こんにちは!クロアチアのフヴァル島に一週間滞在中、世界半周中ののぶよ(@nobuyo5696)です。
(世界半周についてはこちらの記事へどうぞ。)
クロアチア南部、アドリア海に浮かぶフヴァル島の名物と言えばラベンダー。
初夏のフヴァル島はまさに楽園のよう。
青いアドリア海を背景に、紫色の花をつけたラベンダーが島を覆う様子が見られるのです。
フヴァル島のラベンダーの多くは野生のもの。
観光の拠点となるフヴァル・タウンからは少し離れたところに群生しており、アクセスは便利とは言えません。
レンタカーやレンタバイクなどでアクセスするのが手っ取り早いのですが、バス利用とハイキングを組み合わせることで、個人でもラベンダーを見に行くことはできます。
今回の記事では、個人でのフヴァル島のラベンダー畑への行き方と、フヴァル・タウンまでのハイキングコースについて解説します。
フヴァル島ラベンダー畑への行き方
フヴァル島でラベンダーが群生しているのは、島東部と島西部のBrusjeという村の周辺です。
今回は、フヴァル・タウンからのアクセスが比較的簡単な、Brusje周辺のラベンダー畑への行き方を紹介していきます。
フヴァル・タウンからBrusjeへのバスは1日1本。
フヴァル・タウンのバスステーション12:10発のバスのみです。
Stari Grad経由Jelsa行きのバスが途中Brusjeを経由するので、あらかじめ運転手にBrusjeで降りることを伝えておきましょう。
フヴァル・タウン~Brusje間路線バス
所要時間:15分
料金:13Kn(=¥213)
コース詳細
出発地:Brusje
到着地:フヴァル・タウン
距離:7.1km
難易度:★★☆☆☆
Brusje村
人口数十人のBrusje村は、フヴァル・タウンから急な山道を登ったところにあります。
石造りの家々や石垣が連なる典型的なこの地方の村と言った雰囲気。
ラベンダーが群生しているのは、村から道路沿いを500mほど歩いたあたりです。
何もなさすぎて不安になりますが、急にラベンダーの紫色が視界に入ってくるはず。
アドリア海の先に見えるのは、ブラツ島(Brac)。
そんな風景を見下ろすように咲き誇る野生のラベンダー。
一つ一つの花は小ぶりですが、素朴な魅力があります。
人も車もほとんど通らない道路沿いの静かな風景の中を蝶や蜂が飛び回り、風が吹くたびにラベンダーの香りに包まれます。
五感の全てで、野生のラベンダーの美しさを感じることができます。
ラベンダーを見終えたら、一度Brusje村へと戻り、フヴァル・タウン方面へと歩き始めましょう。
Brusjeからのハイキング
Brusjeからフヴァル・タウンまでは、7kmほどの未舗装道路を歩いていきます。
少し距離は長めですが、山の上にあるBrusjeからはほとんどが下り坂ですし、山道ではないのでとても歩きやすいです。
ハイキングコースの途中からは、フヴァル島の大地を見渡す絶景が広がります。
初夏のフヴァル島は花の季節。
ラベンダーだけではなく、色とりどりの花がハイキングコース沿いを彩ります。
ローズマリーやラベンダーの良い香りがどこからともなく漂ってくるのを感じられます。
オリーブ栽培が盛んなフヴァル島。
いたるところにオリーブの木が植えられていて、その栽培・収穫のために積み上げられた石垣が独特の風景を作り上げています。
かつはただの岩場だったこの地域を、長い時間をかけて耕地にしたかつての島民たちの努力に頭が下がります。
疲れたらオリーブの木陰で少し休憩しましょう。
「リゾートアイランド」として名をはせるフヴァル島ですが、ここでの景色や雰囲気はまるで別世界。
時間がとてもゆっくり流れていて、他に人とすれ違うこともほとんどありません。
昔から変わらないフヴァル島の素朴な一面を感じられるはずです。
Brusje〜ナポレオンの城塞
距離:5.6km
所要時間:1時間15分
ナポレオンの城塞
ハイキングコースをそのままフヴァル方面に抜けてもいいのですが、時間と体力に余裕があるなら是非立ち寄ってみたいのがナポレオンの城塞。
フヴァル・タウンのパノラマはもちろん、沖合に浮かぶパクレニ諸島の全ての島々を見渡すことができる絶景スポットです。
城塞自体は、現在は気象観測所になっており、立ち入ることはできません
ナポレオンの城塞からフヴァル・タウンは目と鼻の先。
しかし、切り立った崖の上にあるナポレオンの城塞からは、かなり急な山道を下っていかなければいけません。
このコース最大の難所ですが、パクレニ諸島とアドリア海を目の前に歩いていくのはとても気持ちが良いです。
ただし、足元にはご注意を!
ナポレオンの城塞〜フヴァル・タウン
距離:1.5km
所要時間:30分
「フヴァル島のラベンダー畑を見たいけど、ハイキングするのはちょっと…。」という方は、現地ツアーに参加するのもおすすめ。
フヴァル・タウン発着で、ラベンダーの開花状況に合わせて一番きれいな場所に案内してくれます。
フヴァル島ラベンダー畑&ハイキングのアドバイス
フヴァル島のラベンダーの季節
フヴァル島のラベンダーの時期は、日本よりも少し早め。
6月~7月といったところです。
のぶよが行ったのは6月中旬のことでしたが、ほぼ満開のラベンダーを見ることができました。
気象条件によっては時期が前後することもあるので、現地観光案内所で確認するのがいいでしょう。
逆に、それ以外の季節ではラベンダーを見ることはできません。
それでも、フヴァル・タウンではフヴァル島産のラベンダーを使ったオイルや、ドライフラワーなどのお土産がどこでも売られているので、気分だけでもフヴァル島のラベンダーを味わってみるのもいいかもしれません。
レンタカー・レンタバイクも選択肢の一つ
「せっかくなのでラベンダーを見てみたい!でも7kmも歩けない…」
という方も多いのではないでしょうか。
残念なことに、個人でラベンダー畑に行く交通手段は、上で紹介した1日1本のバスしかありません。
他に考えられる移動手段は、
タクシーをチャーター
レンタカー/レンタバイク
現地ツアー参加
となります。
クロアチアのタクシーは日本よりは安めですが、それでも1日チャーターとなるとそれなりの金額になります。
フヴァル島の道路は広く、複雑ではないので、自分の運転で島をまわるレンタカー利用も便利です。
水やランチは持参する
Brusjeからフヴァル・タウンの間には、レストランや商店の類は一切ありません。
結構長い距離を歩くことになるので、水や食料品などは必ず持参しましょう。
マップアプリをダウンロードしておく
Google Mapは、ハイキングコースを網羅しているとは言い難いです。
今回紹介したコースはいずれも標識が設置されていてわかりやすいのですが、いくつか分岐点もあります。
のぶよがハイキングの際に使うのが、Maps.Meというアプリ。
オフラインでも地図の表示や近くのスポットの検索ができるだけではなく、ハイキングコースや自転車コースも詳細に表示されます。
また、ハイキングコースの高低差を表示する機能もあってかなり便利です。
フヴァル島の玄関口であるフヴァル・タウンは、ゴージャスな空気漂うアドリア海のリゾート地そのままの雰囲気。
高級なブティックホテルから、長期滞在向きのアパートホテル、格安のホステルまで、旅のスタイルに合った宿を見つけることができます。
6月~8月のハイシーズンはとにかく混み合うので、予約はお早めに!
おわりに
ラベンダーの時期にフヴァル島を訪れたら、有名なラベンダー畑はこの目で見ておきたいもの。
観光地化されてはおらず、個人でのアクセスは少しハードルが高めですが、美しい大自然の中をハイキングするのは忘れられない思い出となるはずです。
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