こんにちは!ジョージア滞在も2年半、世界半周中ののぶよ(@nobuyo5696)です。
(世界半周についてはこちらの記事へどうぞ。)
ジョージアと言えば、どうしても首都のトビリシばかりに注目が集まりがちですが、それ以外の地方都市だって魅力的。
トビリシに次いで、ジョージア第二・第三の人口規模を誇るクタイシとバトゥミの二都市は、ジョージア旅行における定番の滞在先です。
クタイシとバトゥミはいずれもジョージア西部に位置しており、この二都市間を移動しようと考える旅行者も多いのではないでしょうか。
「マルシュルートカ」と呼ばれる乗り合いのミニバスでの移動が一般的ですが、昨今の物価上昇によって運賃はかなり割高。
4時間弱の移動で1000円ほどと、ジョージアの物価的には決して安い金額ではありません。
そこでおすすめしたいのが、クタイシ~バトゥミ間を鉄道で移動すること。
なぜかほとんど知られてはいないものの、この二都市間には鉄道が走っており、マルシュルートカの10分の1の値段(およそ¥100)で移動できるのです。
「ジョージア鉄道のサイトで調べても出てこないけど…?」
「本当に鉄道が走っているの?」
と思う人もいるかもしれませんが、ちゃんと走っています。
のぶよは実際に鉄道を利用してクタイシ→バトゥミ間を移動したので。
今回の記事は、クタイシ~バトゥミ間の移動の裏技的なTips・鉄道利用法を解説するもの。
知らずにマルシュルートカを利用して損してしまう旅行者が少しでも減りますように!
バトゥミ~クタイシ間の移動手段2種類
①マルシュルートカ(乗り合いミニバス)
・運行頻度:1時間に1本
・所要時間:3時間~4時間
・料金:20GEL(=¥1000)
ジョージア国内の都市間移動に大活躍するのが「マルシュルートカ」と呼ばれる乗り合いのミニバス。
クタイシ~バトゥミ間は双方向に多くの便が走っており、朝7時~夜19時頃まで1時間に1本ほどの割合で運行されていて便利です。
しかしながら、運賃は4時間弱の乗車時間で20GEL(=¥1000)と割高。
スケジュールに融通が利くなら、乗車時間がさほど変わらず運賃が格安の鉄道利用を強くおすすめします。
②鉄道
・運行頻度:1日2往復
・所要時間:4時間
・料金:2GEL(=¥100)
クタイシ~バトゥミ間の鉄道利用における最大のネックは、1日たったの2往復しか運行されていない不便なスケジュール。
逆に言うと、スケジュールさえ合えば運賃たったの2GEL(=¥100)と格安で移動することが可能です。
バトゥミ~クタイシ間の鉄道のスケジュール・利用方法
①スケジュールをチェック
ジョージアで鉄道を利用する際に、時刻表や空席状況のチェック&オンラインチケットの購入まで可能なサイトが、Tkt.ge。
ジョージア鉄道のオンライン予約ステップを代行しているような公式サイトで、トビリシ~バトゥミ間などメインの鉄道路線のチケット購入もこちらで可能です。
しかしながら、Tkt.geでクタイシ~バトゥミ間の鉄道路線を検索してもヒットしません。
なぜなら、この路線はメイン路線ではなく地方ローカル路線にあたるため、Tkt.geの対応外になるのだそうです。(このあたりの振り分けの謎さはジョージア七不思議)
「本当にクタイシ~バトゥミ間に鉄道は走っているの?」と不安に思った人、ご安心を。
ジョージア鉄道公式サイトのスケジュール欄にはちゃんと載っています。▼
少しわかりにくいので表にすると、こんな感じ。▼
便番号 | クタイシ発 | バトゥミ着 | 便番号 | バトゥミ発 | クタイシ着 |
682 | 5:40 | 10:02 | 681 | 18:55 | 23:14 |
684 | 16:30 | 20:40 | 683 | 8:25 | 12:20 |
平日・土日にかかわらず毎日同じスケジュールで1日2往復走っており、スケジュールさえ合わせられるならとても便利です。
②当日:出発時刻20分前までに鉄道駅へ
スケジュールの確認をしたら、当日鉄道駅へ直接向かいます。
出発時刻の20分前までには到着しておくのがベストです。
③現金でチケット購入
バトゥミ/クタイシのいずれも、鉄道駅構内にチケットオフィスがあります。
係員に行き先を告げ、料金(2GEL)を現金で支払い、チケットをもらいましょう。
チケットは刻印等する必要はなく、ただ携帯して乗車すればOK。
出発後に係員が検札に来る際に提示するシステムです。
④乗車
クタイシ~バトゥミ間の鉄道には座席番号等はなく、完全なる自由席です。
車内は比較的清潔で、足元も広々した感じで快適。
荷物棚もあるので、大きな荷物などがある場合でも問題ありません。
また、車内にはトイレが設置されている(清潔さは…だけど)ので、4時間ほどの長旅でも安心です!
車窓からの景色を楽しみたいなら、西側の座席がおすすめ。(バトゥミ発:進行方向左側 / クタイシ発:進行方向左側)
バトゥミ近郊で黒海沿いに走る際に、海の風景が見られるためです。
⑤目的地に到着
出発からおよそ4時間ほどで、目的地に到着です。
鉄道駅~市内中心部の移動は、駅前に客待ちのタクシーがたむろしているので値段交渉→利用もOKですが、格安で済ませたいなら市内交通を利用するのもおすすめです。
【バトゥミ鉄道駅~バトゥミ中心街】
バトゥミの鉄道駅~中心街間は3kmほどの距離があり、徒歩での移動はなかなか大変。
路線バス3番/6番/8番/10番が鉄道駅前のバス停に停車し中心街方面へ向かい、運賃はどこまで行っても0.3GEL(=¥15)と格安なので利用しやすいです。(※バトゥミの市内交通カードorトビリシの市内交通カードが必要)
バトゥミ市内交通は朝7時~夜22時30分頃までの運行である点にご注意を。
参考記事 バトゥミの市内交通完全ガイド
【クタイシⅠ鉄道駅~クタイシ中心街】
クタイシⅠ鉄道駅~中心街間は、1kmほどしか離れていないため、徒歩での移動も十分に可能です。
市内交通を利用する場合は、鉄道駅前の幹線道路沿いから
・市内路線バス1番(※クタイシ独自の市内交通カードが必要/バトゥミやトビリシの市内交通カードは使用不可)
・マルシュルートカ1番(0.5GEL/現金払い)
のいずれかを利用します。
クタイシ市内交通は朝7時~夜22時までの運行である点にご注意を。
参考記事 クタイシの市内交通完全ガイド
おわりに
ジョージア旅行で訪れる人も多い西部の二都市・バトゥミ~クタイシ間の鉄道移動情報を解説しました。
スケジュールさえ合わせられるなら、ミニバスの10分の1の値段で快適に移動できるので、知らないともったいないと思います。
これだけ格安に移動できるので、西部二都市を行ったり来たりしながらのんびりと旅するのもおすすめ。
いずれの町にも独自の魅力があり、ゆっくりと滞在したくなる居心地の良さが感じられますよ!
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