こんにちは。ポルトガルのリスボンでワーホリ中ののぶよです。
これまでポルトガルワーキングホリデーの必要書類や申請方法について解説してきました。
以前の記事の中でで少し触れましたが、ポルトガルのワーキングホリデービザ申請時に資金証明として必要な額は、16,000ユーロ以上(日本円で200万円以上)とかなり高額です。
「ポルトガルは物価が安いって聞いたのに…本当にそんなに費用がかかるの?」
というのはポルトガルワーホリ前にみんなが持つ疑問だと思います。
のぶよもかなり疑問に思っていました。
実際にポルトガルへワーホリで渡航した人のブログなどもあまりありませんし、現地でかかる費用について解説したものも見たことがありません。
じゃあ、のぶよが一肌脱ぎましょう!(笑)
実際にポルトガルにワーキングホリデーで滞在中ののぶよが、一体いくら使ったのか
仕事をして収入を得ながら、予算を少しでも抑えることが可能なのか
の二点について、お話ししていきます。
今回は【出費編】ということで、一つ目の項目、1年間のポルトガル滞在にかかる費用を解説します。
仕事を通して得られる【収入編】については、以下の記事をご参照ください。
ポルトガルワーキングホリデーに必要な費用 1 :渡航前に必要な費用
まずはワーキングホリデーでポルトガルへ渡航する前に絶対にかかる費用について考えます。
ビザ申請の際にかかる費用
航空券
海外旅行保険代
など、ビザの申請の時点である程度まとまった出費があるのは、どこの国へ渡航する際も同じです。
ポルトガルの場合を見ていきましょう。
ビザ申請の際に必要な書類発行の費用
・ビザ申請料金:無料
・犯罪経歴証明書の発行・アポスティーユ証明:無料
・英文健康診断書発行:5000円~
・証明写真:700円~
・残高証明書の発行:500円~
ポルトガルのワーキングホリデービザのいいところは、申請料金がかからない点です。
必要書類に関しても無料で取得できるものが多く、特別な費用は必要ありません。
英文の健康診断書は、通常の健康診断書より割高。
検査項目によっても、病院によっても料金が変わってきます。
(健康保険の対象外となるので、すべて実費での支払いとなります)
最低で5000円ほど。高くても1万円しないくらいと考えておきましょう。
航空券代金
往復か片道か、どこの航空会社を選ぶか、いつ渡航するかによって大きく変わってくる航空券代金。
一般的な日本~ポルトガル間の航空券の目安は、
1年間有効の往復航空券:13万円~、
片道航空券:7万円~
のぶよはターキッシュエアラインズの片道航空券を、エクスペディアで購入して渡航しました。
2月末の渡航でで6万円ちょっとくらいとリーズナブルでしたよ。
海外旅行保険代金
ポルトガルワーキングホリデービザ申請の際に加入が義務付けられている、海外旅行保険。
保険会社やプランによって値段はさまざまですが、のぶよの場合は1年間有効で550ユーロ (日本円で7万円ほど)のものに加入しました。
保険の詳細については以前の記事の中で解説しているので、そちらでご確認を。
渡航前に必要な費用・まとめ
・ビザ申請用の書類発行:6,000円~
・往復航空券:130,000円~
・海外旅行保険:70,000円~
合計:210,000円~
前述の通り、人によって大きく変わってくるのが渡航前にかかる費用。
最低でもこのくらいの出費があると考えてください。
ポルトガルワーキングホリデーに必要な費用 2 :現地の生活に最低限必要な費用
続いては、ポルトガル現地でかかる1年間の生活費について考えていきましょう。
家賃・光熱費などはもちろん、生活スタイルや(自炊するかどうか…etc)で大きく変わってくる生活費。
首都リスボンの平均的なアパートでシェア
食事は基本自炊で週に1回ほどレストランで外食
移動は公共交通手段
という、やや慎ましい生活スタイルの場合について考えていきます。
そうです。のぶよの生活スタイルのことです。(笑)
家賃・光熱費
町によって、さらには同じ町でもエリアによって大きく異なるのが家賃相場。
一人暮らしかルームシェアか、またはホームステイかといった生活スタイルによっても大きく出費は変わってきます。
のぶよはシェアハウスの一室を借りて、キッチンやバスルームは他のシェアメイトと共同で使うという生活スタイルです。
リスボンの中心部からほど遠くないエリアで月400ユーロほど(光熱費込み)で生活していました。
これ、かなり高くないですか?
ポルトガルの物価を考えればびっくりするほどの高さ。
観光客がかなり多くやってくるようになったポルトガルでは、特に都市部において家賃の高騰が著しいです。
2~3年前の倍ほどの相場になっているのだから驚き。
現在はリスボン近郊の小さな町に住んでいますが、家賃は月200ユーロと以前の半額。
ただし、光熱費が別途かかる物件の場合は、それなりの金額がかかると思っておきましょう。
電気、水道、ガスの合計で月50ユーロほど(シェアハウスの場合)です。
どの町に住もうか迷っている人や、町ごとの家賃相場が知りたい人におすすめの記事
ポルトガル第二の都市・ポルトへ行けば少しはましになる家賃相場(それでも個人的には高いと思います)についてはこちら。
リスボンやポルトを離れて、地方都市へ行くと家賃相場はかなり抑えられます。
大都市にこだわりがない人は一考の価値があると思います。
どうしてもリスボンにすみたい人には、家賃が比較的安めなおすすめエリアを解説しています。
交通費
続いては、ひと月にかかる交通費について。
リスボンの公共交通手段の料金は比較的安く、片道1.5ユーロほど。
市内の地下鉄、バス、トラムに1ヶ月乗り放題の定期券が月34ユーロ~です。
(ゾーンによって異なる)
ヨーロッパの他都市や日本に比べると破格の安さだと言えます。
リスボン市内在住なら、日々の行動範囲は最安値の月34ユーロの定期券で十分カバーできます。
食費
人によって、生活スタイルによって大きく異なる食費。
ポルトガルの食費のイメージとしては、「安いけど、そこまで格安というほどではない」というところ。
自炊派の人は、かなり予算を抑えられるでしょう。
例えば、スーパーマーケットで1週間分の食材を購入して30ユーロほど。
一か月でも100ユーロ~150ユーロで済んでしまいます。
ここに、コーヒーやおやつ、外食費を足していくと、月200ユーロ~くらいが目安なのでは。
もちろんさらに切り詰めることはできますし、もうすこし外食を増やしてポルトガル料理を存分に堪能することもできます。
肩を張らずに利用できるローカルレストランなら、5ユーロから一食食べられます。
せっかくポルトガルにいるのだからあまりケチりすぎてもなあ。と個人的には思います。
雑費 (日用品など)
日々使う消耗品や洋服、生活用品など。
そんなに高いものではありませんが、一応月に50ユーロほどはみておきましょう。
ポルトガルでの一年間の滞在費用まとめ
・家賃・光熱費:400€/月 × 12ヶ月 =4,800€ (625,000円)
・交通費:34€/月 × 12ヶ月 = 408€ (53,000円)
・食費:200€/月 × 12ヶ月 = 2,400€ (29,000円)
・雑費: 50€/月 × 12ヶ月 = 600€ (78,000円)
合計:8,210ユーロ (1,070,000円)
一年間で100万ちょっとという金額をどうとらえるかは人それぞれでしょう。
のぶよ的には、ポルトガルは日本や他の西ヨーロッパ諸国に比べるとかなり安く生活できる国だと思います。
この金額はあくまでものぶよの実体験を基にした目安です。
あなたの生活スタイルを考えて、「自分にはどれくらいの生活費がかかるのか」を考えてみるのがいいでしょう。
ポルトガルワーキングホリデーに必要な費用 3 :オプションで必要になる費用
ここからは人それぞれかかる金額が変わってくる項目について解説していきます。
ポルトガル語を勉強するために語学学校で勉強
サーフィン教室に通う
ヨーロッパ旅行に出かける
など、色々な楽しみかたができるワーホリ。
ただ仕事するだけじゃありません。
あなたがポルトガルの滞在の中で何がしたいのかを考えた上で、参考にしてください。
ポルトガルの語学学校の費用
ポルトガル語が全く話せないと、ポルトガルでの生活はなかなか大変なものとなります。
特にある程度の年代以上の人はポルトガル語しか話せないことがほとんどです。
一方で、リスボンやポルトの都市部の観光地エリアだけでの生活なら、英語だけでも生活することは可能です。
しかし、せっかくのポルトガルでのワーキングホリデー。
この国での生活をより楽しむためにも、ポルトガル語を勉強してみることをオススメします。
語学学校に通う場合は、それぞれの学校や授業数によって学費は大きく変わってきます。
のぶよは2ヶ月間、リスボン市内の語学学校でポルトガル語を勉強しました。
週2回、1日2時間時間の授業で月100ユーロほど。
もちろん、週5回にしたり1日の授業時間を増やせば、授業料は上がってきます。
のぶよが通っていた学校のインテンシブコース(週5回、20時間の授業)は、月600ユーロほどでした。
結構いい値段すると思います。
ポルトガル国内旅行費
せっかくのポルトガルワーキングホリデー。
同じ町で毎日同じ生活ばかりしているのも飽きてしまうことでしょう。
さほど大きい国ではないポルトガルですが、北部から南部までたくさんの見所があります。
宿泊費や交通費なども、日本に比べて格安なので、気軽に旅行しやすいのもポイント。
のぶよの場合、北部、中部、南部の各地域を、数回に分けてゆっくり旅しました。
ポルトガルで行ったことない地域はもうほとんどないというほど。
1年間のうち、合計ほぼ1ヶ月半をポルトガル国内の旅行に費やしたことになります。
気になる費用は合計で1500ユーロほど。(20万円くらい)
「そんなに旅行しないよ!」という人は、もっと少なめの予算でOKですし、もっとたくさん旅行したいという人はこれにプラスαしてください。
国外旅行費用
EUおよびシェンゲン協定加盟国であるポルトガル。
近隣のヨーロッパ諸国へは格安航空会社や長距離バスなどで気軽にアクセスすることができます。
「せっかくヨーロッパにいるんだから、ヨーロッパの他の国も見てみたい!」
という人は、その旅行費用についても考えておきましょう。
「ヨーロッパ」とひとことで言っても、国によって物価にはかなり差があります。
どの地域をどれくらいの期間旅行するかによって大きく変わってくる旅行の予算ですが、のぶよの場合についてお話します。
のぶよは、2ヶ月間、中欧・バルト三国をバックパッカースタイルで周遊しました。
あまり詳しく費用の内訳を分析しては書きませんが、ポルトガルからの往復航空券込みで2ヶ月間で3,000ユーロ (40万円)ほどかかりました。
日本からこれらの地域を2ヶ月間旅行で訪れるよりもかなり安いと思いますが、それでも普通にポルトガルで生活するよりもお金はかかってしまいます。
のぶよの場合、それまで住んでいたシェアハウスを退去して、家なき子状態で旅行していたので、旅行中の家賃などはかかっていません。
旅行後に同じアパートに戻るために部屋を確保しておく場合は、旅行の間の家賃も払わなければなりません。
オプション費用まとめ
・語学学校学費:100€/月 (13,000円)
・ポルトガル国内旅行費用:1,000€/月 (130,000円)
・国外旅行費:1,500€/月 (200,000円)
あくまで目安です。
自分の場合や期間に合わせて計算してください。
のぶよ的には、語学学校と旅行代を合わせて50万円ほどの予算が妥当だと思います。
他にも、趣味やショッピングなどを楽しみたい人は、だいたいの予算を考えて確保しておきましょう。
まとめ:一年間のポルトガルワーキングホリデーに必要な費用
さて、ここまで「一年間のポルトガル滞在に必要な費用」を解説してきました。
全て合わせてみましょう。
渡航前に必要な費用: 210,000円
一年間の生活費:1,070,000円
オプション費用:500,000円
合計:1,780,000円
178万円。
これがポルトガルでのワーキングホリデーに必要となる費用です。
自分で改めて計算しながら記事を書いていたのですが、「確かにこのくらいだわ~」と妙に納得しました(笑)
ポルトガルのワーホリビザ申請の際に必要な資金証明の200万円以上という金額も、あながち高すぎるというわけではないのです。
もちろん、人によってもっと旅行をしたり、ひたすら節約したりと生活スタイルは様々。
予算に関してどれくらいの金額が正しいと述べることはできません。
しかし、「普段は少し節約しながら、旅行にも比較的多く行く」というスタイルのワーキングホリデーで、1年間ポルトガルに滞在するための金額の目安が178万円ということが言えると思います。
え、なんでしょうか?
収入?
…はい。
「ワーキングホリデー」なので、お金は出ていくだけではありません。
働いて得た収入を滞在費用に充てることができるのがこのビザの一番の魅力です。
というわけで、次回の記事では、「ポルトガルのワーキングホリデーで仕事をして収入を得ること」をテーマに考えていきたいと思います。
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