こんにちは!ジョージアの首都・トビリシにのんびり滞在中、世界半周中ののぶよ(@nobuyo5696)です。
(世界半周についてはこちらの記事へどうぞ。)
近年、旅行先としても移住先としても注目があつまりつつあるジョージア。
首都であり最大の町であるトビリシは、小さな中心街に観光スポットがギュッと詰まった町です。
絵になる風景や、昔懐かしいレトロな町並みなどたくさんの見どころがあるトビリシで、独特の存在感を放っているのがリケ公園(Rike Park/რიყის პარკი)。
トビリシ旧市街からクラ川を挟んで東岸に広がる広大な都市公園で、家族や若者たちが集まる市民の憩いの場となっています。
新しく整備された公園内にはおしゃれなオブジェや建築物が点在しているのですが、どれもちょっとずつセンスがずれているのがポイント。
「どうしてこうなった?」と不思議に思うものばかりなのです。
というわけで今回の記事では、トビリシ観光の途中にぜひ立ち寄りたい不思議スポットであるリケ公園を紹介します。
トビリシ観光の穴場?リケ公園の見どころ
リケ公園の観光は、30分~1時間ほどみておけば十分。
公園というと緑あふれる場所を想像しますが、リケ公園の場合は緑よりも謎のモニュメントや建造物が目立っています。
ヨーロッパ・スクエア&謎のモニュメント
リケ公園の南側の入口が、ヨーロッパ・スクエア。
「ジョージアはヨーロッパだ!」という人々の思いがひしひしと伝わってくるネーミングの場所ですが、残念ながらジョージアはEUでも何でもありません。
のぶよは「ジョージア=西アジア」と思っているのですが、何が何でもヨーロッパに属したい勢力がいるようです。
ヨーロッパ・スクエアからリケ公園内に入ると、ブリキで作られた「命の木のモニュメント」があります。
鳥たちが集まる「生命力にあふれる木」を表現しているようですが、どこからどうみても枯れつつあるような気が…
命の木のモニュメントの先には、真っ白なグランドピアノのモニュメントがあります。
インスタ映えしそうな写真が撮れそうなのですが、残念ながら塗装がはがれつつあるためか不人気のよう。
人っ子ひとり集まらないグランドピアノには、哀愁が漂っていました。
コンサートホール
家族連れで賑わうリケ公園でひときわ目立つ建造物が、チューブのような形をしたコンサートホール。
イタリアの建築家が設計したものだそうなのですが、正直周りの雰囲気と全くマッチしていません(笑)
さらに残念なのが、このコンサートホールは一度も使われずに放置されている点。
一応「未完のコンサートホール」というサグラダ・ファミリア的なキャッチコピーがついているのですが、内部は完全に廃墟となっているそうで入場することはできません。
コンサートホールを見下ろす高台には、ジョージアの大統領宮殿が堂々と建っています。
(こちらはもちろん完成して使用されています。)
何の使い道もないトンデモなコンサートホールを見下ろしながら、ジョージアの偉い人たちは何を思っているのでしょうか。
地下道ギャラリー
リケ公園の北側の出口を出て100mほど歩いたところにあるニコロス・バラタシュヴィリ橋(Nikoloz Baratashvili Bridge)のたもとにある地下通路は、知る人ぞ知るトビリシのアートスポット。
地下道内部の壁が、一面のストリートアートで覆われているのです。
ただの落書きではなく、ジョージアの若手のアマチュアアーティストたちが集まってできたものだそうです。
地下道は結構広く、案内図と作品紹介があります。
しかし、なぜか説明が全てロシア語という謎。
英語はおろか、ジョージア語すらありません。
地下道内の作品はポップでカラフルなものが多く、旧ソ連感漂う無機質な地下通路を明るく彩っているようです。
お気に入りの作品を探しながら、地下道内をうろうろ散策してみるのも面白いですよ!
平和の橋
リケ公園とトビリシ旧市街をつなぐ橋のひとつが、平和の橋(მშვიდობის ხიდი)。
英語風に「ピース・ブリッジ」とも呼ばれる、モダンなデザインの橋なのですが、やっぱりちょっと町の雰囲気には合っていないような気が…
ちょっとデザインが前衛的すぎるのかもしれませんね。
遠くから見ると変な橋に見えますが、実際に橋の上に立つと結構きれいです。
上部の透明な屋根を通して入ってくる日差しが、近未来的な雰囲気を作り出していました。
実はこの平和の橋、普段は平和とは程遠い場所。
というのも、橋の上には観光客にボートツアーをすすめてくる学生バイト(結構しつこい)や、香水を売りつけようとする怪しい人で溢れているためです。
のぶよはトビリシ到着後すぐに訪れて、あまりの勧誘に困った思い出があるのですが、この時はコロナ収束直後ということで、橋の上は不気味なくらいに静まり返っていました。
リケ公園のアクセス・行き方
リケ公園観光マップ
オレンジ:ナリカラ要塞行きロープウェイ乗り場
青:見どころ
リケ公園の最寄り駅
リケ公園の最寄り駅は、トビリシ地下鉄1号線(レッドライン)のアヴラバリ駅(Avlabari)。
アヴラバリ駅からリケ公園までは、400mほどの下り坂で簡単にアクセス可能です。
トビリシ旧市街側からも橋を渡って簡単にアクセスできるので、観光途中に簡単に立ち寄ることもできます。
リケ公園とセットで観光したいスポット
リケ公園観光後に訪れたいのが、旧市街側の丘の上に建つナリカラ砦。
トビリシの長い歴史を象徴するような城塞で、町を見下ろす絶景ポイントとしても有名です。
リケ公園~ナリカラ砦入口はモダンなロープウェイで結ばれていて、トビリシ旧市街を真下に眺めながらの快適な移動ができます。
料金も片道2.5Gel(=¥96)と格安なので、気軽に数分間の空中散歩が楽しめますよ!
トビリシの宿泊におすすめのエリアは、リバティー・スクエア周辺の中心街。
観光の中心となる旧市街やナリカラ要塞などは徒歩圏内で、ショッピングや食事にも抜群のロケーションです。
地下鉄赤線が通っているので、移動や近郊へ足をのばす場合もとても便利です。
おわりに
トビリシ観光の途中にぜひ立ち寄りたい、リケ公園を紹介しました。
レトロな建物が並ぶ情緒ある旧市街とは対照的な、モダンで変な建造物が点在する場所で、トビリシという町の新たな一面を見ることができるでしょう。
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