こんにちは!アルメニア滞在を満喫中、世界半周中ののぶよ(@nobuyo5696)です。
(世界半周についてはこちらの記事へどうぞ。)
アルメニアの首都・エレバンは、人口100万人ほどの大都市ですが、旅行者が訪れるスポットの多くは市内中心部に集まっています。
徒歩でも十分にまわることができるコンパクトさがエレバンの魅力ですが、長めの距離を移動するなら市内交通を上手に利用するのがおすすめ。
エレバンには地下鉄と各種路線バスが走っており、これらを駆使して格安&効率的に移動することが可能です。
しかし、初めてこの町を訪れる人はきっとこう思うはず。
「いったい、どうなってんの?この町の交通システムは…?」と。
お隣ジョージアの首都・トビリシと比べて見ると歴然なのですが、エレバンの市内交通は結構なカオスです。
今回の記事は、はじめてエレバンを訪れる旅行者向けに市内交通について解説するもの。
運賃や交通手段の利用方法はもちろん、エレバン観光に必須な交通系アプリも紹介しているので、きっと役に立つはず。
アルメニアの交通系情報の記事とセットで読めば、もう移動に関してはバッチリだと思います!
- STEP1エレバンの市内交通を理解する! イマココ!
- STEP23種類の長距離移動手段を知る! 別記事
- STEP3アルメニアの交通系アプリをダウンロード! 別記事
- STEP4ミニバスの乗り方をマスターする! 別記事
- STEP5エレバンに7ヶ所あるバスステーションを知る! 別記事
エレバン地下鉄
初めてこの町を訪れる旅行者でも簡単に使いこなせるのが、市内を南北に走るエレバン地下鉄。
2021年現在利用可能なのは1路線/10駅のみと規模は小さいものの、市内の主要スポット間の移動には重宝します。
エレバン地下鉄の路線図
エレバンの地下鉄は、市内を南北に走る1路線のみとシンプル。
エレバン中央駅に直結したSassountsi David駅~中心街北側のYeritasardakan駅の4駅が、旅行者にとって最も利用価値が高いと思います。
いっぽうで、アルメニア国内他都市やトビリシ(ジョージア)/テヘラン(イラン)へのバスが発着するのがキリキア・バスステーション(「セントラル・バスステーション」とも呼ばれる)
ここまでは地下鉄が通っていない点がとても不便です。
中心街~キリキア・バスステーション間は、後述する各種路線バスでの移動となります。
エレバン地下鉄利用方法
エレバン地下鉄の利用方法は、日本の地下鉄と似たようなもの。
一度利用してしまえばすぐに乗り方がわかります。
①トークンを購入
各地下鉄駅構内には、「トークン」と呼ばれるコインの販売所(有人)があります。
エレバン地下鉄(と路線バス)には、交通系ICカードが導入されていません。
トークンの自動販売機もないため、利用時にはいちいちトークンを購入しなければならないのです。
(バリバリ旧ソ連なシステムでびっくり)
地下鉄用のトークンは1個100AMD(=¥22)と格安。
地下鉄路線内ならどこからどこまで行っても同料金ですが、乗り換える場合(地下鉄→路線バスetc)は改めて料金を支払う必要があります。
②プラットホームへ
改札を通ったら、エスカレーターを下ってプラットホームへと向かいます。
基本的にホームは一つだけで対面式。
目的の駅方面へのプラットホームを探すのですが、駅によっては英語表記が一切ないことも。
アルメニア語/ロシア語表記のみでどちらも文字すら異なるので、わからない場合は周りの人に尋ねるのが確実です。
時間帯にもよるものの、5分~10分に1本の頻度で運行しているエレバン地下鉄。
始発は朝7時/最終は夜11時頃なので、一般的な観光スケジュールであれば十分に利用価値アリです。
路線バス/マルシュルートカ/トロリーバス
地下鉄が走っていないエリアへのアクセスに便利なのが、市内を縦横無尽に走る各種路線バス。
中心街のちょっとした移動にも便利ですし、中心街の西2kmほどの場所にあるキリキア(セントラル)・バスステーションへのアクセスにも利用価値大です。
エレバンのバス3種類
エレバンには3種類の路線バスが走っており、区間によってどのタイプのバスか変わってくるのがポイント。
なぜかトロリーバスの料金だけ安いのは、エレバン七不思議の一つ。
・路線バス / マルシュルートカ:100AMD(=¥22)
・トロリーバス:50AMD(=¥11)
地下鉄利用時と同様に、いずれのバス系交通手段も乗り換えの場合(路線バス→トロリーバス / マルシュルートカ→路線バスetc…)は改めて運賃を支払う必要があります。
エレバンのバス路線図の探し方(便利なアプリ)
エレバンを訪れた旅行者がバスを利用する際に困るのが、複雑すぎる路線網。
バス停には路線図の表示も電光掲示板すらもないのがエレバン。
GoogleMapの路線図検索にも対応しておらず、初めての人にはかなりハードルが高そうに思えます。
のぶよが強くおすすめしたいのが、Yandex Mapsというサイト。
「ロシア版Google Map」といったところで、エレバン市内交通の路線網や時刻表に完璧に対応しています。
出発地と目的地を入力すれば、バスの番号と時刻表が一発で出てきます。神です。
ブラウザ版でも十分に利用価値が高いYandex Mapsですが、専用アプリをダウンロードしてしまうのもおすすめ。
サクサク動くのはもちろん、事前にマップデータをダウンロードしておけばオフラインでも路線検索が可能になるためです。
(アプリは英語対応しているようですが、なぜかのぶよの場合はロシア語表示にしかならないというのもエレバン七不思議)
路線図も時刻表もかなり正確なYandex Maps。エレバン滞在前にダウンロードしておくのがおすすめです。
(説明するより実際に使ってみた方が早いので、使い方の説明は省略!)
エレバンの各種路線バスの利用方法
エレバンの3種類の各種路線バスの利用方法はとても簡単。
交通系ICカードが存在しないため、運賃は現金のみ / 紙幣は使えない場合がある点にご注意を。
①バス停へ行く
まずは、先述のYandex Mapで検索して出てきたバス停へ行き、目的のバスを待ちます。
路線バス/マルシュルートカ/トロリーバスのいずれも、前と後ろと側面に大きく路線番号が表示されているため、アルメニア文字が読めなくても簡単に判別できるでしょう。
②運賃支払い
乗車したら運賃100AMD(トロリーバスは50AMD)を支払います。
ややこしいのが、交通手段によって運賃支払いのタイミングと使える硬貨が異なる点。
いつ払う? | どう払う? | 使える硬貨 | |
路線バス | 乗車時 | 専用の機械 | 100AMDコインのみ |
マルシュルートカ | 降車時 | 運転手に直接 | 運転手がお釣りをくれる |
トロリーバス | 乗車時 | 専用の機械 | 50/20/10AMDコインのみ |
マルシュルートカの場合は、支払いは下車時に運転手に直接渡すのが基本。
1000AMD紙幣くらいなら運転手がお釣りをくれるのが普通です。
いっぽうの路線バス/トロリーバスの場合は、乗車時の支払い。
運賃支払い機が車内にあり、紙幣はおろか少額硬貨にしか対応していないという超不便なシステムです。
一番良いのは、100AMD硬貨(トロリーバスの場合は50AMD硬貨)を予め用意しておくこと。
細かいお金がない場合は、他の乗客に両替を頼むしか方法がありません。
③降車
路線バスとトロリーバスは100%決まった停留所に停車するので安心ですが、厄介なのはマルシュルートカ。
誰も乗降客がいない停留所では停車せずに飛ばしてしまうことがあるのです。
目的の停留所に近づいてきたら、降りやすいように車内前方に移動して「カンガルム カングネク!(“Kangarum kangnek”=ここで停まってください)」と運転手に言うだけ。
次の停留所で停まってくれるので、運賃の100AMDを支払って降車すればOKです。
おわりに
エレバン観光や滞在の際に一度は利用する機会がある市内交通について説明しました。
正直、大都市の割に交通システムがあまり発展していないエレバン。
(トビリシから来た人は特に、その差に驚くはず)
言葉も通じない知らない町での公共交通手段利用は、初めての人には難しく感じられるかもしれません。
しかし、一度経験してしまえばこっちのもの。
慣れてしまえばこれほど便利で格安の移動手段はありません!(現金オンリーなのはやっぱり不便だけど…)
エレバンのローカルな一面に触れられるのも魅力の一つ。
ぜひ、滞在中に乗りこなしてみてください!
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