こんにちは!ジョージア滞在も1年、世界半周中ののぶよ(@nobuyo5696)です。
(世界半周についてはこちらの記事へどうぞ。)
知れば知るほど奥深いのが、ジョージアという国。
小国ながら長い歴史を誇り、独自の伝統文化や食文化、絶景だらけのコーカサスの山々の風景が多くの人を魅了しています。
いっぽうで近年はどうも、リモートワークのしやすさやお洒落なアパートやホテルでのワーケーションなど表面的なことばかりに注目が集まりつつあるのは、のぶよ的に残念な点。
なぜなら、ジョージアにはリモートワークやらワーケーションやらとは無縁の、「普通の人々の日常」が存在し、それこそが真の魅力だと思うからです。
そんな「ジョージアの真の魅力」の一つが存在する場所が、立ち飲み屋。
ジョージアの大都市で人が集まるエリアには必ずある「ローカル酒場」と言った感じで、朝から晩まで飲兵衛たちの溜まり場となっています。
外国人がこういった場所でローカルと共に時間を過ごそうと思っても、はじめはとても勇気が要るはず(のぶよもそうでした)。
というわけで、ローカル感にどっぷりと浸かることができる(&激安で飲める)立ち飲み屋の魅力を少しでも多くの人に知ってもらうために、「ジョージアの立ち飲み屋How To」を解説したのが今回の記事。
観光客や一部の金持ち外国人向けのお洒落レストランでは絶対に味わえない、ディープな魅力をお伝えできれば嬉しいです!
ジョージアの立ち飲み酒場とは?
「立ち飲み屋」と聞いて、いったいどんなイメージが浮かぶでしょうか。
日本にもまだ残っている、飲兵衛たちが夜な夜な集うカウンターだけの小さな酒場…
そのイメージで正解!
…ですが、ジョージアの立ち飲み屋の場合は、もうちょっとディープな感じです ▼
半分閉まったシャッター。四畳半くらいのスペース。雑多な雰囲気。
これが、ジョージアの立ち飲み屋の基本形態です。
(店によってはテーブル席があることも)
立ち飲み屋の見つけ方
立ち飲み屋の情報はネット上にはほとんどなく、外国人の姿もゼロ。
正真正銘のローカルスポットなので、Google Map等の地図アプリにも載っていません。
では、どうやって立ち飲み屋を探すのか。
答えは、各都市にある市場に足を運ぶこと。
市場があるところに、人間模様あり。
市場で働いている人や買い物客が食事をしたりちょい飲みをするスペースとして、立ち飲み屋が高確率で存在するのです。
市場の稼働時間に合わせて営業しているようなお店がほとんどなので、早朝~夕方頃までの営業時間である場合が多いです。
立ち飲み屋、こんな人におすすめ!
トビリシ、クタイシ、バトゥミなど、ジョージア国内のある程度の規模の町の市場なら、必ずどこかにある立ち飲み屋。
もちろん、お高級なレストランでおワイン片手にお洒落な食事をしたい人には向きませんが、ジョージアの庶民の飲みの場にどっぷりと入り込みたい人ならきっと楽しめるはず!
立ち飲み屋の利用客は、ほぼ100%地元の男性客でみんなが顔なじみ。
あまりこういうことを言いたくはないのですが、女性一人で利用するのはちょっと厳しい雰囲気かもしれません。(セクハラとかあるし)
かつてバックパッカー界隈で「旅人の聖地」と言われるほどに評判だった、ジョージア人の人情の厚さや懐の深さ、ディープな雰囲気が存分に感じられるのが立ち飲み屋。
昔ながらのジョージアの良さを味わいたいなら、問答無用で行きましょう!
ジョージアの立ち飲み酒場の五か条
①良い店には人が集まる。時間帯は最重要!
「立ち飲み屋」とひとことで言っても、料理をちゃんと出してくれる場所から飲み物とおつまみぐらいしかないところまで、その中身はピンキリ。
良い立ち飲み屋を見極めるポイントは単純。
「地元客でにぎわっているかどうか」です。
とは言え、カウンターのスペースが最大5~6人ほどと限られているのが立ち飲み屋の常。
いきなり地元民でいっぱいのカウンター席に顔を出すのはなかなかハードだと思います。
初めての立ち飲みなら、客が少なくなる時間帯を狙いましょう。
先述の通り、市場の稼働時間に合わせて営業しているお店がほとんどなので、市場が忙しい時間帯は割と空いているのがポイント
・朝~昼過ぎ(市場が最もにぎわう時間帯)
・夕方5時頃(市場が閉まる前の最後のかきいれ時)
あたりなら、他に客が少なくて静かに飲めることが多いです。
(もちろん、暇な酔っ払いがたまっていることもある)
②居座るな。格好よく飲め。
立ち飲み屋の飲み物/食べ物の価格はびっくりするほど安いです。
・ビール1杯1~2GEL(=¥31~¥62)
・煮込み料理4GEL(=¥124)~
・前菜1GEL(=¥32)~
など、ジョージアの普通のレストランの3分の1か4分の1以下の値段で飲み食いができます。
そんな激安酒場でのローカル民の利用スタイルは、主に2通り。
・仕事/買い物の合間にちょっと1杯飲んで去る
・仲間数人で数皿の料理・飲み物を注文して1時間ほど居座る
もちろん、ビール1杯だけで1時間も2時間も居座ることはできますが、それはちょっと粋ではないかも。
できるだけ料理を注文してお金を落としてあげるか、サクっと飲んで立ち去るか、の地元民にならったスタイルがスマートだと思います。
③コミュニケーションは絶対!
立ち飲み屋の最大の魅力だと思うのが、店の人や利用客とのコミュニケーション。
むしろ、「知らない人とコミュニケーションをとるのは…」という人にはおすすめできないかもしれません。
もちろん英語なんて通じるわけもないので、ジョージア語かロシア語のみとなりますが、言葉なんて通じなくてもどうにかなってしまうのがジョージア人の懐の深さ。
少し話が進んだだけで、どこからともなくワインのボトルが現れて酒盛りが始まるのが立ち飲み屋の通常運行。
その後は恒例の「わんこワイン」のスタートです(笑)
こちらが外国人だとわかると、精一杯もてなしてくれたり、「ジョージアは良いだろ?」とお決まりの話になったり、「これも旨いから食べろ!」と勝手に注文してくれたり…
果てには奢ってくれようとする人も珍しくありません。
立ち飲み屋のお店の人も温かく迎えてくれることがほとんど。
飾らない昔ながらの人情を味わえるこうした場所にこそ、この国の懐の深さを感じるのは気のせいではないはずです。
④場末感こそ正義
立ち飲み屋では、おしゃれな料理や有名な銘柄のワイン、お店の可愛いデコレーションなどは全く期待できません。
その代わり、そこはかとない場末感を五感で感じることができます。(最大級の誉め言葉です)
ソ連時代からもう半世紀ほど続いているであろう、バラック小屋のような粗末な佇まいの店。
そこで昼間っから飲んだくれるおじさんたち(たまに喧嘩してる)。
煙草をふかしながらやる気なさそうに伝票をつける店主。
どれもジョージアではごく普通の光景であり、変に飾ろうとしないのもこの国の魅力の一つだと思います。
外国人一人での訪問となると、この場末感と好奇の目に最初は気圧されることでしょう。
しかし、慣れてしまえばもうこっちのもの。
日の光も当たらなぬ小さな店での人間模様の中で飲むお酒も、なかなかオツなものです(笑)
⑤トイレの場所を探せ
立ち飲み屋利用時に絶対にチェックしておくべきなのが、トイレの場所。
先述の通り、立ち飲み屋のスペースは本当に小さく、トイレが設置されていることはまずありません。
市場の敷地内であれば、0.30GEL~0.50GEL(=¥9~¥16)ほど支払う有料トイレがどこかにあるはずですが、場合によってはそれも怪しいもの。
また、市場は迷路のようになっていることも多く、トイレに行きたくなってから探し始めてももう遅い…なんてことも。
こんな事態を避けるためにも、飲み始める前にトイレの場所を確認しておくのは必須です。
おわりに
ジョージアに来たなら一度は味わっておきたい、立ち飲み屋のアレコレを紹介しました。
こんなマニアックな情報がいったい誰の役に立つのかまったくわかりませんが(笑)、のぶよと同じような波長を持った人に届けば嬉しいです!
立ち飲み屋の詳細な場所については記載していませんが(というか、地図にも載っていないので紹介のしようがない)、気になる場合は問い合わせいただければ、とっておきの穴場酒場へのザックリとした行き方くらいは教えられるはず!
観光スポットめぐりや有名レストランでの食事も良いですが、こうした超ローカルな場所でのひと時も、ジョージア滞在を彩る思い出となることでしょう。
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