市内には六十ほどの石塔があり、かつては全ての塔に住民がいました。
どの石塔もそれぞれが壁を共有してくっついた状態で建っているのが独特ですが、これは防衛上の理由によるもの。
外敵の襲来時には、それぞれの石塔住宅が合わさって一つの巨大な要塞として機能するように考えられたもので、いわば「一人一人の力は弱くてもスクラムを組んで全員で対抗する」といった感じでしょうか。
また、各石塔住宅はそれぞれが内部の扉や木製の通路でごちゃごちゃに繋がっており、まるで迷路のよう。
万が一外敵が要塞都市内に侵入してしまった場合でも、敵が迷っているうちに隙をついて撃退できるように考えられたものです。

現在では外敵の侵入リスクはなくなり、ソ連時代の強制移住政策もあいまって、人々は不便な石塔住宅での生活を捨ててアッパー・シャティリなどインフラが整った集落で生活するようになりました。
しかし、かつてシャティリの要塞都市での生活で育まれた住人同士の結束の強さや、外敵に対する排他性は現在でも健在。
シャティリにルーツを持つ人の多くは中世からこの地に居住してきたチンチャラウリ一族(Chinchalauri Family)の末裔にあたるそうで、お互いに血の繋がりがある住民がほとんどなのだそうです。
シャティリ村内の見どころ
シャティリの独自性を理解したなら、いよいよ実際に観光するとき。
シャティリの村自体はとても小さく、村内の見どころには限りがありますが、この山深い地の歴史や伝統を肌で感じながら散策しましょう。
シャティリ観光マップ
赤:飲食店
紫:ゲストハウス
黄色:トビリシ~シャティリ間マルシュルートカ停車ポイント
シャティリ要塞

シャティリが誇るシンボルであり、この村の歴史がぎゅっと詰まっているのがシャティリ要塞(Shatili Fortress/შატილის კომპლექსი)。【マップ 青①】
コーカサスの険しい山々を背景に堂々と立つその姿は、まるで巨大な軍艦を思わせる屈強なたたずまいです。
シャティリ要塞は、どこから眺めるかによって異なる表情を見せるもの。
川の対岸や要塞の東側など色々と足をのばして、お気に入りの風景を見つけましょう。


要塞の敷地内は、かつてシャティリの全村人が住んでいた村の跡。
傾斜がある石造りの路地を中心として、周囲360°に存在感抜群の石塔が建ち並ぶ光景は、完全なる異次元の雰囲気です。
石塔の多くはかつて住居として利用されていたものですが、現在九割以上は無人のまま放置された状態。
多くの石塔には自由に立ち入ることができ、この地での人々の暮らしに思いを馳せることができます。

シャティリの石塔住宅で興味深いのが、全ての石塔がくっつき合って立っている点。
「シャティリの石塔のヒミツ」の項で解説した通り、防衛力と人々の結束力を上げるための工夫なのだそうです。


傾斜のある地形に高さが異なる石塔が建ち並び、さらにそれらがくっつき合っているという独特な造りの城塞都市は、まるで迷路のよう。
石塔の二階から通路を抜けると別の石塔の三階に出たり、木製の橋を渡って空中移動できたりと、まるで敷地全体が巨大なカラクリ屋敷のようです。

無数に敷かれた通路や、塔の上階部分を繋ぐ木製の橋のおかげで、自分がいま屋外にいるのか屋内にいるのか分からなくなってくるはず。
この複雑怪奇な迷路のような造りも、外敵が侵入した際に迷わせるための工夫なのです。


シャティリ城塞都市の敷地はそこまで広くはないものの、アップダウンがある&足場が悪い箇所が多いため、観光には意外と時間がかかるもの。
塔内部を散策したり、小さな路地を探検したりと細かく見て周るなら、1時間ほどの時間は確保しておきましょう。

シャティリ独自の歴史と文化がぎゅっと詰まった城塞都市は、遠くから眺めても近くから眺めてもとにかく圧巻のひとこと。
この非現実的な風景に迷い込む体験をするためだけにでも、苦労してここまで来る価値が多いにあります。
アナトリのネクロポリス

シャティリ村中心部からロシア国境がある北西方向におよそ3kmほど。
ロシア領チェチェン共和国まであとたったの700mという場所にぽつりとあるのが、アナトリのネクロポリス(Anatori Necropolis/ანატორი)です。【マップ 青②】
「ネクロポリス」とは、ギリシャ語で「墓地」を意味する言葉。
その名の通りこの場所は、かつてある事情でこの人里離れた場所で死を迎えた人々の墓地となっています。


その事情というのが、かつてヨーロッパを中心に猛威を放ったペスト(黒死病)。
一度感染したら治療法はない伝染性の恐ろしい病は、18世紀(300年前)にこのコーカサスの山奥にまで到達し、シャティリの村人を襲いました。
当時ペストに感染してしまった人は、人口密度が高い城塞都市内で生活することは許されず、さらに山奥に位置するこの場所に自分の意志で移って来たそう。
感染者同士がひたすらに死を待ちながら共同生活を送るための場所として形成されたのが、このアナトリという集落なのです。

アナトリはいわば「死を待つ人々の村」。
ペストに感染してアナトリで自己隔離していた人々の中で生還を果たしたのは、当時12歳の男の子たった一人だけだったそうです。
暗い歴史が影を落とすアナトリのネクロポリスですが、現在は美しい山々を背景に石造りの墓が数個残るだけ。
「恐ろしい伝染病も過去の話」とばかりに悠然と広がる峡谷美が印象的です。


アナトリのネクロポリスのすぐ向こうに見える山々は、もうジョージアではなくロシア領のチェチェン共和国。
国境となる険しい山々は存在せず、ネクロポリスのすぐ真下を流れる川を少し下れば、そこはもう異国の地となります。
川沿いに移動しようと思えば簡単にできてしまうくらいなので、かつてチェチェン側から異民族がたびたび襲来してきたというシャティリの歴史にも納得。
日本ではなかなか味わうことができない、国境地帯ならではの独特の雰囲気を堪能しましょう。
カチュ城塞

シャティリの西側の山の中腹には、何やら石造りの建造物があるのが分かります。
これはカチュ城塞(Kachu Fortress/ქაჩუს ციხე)と呼ばれるもので、かつて村の防衛拠点として使用されていたものです。【マップ 青③】


カチュ城塞は下から眺めるとそこまで苦労せずに行けそうに見えますが、実際はかなりの山道をぐるりと周って行かなければならず、体力と時間を消費するもの。
しかし、城塞付近からは登った人だけが見られるシャティリ全体のパノラマが広がります。

カチュ城塞からの眺めはシャティリで唯一、村の全景を一度に見ることができるもの。
険しい山々に今にも呑み込まれそうな小さな村のパノラマは、いつまでも眺めていたくなるほどの美しさです。
アッパー・シャティリ

現在のシャティリにおいて大半の住民が居住しているのが、アッパー・シャティリと呼ばれる集落。【マップ 青④】
「シャティリの歴史」の項ですでに解説した通り、ジョージア独立後にシャティリに戻って来た人々によって新しく造成された集落で、電気や水道などのインフラがちゃんと整っています。


アッパー・シャティリには特に見どころはなく「シャティリ宿泊の拠点」といった感じが強いですが、集落の至るところで生きた山岳地域の伝統が感じられるのがポイント。
コーカサス山岳地域ならではの石造りの墓地や、集落のはずれにある石造りの教会など、ユニークな建造物がいくつか点在しています。

▲特に村はずれにぽつりとたたずむ教会のミステリアスな雰囲気は素晴らしく、険しい山々を背景にした神秘的な姿はまるで一枚の絵画のよう。
シャティリ城塞都市の最上部からアッパー・シャティリ集落までは直接道が繋がっているので、城塞都市見学と合わせてサクッと散策するのがおすすめです。
シャティリ近郊の見どころ(Coming soon!)

シャティリ村内の観光を終えたら、村の周辺に点在するヘヴスレティ地方の小さな村々へと足をのばすのがおすすめ。
シャティリと同様の背景で建設された要塞都市ムツォや、山々の絶景が素晴らしいアルドティなど、見ごたえ抜群のスポットが多く点在しています。
シャティリ周辺の見どころの観光情報に関しては随時追加していく予定なので、ぜひともチェックしてみてください!
シャティリのおすすめレストラン

シャティリ村では、各家庭が自宅の料理を旅行者に提供するスタイルの飲食店(らしきもの)が主流です。
どこも「レストラン」として営業しているわけではなく、あくまでもゲストハウス経営のついでにやっているような感じなので、メニューが存在しない場合もしばしば。
支払いも現金のみであるため、旅行者的にはちょっと利用しづらいかもしれません。
シャティリ村内で唯一「飲食店」としてちゃんと営業している店が、Cafe Firefly。【マップ 赤】
シャティリ城塞都市の最上部近くに立つ塔を利用したカフェのような施設で、城塞都市を上から一望するテラス席と、シャティリならではの石造りの空間が素晴らしいです。


しかしながら、ここは物資の限られたコーカサスの山奥。
想像はしていたのですが、Cafe Fireflyの飲食代相場はひっくり返りそうになるほどに高価です。▼

のぶよはいまだかつて28GEL(=¥1400)のハチャプリにジョージアでお目にかかったことはなし。
トビリシの食堂であれば10GEL(=¥500)/ちょっと良い感じのハチャプリ専門店でも16GEL(=¥800)くらいが相場なので、この店がいかに高いかが分かるはず…
しかし、Cafe Fireflyにはこの高額さに見合うメリットがあります。
それは、カード払いを受け付けていること。
「シャティリ滞在時の注意点」の項で解説しますが、シャティリにはATMはなく基本的にすべてが現金支払いとなるため、現金の尽きは運の尽き。
あまりたくさんの現金を持ってきていない場合は、カード払いがとても助かります。


そんなわけで、まだまだこの先続く山岳地域旅(=現金しか使えない)においてできるだけ現金を使わずにとっておきたいのぶよにとっては、Cafe Fireflyは救世主。
1杯9GEL(=¥450)と一般価格の二倍ほどする瓶ビールだって、カードでピッと支払ってぐびっと飲んじゃいます。
すでにメニューの写真を載せましたが、Cafe Fireflyのフード類はかなり高価。
しかし、いったんお金のことは忘れてぜひとも食べてほしい料理があります。
それが、ここヘヴスレティ地方でしか食べられない郷土料理「ケツェウリ」です。▼

ケツェウリとは、羊肉と豚肉の合挽きにビーツの葉を混ぜたものを小麦粉生地に厚めに塗りたくり、オーブンで焼き上げたもの。
「山のミートパイ」といった感じで、ずっしりとした肉肉しさが特徴的です。

「小麦粉生地の中に肉」と聞くと、ジョージア西部スヴァネティ地方名物のクブダリが有名ですが、ケツェウリとクブダリは完全なる別物。
スヴァネティ地方のクブダリは、薄めの小麦粉生地に牛か豚のぶつ切り肉が使用され、ニンニクや玉ねぎ、「スヴァネティ塩」と呼ばれるスパイス塩で濃い目の味付けがされるのが特徴。
いっぽうここヘヴスレティ地方のケツェウリは、厚めのもっちりとした小麦粉生地に羊と豚の挽き肉が使用され、ニンニクなどの香味野菜やスパイス類はいっさい入りません。
古来よりスパイスが貴重品であったヘヴスレティ地方において、料理の味付けは塩のみが基本。
ケツェウリもその例に漏れず塩だけで味付けされているのですが、それがかえって肉本来の旨味やジューシーな風味を抜群に引き出しています。

ケツェウリの具の挽き肉はとにかく量が多く、「これでもか!」とばかりの厚さでぎゅうぎゅうに詰められており、挽き肉なのに肉の質感が強く感じられます。
また、肉以外で唯一の具材として使用されるビーツの葉の独特な苦みも、素晴らしいアクセント。
全体を通してあっさりとした風味で、ボリューミーではあるものの意外とパクパク食べられます。

そんなわけで、シャティリ唯一のちゃんとした(?)飲食店であるCafe Firefly。
価格帯は高めではあるものの、ヘヴスレティ地方の伝統料理もいくつかあるので、「せっかく来たんだから名物料理を食べてみたい!」という人にもおすすめです。
ドリンクだけなら比較的出費を抑えられますし、何より店内の雰囲気やテラスからの風景が素晴らしいので、シャティリ滞在中に一度は足を運んでみるのがおすすめです!
シャティリの宿泊エリア&宿情報

シャティリには大型ホテルやドミトリーのあるホステルは存在せず、宿泊は一般家庭を旅行者向けに開放したゲストハウスとなります。
シャティリの民家の大半はゲストハウスとして営業しており、普通の民家にお邪魔するタイプの宿から城塞都市の石塔を改装したお洒落な宿まで、選択肢は意外にも少なくありません。
シャティリは小さな村ですが、宿泊するエリアによって滞在や眺めが大きく異なるものとなるのがポイント。
予算や滞在の目的に合わせて宿泊エリアを選ぶのがおすすめです。

▲「せっかくシャティリまで来たんだから、城塞都市の中に泊まりたい!」という人は、城塞都市敷地内の石塔ゲストハウス宿泊がおすすめ。
かつてのシャティリの人々の生活を追体験するかのような総石造りの空間での滞在は、きっと忘れられない思い出となるはずです。

▲城塞都市から川を挟んだ対岸に広がるロウワー・シャティリ集落での宿泊は、眺望重視の人におすすめ。
ロウワー・シャティリには敷地からの眺めの良さをウリにした中規模ゲストハウスも多く、多くは家族経営のレストランを兼ねて営業しているため、食事も満足のゆくものとなるはずです。

▲山の中腹に位置するアッパー・シャティリ集落には、宿代が安めの小規模ゲストハウスが点在しているのが特徴的。
アッパー・シャティリからは角度的に城塞都市を眺めることはできないものの、料金重視の人にはおすすめです。
のぶよが宿泊したのは、アッパー・シャティリの集落にある以下の宿。【マップ 紫】
シャティリ全体でおそらく最安値の宿ですが、問題なく滞在することができました。
【Doktoris Sakhli】

・料金:36GEL(=¥1800)
・部屋タイプ:ダブルルーム一人利用 ※専用シャワー&トイレ付
・食事オプション:朝食30GEL(=¥1500)/夕食35GEL(=¥1750)
・立地:8/10
アッパー・シャティリの集落の最も西側に位置するゲストハウスです。
シャティリ要塞都市まで徒歩5分ほど、ロウワー・シャティリの集落まで徒歩10分ほどと、村のどこに行くにも便利です。
・宿へのアクセス:8/10
看板などが出ておらず、分かりにくいのが若干マイナス。
宿には常に家族がいるので、声をかければスムーズにチェックインさせてくれます。
・スタッフ:8/10
元・シャティリ村の医者だったお父さんとお母さん、二人の息子の四人家族が宿を経営しています。
息子には問題なく英語が通じ、特に愛想抜群というわけではないものの普通に対応してくれます。
お父さんとお母さんには英語は通じないものの、控えめながらも柔らかな態度でした。
・清潔さ:8/10

宿の一回部分は家族用のスペース、二階部分は宿泊客用のスペースとなっており、宿泊客用のスペースは全てログハウス風となっています。
部屋はとても広々としており、シンプルながらも木の温かみが感じられる雰囲気。
トイレ&シャワーも含めてとても清潔に保たれています。

のぶよの場合は室内に専用のトイレ&シャワーがついていましたが、部屋によっては共用のものを利用する場合もあるよう。
お湯の熱さも量もまったく問題なく、山岳部で熱いシャワーが浴びれるというだけでもポイント高いです。
・設備:8/10
宿の一回部分は家族が住むスペースとなっていますが、宿泊客でも自由に使うことができます。
こうしたゲストハウスでは珍しく、キッチンを多少使っても嫌な顔されないのがポイント高め。
しかしシャティリではガスは貴重品なので、必要最低限の使用に留めるのがマナーです。


その他の設備に関しては、本当にベーシックな感じ。
瓶ビールも売られていますが、1本8GEL(=¥400)の山価格です。
・wi-fi:6/10
基本的には宿のどこででも接続できるのですが、宿泊客が多いとかなりスピードが遅くなるのがマイナス。
おそらく宿のせいではなくシャティリ全体のネット環境の問題だと思うのですが、動画を観たり等は難しいと考えておきましょう。
・雰囲気:7/10

宿の雰囲気は、特にアットホームというわけでもなく、かといって冷たい感じがするわけでもなく、なんとも説明しにくいもの。
宿の家族はこちらにがっつり絡んでくるわけでもなく、基本的に「お金をもらって部屋に泊めてる」と割り切ったような感じです(まあ、それはそれで居心地悪くないのだけど)。
共用エリアのような空間がないため、滞在中は基本的に自室にいることになる点も、なんとも言えない雰囲気の要因かもしれません。
・食事:7/10
のぶよは食事オプションをつけなかったのですが、その理由が「美味しかったけど値段のわりにちょっとしょぼいかも…」という他の宿泊客による口コミを耳にしたため。
実際に他の宿泊客が朝食を摂っている場面を目撃しましたが、確かに「30GELでこれかあ…」と感じてしまうものでした。
食材が限られた山岳地域なので、あまり食事に関して高望みができないのは仕方のないこと。
レストランで食事するよりは確実にお得感があると思いますし、決して高すぎるわけではないと思うので、希望する人はつけてみるのもアリだと思います。
・総合:7.5/10
ひとことで言うなら「普通」という表現がこれ以上なくぴったりな宿です。
「ゲストハウス=単なる観光の拠点として寝る場所」と考える人にとっては、全く問題ありません。
めっちゃくちゃ良い宿!というわけではないものの、支払った価格に見合った滞在ができるはず。
清潔感も問題なく、設備面でもしっかりとしているので、1泊や2泊なら快適に過ごせると思います。
食事がもう少し充実していて、もう少しアットホームな居心地の良さがあれば、さらに万人向けの良宿になるのではないかなあと。
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シャティリへの行き方/アクセス

シャティリが位置しているのは、首都トビリシから北に150kmほどのコーカサスの山の中。
想像の通りそのアクセスにはかなり難ありで、どの移動手段を利用してもかなり時間がかかります。
トビリシ~シャティリ間のアクセス

ほとんどの旅行者にとって、シャティリへのアクセス拠点となるのはトビリシ。
トビリシからは、4WDタクシーチャーターか、夏季限定のマルシュルートカが利用可能です。
運行期間は年によって微妙に変わるものの、だいたい6月第3週~10月第1週の3ヶ月半ほどの期間。
トビリシ出発が水曜日と土曜日、シャティリ発が木曜日と日曜日となっており、それ以外の曜日には運行がありません。(つまり、スケジュール的に日帰りは絶対に不可能)
この区間の移動に関しては注意すべきことや事前に知っておくべきことがいくつかあるので、詳細は別記事にてまとめています!▼
その他エリア~シャティリ間のアクセス
シャティリへのアクセス拠点は基本的にトビリシ一択となりますが、いちおう他の町からのアクセスも可能。
旅行のプランによっては、トビリシまで行かなくとも他の山岳地域の村から直接シャティリ入りすることも可能です。
バリサホ/コルシャ~シャティリ

トビリシ~シャティリ間のちょうど中間地点に位置するのが、バリサホとコルシャという二つの隣り合った村。
ここからシャティリ方面へと移動したい場合、週に2便のトビリシ~シャティリ間マルシュルートカに途中乗車することが可能です。
トビリシのディドゥベ・バスステーションを出発したマルシュルートカは、バリサホ村のバス停とコルシャ村のバス停を経由し、シャティリ村中心部の広場へと至るルートをとります。
コルシャ/バリサホは、トビリシから2時間/シャティリから2時間半~3時間ほどの場所に位置しているので、発着時刻から時間を逆算し、マルシュルートカが通過するのを待つようにしましょう。
バリサホとコルシャは、ヘヴスレティ地方の観光ハイライトとなるアブデラウリの三色湖へのアクセス拠点となる村。
さらに奥に位置するカズベキ地域のジュタ・バレー方面へと抜けることも可能で、このエリアを旅する人にとっては重要な拠点となります。
トゥシェティ地方~シャティリ

シャテイリ~山を越えた東側に位置するトゥシェティ地方間には道路は通っていないものの、自分の足で歩くトレッキングでアクセスすることが可能。
ジョージアではかなりポピュラーなコースである、オマロ~シャティリ間を4日間~5日間かけて歩くものです。
オマロは、シャティリが位置するヘヴスレティ地方から山を越えた東側に広がるトゥシェティ地方に位置する村。
標高3510mのアツンタ峠を越える険しい道のりで、コース上の大半の区間には人が住んでいないため、長く厳しい複数日トレッキングとなります。
オマロ~シャティリ間のトレッキング情報の記事は、現在執筆中です!
シャティリ観光の注意点・アドバイス

シャティリは、おそらく多くの人が想像している以上の僻地。
村にある民家は合計で20軒あるかないか…といったところで、そのうち半数は空き家となっている状態です。
カズベキやメスティアのような「コーカサス山岳地域の観光地」をイメージしていると、実際にシャティリ入りしたとき確実に詰んでしまうので要注意。
ここでは実際にシャティリを訪問する人向けに、アドバイスや注意点を解説していきます。
旅行可能なシーズン

まず知っておきたいのが、シャティリは年間を通してのアクセスができない点。
村に至る唯一の道路に雪がない期間のみ車両でのアクセスが可能で、年にもよるものの6月半ば~10月頭の4ヶ月弱の期間しか訪問することができません。
シャティリの村人の大半は10月には山を下りて麓の別宅へと戻ってしまうため、10月~5月の約8か月間は数人の村人がこの場所に残るだけとなり、誰一人としてこの場所へ立ち入ることができなくなります。
訪問可能な夏場の期間のうち、天候が安定して気温も問題ないほどの暖かさとなるのは、7月半ば~9月半ば。
中でもシャティリに多くの人が訪れるベストシーズンは、8月となります。
夏場のシャティリは意外にも、昼間は暑さを感じる陽気(最高気温25℃とか)で、夜でも極寒と言うほどではなく肌寒さを感じる程度(最低気温13℃とか)。
他のコーカサス山岳地域では真夏でも夜はぐっと冷え込むことが多いのですが、シャティリに関しては防寒の準備はそこまで気にしなくて良いと思います。
旅行に必要な日数

シャティリの村自体には見どころは限られているため、車がある場合は極論日帰りでも満喫することができます。
しかし、シャティリ周辺の見どころまで足をのばす場合はまず日帰りは不可能。車がない場合は結構な日数が必要となります。
個人でマルシュルートカを利用してアクセスする場合は、そもそもスケジュール的に日帰りは不可能。
最低でもシャティリに一泊することになり、シャティリ到着日の午後とシャティリ出発日の午前中を利用して観光することになります(それでもまあ、本記事内の見どころは制覇できると思う)。
というわけでシャティリの村内の見どころに限れば、必要日数は1泊2日。
それ以上の日程でももちろんOKですが、正直2泊以上ずっとシャティリに滞在する意味は薄いので、数日間旅する場合は近郊の見どころも含めて上手に周るプランがおすすめです。
シャティリ観光の時間帯&曜日

シャティリ観光のプランニングにおいて気をつけたいのが、週末の滞在はなるべく避けること。
ハイシーズンの土曜日になると、トビリシから自家用車orミニバス貸し切りで観光に訪れるジョージア人旅行者で村は溢れかえり、かなり忙しい雰囲気となってしまうためです。
トビリシからのジョージア人旅行者の定番プランは、土曜日もしくは日曜日に日帰りでシャティリを往復するもの。
または、土曜日の夜にシャティリに一泊し、日曜にトビリシへ戻る…といったプランもポピュラーなようです(なので、夏場の土曜日はゲストハウスがべらぼうに高かったり満室であることも多い)。
トビリシからの移動時間的に、ジョージア人旅行者がシャティリに到着するのは11時~12時頃。
この時間帯の村(特にシャティリ要塞)はとにかく人でいっぱいになるので、どうしても週末にシャティリ滞在する場合は朝一番や午後遅い時間などうまく時間をずらして観光するのがおすすめです。
逆に、土日以外のシャティリは昼間の時間であっても人の姿は少なく、のんびりと満喫することができるはず。
「外国人観光客が少なく、ジョージア人国内旅行者に人気」というシャティリならではの事情をうまく考慮してプランニングするのがおすすめです。
シャティリのインフラ(ネット/電気)

シャティリには電気がちゃんと通っており、水道も問題なく使用可能です。
しかしガスは通っていないため、各家庭ではトビリシで購入したガスボンベを使用して調理などが行われています。
シャワーなどのお湯は電気で沸かしている宿がほとんどで、基本的に問題なく使用できるはず。
しかし山岳地域という特性上、停電などは頻繁に発生するため、スマホ充電用のモバイルバッテリーを持参するのが良さそうです。
スマホのデータ回線に関しては最大手のMagtiであれば電波が入るものの、それ以外の通信会社のものは一切電波が入らないので注意。
Magtiであってもシャティリ村を一歩外に出ると繋がらなくなります。
各ゲストハウスや飲食店には基本的にWi-Fiが設置されており、こちらは電気さえあれば問題なく使用可能。
しかし、山岳地域あるあるでどこのWi-Fiも不安定なので(おそらくアンテナの問題)、大きなデータのやり取り等はできないと考えておくのが良いでしょう。
シャティリの施設(商店/食材)

絶対に知っておかなければならないのが、シャティリには食料品や日用品を購入できる商店は一軒もないこと。
住民が自宅の敷地内で瓶ビールやチョコレートを売っている場所もあるにはありますが、商店と呼べるようなクオリティーではなく、価格もべらぼうに高いです。
なので、シャティリ入りする前には滞在日数分の食料や日用品はとにかく全部購入しておくのが鉄則。
シャティリ到着後に「ああ、これ買っておけば良かった…」と後悔してもどうしようもありません。
また、シャティリの飲食店やゲストハウスの食事代の相場は、ジョージア全国を見渡しても最も高価な部類。
トビリシならその辺のベーカリーで4GEL(=¥200)で購入できるハチャプリが25GEL(=¥1250)で売られているのを見たのぶよは、ひっくり返りそうになりました。
物資に限りがある&全ての物に輸送費がかかる山岳地域なので理解できないこともないのですが、とにかくありとあらゆるものが明らかに高すぎるのがシャティリ。
無駄な出費を抑えたい場合は、「こんなに色々持っていく必要あるかな…?」と疑問に思うくらいにとにかく全ての物資を多めに持参しましょう。
現金を多めに持参する
シャティリには銀行やATMは存在しません。
クレジットカードが使用できる宿や飲食店もとても限られており、村はかなりの現金社会で成り立っています。
そんなわけで、シャティリや周辺地域を旅する際に現金がないと詰むので、とにかく多めに現金を用意しておきましょう。
目安としては、節約スタイルの旅でなら1日100GEL(=¥5000)/ある程度快適さを求めるスタイルの旅なら1日300GEL(=¥15000)ほどは、心の安寧のためにも用意しておくのがおすすめ。
実際にはそんなに使わない場合がほとんどですが、現金がみるみる減っていくときのストレスは結構なものなので(実体験)、念には念を入れて準備はぬかりなく!
おわりに

シャティリの観光に必要な情報を、とにかく全部まるっと詰め込んだ記事をお送りしました。
日本語での情報がほとんどないエリアではありますが、「観光地化された山岳地域とは違う本物のコーカサス山岳地域へ行ってみたい!」という人にはきっと役に立ったはずです。
シャティリは、近郊に点在するさらに小さな村への訪問拠点として便利な村。
ヘヴスレティ地方ならではの美しい自然風景と伝統あふれる山村の雰囲気は、シャティリとはまた違う魅力を放っているので、時間が許す限り色々と周ってみたいものです。
シャティリ滞在中に足をのばしたいヘヴスレティ地方の見どころに関する記事もこれから出していくので、そちらも合わせてチェックしてみてください!
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