ウプリスツィヘ洞窟住居群観光の注意点・アドバイス
ウプリスツィヘの見どころに関しての知識はこれで大丈夫。
あとは月面のような風景を独り占めしてタイムトリップ気分を味わうだけ…
と言いたいところですが、ウプリスツィヘ観光は事前のプランニングが命です。
というのも、ウプリスツィヘはトビリシからのデイトリップ先として旅行者に大人気であるため。
無計画に訪れてしまって「ただの月面っぽいディズニーランド状態だった…」とならないためにも、観光時の注意点やアドバイスをしていきます。
ウプリスツィヘの基本情報
料金
ウプリスツィヘの入場料金は、大人15GEL(=¥522) ※6歳以下の子供は無料。
ジョージアの物価を考えるとかなり強気な料金設定です。
冬季など閑散期には7GEL(=¥243)に値下がりすることもあるそうですが、正直「冬に行ってもなあ…」と思います。
ウプリスツィヘの敷地内には一切の説明書きがありません。
より詳しく各スポットの歴史や背景を知りたいなら、チケット売り場でオーディオガイド(10GEL=¥348)をレンタルするのも◎
営業時間
ウプリスツィヘの営業時間は季節によって変わるので注意。
3月16日~4月15日 | 10:00~18:00 |
4月16日~9月30日 | 10:00~19:00 |
10月1日~11月1日 | 10:00~18:00 |
11月15日~3月15日 | 10:00~17:00 |
ジョージアの祝日や土日など曜日に関わらず、毎日開場しています。
観光に必要な時間
ウプリスツィヘ観光に必要な時間は、最低でも1時間半はみておきましょう。
こちらはハイライトとなる見どころをサクっとまわるだけの時間。
もっと細かく見ていく場合は+30分~1時間ほど追加して、合計2時間~2時間半ほどの所要時間となります。
ウプリスツィヘ観光におすすめ時間帯/季節
ウプリスツィヘ観光おすすめ時間帯/曜日
ウプリスツィヘ観光を満喫するために最も大切なことは「いかに観光客の波を避けるか」にあります。
ジョージア人/外国人問わず、ほとんどの観光客が団体ツアーで訪れるため、タイミングが重なってしまうとのんびり楽しむことは難しいかも…
のぶよ的におすすめの時間帯は、平日の午後遅め(15時以降)。
多くの団体ツアー客は、トビリシを朝一番に出る→午前中~午後早い時間にウプリスツィヘ観光→→ゴリのスターリンミュージアム観光という行程なので、その裏をかくようなプランニングがベスト。
また、土日祝日はジョージア人の団体旅行者や家族連れでいっぱいになるので、基本的には避けるべきです。
のぶよがウプリスツィヘに到着した14時頃はまだ団体ツアー客が多くいましたが、15時をすぎると嘘のように人が少なくなりました。
ウプリスツィヘ観光のおすすめ季節
ウプリスツィヘ観光のおすすめ季節は、ズバリ春&初夏(4月~6月)か秋(9月~11月)のどちらか。
冬場はものすごい冷え込みとなるので論外ですし、夏場は40℃近い気温&白っぽい岩で太陽光が乱反射…という灼熱地獄となるためです。
谷間のような地形に位置するためか、一年を通して風が強い日が多いのも要注意。
岩場には手すりなど一切ない&滑りやすいので、強風でバランスを崩してしまうと…もうおしまいです。
ウプリスツィヘ観光時の服装・持ち物
服装
ウプリスツィヘ入場にはドレスコードはありませんが、観光ハイライトの一つである「王子の教会」内部だけ、宗教施設訪問時の服装マナーを守る必要があります。
・男性:長ズボン + 肩がかくれた服 + 踵がかくれた靴
・女性:男性のドレスコード + スカーフで髪を隠す
男性用のエプロン(脚を隠す用)や女性用のスカーフは王子の教会の入口で無料で借りることが可能です。
また、ウプリスツィヘの敷地内では、むき出しの岩場の上を歩くことになります。
手すりなどはほとんど設置されておらず、足を滑らせると真っ逆さま…なんてことも。
ドレスコードもありますし、サンダルやハイヒールなどは絶対に避けてください。
履き慣れたスニーカー等で行きましょう。
持ち物
とにかく持参するべきなのが水。
洞窟住居部分には水道は一切ありません。
食事面に関しては、エントランスの外に数軒のレストランがありますが、こうした”THE 観光地”の店は、値段が高くて味もそこそこなのが基本。
軽食などは持参する方が良いと思います。
また、日焼け止めやサングラス、帽子などの日差し/暑さ対策もお忘れなく。
太陽光がかなり強い地域ですし、白っぽい岩が光を乱反射するので洞窟住居部分は想像以上の暑さになります。
ウプリスツィヘ洞窟住居群へのアクセス・行き方
ウプリスツィヘへのアクセスは、個人で公共交通手段を利用しても可能。
アクセス拠点となるのは、首都のトビリシかゴリ(Gori)のいずれかの町で、日帰りも十分に可能です。
注意したいのが、トビリシ~ウプリスツィヘを直接結ぶ公共交通機関は存在しない点。
個人での移動なら、①ゴリに移動→②ウプリスツィヘに移動と乗り換えが必要になるのがやや面倒かもしれません。
この項では、ウプリスツィヘへのアクセスを詳細に解説していきます。
トビリシ~ウプリスツィヘ洞窟住居群のアクセス
①タクシーチャーター
トビリシ~ウプリスツィヘ間をタクシーで移動する場合の料金は、往復1台で80GEL~100GEL(=¥2786~¥3482)。
ウプリスツィヘ観光中の待機時間も含んだ目安です。
せっかくタクシーをチャーターするなら、ウプリスツィヘだけの単純往復だと少しもったいないかも。
ゴリの市内観光やムツヘタ観光など近郊の見どころと組み合わせるのがおすすめです。
(料金の目安はもちろん上がってくるでしょうが)
②現地ツアー
トビリシから日帰りで、ウプリスツィヘや周辺の見どころを効率良く周りたい人におすすめなのが、現地ツアーの利用。
ムツヘタ観光やゴリのスターリン博物館など、このエリアの必見スポットの見学がセットになったものが多く、料金もかなりリーズナブルです。
③ウプリスツィヘ・ライン
「トビリシからウプリスツィヘだけに行きたいけど、タクシーや現地ツアーはちょっと…」という人におすすめなのが、ウプリスツィヘ・ラインというバスを利用すること。
朝トビリシを出発師→ウプリスツィヘに直行→2時間の観光時間→トビリシに戻るというシンプルなもの。
往復のバス移動だけを提供する「半現地ツアー」のような感じで、ダヴィット・ガレジ修道院のガレジャ・ラインと全く同じシステムです。
春~秋のシーズン中は毎日運行しており、往復料金は一人30GEL(=¥1044)とリーズナブル。
予約は必要ありませんが、繁忙期はFacebookページのメッセンジャー機能で空席を抑えてもらうのが安心です。
ゴリ~ウプリスツィヘ洞窟住居群のアクセス
ウプリスツィヘの最寄りとなる都市がゴリ(Gori / გორი)。
アクセス拠点としてはトビリシよりも便利ですし、ゴリ市内にも見どころがあるので数日間滞在するのもおすすめ。
トビリシ~ゴリ間の移動手段は選択肢がいくつかあり、個人でも簡単に移動可能です。
①タクシー(30GEL)
②鉄道(8GEL~/1日3本)
③シェアタクシー(5GEL/人が集まり次第)
④マルシュルートカ(4GEL/1時間に1本)
ゴリへの移動情報の詳細に関しては別記事で解説する予定なので、ここではゴリ~ウプリスツィヘ間の移動手段について解説していきます。
①タクシーチャーター
ゴリからタクシーをチャーターする場合は、1台往復の料金の目安は30GEL~40GEL(=¥1044~¥1393)。
もちろん、観光中の待機時間も含んだ値段です。
少しでも出費を抑えたい場合や、ゴリに宿泊する場合は便利だと思います。
②マルシュルートカ
【ゴリ→ウプリスツィヘ(往路)】
ゴリ~ウプリスツィヘ間は30分に1本マルシュルートカが走っているので、とても簡単に移動できます。
ただし、この区間のマルシュルートカ路線については2つの注意事項があります。
【注意①:ゴリのバスステーションは2020年に移転している】
かつてはゴリ市内中心部のど真ん中にバスステーションがあったのですが、2020年に中心街から2.5kmほど北に離れた場所に移動してしまいました。(GoogleMapでもまだ旧バスステーションしか載っていない)
中心街~新バスステーション間は市内路線バスが走っていますが、ゴリの市内路線バスは専用のICカードを事前に購入しなければならず、現金の使用は不可という謎すぎる仕様。
数日間滞在するだけの旅行者にとっては不便極まりないシステムです。
のぶよ的におすすめなのが、ゴリ中心街のスタジアム前のバス停からウプリスツィヘ行きのマルシュルートカに途中乗車すること。
実は、市内北部の新バスステーションを出発したマルシュルートカの多くは、このバス停を経由するルートをとります。
ウプリスツィヘ行きのマルシュルートカも30分に1本、必ずこのバス停を通るので、簡単に途中乗車が可能です。
【注意点②:マルシュルートカはウプリスツィヘの入口までは行かない】
マルシュルートカは、ウプリスツィヘに洞窟住居群の入口までは行かず、その手前1.5kmほどの場所でゴリに向かって折り返すルートをとります。
「ウプリスツィヘが終点」と考えて乗車していたら、いつの間にかゴリに逆戻りしてしまっているかも…
運転手に「ウプリスツィヘに行きたい!」と言っておけば、洞窟住居群の手前1.5kmほどの橋の手前で降ろしてくれるはずです ▼
ウプリスツィヘまでの道は完全に平坦で、ゆっくり歩いても20分ほど。
一本道がずっと続くだけなので、迷うことはありません。
【ウプリスツィヘ→ゴリ(復路)】
ウプリスツィヘ観光を終えてゴリへ戻る際も、来た時と要領は同じ。
行きで降りた場所で、30分に1本通るマルシュルートカを待つだけです ▼
ウプリスツィヘ→ゴリ方面の最終マルシュルートカは18時頃だそう。
季節によって変動することもあるので、現地での確認はお忘れなく!
おわりに
ジョージア観光のハイライトの一つであるウプリスツィヘの観光情報を、これでもか!とばかりに詳しく解説しました。
個人でも簡単にアクセス&観光できるので、ぜひ訪れてほしい場所です。
トビリシから日帰りで観光することも十分に可能ですが、ウプリスツィヘ近郊にはゴリやアテニ・シオニなど魅力的なスポットが他にもたくさん。
数日間のんびり滞在しながらこのエリアの魅力を発見する旅、おすすめです!
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