ドマニシ観光のアドバイス・注意点
ドマニシ観光マップ
観光時の注意点
ミュージアムは季節営業
ドマニシ・シオニとドマニシ城塞は立ち入り自由で、年間を通して旅行者に開放されています。
いっぽうで、ドマニシ考古学博物館は季節によっては閉鎖されているので要注意。
例年5月末~10月半ばのみ営業していて、冬季は完全に閉鎖となります。
また、夏季でも毎週月曜日とジョージアの祝日にあたる日は休業しているので、こちらも事前のプランニングが必須です。
ドマニシ観光に必要な時間
今回の記事で紹介しているドマニシの見どころを観光するのに必要な時間は以下の通り。
・考古学博物館:30分~1時間
・ドマニシ・シオニ&城塞:1時間
興味によって滞在時間は変わってくると思いますが、現地滞在時間は2時間みておけばOK。
トビリシから日帰り観光も可能ですし、タクシーをチャーターしてアクセスする場合は近郊の見どころとセットで観光してしまうのが効率的です。
ドマニシ観光の服装
考古学博物館エリアでは服装の規定はありませんが、ドマニシ・シオニは現役の祈りの場として利用されています。
男性の場合は長ズボン&肩を隠した服装&靴/女性の場合は髪を隠すスカーフも持参するようにしましょう。
食事・買い物する場所は一切ない
ドマニシには、レストランや商店の類は一軒も存在しません。
博物館や城塞の敷地はもちろん、マルシュルートカが停車する場所からの道のりにも民家一つないので、現地で食事や買い物をすることは不可能。
飲み物や軽食などは必ず持参するようにしましょう。
パスポートの携帯は絶対!
ドマニシ観光の際に注意したいのが、パスポートを必ず持参すること。
アルメニアとの国境まで10km足らずの場所に位置している関係で、ドマニシ周辺には国境警備隊や警察車両が多く行き交っているのです。
アルメニア側からの不法入国者も後を絶たないようで、ど田舎の道を歩いている外国人を見かけると十中八九、職務質問されるでしょう。(のぶよも実際にされました)
別にやましいことがなければ問題ありませんが、特にマルシュルートカ + 徒歩でドマニシにアクセスする場合は要注意です。
ドマニシへのアクセス・行き方
ドマニシへのアクセス拠点となるのは、トビリシかボルニシ(Bolnisi)のいずれか。
どちらを拠点としても日帰りで往復することが可能です。
・トビリシ拠点:片道1時間半
・ボルニシ拠点:片道30分
のぶよ的には、個人でマルシュルートカを利用してのアクセスであれば、
・日帰りでドマニシを単純往復して観光:トビリシ拠点
・ボルニシ観光とドマニシ観光を組み合わせる:ボルニシ拠点 (ボルニシに宿泊が◎)
が効率的だと思います。
タクシーをチャーターする場合は、ボルニシ&ドマニシを1日でまわることも可能。
予算はかさみますがより効率的な観光ができます。
トビリシ拠点
トビリシを拠点にドマニシへアクセスする場合の方法は2通り。
好みや体力、日程の都合で自分に合ったものを選びましょう。
①タクシーチャーター
トビリシでタクシーをチャーターしてドマニシへアクセスする場合の予算は、1台/往復で80GEL~100GEL(=¥2670~¥3338)。
人数が多ければ、リーズナブルな値段で快適に移動することができます。
ボルニシなど近郊の見どころもセットでまわる場合、予算はもちろん上がってくるので要交渉。
丸一日チャーターして120GEL(=¥4005)ほどが相場だと思います。
②マルシュルートカ + 徒歩
できるだけ安く&ローカルな手段で移動したい人向けなのが、マルシュルートカの利用。
ネット上にはほとんど情報がありませんが、トビリシ~ボルニシ~ドマニシを結ぶマルシュルートカがちゃんと走っているのでご安心を。
事前にプランニングさえしておけば、トビリシからの日帰りも余裕です!(のぶよはマルシュルートカ利用で日帰りしました)
トビリシ→ドマニシのマルシュルートカ
ドマニシ行きのマルシュルートカが発着するのは、トビリシ南東部に位置するサムゴリ・バスステーション。
上の写真内のガソリンスタンドの向かいあたりに、ドマニシ行きのマルシュルートカが数台停まっています。
一応時刻表はあるのですが、100%信用するのは危険。
のぶよは10:00発の始発マルシュルートカを利用しようと考えていたのですが、なんと10:00トビリシ発の便は存在しませんでした(笑)
その次の11:00発はちゃんと存在し、それでも日帰りで余裕で往復できたのでまあ問題ないです。
ロータリーでマルシュルートカ下車→徒歩
無事にドマニシ行きのマルシュルートカに乗れたらもう安心…ではありません。
マルシュルートカは博物館や城塞のあるエリアまでは行かず、5kmほど手前のロータリーで西に20kmほど離れたドマニシ中心街方面へと曲がってしまうのです ▼
マルシュルートカの終点である「ドマニシ」は、西に20kmほど離れた中心街地区のことを指し、博物館や城塞があるのは「パタラ・ドマニシ(Patara Dmanisi / პატარა დმანისი)」という小さな村。
ロータリー~パタラ・ドマニシ間を結ぶマルシュルートカはない(一応その先の村までの便もあるらしいが超不定期で旅行者には利用しづらい)ので、ロータリーから観光エリアまでは徒歩で移動する必要があります。
片道5.2km/1時間ほどの道のりで、高低差もあまりない幹線道路沿いを歩くだけの簡単なコースです。
上の写真のロータリーでマルシュルートカを下車したら、南方面へのびる幹線道路に沿ってずっと歩いて行くだけ。
ロータリーには看板がでているので迷うことはありません ▼
ロータリーを出発して40分ほどで、パタラ・ドマニシの集落が見えてきます ▼
パタラ・ドマニシでは城塞・博物館方面へ上る道への分岐(看板アリ)があるので、それを上りきったら城塞が見えてきます。
歩くのが速い人なら45分ほど、ゆっくりペースでも1時間ほどでアクセス可能です。
この辺りの村人たちの移動手段はもっぱらヒッチハイク。
ジョージア地方部でのヒッチハイクはかなり簡単なので、乗せてもらって移動してしまうのも一つの手。
ただ交通量はかなり少なめなので、「成功したらラッキー」くらいに考えておきましょう。
ドマニシ→トビリシへの戻り方
ドマニシの観光を終えてトビリシ(やボルニシ)に戻る際も、行きと同じ要領。
到着時に降りたロータリーまで徒歩で戻り、ドマニシ(の中心街)発トビリシ行きのマルシュルートカが通るのを待ちます。
ドマニシ中心街からは1時間に1本、正時(14:00/15:00/16:00…)にトビリシ行きのマルシュルートカがでており、ロータリー付近を通るのはだいたい毎時15分~20分頃(14:20/15:20/16:20…)。
ドマニシ発トビリシ行きの最終便は17:00(=ロータリーを通るのは17:15~17:20頃)だそうで、のぶよは実際にこの最終便を利用してトビリシに戻りました。
これを逃してしまうと商店の一つもないど田舎で途方に暮れることになってしまうので、くれぐれも乗り遅れないようにご注意を。
ボルニシ拠点
ボルニシを拠点にする場合のアクセス方法は、以下の2通り。
いずれも、トビリシ拠点の場合と要領は同じです。
①タクシーチャーター
ボルニシでタクシーをチャーターしてドマニシへアクセスする場合の予算は、1台/往復で20GEL~40GEL(=¥667~¥1335)。
トビリシからチャーターする場合よりも格安で済むので、「節約したいけど歩きたくない!」派にはトビリシ~ボルニシをマルシュルートカ移動→ボルニシでタクシーチャーターがおすすめです。
ボルニシの中心街には客待ちのタクシーが常に待機しているので、利用は超簡単。
ボルニシ近郊の見どころもセットでまわる場合、予算はもちろん上がってくるので要交渉。
丸一日チャーターして60GEL~80GEL(=¥2002~¥2670)ほどが相場だと思います。
②マルシュルートカ + 徒歩
ボルニシ~ドマニシ間のアクセス方法は、トビリシ拠点の場合とほぼ同じ。
この区間だけの便は存在せず、結局トビリシ~ドマニシ間の便を利用→ロータリーで下車し徒歩となります。
トビリシ発のマルシュルートカがボルニシを通過する時間の目安は、トビリシの発車時刻+45分~1時間といったところ。
ボルニシの中心街にあるバス停で待っておけば安心。(だいたいドマニシ方面へ行く人が数人待ってるはず)
ドマニシ行きの便が来たら手を挙げて乗せてもらいましょう。
おわりに
太古の昔から中世まで…ジョージアという国の悠久の歴史を肌で感じられるドマニシの観光情報を徹底解説しました。
歴史に興味がある人は大興奮間違いなしのスポットですし、そうでない人でも絶景や教会の素晴らしさに感動するはず。
トビリシから個人で日帰りも十分に可能なので、ぜひプランに組み込んでみてはいかがでしょうか。
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