こんにちは!元ポルトガル在住ののぶよ(@nobuyo5696)です。
最近日本人の間で徐々に人気の旅行先として知名度があがっているポルトガル。
その首都・リスボンは、ポルトガルらしいサウダードゥ(郷愁)ただようレトロな町並みが魅力的な町。
ポルトガル旅行はまずここからという人も多いのではないでしょうか。
初めてのリスボン観光、いったい何日間かけてどうやってまわれば良いのか全くイメージが湧かないのは当然。
結論から言ってしまうと、リスボンの主要観光エリア&観光スポットをほぼ制覇するために必要な日数は、最低2日間です。
それ以下だと全てのエリアを観光することは不可能なので、取捨選択しなければなりません。
また、ヨーロッパの他の都市とは異なり、町の9割以上が坂道という独特な地形もリスボン観光の大きな特徴。
交通手段や観光ルートをしっかりとプランニングしないと、上り坂ばかりで歩けなくなってしまうかもしれません。
(冗談ではなく本気で言ってます)
というわけで、今回の記事はリスボン観光の総まとめ。
在住者視点からのリスボン観光2日間のモデルプランを解説していきます。
効率重視&ほぼ下り坂のプランなので、きっとお役に立てるはず。
各観光エリアの見どころを詳細に解説した記事へのリンクも貼っているので、観光スポットに関してはそちらをご覧ください。
もう一日追加できる場合に、リスボンから日帰りで訪れることができるデイトリップ先情報も解説しているので、リスボン滞在のプランニングはこれでばっちりなはずです!
定番スポット制覇!リスボン観光二日間モデルコース
リスボン観光一日目:中心街&名物トラム
リスボン観光初日は、朝一番にスタートするのがポイント。
昼間は混雑で乗るのが難しい、名物のトラム28番に乗って丘の上へと向かい、坂を下りながら各観光エリアをまわっていきます。
- 8:30トラム28番乗車
・グラサ地区へ - 9:00グラサ地区の展望台へ
・二つの展望台見学後、坂を下ってアルファマ地区へ - 10:00アルファマ地区観光
・徒歩で坂を下りながら観光
・地下鉄+グロリアのケーブルカーでバイロ・アルト地区へ - 14:00バイロ・アルト地区観光
・カモンイス広場方面へ坂を下りながら観光 - 16:00シアド地区(カモンイス広場周辺)観光
・トラム28番/徒歩でサンタ・カタリーナ展望台へ - 18:00サンタ・カタリーナ展望台で夕日鑑賞
・トラム28番+トラム24番乗り継ぎでバイロ・アルト地区へ - 19:00バイロ・アルト地区でディナー
- 21:00ファド鑑賞
トラム28番乗車(30分)
リスボン観光のスタートは、名物のトラム28番に乗ることから始めましょう。
地下鉄緑線のマルティン・モニシュ(Martin Moniz)駅前からの始発便に乗れば、ゆったりと座って車窓観光が可能です。
行き先は、急坂を登った先にあるグラサ地区。
トラム車窓から眺める朝のリスボンの風景も味わいのあるものです。
グラサ地区観光(1時間)
リスボンで最も高い場所に位置するグラサ地区でトラムを下車したら、町を一望する展望台へと足を運びます。
グラサ地区には二つの展望台があり、互いに徒歩10分ほどの距離。
眼下に広がるリスボンの町のパノラマには、きっと息を呑むはずです。
いずれの展望台も南西向きなので、午前中の方が綺麗に見えます。
アルファマ地区観光(4時間)
グラサ地区からゆるやかな坂道を下ること10分ほど。
リスボンで最も古い町並みが残るアルファマ地区に入ります。
1755年のリスボン大地震の被害が少なかったエリアで、中世以前にイスラム教徒がポルトガルを支配していた時代の雰囲気が色濃く残っているユニークなエリアでもあります。
リスボン観光のハイライトの一つであるアルファマ地区には、見どころが点在しており、坂道も多いので、できるだけ時間をかけてまわるのがポイント。
グラサ地区から坂を下りながら各観光スポットを見学していくのが一番です。
アルファマの丘を下りきったら、そこは地下鉄青線のTerreiro do Paço駅がある広場。
ここから地下鉄を利用して二駅先のRestauradores駅へと向かいましょう。
バイロ・アルト地区観光(2時間)
地下鉄青線Restauradores駅前からは、リスボン名物の一つであるグロリアのケーブルカーが出ており、丘の上のバイロ・アルト地区へとアクセスが可能です。
かなり混雑するグロリアのケーブルカー。
待ち時間が発生することも覚悟の上で臨みましょう。
グロリアのケーブルカーで急坂を登り切った先にあるのが、リスボンで最も有名な絶景が見られるサン・ペドロ・ドゥ・アルカンタラ展望台。
こちらは東向きなので、午後の方が美しい景色が見られます。
バイロ・アルト地区はナイトライフで有名なエリア。
昼間の路地は閑散としていますが、それもそれでポルトガルらしい素朴な雰囲気が感じられます。
ここから南に位置するシアド地区(カモンイス広場周辺)まではゆるやかな下り坂。
途中にはカルモ修道院やサンタ・ジュスタのエレベーターなど有名観光スポットが点在しているのでお見逃しなく!
シアド地区(カモンイス広場周辺)観光(2時間)
リスボンで最もシックなエリアであるシアド地区は、リスボン中心街西側の観光の中心となる地区。
ポルトガルらしい白黒のタイルが敷き詰められた路地と瀟洒な建物のコントラストはとても美しく、どこを切り取っても絵になります。
カモンイス広場からは、西のサンタ・カタリーナ展望台方面へ続くゆるやかな下り坂を歩いていきましょう。
途中にはビカのケーブルカーがあり、「THE・リスボン」な風景が広がっているのでお見逃しなく。
サンタ・カタリーナ展望台で夕日鑑賞(1時間)
地元では、一番の夕日の名所と言われるサンタ・カタリーナ展望台が、本日の観光のフィナーレ。
テージョ川の向こうに沈んでいく夕日はとても美しく、きっと思い出に残ることでしょう。
サンタ・カタリーナ展望台入口からはトラム28番で東(カモンイス広場方面)へと向かいましょう。
ハイシーズン真っ只中を除けば、夕方は意外と混雑しておらず、スムーズに乗れることも多いです。
ディナー(1時間半)
目いっぱい観光を楽しんだ後は、ポルトガル料理でディナーはいかがでしょうか。
アルファマ地区にはファドハウス(Casa de Fado)というファドのライブ演奏を聴きながらコース料理が食べられるレストランが点在しており、リスボンらしい夜の雰囲気にひたれます。
ナイトライフで有名なバイロ・アルト地区では、こぢんまりとしたポルトガル料理レストランが点在しており、狭い路地に設置されたテラス席での食事もリスボンならでは。
「観光客向けのレストランはちょっと…」という人には、ローカル食堂に挑戦してみるのもアリ。
リスボン中心街でもまだまだ家族経営の小さな食堂は残っているので、家庭的で素朴な料理をリーズナブルに味わいたい人にはおすすめです。
ファド鑑賞(1時間)
ポルトガルに来たなら絶対に鑑賞したいファドライブ。
ファドハウスではコース料理のみとやや敷居が高いのですが、他にもファドの生演奏を鑑賞する方法があります。
バイロ・アルト地区にあるタスカ(居酒屋)の中には、毎晩無料でファドライブを行っているお店があり、飲み物一杯からでもOKと敷居も低いのでおすすめです。
リスボン観光二日目:大航海時代のベレン地区
リスボン中心街を東へ西へと奔走した一日目で「リスボンらしいレトロ風景」に出会ったなら、二日目は少し気分を変えていきましょう。
大航海時代の栄光を感じるベレン地区から、リスボンの「今」が感じられる穴場スポットまで、時を超えたリスボンの魅力が感じられる一日となりそうです。
- 9:00ベレン地区観光
- 12:30LX Factoryでランチ&観光
・ベレン地区から中心街へ戻る途中で下車 - 15:00バイシャ地区観光
・観光後は徒歩でカイス・ド・ソドレ方面へ - 18:00シアド地区(カイス・ド・ソドレ周辺)観光
- 19:00ディナー
ベレン地区観光(3時間)
リスボン中心街から近郊鉄道/トラムで20分ほど。
テージョ川に面したベレン地区観光から二日目がスタートです。
500年前の大航海時代に世界を制したポルトガル。
その栄光が感じられるスポットがいっぱいの、開放的な雰囲気がベレン地区最大の魅力です。
ジェロニモス修道院やベレンの塔など、当時の富をふんだんにつぎ込んだ建造物は世界遺産にも指定されています。
ベレン地区で絶対に忘れてはいけないのは、名物のエッグタルトを食べること。
ポルトガル発祥のエッグタルトが生まれたお店が、ここベレン地区にあるのです。
本家エッグタルトは、クリームの濃厚さと焼きたての生地のサクサクさが違います。
日本では絶対に食べられないこの味、要チェックです!
LX Factory観光&ランチ(2時間)
ベレン地区が観光客で混雑しだす昼頃には、鉄道/トラムを利用してリスボン中心街方面へと戻るのがスマート。
そのまま中心街の観光をしても良いのですが、途中にあるLX Factoryに立ち寄ってみるのもおすすめです。
かつての工場の跡地を再開発したエリアで、アーティストが集まる場所として独自の発展をとげたLX Factoryは、ストリートアートで彩られたリスボンの「今」が感じられる穴場スポットです。
感じの良いレストランやセンスの良いショップが点在しているので、ランチ&お土産探しにはもってこい。
敷地内にはセンスあふれる書店もあるので、ぜひ見学していきましょう。
バイシャ地区観光(3時間)
LX Factory観光後は、鉄道/トラムを利用してリスボンの中心に位置するバイシャ地区へと戻ります。
ポルトガル語で「低地」を表す地区名の通り、リスボンで唯一坂がほとんどないエリアなので、快適に散策することが可能です。
大勢の人々でにぎわうバイシャ地区のメインストリート、アウグスタ通り沿いを散策したり、コメルシオ広場前のアーチ上部の展望台に登って絶景を眺めたりと楽しみ方は色々。
夕暮れの時間を見越して、コメルシオ広場からカイス・ド・ソドレ駅方面へと川沿いの散策路をのんびりと歩いていきましょう。
シアド地区(カイス・ド・ソドレ周辺)観光&夕日鑑賞(1時間)
バイシャ地区~シアド地区南端のカイス・ド・ソドレ駅の間は、テージョ川沿いの遊歩道が整備されています。
一日中開放的な雰囲気が味わえる場所なのですが、おすすめは夕方。
テージョ川がだんだんと赤く染められていく風景は、二日間のリスボン観光の締めくくりにふさわしいものです。
リスボンっ子にならって、その辺で瓶ビールでも買って一杯…なんていうのもおすすめ。
ディナー(2時間)
リスボン最後の夜のディナーは、やっぱりポルトガル料理がおすすめ。
魚料理から肉料理まで、とにかく素材の美味しさが際立った素朴な味付けのポルトガル料理は、ワインとの相性も抜群。
ちょっと奮発しておしゃれなレストランに足を運ぶのも、ローカルレストランでリスボンを肌で感じるのもどちらもアリ。
のぶよは完全にローカルレストラン派なので、おしゃれなレストランに関しては情報がありません(笑)
もう一日追加できるなら。リスボン観光三日目は近郊の町へデイトリップ!
上で紹介したモデルコースに沿って観光すれば、リスボンの主要観光エリア&観光スポットは丸二日間あればほぼ制覇できます。
(少々忙しくはありますが)
もしリスボン滞在にもう一日追加できるなら、まだ見られていない観光スポットに足をのばすもよし。近郊のビーチで羽をのばすもよし。
色々な楽しみ方ができます。
おすすめなのが、リスボンから近郊の町や観光スポットに足をのばすこと。
リスボン周辺にはバラエティー豊かな見どころが点在しており、個人でも日帰りで訪れることが可能な場所が多いのが特徴です。
ここでは、リスボン滞在にもう一日追加できる場合(もちろん数日間追加もOK)にぜひ足をのばしたいおすすめのデイトリップ先を紹介します。
リスボンからのデイトリップ先1:シントラ&ロカ岬
リスボンまではるばるやってきて、シントラ&ロカ岬に行かない人がいるのでしょうか。
王族の避暑地として古くから発展してきたシントラは、緑豊かな上品な雰囲気の町。
おもちゃの城のようなペーナ宮殿や、RPGの世界そのままのレガレイラ宮殿、「天空の城」の呼び名がふさわしいムーアの城跡など、個性的な観光スポットが点在しています。
シントラのさらに西には、ユーラシア大陸最西端の「地の果て」・ロカ岬もあり、東の端の日本からやってきた私たちには感慨深く感じられる場所。
日が長い夏場なら、これらの見どころを個人でも日帰りでまわることが可能です。
できれば1泊してのんびりとまわるのがおすすめではありますが。
リスボンからのデイトリップ先2:オビドス&ナザレ&アルコバサ
リスボンの北100kmほどの場所に位置するオビドスは、ポルトガル王妃の直轄領として独自の歴史をたどってきた村。
白壁に青と黄色で塗られた可愛らしい家々が連なる町並みは、まさに「中世の村」そのものの雰囲気です。
オビドス近郊には、大西洋の絶景が望めるナザレという町もあります。
漁村の素朴な雰囲気が残る町並みと、独特の民族衣装などの伝統が残っている、のぶよがポルトガルで一番好きな町です。
名物のシーフードに舌鼓を打ちながら、ゆっくりと流れる時間に身を委ねることができるでしょう。
ナザレ近郊にある世界遺産のアルコバサ修道院も見逃せません。
ポルトガル人なら誰もが知っている「ペドロとイネスの悲恋物語」に深い関連がある場所で、中世そのままの雰囲気の修道院の厳かな雰囲気には圧倒されるはず。
個人で三つの町を日帰りでまわるのは、公共交通手段があまり発展していないためやや難易度が高いものの、できないことはありません。
シントラ&ロカ岬が「ど定番のデイトリップ先」だとしたら、こちらは「知る人ぞ知る」といったところ。
ポルトガル地方部の素朴な雰囲気を味わいたい人にはぜひおすすめしたいプランです。
リスボンからのデイトリップ先3:コインブラ
ポルトガル中部に位置する第三の都市・コインブラへも、リスボンからのデイトリップが可能。
「リスボンでは楽しみ、ポルトでは働き、コインブラでは学ぶ」と言われるように、ポルトガル最古のコインブラ大学を中心として発展した学問の町です。
レトロで可愛らしい町並みや、世界遺産のコインブラ大学などの観光スポットがギュッと詰まった旧市街も魅力的ですが、コインブラ独自の文化も見逃せません。
リスボンのファドとは一線を画したコインブラ・ファドや名物グルメの子豚の丸焼きなど、ここでしか体験できない&味わえないものもたくさん。
ポルトガルから日本に伝わった「こんぺいとう」が現在でも製造されている数少ない街であることもポイントです。
日程に余裕があるなら日帰りとは言わずに一泊してのんびりするのもおすすめな、居心地の良い町です。
リスボン観光の5つのアドバイス
他のヨーロッパの都市と、リスボンの観光を同じように考えるのは完全にアウト。
人口50万人ほどしかいないリスボンは、首都としてはかなり小さな町に分類されるものの、「七つの丘の町」と呼ばれるほどに起伏が激しい地形が市内移動を難しくしているのです。
それ以外にも、ポルトガルあるあるな無駄に複雑な交通&料金システムなど、旅行者が簡単に個人で移動できる町かと聞かれれば、微妙なところです。
ここでは、短期間のリスボン滞在を効率良く、最大限楽しむために在住者視点で5つのアドバイスをさせていただきます。
1.「坂の町」観光はプランニング命
とにかく坂道がすごいリスボン。
日本に例えるなら、函館や長崎なんて可愛いくらい。
広島県の尾道をさらに激しくしたバージョンと思っていただければ。
どこへ行くのにも坂の上り下りを伴うため、地図で見るよりも徒歩での移動には時間がかかります。
観光の中心となるアルファマ地区、バイシャ地区、バイロ・アルト地区などを結ぶ交通手段はほとんど発展していないため、必然的に歩くことが多くなります。
おすすめは、できるだけ下り坂となる観光プランを立てること。
どうせ歩かないといけないなら、下る方が体力的に断然楽です。
先述のリスボン市内観光モデルプランの徒歩移動の部分は、全て下り坂となっています。
2.宿泊エリア選び
坂の話に関連するのですが、リスボンでは宿泊エリアを間違えると大変なことになります。
丘の上に位置する、眺望を売りにした宿なんて最悪。
「眺めが良い=それだけ坂を上る」ということですから。
坂を上る交通手段が発展していない、もしくは混雑で乗れないことが多いリスボンでは、坂が少ないエリアに宿泊するのが基本。
のぶよ的におすすめなのは
シアド地区
バイシャ地区
新市街
あたりでしょうか。
特にシアド地区南側のカイス・ド・ソドレ駅周辺は、坂が少なく交通が便利なのでおすすめです。
3.季節
リスボン観光で(というかポルトガル観光で)大切なのは、旅行の季節。
一年を通して降水量が少ないポルトガル。
比較的温暖なイメージがあるかもしれませんが、やはり冬はそれなりに気温が下がりますし天気も悪いことが多いです。
反対に、6月~8月の夏場はヨーロッパ全土からバケーション客が集まるため、想像を絶する混雑に見舞われます。
ただでさえ灼熱&冷房がないことが多いポルトガルなので、ギュウギュウ詰めの路面電車なんて地獄でしかありません。
各々の都合もあると思いますが、各季節のおおまかな天気を事前に知った上でスケジュールを立てることをおすすめします。
4.Viva viagemカードは絶対!
リスボンの公共交通手段(地下鉄・トラム・路線バスetc)の全てに利用可能なViva Viagemカードは、リスボンに到着したら一番初めに手に入れたいアイテム。
1回券から1日券までさまざまな種類の乗車券の総称がViva Viagemカードなのですが、おすすめは“Zapping”という機能を利用すること。
Zappingとは、あらかじめ好きな額の現金をカードにチャージしておいて、交通機関利用時には改札などにタッチして利用できるシステム。
日本の交通系ICカードと同じようなものです。
いちいち現金を出して支払いする手間が省けるのはもちろん、運賃が大幅に割引になるのもポイント。
特に、トラムやケーブルカー、サンタ・ジュスタのエレベーターなどは、一般料金がぼったくりに思えるほどの割引された額が設定されています。
カード自体の金額も€0.50(=¥60)と安く、1回でも交通機関を利用するなら購入しておいて損はありません。
5.レストラン選びはぬかりなく
「日本人の口に合う」と評判のポルトガル料理。
その言葉に嘘はありません。
新鮮な魚介類を多く用いたり、ヨーロッパには珍しい出汁をとる文化があったりと、和食を食べ慣れている私たち日本人にとってポルトガル料理はかなり馴染みやすいと思います。
しかしながら、観光客であふれるリスボン中心街では、ポルトガル料理本来の美味しさが台無しになってしまっているような適当なレストランが増えてきているのも事実。
特に、バイシャ地区のメインストリートであるアウグスタ通り沿いのレストランは、ほぼ100%手抜きです。
地元の人は絶対に行きませんから。
ポルトガル料理の美味しさを心ゆくまで堪能するなら、地元の人が通うローカルなレストランがおすすめ。
そうでなくとも、新鮮な素材を用いたちゃんとしたレストランを見分ける必要があります。
ガイドブックに載っているようなお店は基本NG。
なぜなら、「ガイドブックに載っている→たくさん観光客が来る→ちょっと手抜いてもいいや」がポルトガル人の考えだからです(笑)
味にうるさい地元の人達に愛される名店を探すのもなかなか難しいですが、ちょっとしたコツさえ知っていれば意外と出会うことも可能です。
おわりに
リスボン市内観光のモデルプランから、日程に余裕があれば足をのばしたいデイトリップ先、観光時に役立つアドバイスをたっぷりと解説してきました。
この記事と各項のリンク先の詳細記事を読めば、リスボン観光はもうバッチリだと思います。
というか、もはやリスボンに住めるほどの知識量になっていると思います(笑)
さんざんリスボンの魅力を語ってきましたが、ポルトガル旅行の見どころはリスボンだけに尽きません。
ぜひ余裕のある日程を組んで、他の都市や地方部なども訪れてみてはいかがでしょうか。
リスボンは「七つの丘の町」と呼ばれるように坂道が連なる独特の地形。
ホテル選びのエリアがとても重要です。
リスボン旧市街にも、ビーチエリアにもアクセスが便利なカイス・ド・ソドレ地区。
小さなポルトガル料理レストランやファドハウスが点在するバイロ・アルト地区もすぐそばにあり、哀愁に満ちたポルトガルらしい夜を過ごすのもおすすめです!
コメント
知り合いに勧められてこちらのサイトを見させて頂いていますが、本当に詳しく書かれているので、助かります。ポルトガルは行ったことがないのですが、イメージが掴めてきました。ありがとうございます。
出来れば居住するには良い場所等を教えてもらえれば有り難いですが、難しいですよね。
日本人が多く住む場所等があれば少し教えて欲しいです。
大坂浩之様
コメントをいただきありがとうございます。
ポルトガルに関しては(とくに旅行系の記事では)かなり充実させているつもりですが、3年ほど前の情報がベースとなっているため、あくまでご参考程度にお考えいただけると幸いです。
ポルトガルに住む日本人の数は限られてはいますが、やはり首都のリスボンに集中しているかと思います。とはいえ、日本人が集まる地区といったものは存在しておらず、みなさんそれぞれローカルに交じって生活しているような印象です。
個人的には地方都市(コインブラやファロなど)に住むのもおすすめですが、ポルトガル語は必須になってくるようにも思います。
以上、ご参考いただければなによりです!