こんにちは!ジョージア滞在も間もなく1年、世界半周中ののぶよ(@nobuyo5696)です。
(世界半周についてはこちらの記事へどうぞ。)
コーカサスの麓の小国・ジョージアへ旅行しようと考えている人は意外と多いはず。
しかし、どの時期に訪れるのがベストなのかイメージが湧きにくいのではないでしょうか。
雨でも町並み観光や美術館巡りなどを楽しめるヨーロッパなどの旅行先と異なり、ジョージア最大の魅力はコーカサスの山々が織りなすダイナミックな大自然。
そう、ジョージア旅行は天気の良さが全てなのです。
四季それぞれの美しさがあり、北と南で気候が大きく異なる日本で暮らす人にとっては、「山に囲まれた国」と聞くとどうしても一年中寒いような気がしてしまうもの。
しかし実際はジョージアにも四季があり、地域によって気候が大きく異なるのです。
ジョージアの気候は、大きく3つのエリアに分けることができます ▼
どの季節に旅行するかによって、どのエリアを訪れるのがベストなのかは変わってきます。
今回の記事では、実際にジョージアに1年間滞在している経験から、月別&エリア別の気候を解説していきます。
・トビリシ(東部)
・バトゥミ(西部)
・メスティア(北部山岳地帯)
の3エリアの都市の月別の気候と、旅行のベストシーズン、各時期のイベントなどに関しても詳細に解説しているので、きっと計画の参考になるはず!
「どうせ夏がベストシーズンでしょ?」
なんて思わずに、まあ読んでみてください。
結論から言ってしまうと、ジョージア全体で天候が落ち着いている晩夏~秋(9月~10月)がジョージア全体での旅行ベストシーズンです。
ジョージアの気候&イベント:春(4月~5月)
暗く長い冬が終わり、暖かい太陽が町を照らすジョージアの春。
コーカサスの山々の大自然を満喫するにはまだ早いですが、平野部や都市部の観光は問題なくできます。
日本のGWにあたる4月後半~5月前半にかけては、暑すぎず寒すぎずの春らしい安定した天気が続くので、山岳部以外のエリアならベストシーズンの一つ。
5月も後半になると、全国的に一気に気温が上がって夏らしい陽気になってくるので、暑いのが苦手な人には街歩きは少々ハードかもしれません。
4月 | 5月 | ||
トビリシ | 最高/最低気温 月間降水量 | 19℃/7℃ 46mm | 24℃/12℃ 80mm |
バトゥミ | 最高/最低気温 月間降水量 | 17℃/7℃ 111mm | 20℃/11℃ 84mm |
メスティア | 最高/最低気温 月間降水量 | 11℃/-1℃ 91mm | 16℃/4℃ 109mm |
また、ジョージア正教において大切な行事の一つであるイースター(復活祭)が行われるのは、毎年4月半ば~5月初めにかけて(年によって変動します)。
世界で二番目にキリスト教国となったジョージアの歴史と伝統を味わいたいなら、この時期が狙い目です。
4月のジョージア旅行:△
【トビリシ:◎】 BEST!
厳しい冬もひと段落し、日中はかなり暖かくなるトビリシ。
降水量は多くなく、気持ちの良い青空が広がる日が多いです。
トビリシの街歩き観光はもちろん、世界遺産のムツヘタや天空の町・シグナギなどジョージア東部の見どころへ足をのばすのもおすすめ。
夜は気温がグッと下がり冷え込むこともあるので、厚手の上着を1着は持っていくようにしましょう。
【バトゥミ:△】
一年中降水量が多い「雨の町」バトゥミですが、春は意外にも晴れる日が多いです。
ただ、海水の温度は泳ぐにはまだまだ低すぎるので、黒海ビーチを楽しむのは無理。
市内観光や、修道院めぐりなどにはぴったりな時期です。
【メスティア:×】
メスティアやカズベキなどの山岳部においては、4月は絶対に避けた方が良い時期。
雪がまだ残っている可能性が高く、4月後半になってようやく雪解けとなっても、辺り一面まっ茶色な風景&地面はグチャグチャ。
トレッキングをするにもリスクが高まります。
5月のジョージア旅行:〇
【トビリシ:○】
5月前半までは春らしい良い天気の日が続くトビリシですが、5月後半になると梅雨のような気候になります。
日本の梅雨のように毎日雨が降り続くほどではありませんが、1年で最も降水量が多い時期にあたるため、せっかくの旅行の日にパッとしない天気となってしまうかも。
【バトゥミ:◎】 BEST!
梅雨のような天気になる東部とは反対に、バトゥミなどの西部では一年で最も降水量が低い時期が5月。
新緑が山々を覆い、西部の山間部を訪れるならベストシーズンとなります。
5月も後半になれば気温もかなり上がってくるため、黒海ビーチへ繰り出すことも可能です。
【メスティア:△】
山岳部地域では、ようやく雪解けとなるのが5月ですが、降水量が多いのと気温がまだ低いのがネック。
旅行のベストシーズンはもう少し先となります。
GWなどに山岳部を訪れる場合は、気温が下がる夜に備えて冬物の防寒着が必須となります。
ジョージアの気候&イベント:夏(6月~9月)
ジョージア全体で気温が上がり、一気に夏らしくなってくるのが6月のこと。
各地に点在する大自然スポットを訪れるなら、ベストシーズンの一つとなります。
トビリシなどジョージア東部では、7月・8月は40℃近くまで気温が上がるため、もはや街歩きなどできないレベルです。
また、各都市を移動するマルシュルートカ(乗り合いミニバス)内には冷房はなく、車内はもの凄い暑さとなるので、真夏は移動するにも覚悟が必要。
山岳部は真夏でも比較的涼しいですが、バケーションシーズンと重なる8月は国内外から多くの旅行者が訪れる時期。
ホテルでのんびりリゾート派なら問題ないでしょうが、トレッキング目的の場合は別。
せっかく自然を味わいに来たのにコースが人だらけで期待外れとなってしまうかもしれません。
メスティアやカズベキなど有名どころでトレッキングをするなら、9月に入って旅行者の波が落ち着いた頃がおすすめです。
6月 | 7月 | 8月 | 9月 | ||
トビリシ | 最高/最低気温 月間降水量 | 28℃/16℃ 70mm | 31℃/19℃ 46mm | 31℃/19℃ 42mm | 26℃/15℃ 40mm |
バトゥミ | 最高/最低気温 月間降水量 | 24℃/15℃ 163mm | 26℃/18℃ 152mm | 26℃/18℃ 207mm | 24℃/15℃ 248mm |
メスティア | 最高/最低気温 月間降水量 | 19℃/7℃ 109mm | 21℃/9℃ 129mm | 22℃/9℃ 106mm | 18℃/5℃ 98mm |
ジョージア中が夏の開放的な雰囲気に包まれる7月と8月は、トビリシ・バトゥミなどの大都市で音楽・ダンス等のフェスティバルが開催される時期。
アクティブ派なら、海沿いで毎晩のようにライブやパーティーが開かれるバトゥミ滞在もおすすめです。
また、例年8月末~9月半ばにかけての数日間開かれる、山岳部各エリアの村祭りも見逃せません。
騎馬レースや羊の毛刈り&解体、男女が伝統衣装を着て踊るなど、まるで映画の世界に迷い込んだような体験ができます。
・村ごとに祭りの日程が変わってくる
・観光客向けのイベントではないので情報がほとんどない
などの理由から、なかなか祭りの日を狙った旅行プランをたてるのは難しいのがネックですが、中世から続く山岳部の伝統を味わいたい人にはこの時期の旅がおすすめです。
6月のジョージア旅行:○
【トビリシ:○】
6月のトビリシは、引き続き梅雨のような気候が続きます。
午前中は晴れていても、夕方になって急に雨が降りだしたりすることも多いので、雨具の準備は必須となります。
気温も30℃を越える日がちらほらと出始めるので、暑さ対策もお忘れなく。
(宿泊施設やローカル商店等には、冷房のない場所が多いです)
【バトゥミ:◎】 BEST!
バトゥミのビーチを楽しみたいなら、6月は文句なしのベストシーズン。
海水の温度もかなり上がっていて泳ぐにも問題ないですし、バケーションシーズンの前にあたるため、人の数も驚くほど少ないためです。
雨が降る日も多いですが、月の半分ほどは快晴であることが多いです。
【メスティア:○】
6月になると、北部の山岳部でも気温がグングン上がってきて、初夏の陽気が感じられるようになります。
しかしながら、降水量はまだまだ多く、大自然を満喫するには天候リスクがやや大きいのがネック。
天気に恵まれないと山岳部の魅力は半減してしまうため、できればもう1ヶ月後に日程をずらすのがベストでしょう。
7月のジョージア旅行:◎
【トビリシ:△】
5月後半~6月までの梅雨のような時期が終わると、一気に灼熱の真夏の陽気がやってくるトビリシ。
気温は30℃越えが普通になり、立っているだけでも汗が噴き出してくるような暑さとなります。
街歩きは熱中症リスクも高いので、トビリシ市内観光にはおすすめできない時期です。
【バトゥミ:◎】
本格的なバケーションシーズン前の7月は、バトゥミが徐々に夏らしい開放的な雰囲気に包まれてくる時期。
ビーチには日を追うごとに人の数が増えていくので、静かな雰囲気で黒海ビーチを楽しみたいなら7月中旬までがおすすめです。
【メスティア:◎】 BEST!
7月も中旬になると山岳部エリアでは降水量が減り、一面が緑に包まれるベストシーズンとなります。
都市部に比べるとかなり過ごしやすいので、リゾートホテルでのんびり過ごす休日にはぴったり。
トレッキングをするには少々暑すぎすかもしれませんが、まだまだ国内外の観光客の波が来るには早いので、比較的静かに大自然を楽しむことができるでしょう。
8月のジョージア旅行:◎
【トビリシ:△】
7月とほぼ同じで、8月もずっと灼熱の気候が続くトビリシ。
街歩きには全く適しておらず、冷房がない場所での滞在は相当大変だと思います。
【バトゥミ:○】
天気の良い日と悪い日がはっきりと分かれるバトゥミの8月。
晴れた日のビーチにはバケーション客が殺到するため、のんびりと黒海を楽しむには少々騒がしすぎるでしょう。
トビリシに比べて気温はやや低めのバトゥミでは、真夏でも最高気温は30℃いくかいかないか…という程度。
しかし湿度がかなり高いため、日本の夏に似た独特のジメジメした暑さの日が続きます。
【メスティア:◎】 BEST!
8月の山岳部は、気候面だけを考えると文句なしのベストシーズン。
雨が降る日も少なく、ジョージアを象徴するような緑でいっぱいの山々の風景が見られます。
しかしながら、欧米諸国&ジョージア国内のバケーションシーズンが見事にかぶるのもこの時期。
特に8月前半~中旬にかけては、有名トレッキングコースは旅行者で溢れかえるほどだそうなので、静かに楽しみたい人には向いていないと思います。
9月のジョージア旅行:◎
【トビリシ:△】
7月・8月と続いた灼熱の日々は9月になってもおさまることを知らず、相変わらず耐え難い猛暑に見舞われる9月のトビリシ。
9月も後半に入ると、ようやく太陽の光が少し弱まったようには感じるものの、それでも街歩きには暑すぎるほどです。
【バトゥミ:◎】 BEST!
5月・6月に並ぶバトゥミのもう一つのベストシーズンが9月の前半。
8月までビーチを賑わせていたバケーション客はどこへやら。
町には一気に平穏が戻ります。
夏の終わりを感じさせる雰囲気が漂い始めますが、もちろん泳ぐことも可能。
9月前半であれば比較的晴れる日が多いのも◎。
9月も半ばに入ると、それまでの晴天が嘘のように雨の日が続くようになるのもポイント。
ビーチ目的でのバトゥミ旅行なら9月前半までと覚えておきましょう。
【メスティア:◎】 BEST!
8月も終わりに入ると、それまでの旅行客の波が嘘のように引く山岳部。
9月に入るころにはどこの町も本来の静けさを取り戻します。
気温は少し下がり、夜は肌寒くなる日も増えるものの、トレッキングをするなら9月はベストシーズン。
暑すぎない気候は、トレッキングの難易度を大きく下げてくれるためです。
9月の山岳部は降水量も多くないため、コーカサスの山々の最も美しい風景が見られる確率が高いのも嬉しいですね。
ジョージア最後の秘境エリア・トゥシェティ地方を訪れるなら、9月まで!
メスティアやカズベキなど、観光地化が進んだ山岳部エリアの町には1年を通してアクセスが可能です。
いっぽう、ジョージア東部に位置するトゥシェティ地方は、唯一の道路が雪で閉ざされるとアクセス不可能となってしまう「最後の秘境」。
例年では9月半ばにもなるとトゥシェティの人々は山を下り始め、10月に入ると降雪によってアクセスが遮断され、翌年の5月末までは閉鎖されてしまうのです。
6月~9月の限定された期間しかアクセスできないため、トゥシェティ地方を旅程に入れたい場合は注意が必要です。
ジョージアの気候&イベント:秋(10月~11月)
10月に入ると、夏の陽気から秋の陽気に日々変化していることが五感で感じられるようになります。
夏場はとにかく猛暑だったトビリシでもだいぶ暑さはおさまってくるので、街歩き観光にも適した時期がやってきます。
山岳部では9月末~10月半ばにかけて紅葉のピークを迎え、天候も安定しているベストシーズンとなります。
それまでの穏やかな秋らしい天候が急に変化するのが11月の半ば。
最高気温が一気に10℃以上下がることも珍しくなく、ジョージア全体に冬の気配が訪れます。
10月 | 11月 | ||
トビリシ | 最高/最低気温 月間降水量 | 20℃/9℃ 44mm | 13℃/4℃ 38mm |
バトゥミ | 最高/最低気温 月間降水量 | 21℃/12℃ 278mm | 16℃/8℃ 271mm |
メスティア | 最高/最低気温 月間降水量 | 13℃/2℃ 79mm | 7℃/-2℃ 70mm |
ジョージアの秋を象徴するイベントが、「ルトヴェリ(Rtveli / რთველი)」と呼ばれるブドウの収穫&フェスティバル。
その年や地域によって多少時期は変わってくるものの、毎年9月末~10月半ば頃の数週間の間は各農家や各家庭でブドウを収穫してワインを生産する伝統があるのです。
観光客でもブドウの収穫のお手伝いをしたり、スプラ(Supra)と呼ばれる宴会に参加することも可能で、ワイン発祥の国らしい伝統を味わいたい人にはこの時期の旅行がおすすめです。
10月のジョージア旅行:◎
【トビリシ:◎】 BEST!
10月のトビリシは、暑すぎず寒すぎず&雨が少ないベストシーズン。
街歩きにはもちろん最適ですし、周辺エリアへ足をのばしての観光にもぴったりです。
良質なワインの産地として有名なジョージア東部のカヘティ地方では、10月頭にブドウ収穫の最盛期を迎え、トビリシを拠点としたデイトリップでも収穫祭に参加することができます。
夏場は猛暑・冬場は極寒となる世界遺産のヴァルジアなどジョージア南部も、暑すぎず寒すぎずな10月はベストシーズンとなります。
【バトゥミ:○】
夏の開放的な雰囲気はどこへやら。毎日のように曇りや雨の日が続く10月は、バトゥミの市内観光には向きません。
いっぽう、バトゥミ以外の西部エリア内陸部(クタイシ・サメグレロ地方など)は天候が安定していることが多く、まだまだ日中は暖かい日が続くショルダーシーズンとなります。
【メスティア:◎】 BEST!
10月前半は、山岳部エリアの紅葉が最も美しい時期で、紅葉目的の人なら絶対に見逃せません。
気温は日々下がっていき、夜は結構な冷え込みとなりますが、日中はまだまだ快適な気候なので、トレッキングにもぴったり。
夏場のような旅行者の大群もほとんど見かけなくなるので、静かに山の風景を満喫したい人にはおすすめです。
11月のジョージア旅行:〇
【トビリシ:◎】 BEST!
11月の前半はトビリシにもようやく秋らしく涼しい日が増えてきて、街歩きにはぴったりな時期です。
山岳部から始まった紅葉もようやく到達し、秋らしい風景が町を彩ります。
後半になると一気に冷え込んで冬の陽気となりますが、比較的晴れる日が多いのも嬉しい点。
昼間は暖かくても夜は一気に気温が下がるので、防寒対策だけはしっかりしておきましょう。
【バトゥミ:△】
10月に引き続き、バトゥミは毎日のように雨模様。
気温もどんどん下がっていき、冬の訪れを感じます。
反対に、バトゥミ以外の内陸部では昼間はまだ暖かい日もあり、快適に観光することが可能です。
【メスティア:△】
メスティアがあるスヴァネティ地方へのアクセスは一年中可能ではあるものの、例年11月になると大雪で一時的に道路が通行止めとなることもしばしば。
アクセスできたとしても、トレッキングには寒すぎる&雪が積もっていて危険なため、宿でのんびりするくらいしか過ごし方がありません。
ジョージアの気候&イベント:冬(12月~3月)
12月に入ると紅葉が完全に終わり、ジョージア全土に長く厳しい冬が訪れます。
山岳部ではスキー場がオープンし始めますが、スキー目的以外での旅行には全く向きません。
12月~2月にかけては、トビリシをはじめとしたジョージア東部では恐ろしいほどの極寒となります。
天気も曇りや雨の日がほとんどで、2週間に渡って一度も太陽が顔を出さないこともザラ…。
いっぽう、バトゥミなど西部の黒海沿いエリアの冬はかなり穏やか。
日中でも10℃以上ある日が多く、東部に比べるとかなり寒さはましですが、ほぼ毎日雨か曇りで太陽が見えない日も多いのは共通しています。
12月 | 1月 | 2月 | 3月 | ||
トビリシ | 最高/最低気温 月間降水量 | 8℃/-1℃ 23mm | 6℃/-3℃ 22mm | 8℃/-1℃ 25mm | 12℃/2℃ 34mm |
バトゥミ | 最高/最低気温 月間降水量 | 13℃/5℃ 303mm | 10℃/3℃ 242mm | 10℃/3℃ 189mm | 13℃/5℃ 145mm |
メスティア | 最高/最低気温 月間降水量 | 3℃/-6℃ 69mm | 0℃/-8℃ 48mm | 1℃/-8℃ 52mm | 5℃/-5℃ 60mm |
あえて冬期にジョージアを旅する意味はあまりないのですが、唯一おすすめできるのが年末年始の2週間ほどの期間。
ジョージアでは、私たちが用いるグレゴリウス暦(普通のカレンダー)とは別にもう一つ、ユリウス暦を用いた独自の暦があり、クリスマス等の宗教的行事は後者に合わせて行われます。
このように、クリスマスやお正月が二つの暦に沿ってそれぞれ2回祝われるこの期間は、ジョージアに根付く伝統と楽しさが詰まったもの。
暗く寒い日が続きますが、イベントがたくさん詰まったこの時期にのんびりと滞在するのも良いかもしれません。
12月のジョージア旅行:△
【トビリシ:△】
のぶよの体感としては、12月はトビリシが最も悪天候に見舞われる時期。
晴れる日は数えるほど。
ほとんど毎日曇りか雨で、最高気温2℃なんて日も多くあります。
クリスマスが近づくと中心街にはイルミネーションが飾られますが、とにかく寒いので防寒対策はしっかりと!
【バトゥミ:×】
12月のバトゥミは、もう論外。
太陽が出ることはかなり珍しく、とにかく毎日が雨・雨・雨…です。
バトゥミ以外の内陸部に関しても天候は不安定になり、気温はガクっと下がるため、旅行には向きません。
【メスティア:×】
メスティアやカズベキなどの山岳リゾートエリアは、大雪が降らない限りアクセス可能ではあるものの、この時期に訪れたところで宿にずっとこもっていることになるでしょう。
最高気温がマイナスである日も多く、とにかくおすすめしません。
1月のジョージア旅行:△
【トビリシ:△】
12月に引き続き、暗く寒い日が続くトビリシ。
雪が降ることは意外と少ないのですが、それでも年によっては大雪に見舞われることもあります。
街歩きなんてできるレベルではないほどに極寒なので、この時期の旅行はなかなか難しいです。
ただ、年が明けて最初の2週間はジョージア正教のクリスマスやお正月などのイベントが続くため、それが目的ならこの時期を狙った滞在も面白いかもしれません。
【バトゥミ:×】
12月と変わらず、毎日雨が降り続くバトゥミ。
気温こそあまり下がらないものの、湿度が高いため体感気温はかなり低いです。
【メスティア:×】
もはやスキー目的以外では行く価値ゼロとなってしまう山岳部。
・グダウリ
・バフマロ
・ハツヴァディ
など、国内外で人気のウインターリゾートが賑わっているくらいですが、意外とスキー目的の観光客は多いそう。
レストランやホテルなどは普通に営業しています。
2月のジョージア旅行:×
【トビリシ:×】
2月のトビリシは、もう地獄です。
1月末が寒さのピークで徐々に気温は上がっていくのですが、しばしばやってくる寒波でまた極寒に逆戻り…という流れが数回繰り返されます。
天気も相変わらずの曇天&雨か雪となり、憂鬱に感じてしまうほどです。
【バトゥミ:×】
トビリシ以上におすすめしないのが、2月のバトゥミ。
気温こそそこまで下がらないものの、毎日降り続く雨と黒海からの湿気で相当冷え込むのです。
良い点を無理に挙げるとすれば、完全なるオフシーズンのため、家賃やホテル代は最安値となることも多いこと。
夏に向けてバトゥミに長期滞在を考えている場合は、この時期を狙うのもアリかもしれません。
【メスティア:×】
もはやノーコメントにしたいくらいですが(笑)、スキー目的以外で山岳部に行く意味はゼロです。
3月のジョージア旅行:△
【トビリシ:○】
3月も半ばに入ると、それまでの絶望的な悪天候が嘘のように、太陽が顔を出す日が少しずつ増えます。
気温はまだまだ春には遠いものの、日中の街歩きなら問題なくできるほど。
太陽が出ている日なら、春らしい空気を感じることができるかもしれません。
いっぽう、トビリシ以外の東部地域はまだまだ寒い日が多く、足をのばすなら4月まで待つ方が良いでしょう。
【バトゥミ:△】
12月~2月に比べると、気温が少し上がり降水量もやや少なくなるバトゥミ。
もちろん泳ぐことはできず、街歩きや屋内施設の観光が中心となります。
【メスティア:×】
3月に入ると山岳部地域でも寒さのピークは越えますが、まだまだ最高気温は3℃ほどの日が多く、冬半ばといった感じ。
雪が降る日も多く、スキー場も相変わらず賑わいますが、自然やトレッキングを目的とした旅には全く向きません。
おわりに
ジョージア各地域の気候を、季節・月ごとに解説してきました。
ジョージア全体を通しておすすめの時期は、7月末~10月にかけて。
特に、観光客が少なくなり暑さがやわらぐ9月と10月はとにかくおすすめ。
コーカサスの山々も、黒海ビーチも、市内観光も、ブドウの収穫祭も…
ジョージアが持つ魅力を余すことなく楽しめる超ベストシーズンと言えるでしょう。
逆に、ジョージア全体を見て絶対に避けた方が良い時期は12月~2月にかけての冬場。
この記事を書いているのが1月半ばなのですが、もはや太陽を見なさ過ぎて発狂しそうですから(笑)
繰り返しますが、ジョージアの魅力を最大限に味わうなら、とにかく天候が全て。
特に、短い日程での旅行の場合はなおさら、できるだけ良い天気に恵まれる可能性が高い時期を選ぶのがプランニングのコツです!
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